【エピローグ】
花鈴と付き合い始めて2ヶ月が経った。
元々俺は彼女のことを、妹の友人という認識しかしていなかったので、会うたびに驚かされることは多い。
花鈴は勉強やスポーツ(特にテニス)については夏蜜さんと同じくらい優秀で、
しかも見た目が可愛いと言う事もあり、柚子が言ってたように男子からの人気は非常に高い。
花鈴と付き合っている、という話をすると、友人から羨ましがられることも多い。
そんな彼女が今、特に興味を持っているのが異性との……セックスのことだった。
俺と付き合い始めたことで、毎回色んな知識を仕入れては試してくる。
そして今日も……
パタン!
「お待たせしました、センパイ」
「花鈴……」
ここは彼女の部屋。
月に何度か俺を自分の部屋に招き入れる花鈴。
「今日はこの服にしました……」
「うわ……ぁ……」
「その反応いいですね。なんだかうれしいです……!」
きょうの花鈴は体操服姿だった。
白地に紺色の線が入ったナイロン生地のTシャツと、赤いブルマ……
うちは未だに女子はブルマと言う天然記念物のような学校なのだ。
「男子には人気高いみたいですね?」
花鈴はそのままその場でクルッと回って見せた。
彼女のように足が細くて長い女の子の場合、特にこの姿は似合う。
見ているだけで……股間に響く。
「でもこれでいいんですか?」
「え……?」
「テニスウェアの時みたいに興奮しすぎちゃって秒殺……なんてことになりませんか?」
花鈴の言葉で俺は自分の失態を思い出した。
「あれはたまたま……初めてだったから!」
「本当ですか?」
花鈴は俺の隣にやってきて、腰を下ろした。
いつものようにポニーテールにした髪から甘い香りが……優しく俺を包み込む。
「うっ……」
「今日はいっぱい焦らしちゃう予定ですけど、大丈夫ですか?」
ニコッとしながら俺の顔を覗き込んでくる。
たったそれだけで俺はなぜか追い詰められた気分になってしまった。
「この姿のままセンパイに抱きついたり、絡みついたりしながら興奮させて……」
花鈴が片膝を曲げて見せた。
真っ白な太ももの内側に目が釘付けになる。
「ゆっくり押し倒しちゃいますよ……?」
あくまでも穏やかな口調で俺に囁いてくる花鈴。
目の前にある細く引き締まった太ももは危険だ……たまらず目を瞑ってしまった。
「言葉責めに弱いですね、センパイ………………クスッ♪」
「あっ!」
コチョ……っと花鈴が俺の乳首をくすぐった。
やばい、完全に彼女のペースだ。
ほんの少しの動作でも喘がされてしまう。
「今日はちゃんとご褒美を用意してきました。」
「?」
「花鈴の焦らしテクに我慢できたら、センパイのお顔に乗ってあげます」
「なっ……!」
「顔面騎乗……好きなんですよね? センパイ」
花鈴がなぜその事を?
「まさかあいつが……?」
「ハイ♪ ゆずから聞いてます」
あのヤロー!!
俺の部屋のエロ本を見たな……
しかもよりによって花鈴にバラしやがって。
花鈴はゆっくり立ち上がる。
(やっぱり脚がめちゃめちゃ長い…………)
いつだか花鈴に聞いたけど、確か股下80cm……といってたな。
美脚を意識してしまったせいでズキンと股間がうずく。
これは本格的に目の毒……
俺の目線のあたりがちょうど彼女の太ももの付け根だ。
「私が望みをかなえてあげますから、いっぱいガマンしてくださいね?」
直接俺のペニスに触れるまでもなく、花鈴はすでに俺の下半身を快感で縛り上げていた。
「さあ、体育の授業……はじまりますよ?」
花鈴は俺の前でフロアにぺたっと腰を下ろした。
「センパイは動いちゃダメです。」
「う、うん……」
「花鈴のこと……見ててください」
座ったまま脚を大きく開く彼女。
「私けっこう身体が柔らかいんです」
花鈴は白いソックスの先を難なく左手で掴むと、ぐいっと体を前に倒した。
もちろん反対側の膝はまっすぐ伸びたままだ。
「すごいな……」
「ほぼ180度まで開くんですよ……」
右足に体を倒したまま左足を少し外に開く。
まるで新体操の選手みたいな柔軟性が…………エロい!!
「あ……」
「また私の脚を見てる……フフフッ」
横目で俺の反応を確かめる花鈴。
ツツツー……
「こないだはこのあたりで」
花鈴は体を起こすと、脚を開いたまま自分の内股のあたりを指でなぞった。
ほっそりした脚ではあるが、少しだけふっくらした女らしさを残している花鈴の脚。
「センパイを挟み込んだら、すぐにイっちゃいましたよね?」
「う、うるさいっ!」
「かわいいです……」
すでに俺のぺ二スはドクドクうずいている。
花鈴に見られたい……
花鈴に触れられたい……
花鈴にイかされたい……
特にここ一ヶ月で、花鈴が上達したのは言葉責めだった。
穏やかな口調でエッチな言葉を囁くと、
俺が興奮することを知った彼女はさまざまな淫語を試してくる。
これでも今日はおとなしいほうだ……
ひどいときは言葉だけでイかされそうになるときもあるんだから。
「本当は今日も挟んで欲しかったとか?」
「はさんでほしい……」
思わず口走ってしまったが後の祭り。
「この姿で……?」
体操服のすそをピラッとめくる花鈴。
魅力的な白い肌に視線が吸い寄せられる。
何も言い返せない俺。
「…………」
「ヘンタイですね」
「ち、ちが……」
「いつもエッチなことばかり考えてるんですね、センパイ」
花鈴は立ち上がると、俺の肩に手を置いた。
「風紀委員会としては厳しく対処します」
そして正面から抱きかかえるようにして俺を立たせようとする!
「さあ、立ち上がって?」
「くうっ……」
「あら……まっすぐ立てないのですか?」
花鈴にさんざん淫らな誘惑をされた俺は、すでに前かがみになっている。
股間がジャマでまっすぐ立てないのだ。
「じゃあこのままで……えいっ」
花鈴は俺を無理やり立たせると、壁に背中を押し付けさせた。
そしてペニスをむき出しにして魅惑の太ももで……
グニッ!!
「うあ、あああああ!!!」
「大げさです、センパイ」
「だ、だって……!」
「ただ挟み込んだだけです。まだスリスリしてないですから、気持ちよくないでしょ?」
太ももに挟まれた快感が問題ではなく、俺にとっては花鈴が密着していることが大問題だった。
この無条件で彼女の存在を感じる距離感。
熱い吐息とひんやりした太ももを感じるだけですでに俺は……!
「それとも、もう……限界?」
チュクッ……
ほんの少し太ももが動いた。
俺を挟んだまま左右に……一回、二回と小さな尻が揺れた。
「ひっ、ああぁぁぁ……」
「エッチなセンパイが大好きです♪」
「花鈴……ああ……・」
「今日も私のふとももでノックアウトしちゃいますね♪」
(これじゃ……こないだと同じだ……ぁぁぁ!!)
わかっていても逃げられない。
身体がもう覚えてしまっている。
本当に甘く刷り込まれた快感から、男はもう逃げられない……
「うああぁぁ……すご……い……」
「トロトロにしてあげます……」
花鈴は両手でしっかりと俺の身体を引き寄せながら、
片足の膝を曲げたり伸ばしたりすることで太ももの内側にペニスを閉じ込めていた。
「もうすでに気持ち良さそうです。限界ですか?」
ピチュ……ピチュ……
規則的に太ももがペニスを弾く音。
俺の先端から溢れた粘液が、名残惜しそうに花鈴の太ももをぬらす。
「センパイのおちんちんが私にキスしてる……私の脚にキスしてます……もうイきたいって……」
「うああっ、まだ……まだ全然大丈夫ううぅぅ!」
「クスッ、本当に?」
花鈴は膝の屈伸を止めると、両足で背伸びをしてきた。
身体ごと俺に預けるように、壁と自分の身体で俺をサンドイッチにする!
「ほら……上もキスされちゃいますよ?」
ゆっくりと迫ってくる花鈴。
俺に見えるようにペロ……と彼女は小さな舌先を出した。
薄く桃色に染まった白い肌と、艶やかで真っ赤なくちびる……
「んく……っ!」
「私にキスされても平気ですか?」
焦らすように顔を近づけてくる花鈴。
軽快すべきは花鈴の美脚だけではなかった……
「統計的に見ると、センパイは私にキスされた後に身体が跳ね上がっちゃうんです」
桜色のくちびるが俺の視線を釘付けにする。
花鈴のキスは……本当にヤバい。
おとなしく合わさったと思ったら、すぐに長い舌が挿入されて俺をとりこにする……
思い出すだけでも興奮してしまうほど彼女はキスがうまい。
「だから私、気づいちゃいました……」
「なにを……?」
「センパイは、おちんちんを激しくしごかれるよりも、じっくりと時間をかけるほうが好きだって」
「えっ……」
「たとえばこうやって……」
花鈴の右手が俺の左ひざをグイっと持ち上げた。
俺は爪先立ちを余儀なくされる。
「こうすると動けないでしょう?」
「あっ……!」
花鈴が少しだけ腰を揺らす。
ペニスが……焦らされながら擦られる……!
「自由を奪われるように……身体を擦られて……」
すり……すり……すり……
「かっ、花鈴!……これすごいぃぃ……あああぁぁ!!」
俺の両手がダランと力なく垂れる。もう脱力して動かない。
さらに左足を固められて言うことを聞かない下半身を彼女に嬲られる……
花鈴の体操服とブルマに擦られたまま俺は絶頂を迎えようとしていた。
「いっぱい感じてますね…………そろそろ吸い取ってあげます♪」
チュウウウゥウゥゥ……
「んっ、んんん!!!」
びくんっと俺の身体が跳ねる。
「やっぱり思ったとおり……です」
「はぁ……かり……ん……」
「もう一度焦らしてあげます」
俺の反応を楽しそうに観察する花鈴。
プチュゥウゥゥ……
今度はさらに吸い取るようなキス。
「ふんっ、んううう!!!」
再びびくんっと俺の身体が跳ねる。
「かわいい……」
「はぁ……かり……ん……」
「焦らされるのがお好きですね」
花鈴はクスクス笑いながら俺の反応を楽しんでいる。
「センパイはまだ余裕あります?」
チラ、と俺の顔色を除いてくる。
もはや余裕など……
「ないですよね……フフッ」
きょうも花鈴のテクでイかされる……
男として、彼氏としては恥ずかしいのだが……気持ちよすぎて抵抗できない。
「かりん……もう……!」
「もう……なんですか?」
くしゅくしゅくしゅっ……!!
かりんが俺の左足を上下に揺らした。
そうすることで服とペニスがさっきと違う擦れ方をして……
「うっ……あ……」
「ちゃんと言わないと……ダメです」
腰の辺りにジーンとしたしびれが……甘く広がる。
いつも花鈴に性感をコントロールされてしまう。
「私にキスされながら、体操服にドピュドピュしたい……って」
ネト……
左手の指先で亀頭をいじる花鈴。
「んああぁぁ!」
「言えなくても言わせますよ?」
「あっ、あああああああああ!!!!」
「センパイの弱いところは研究してますから」
さらに親指も添えて、二本の指でゆっくりとカリをなぞりながら引っかいてくる……!
「ほら……可愛く言ってください『キスされながら、体操服にドピュドピュしたい』……って」
チュ……プゥ……
左手の指先で亀頭を挟んだまま、ゆっくりと上下にピストンしてくる。
ペニスの芯をいたぶる魔性の指技。
「ふあああぁぁ!」
「まだ言えませんか?」
「ひあっ、い……あああああ!!!!」
「また弱いところ……増えちゃいますね?」
花鈴は残りの指を全て添えて、ドアノブをひねるようにペニスを回転させる。
「もっと弱らせてあげましょうか?」
「イく……もう、もうイくぅ……!」
「残念ですが、このままじゃ無理ですね。」
すっと離れる指……
急になくなった刺激を求めて腰が砕ける。
「私がもう少し身体を強く押し付けないとセンパイはイけません。」
「くそっ……ああ、なんで……!?」
「しかもこの体勢では自分からは押せないでしょう?」
「あああああああああ!!!」
もう少し、と言うところで花鈴は刺激を緩める。
今度は一本の指を亀頭に添えて、丁寧にカリをくすぐったり引っかいたりしながら愛撫してくる……!
「苦しいですか?」
「イく……もう、もうイかせてえぇ……!」
腰を突き出す俺に対して、彼女は俺に預けていた体重を抜いて空回りさせる……
イきたいのにイかせてもらえない……!
もどかしさが体中を駆け巡って狂ってしまいそうになる。
「ほら、早く言わないと…………ね?」
「かりんにキスされながら……体操服に出したいいいいぃぃいぃぃ!!」
もはや辛抱できずに花鈴に哀願する。
いや、させられてしまった。
「うふふ……本当にいっちゃった。冗談だったのに」
「えええっ!?」
「愛しい彼氏さんをちょっと困らせたかっただけです」
そして元通り……いやさっきよりも身体をキツく押し付けて俺を刺激する花鈴。
こ、これならイく……イける!!
「かりん……ああっ、も……う……!!」
「はい、どうぞ」
天使のような笑顔で俺を見つめ、優しくキスしてくる。
彼女の許しを経て、身体から力が一気に抜けていく。
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ~~~~~~~~~~~!!!!
彼女の細い体と部屋の壁に挟まれたまま、俺は絶頂を向かえた。
逃げ場を失った快感の波はいつまでも俺の体中を揺らして……そして気絶に追い込んだ。
「良かったですか……?」
まだおぼろげな意識のまま、満足げに黙ってうなずく。
こんなことをされて……耐え切れる男はいないだろう。
身体を支えきれず、膝から崩れ落ちた俺を優しくいたわる花鈴。
「ふふっ……うれしい」
ちゅく……シコシコシコシコ……
「ああっ、ダメだ……まだっ、ああああ!!!」
射精直後のペニスをしごく彼女の指さばきに翻弄される。
エッチを重ねるごとに男を狂わせるツボを幾つも見つけていく。
「これからもいっぱいイかせてあげますからね? センパイ」
「ああ……」
「もっと私を好きになって……?」
もう彼女から離れることは出来ない……そんな気がした。
優しく見つめる花鈴に向かって、俺は再びうなずいた。
~ 魅惑の焦らし素股 編~ おしまい♪