「最後に、おにいちゃんが勝てない理由、その3~」

 意識をドロドロにされながら、僕は彼女の声がするほうを向いた。
 絢ちゃんはいつの間にかTシャツとスカートを脱ぎ去って、ニーソだけの姿になっていた。

 まるで妖精のような真っ白な体と黒ニーソのコントラストに思わず見とれてしまう。

「はぁ、はぁ、はぁ、はううううっ!」

 そっと伸ばされた彼女の足の先が亀頭を軽く弾いた。

「いい感じ♪ すっかりヌルヌルで、カチカチにされちゃったね。このあとどうしてほしい? おにいちゃん」

「うっ、く……」

「んふふ、恥ずかしがり屋さんなんだね」

 答えられない僕に、軽く侮蔑の視線を送りながら彼女がペニスを両足で挟み込む。

「うあっ、ああああああああああああああああああああああああああああっ、ああぁ、それええぇ!」

 足首をがっちりつかまれたままなので抵抗できない。
 黒ニーソに包まれた指先が亀頭を弄り、棹をゆるゆると上下する。
 キメ細やかなナイロンの感触がさらに我慢汁を増量させる。

「こんなことされて、悔しくないのかな? ふふふふっ」

 続いて彼女が体勢を変えてきた。
 僕と向かい合うように、まるで正常位のような姿勢で……。

 控えめに両足の間でペニスにはさみ、ニーソと秘所の間の絶対領域に僕自身を封じ込める。

 その状態から彼女はゆっくりと下半身を振動させてきた。


「はじめはこうしちゃおうかな?」

 クチュクチュクチュクチュッ!

「うあっ、ああああああぁ、それええええぇ!!」

 しっかりとペニスを美脚で挟み込んだまま、ぎこちなく左右に擦り合わせる。
 すべすべの絢ちゃんの肌はそれだけで凶器だ。

 太ももの内側で泳がされるペニスは、だらしなく我慢汁を吐き出すしかなかった。

「次は上下に擦っちゃうよ~」

 ヌルつきが増えたのを感じたのか、彼女がキュッと足を締めた。

「ひいいいっ!」

 ペニスも窮屈に圧迫され、思わず声をあげてしまう。


(気持ちいい、でも我慢しなきゃ、これ……ああぁぁ、我慢できないよおぉぉ!!)

 挟み込んだまま微振動が続き、僕の忍耐力が崩壊してゆく。
 じわりじわりと快感が滲んでいく瞬間――、


「じゃあ今度はもっと激しくするね!」


ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ! ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ!

ぱちゅっ、ぱちゅっ! ぱちゅっ、ぱちゅっ!


 捕獲されたペニスがリズミカルにこね回され、津波のような快感に僕は悲鳴を上げる。

「これやば、い、うあっ、あああぁ気持ちよすぎるうううぅぅ!!」


「うん、しってるよ♪」

 それでも容赦なく彼女は動く。

ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅんっ! ぱちゅんっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ!

ぱちゅっ、ぱちゅっ! ぱちゅっ!

(ああああぁ、犯されてる! 年下の子に犯されてる!)

 僕の上半身を押さえ込みながら、イルカのように腰をくねらせてペニスを弄んでる。

 ろくに力も入らない手を伸ばし、彼女の腰の動きを止めようとしたけど簡単に跳ね飛ばされた。


「邪魔しちゃだめよ? おにいちゃん」

ちゅく、ちゅく、ちゅくっ! たんっ、たんっ、たんっ、たんっ!

 小刻みにストロークに切り替えた絢ちゃんの腰使いが、僕の体をベッドに埋め込んでゆく。


(ああああっ、や、いっぱい犯されてるうううううぅぅぅぅ!)

 とめどなく溢れ出す我慢汁が、さらに彼女の性技の威力を増大させる。
 左右に首を振って抗う僕を見て、絢ちゃんはますます腰を強く打ち付けてきた。

(身動きできないまま、絢ちゃんに何度もしごかれてるううううぅぅ!! このままじゃ虜にされちゃう、脚の、太ももニーソコキでおかしくされちゃう!!!)

 快感を埋め込まれた状態での、変幻自在の太ももコキ。
 絶妙な腰使いとの相乗効果のせいもあって、あっという間に僕は射精寸前に追いやられた。

 それを察したのか、絢ちゃんは足の動きを止めた。


「なんだか苦しそうだから終わりにするね。おにいちゃん、いい?」

 スッ……

 ほんの少しだけ彼女が腰を上げた。
 そしてペニスへの刺激がなくなったと思ったら、


クプッ、チュプウッ!

「うあっ、ああああああああああああ~~~!!」

 熱いものにペニスが包み込まれる。しかもそれは、とても心地よくて――、


「いっぱい抱きしめてあげるからね。膣内で♪」

 反射的に腰を跳ね上げた瞬間、彼女がギュッとしがみついてきた。
 ブリッジするように突っ張った脚の隙間にニーソ脚が絡みつき、膝がロックされる。

「んひっ、ふあああぁ! ん、んんん~~~~~~~~~~~~ッ!!」

 さらにチュッチュと音を立て、唇が吸い取られる。
 下半身だけでなく上半身もぴったりと彼女に合わさり、しかもペニスは完全に膣内に飲み込まれてるうううぅぅぅ!!

「でちゃ、出ちゃう! 出ちゃうよ、絢ちゃあああぁぁん!!」

 体を振って抵抗しようとしても全て抑え込まれてしまう。
 このままじゃ中出し、赤ちゃんが出来ちゃうかもしれないというのにッ!!

「無駄無駄。我慢なんてしないで? 思い切り出しちゃおうよ?」

 最後の抵抗で硬直する僕の体を揉み解すように、甘い言葉をささやく彼女。

 その直後、妖精の唇が僕の左耳をついばみ、舌先が耳の穴に侵入してきた途端、


「ひぐっ、う、うああああっ!!」

ビュルル、ビュクッ、ドピュウウウウウウウウウ!!

 堰を切ったようにペニスから大量の白濁が噴き出した。


「あんっ♪」

 心地よさそうに膣奥で精液を受け止めながら、ペロペロと耳を舐め続ける彼女。

 その舌先の動きに導かれるように、僕は体中の精液を彼女に捧げてしまうのだった。



「わかった? おにいちゃんは私の言葉に逆らえないの~」

 射精の余韻が落ち着くころ、彼女が僕を抱きしめながらそういった。

 確かにそのとおりなのだ。
 この妖精のふりをした子悪魔の魅力に逆らえるはずがない。

 イカセっこという危険な遊びを、自分の都合で教え込んでしまったのだから。

「うううぅ、絢ちゃん……」

「さらに、今日も一つ……」

 そういいながら彼女は僕の左胸に顔を寄せる。


「うっ、ああぁぁ……何を、ひいいぃ!」

 乳首に唇で軽くキスをしてから、真っ赤な舌先がチロチロと蠢くのを見せ付けられ、僕はまた喘ぐ。

 そして数分間続いたその甘い刺激は、僕に新たな喜びを植え付けていた。


「弱点を増やされちゃったね? うふふふ」

「なんてことを……んぷっ!?」

 不満を言いかけた僕の口を塞ぐように、突然彼女が僕の顔の上にお尻を落としてきた。

 途端に広がるオンナの香りが僕の思考を妨げる。

「おにいちゃん、また今度するときは、反対側の乳首さんも弱くしてあげる。それまで自分で触っちゃダメよ?」

 顔面騎乗という屈辱を受けながら、真っ暗な視界の中で僕は小さく頷くしかなかった。


(了)










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