これは『女性恐怖症の格闘少年、奮闘する』の二次創作です
第110話 if (1/3)
【ここまでのお話】
総太郎の意地とプライドを賭けた冴華との最後の対決。やはり彼女は強敵だった。
だが戦いの中、格闘家として覚醒した総太郎は、劣勢から立ち直り、辛くも勝ちを拾う。
かつて奪われた道場の看板を取り戻し、その場から立ち去ろうとする総太郎を冴華が挑発する。
敗者である彼女の言葉に耐えかねた総太郎は、冴華を徹底的に陵辱することを決意した。
以前自らの道場で味わった冴華の性技を警戒しつつ、総太郎は彼女の体を攻略しようとするのだが――。
☆
冴華の肌はすべすべとしていて、触り心地は体のどこも抜群にいい。
総太郎のペニスも、もはや興奮によってはちきれそうなほどに勃起していた。
その勃起したペニスを、ぐりぐりと冴華の尻肉に押し付ける。
それだけで射精してしまうのではと思うほど、お尻の感触も心地がよかった。
「くっ……なかなか、いい体をしてるな、やっぱり……」
「あっ、くふっ……あ、あんたに触らせるために、綺麗にしてたわけじゃないけど……」
「残念だったな、俺なんかよりもっといい男に、こういうことはしてほしかったんだろうが」
「ふん、男なんて全部同じよ。浅ましくて猿みたいに盛って、
女のことを獣みたいな性欲をぶつける対象としてしか見てない奴ばかりで……あぁんっ!」
総太郎が乳首を強く指先でいじりまわしたため、冴華は反発の言葉を中断させられてしまう。
「意外と感じやすいな、お前」
「う、うるさい、こんな状況じゃ仕方ないじゃない」
総太郎の愛撫がそれなりに効いているのも確かであろう。
しかし、この様子は前回の勝負のときと比較してもずいぶんな違いがある。
総太郎が勝ったあとである、というのが響いているのだろう。
精神的な優位がセックスの優位性にも大きく響くというのは、綾子との勝負などでも感じたことだ。
それに、性行為を始めてから冴華は抵抗らしい抵抗ができていない。
気力も体力も限界であるせいか、総太郎の愛撫にも耐えられず感じてしまっている、というところか。
(さっきから感じやすすぎると思ってはいたが、そうか。体力が尽きてるから、精神的な抵抗力もないんだな)
性技どころではないのかもしれない。
弱々しい抵抗しかできない今の冴華では、総太郎の愛撫を嫌がって体をよじる程度しか、できることがないのだろう。
だとすれば、無造作に挿入して犯しても反撃される恐れは少ない。
(こいつからセックスをするように挑発してきたけど、そろそろ勝負を決めるときかもしれない。
抵抗する力もほとんど感じない。それに今の俺は、前と違って慎重さもあるはずだ。決して油断などしていない)
興奮のさなかではあるが、総太郎は静かに気を引き締める。
このセックスで主導権を奪われるようなことがあってはならない。
最後まで性的に制圧して、今までの借りをすべて返さねばならないのだ
そのために自分を鼓舞する。総太郎は冴華の髪を引っ張り、体を起こさせる。
「痛っ!」
「さあ、四つん這いになるんだ。これからめいっぱい犯してやるからな」
無理やり四つん這いにさせると、総太郎は冴華の尻肉を両手で掴んだ。
さらに、ゆっくりと大きく息を吸い込んでから、ペニスを女性器にあてがう。
そして、力いっぱい腰を突き入れた!
ずちゅうううぅっ!
「くふううぅぅっ!」
「ぐっ……!」
冴華が喘ぎ、総太郎も彼女の膣肉のヒダにペニスを強く撫でられて苦悶の表情を浮かべる。
が、とにかく瞬殺はされずに、冴華の膣奥まで挿入することができた。
(や、やばいな、さすがにこいつの中の感触はすさまじい……けどっ、なんとか耐えることができたか。
かえでとのセックスで一度出したおかげかもな)
挿れた瞬間の射精は半ば覚悟していたのだが、どうやら耐えることができた。
加えて、この体位ならば有利にやれる自信もある。今のところはうまくいっていると言えるだろう。
総太郎は気合を入れ、腰を動かし始める。
だが、冴華の膣壁はやはり魔性と言っていいほどに男に快楽を与えてくる。
ペニスを柔らかに包み込むように吸い付いてくるヒダは、擦れ合うたびにペニス全体がゾクゾクしてくるほどの快感を走らせてくる。
加えて、冴華の膣が奥ほど締め付けが強まる特質を持っているため、奥を責めるのはリスクも大きい。
「はあっ、はあっ……!」
奥に到達するたびに亀頭全体がキュッと締め付けられる。
また、途中の刺激も決して緩いわけではなく、自分のペースでピストンするだけでも確実に精力が吸い取られてゆく。
総太郎は責めている側なのに、一突きするごとに射精感が加速度的に高まってくるのを感じていた。
「くっ……さ、さすが、いいマンコしてやがる……!」
「くあっ、うっ、ぐうっ……! お、大きいっ……!」
ずちゅっ、ずっ、ずにゅっ、ずりゅっ……!
「ぐううぅっ……!」
歯を食いしばり総太郎は射精感を堪える。
必殺の性技を繰り出すタイミングを見極めているのだ。
斤木流の性技。その中のひとつだけを習得し、実用性があることを確かめてもいる。
だがそれは、同じくらいリスクのある技でもある。
通用しなければ、最悪そのまま搾り尽くされて圧倒されてしまう可能性も充分に考えられた。
(迷っている場合じゃない。
今ならまだ、一度射精しても主導権を握れる。だったらやっちまうしかないな)
温かな膣壁のヒダは、こうしてじっとしていてもじわじわと動いてペニスをぐにゅぐにゅと嫐るように刺激してくる。
尋常な責めでは、この膣を制圧できるとは思えなかった。
加えて、冴華に余裕を与えれば妙な反撃をしてこないとも限らないのだ。
総太郎は覚悟を決めると、丹田のあたりに意識を集中させる。
そして、奥義を発動させた。
「ここからはちょっと熱くなるぜ……覚悟しろ、冴華っ!」
ずちゅうっ……!
「んはぁっ!」
冴華は奥を突かれ、嬌声を上げる。
総太郎の奥義はすでに発動している。あとは冴華に効くかどうかだ。
ずちゅっ、ずっ、ずんっ……!
「くうっ! あっ、な、なに、なんだか……」
冴華は違和感を覚えているようだ。
総太郎の突きは、先ほどまでとは質が変わっている。
冴華の中を突くたび、膣の濡れ具合が変わり、すべりがよくなってきているのが分かる。
「あ、熱い……! なに、これっ……! こいつのチンコ、熱い……?」
総太郎は戸惑う冴華を容赦なく責めたてる。
ずっ、じゅぷっ、ずぷっ……! ずっ、ずちゅっ……!
「うあっ、やっ、やだっ! あ、熱い、熱すぎてっ、き、気持ちいいっ……!」
冴華の呼吸がどんどん乱れてくる。ひと突きごとに首ががくがくと揺れ、
加速度的に彼女の快感が増してきているのが後ろから見ていても感じ取れる。
(よし! どうやら効いてるな)
膣が先ほどまでよりも激しく濡れて、ヒダとペニスとの摩擦がなめらかになってきている。
刺激が多少なりとも和らいでくれれば、総太郎としては耐える余裕が生まれるというものだ。
「どうやらずいぶん感じてるみたいだな、冴華っ! そら、どんどんいくぞっ!」
そして、総太郎は腰の動きを激しくしてゆく。
ずっ、ずっ、ずんっ、ずんっ、ずじゅうっ……!
「いやっ、あっ、ああぁんっ! やだっ、こんな奴にっ、セックスでイかされるなんて、いやああぁっ!」
「今なら俺の気持ちも分かるだろう。宿敵に快楽を味わわされるってのは、気持ちいい以上に悔しさが大きいもんだよな」
嫌悪感に満ちているが、その声には隠しきれない快楽の色がある。
揺れる冴華のポニーテールに艶やかさを感じながら、総太郎は性衝動に身を任せるようにして膣の奥を突いてゆく。
そして、ついに……
「あっ、あうっ、も、もうっ、ダメえええぇぇっ!」
びくっ、びくっ、びくんっ……!
冴華は絶頂し、腕に力が入らなくなったか、体を支えられずに畳の上に崩れ落ちた。
それでも尚、膣内は妖しげに蠢き続けており、総太郎から精液を搾り取る動きをやめようとしない。
ずちゅっ、ずっ、ずにゅっ、ずりゅっ……!
「ぐううぅっ……!」
冴華の体がヒクヒクと震える中、総太郎のペニスも耐えられずに暴発してしまう!
どびゅるるっ! びゅくっ、びゅっ……!
「あっ、ぐっ、うぅ……」
それは総太郎が冴華に与えた刺激がそのまま跳ね返ってきたような、甘く激しい快感だった。
斤木流の性技を使用しながら射精してしまったせいで、冴華の膣内で震えるペニスが飛躍的に敏感になってしまう。
それでも総太郎は休まず、さらに容赦なく冴華の膣を突いてゆく。
「まだまだ、こんなもんじゃ済まさないぜ!」
「あんっ、やっ、ダメ、そんなにされたら、イったばかりなのにっ!」
がくがくと冴華の体が震える。
倒れたまま総太郎に突きまくられ、体はすっかり弛緩しているようだ。
一方的に責めることができていることが信じられない思いだった。
総太郎は射精したとは言え、奥義の威力に手応えを得る。
そして閃く。耐えていてはダメなのだ。動きを止めていることがすべての間違いだ。
無我夢中で、冴華の膣奥を貫くように腰を前に突き出した!
ずんっ!
「うあああぁぁっっ! ま、また、イっちゃうぅぅっ!」
「これが斤木流の裏奥義のひとつ、淫灼渦(いんしゃっか)の法だ。
さすがのお前でも、これには耐えられなかったみたいだな」
「う、裏奥義……?」
「こっちにも武術以外の技もそれなりに伝わっているっていうことだ。
お前は前回、神倉流の技で俺の精液を搾り尽くしてくれたが、今回は俺がお返しさせてもらうことになったな」
血の巡りに圧力を加え、陰茎の温度を上げる技法だ。
むろん、ただ単純に熱くなっているだけではない。
女性の膣壁にペニスの熱さが伝わりやすくなり、性的刺激が強まる。
「そんなっ……こ、こんな技が、斤木流にあるなんて……」
「神倉流の女たちに対抗するために、ご先祖様が残しておいたのかもしれないな」
それに、男にしか使えない奥義であれば、あえて神倉流に伝えたり封印したりする理由もない。
斤木流にこうしたものが残されていたのは必然であったのだろう。
総太郎は思い出す。
この奥義が記述されていたページには、ある注意書きがあった。
『この技は、精力の弱い者が使うことはまかりならぬ』
精力だけならば、総太郎は強いと言っていいはずだ。
それがこの技の適性につながるというのならば、自分にうってつけなのではないか。
そう思ったからこそ、毎晩トレーニングを積んで習得してきた。
沙織とのセックスで試運転し、その後も有効に機能したことで総太郎としては自信を深めてもいる。
「つ、つまりこれが……斤木流の、奥の手ってわけね」
総太郎に背後から責められ、無防備な状態で淫灼渦の法をまともに味わった冴華は、
悔しげに上半身を震わせながら畳に爪を立てた。
もはや冴華は総太郎がどういう責めをしてもイってしまいそうに思えた。
「ああ、そうだ。セックスなら逆転できると思っていたようだが、あてが外れたか。
今日はこっちの方でも、俺に責められて屈服することになりそうだなっ!」
総太郎は冴華のおっぱいを後ろから揉みしだきながら腰を打ちつけ、膣奥を刺激する。
「あ、あがっ……あ、ひぐっ……!」
びくっ、びくんっ……!
「すごい……でもっ、こんな……負けたく、ないっ……!」
それでも冴華は意地からなのか、必死で体を起こすと膣に力を入れてきた!
くきゅっ、きゅうううぅっ!
「なっ! ぐう……っ!」
総太郎のペニス、亀頭部分に強い刺激が走る。
それは完全な不意打ちとなって彼の動きを完全に止めてしまう。
その隙を冴華が見逃すわけもなく、自ら後方に腰を動かし、膣を激しく絞め上げながら、体を反転させてきた。
「まずいっ、このままでは……うあああぁぁぁっ! く、くそっ!」
冴華はそのまま総太郎を騎乗位の体勢へと導こうとしていた。
膣内に閉じ込められたままペニスがねじられ、総太郎は悶絶する。
まるで神経が剥き出しにされたように下半身が疼き、総太郎の動きが鈍くなった。
性技の発動によって冴華に対して優位に立ち、
追撃を加えるためにペニスを奥まで挿入していたことが完全に裏目に出た。
それでも自分の間合いから抜け出そうとする彼女を、総太郎は上半身の力だけでなんとか抑え込む。
「くっ、はぁ、はぁ……残念だったな、せっかくの逆転チャンスだったのに」
「そうね。でも正常位になればこっちのものよ……」
総太郎はその言葉に軽い不安を感じる。
向かい合った冴華の表情には、何故か余裕が戻りつつあった。
呼吸を整えながら口元に小さな笑みを浮かべている彼女の表情は、不思議な色気が滲み出ていた。
それと同時に、今にも獲物に飛びかかろうとする蛇のような凄絶さも感じられる。
「まだ強がりを言えるのは立派だが……この体勢では以前俺を搾り尽くした技は使えないだろうッ」
「そうね。あなたの言う通りよ」
冴華はその言葉をあっさりと認めた。それが逆に不気味だった。
総太郎は自分に何か落ち度があったのではないかと頭を巡らせるが、彼が望む答えはすぐに出てこなかった。
その間に、総太郎の腰に冴華の細い腕が忍び寄り、ゆっくりと絡み付いきた。
「神倉流の性技には、騎乗位でなければ使えないものもあるわ。
でも、それより重要な事をあなたはすっかり忘れているみたいね」
しっとりとした感触の冴華の肌が総太郎にまとわりついてくる。
背中に回された腕が、自分を強く引き寄せるように抱きしめてきた。
その瞬間、総太郎の脳裏に自分では思い出せなかった何かが弾けた。
「あの日と同じ事を、今日もしてあげるわ。ほらぁ♪」
正面から彼を見つめ、可愛らしくウィンクしてみせながら、冴華は総太郎の胸板に自らのおっぱいを当てた。
むにゅっ……
冴華と自分の距離が急接近する。
柔らかなおっぱいの感触が伝わってきた瞬間、総太郎は絶頂してしまいそうになる。
「うあああ、うぅ……っ、胸が……く、くそっ、放せ……!」
「さあ、あたしの抱擁、しっかり味わってね。男に抱きついてあげることなんて、めったにないんだから」
そう言いながらも妖しい笑みを浮かべ、冴華はだんだんと両腕に力を込めてゆく。
「ふふふ、私があなたにかけた最後の呪縛を思い出しなさい」
「呪縛、うっ……ああああぁ!」
「私に犯されて、搾り尽くされて、妹さんの前でみっともなく気絶する間際に味わった感触は何だった?」
挑発的な冴華のささやきが、まるで媚薬のように耳の奥に染み込んで、頭の中を駆け巡る。
この上なく柔らかで、魅力的なおっぱいを感じながら総太郎は忘れていたものを思い出そうとしていた。
(あ、あの日……俺は、冴華の淫技で精液を搾り尽くされて、心を壊されかけた……
その最後で味わったのがこの感触だった。冴華の、柔らかすぎるおっぱいが――!)
ふにゅっ、むにゅんっ……
十数秒前までは、触れることのなかった冴華のおっぱいが、今ではしっかりと総太郎に触れ合っている。
総太郎に組み敷かれたまま、冴華は下から彼を抱きしめて体を密着させた。
その上で彼にとって忌まわしい記憶を呼び起こすために、膣内の責めを強めることなく戦意を刈り取る方法を選んだのだ。
ぴゅるっ……
びくっ、びくっ……
我慢汁が爆ぜる。が、総太郎は耐えた。
全身の力が抜け落ちていく中、気力だけで射精を堪える。
このまま快感に流される事は危険であると本能的に悟っているのだ。
しかしそこには、つい先程までセックスで優位を保っていた姿はなかった。
冴華も二度の絶頂を経て、満身創痍であることには変わりなかった。
だが、ここへ来て勝負の天秤が大きく傾きかけているのは明白だった。
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