『ふたりのひみつ』



「ねえカズくんの初キスの相手は誰だっけ?」
「ひ、陽菜……」

 突然尋ねられて反射的に答えると、陽菜は口をとがらせて不満そうな顔をした。

「おねえちゃんつけて?」
「ひなおねえちゃん、です……」

 言われたとおりに訂正すると、陽菜おねえちゃんの表情が和らいだ。
 そしてご褒美と言わんばかりに優しくキスまでしてくれた。
 唇が触れ合っただけでドキドキしてしまう。

「うんうん、そうだね。じゃあ初体験の相手は?」
「ひ、な、おねえちゃん、です……」
「クスッ、どうしたの? お耳まで赤いよ」
「だ、だって! ひなっ、んううぅぅ!?」

 今度は激しいキスだった。
 呼吸を奪われ、舌先が口の中でぐるぐると暴れまわる。
 まるでレイプの口づけ……意識が蕩けてしまいそうなほど熱いキスの嵐だった。
 そして数十秒後、ひなおねえちゃんは口元から銀色の糸を引きながら、ゆっくりと顔を離してからこう言った。

「おねえちゃん、でしょ?」
「は、はひ……ぃ……」

 胸のドキドキがさっきよりもひどくなっていた。
 完全に動きを封じられ、正面からおねえちゃんに見つめられているだけで恋しくなる。

「カズくんのおちんちん、どうして小さくできないの?」
「ごめんなさい、でも、お、おねえちゃんが、いじるから」
「いじってないよ? みてるだけなのに」

 たしかにそのとおりだった。
 キスはされても両手は僕の肩に置かれたままなのに。

(さわってほしい……きもちよくして、ひな……)

 じっと見つめて訴える。
 すると真っ直ぐに見つめ返され、さらに妖しくおねえちゃんが微笑みかけてきた。

「あ……」
「ちゃんと言って」

 バレてる、僕の気持ちが……おねえちゃんはわかってるんだ。

「お、おね……」
「僕のおちんちん、食べてくださぁいって……言いなさい?」
「!!」

 ああ、なんてエッチな響きなんだろう。
 食べるって、どこで? お手手でぱっくんされちゃうのか、お口でされるのかわからない。
 もしかしてそれとは違う場所なのかも……。

「ううううっ!」
「くすっ、本当にエッチなんだからぁ。カズくん♪」

 妄想のせいでビクンと跳ね上がるペニスを指先で抑えながらおねえちゃんが笑った。
 本当に軽く添えられてるだけなのに気持ちよくてこのまま溶けちゃいそうだ……。

「これ、ドクンドクンさせて本気なんだよね?」
「うんっ、うん!」

 もはや断ることなどできないのに、意思確認をしてきた。
 完全におねだりモードの僕を見ながら、ひなおねえちゃんが焦らすようにお腹の辺りを手のひらで撫で始める。

「じゃあ貰ってあげる♪」

 そして自ら二本指で秘裂を開いてみせると、目に入ってきたのはピンク色の膣肉だった。
 クリトリスに指先を引っ掛けるようにしてクニュクニュしながら、お姉ちゃんは片膝をついた。
 うっすらと指先に粘液がついているように見えた。
 ちらりと一度だけ僕を見てから、おねえちゃんは腰の位置を合わせて、膣口で亀頭を舐め始める。

「あ、ああっ、あああああ!」
「お手手でするより気持ちい~い?」
「いいっ、すごい、ひな! お、おねえちゃん!!」

 おねえちゃんは両手を背中に回して組んでいるようだった。
 そのせいでおっぱいの形がつき出て、とてもエロかった。
 微笑ながら軽く体を揺らされるだけで膣口に亀頭が擦れて気持ちいい。

「くすっ、もう頭の中がピンク色になっちゃった?」

 淫らに微笑みながら腰の動きが加速する。
 トロトロした粘液がさらに粘度をまして、クチュクチュという音に変わる。

 それはまるで快感に咽び泣く僕自身の心のようだった。
 でもきつい! 早く入れて欲しい!!

「気持ちいいんだ? すぐにイっちゃ駄目だからね」
「わかった、わかったからぁ!」

 言葉がうまく続かない。でもきっと伝わってる。
 ひなおねえちゃんの顔を見ればわかる。
 すごくきれいで、ニヤニヤしてるのに愛情に溢れてて、僕を喜ばせてくれる……。

「ぎゅうう~~~~って、してほしいの?」
「うんっ、して、して、早くしてええええ!」
「しょうがないなぁ♪」

 クプププ……という音を立てながら、亀頭が飲み込まれていく。
 暖かくて、柔らかくて、時々キュウウウウって締め付けてくるおねえちゃんのアソコに。

 僕を抱き寄せながら、お姉ちゃんは小さく口を開けた。
 形の良い唇の中で、ねっとりと湿った舌先が見える。
 そのまま僕たちは接近して、唇と唇が、あ、ああああーーーーーーっ!

「んっ……ちゅっちゅっちゅっちゅ♪」
「うっ、んう! んんんんん~~~~!?」

 吸われる、吸われてるうううううぅぅぅ!
 ドキドキが一気に爆発して、頭に血が上る。
 キスされたことと、その感触と、エッチな気持ちが一気に弾けておかしくなりそうだった。

「カズくん、おちんちんからいっぱいミルク出しちゃうんだ」

 たくさんキスをしながら、ひなおねえちゃんが尋ねてきた。

「出るっ、出ちゃうよおおおぉぉぉぉ!!」
「じゃあ奥で抱きしめてあげるぅ♪」

 そして腰を一度だけ浮かせてから、パチュンと叩きつけてきた。
 ヌルヌルの肉襞をかき分けて、コリッとした何かにぶつかった途端、僕はイきそうになる。

「ほ~ら、もう我慢出来ないよね?」
「あっ、あああ、きもち、いいいいいぃぃ!!」
「このまま出してぇ、パパになっちゃえ!」
「え……」

 一瞬で冷静になれるキーワードだった。
 駄目だ、射精したら妊娠しちゃう!
 妹、いやひなおねえちゃんを困らせちゃう! 駄目なのに、それだけは絶対だめ!

「あ、あっ、あああああああ! 駄目、ダメダメダメエエエええ!!」

 だが心よりも体のほうが止まらなかった。
 徹底的に甘やかされた肉体は、ひなおねえちゃんの与えてくれる快感に抵抗することができない。

ビュクウウウウウウウウウウッ、ビュルルル、ビュルンッ!!

「あんっ♪ あっつ~~~い♪ それそれ、もっと出しちゃえ!」

きゅうううううううううう!!!!

「いぎっ、だめ、あふれて、あ、ああああがあああああああっ!!!」

 射精している最中に膣奥で抱きしめられ、ますます我慢が効かなくされた。
 僕は叫びながら、さっきよりも盛大な射精をしてしまうのだった。



(つづくかも)

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