――それからしばらくの時間が過ぎた。


「すっかり目がうつろになってますね……」

 スカートの中で獲物の反応を確かめるように、フランはペニスを咥え込んだ尻尾の内部を緩やかに蠕動させてみる。



「秘め事は慎ましく……ね?」


クチュ……ニチュ……


「ひ……ぅぅ……」

 充分に淫魔の媚薬が染み渡ったペニスをこねられ、苦しげにコッドが身をよじらせる。

 そんな彼の顔をフランの両手がフワリとはさみ込む。


「そろそろ苦しい我慢くらべは終わりにしませんか? 貴方のここが……訴えてます。もっと私に優しくして欲しいって」

「はぁ、はぁ、はぁ……」


「貴方が望むなら、尻尾だけではなく……私の膣内にお招きします。そしてこの上なく優しく包みこんで差し上げますわ……?」

 コッドの四肢をやんわりと押さえ込んだまま、フランが甘い声でささやく。

 淫魔の尻尾によって何度もペニスをいたぶられ、イキそうになる度に寸止め……フランの容赦無い快楽調教が効いて、コッドの眼の色は敗北に染まりかけていた。


「フランの……な、なか……で……?」

「フフフッ、淫魔の極上の膣内を味わってみませんか。おそらくこの尻尾よりも格段に……」


「こ、これよりも……」


「ええ。どんな男性でも抗えない魅惑の蜜壺に貴方自身を委ねてみませんか?」

 脱力した彼の身体を抱き起こしながら、催眠術をかけるようにフランが静かに呟く。


「ほら……見てごらんなさい……」

 そっと立ち上がり、自らの秘所をコッドの顔の前で開いてみせる。

 同時に彼を苦しめていた魔性の尻尾を亀頭から撤退させる。


「ぅああ……」

 久しぶりに空気と触れることを許された敏感な部分は、解放された喜び以上に快楽が途切れたことに対する怒りで震えているようにみえる。


「私のアソコも……貴方が欲しいの……」

 少し恥ずかしそうな表情を浮かべながらフランは彼を観察する。それが演技だとわかっていても、コッドには抗うすべがない。すでに彼の視線は膣内の奥を覗こうとして焦点が定まっていない。


「欲望で硬く成り果てたおちんちん……この中で優しくもみほぐしてあげますわ。そっと入れてみたくはないですか?」

「い、入れたい……」


「クスッ、もう戻れなくなっても良いと思えるほど心地よい時間を差し上げます。さあ……」

 フランは魅せつけるようにゆっくりと腰を下ろしてゆく。その下にそびえるのはコッドのペニス……すでに硬くなりすぎてビクビクと震えている哀れな男子の象徴。


「あらためてごあいさつ……しますね?」

 フランが深く腰を落とす。

クリュッ……


「んんっ! ああああぁぁ~~~!!」

 叫び声を上げたのはコッドの方だった。

 尻尾の中に充たされていた粘液よりも高密度な淫魔の秘肉が、亀頭にしつこく絡みつく。

 クニュクニュした弾力と同時にフェラチオのようにまとわりつく刺激がコッドを狂わせてゆく。

 フランは硬い肉棒の先端に優しく愛液のキスをまぶしてゆく。

 何度も何度も少しずつ角度を変えての膣口での亀頭愛撫。


「フフフ……ぜんぜん動けないでしょう? わかってます……」

 フランは彼を見下しながら、両手を後ろへ回してバストを軽く揺らしてみせる。

 これで彼の手がフランの胸に伸びてくれば、もう勝利は確定する。

 苦し紛れの男子の反撃など、快楽でくるんで押しつぶしてしまえばいい。


「ほら、どうしました? 反撃なさらないの?」

 わざと無防備な姿勢をとって、形だけの反撃へと導く。今までこの誘惑に打ち勝ったものなどいない。


(獲物を堕落させ、快楽漬けにしてしまう興奮感は何度味わってもやめられませんわ……)

 自然と彼女の表情にも淫らな笑みがこみ上げてくる。

 もう少しだ。もう少しで最高の瞬間がやってくる。

 コッドがフランのバストに触れた瞬間、腰を深く落としてしまえばそれで終わり。

 しかし――

「だ、だれ……が……ああああぁぁっ!」

 なんと、弱々しい手つきではあるが彼の手がフランを突き飛ばそうとした。

 完全に獲物を堕としきったはずの誘惑。

 それをコッドは気力を振り絞って払いのけたのだ。

 その驚異的な精神力には余裕たっぷりだったフランも心の中で舌打ちをした。


「……あくまでも拒むおつもりですか。それでは仕方ありませんね」

 フランの手がやんわりとコッドの伸ばした指先を振り払う。

 さらに静かに立ち上がって、彼から視線を外す。



「貴方の代わりにあの娘を犯し尽くすことにしましょう」

「えっ……!」


「私の言いつけを守れず、貴方の目の前で悶え始めてしまった愚かではしたない娘です。今すぐここで処刑されても文句言えませんわ」

 フランが指差したのは、道端に倒れたままになっているあの少女だった。

 コッドに村の危機を伝えようとしたのに喋ることすら許されなかった不遇の娘……


「もっとも、私の言う処刑とは快楽で廃人にすることですけどね」

「や、やめろ……いや、やめてくれ! その子に罪はないだろう!」

 今の自分が受けたのと同じ仕打ちを無垢な少女に浴びせるわけにはいかない。


「ふっ……罪があるとかないとか、何をおっしゃっているのです?」

「卑怯だぞ……いや、どうすれば……!?」

 言葉を選びながらコッドはフランの顔色をうかがう。

 肉食獣に他の動物を食べるなと言っても通じるわけがないのと同じで、淫魔に陵辱をやめろと言ってもやめるわけなど無い。

 だからと言ってこのままあの少女を見殺しにすることも出来ない。




「どうしてもやるのなら……あの娘の代わりに俺を好きにしろ!」

 見習いとはいえ、勇者としての自尊心が彼にその言葉を選ばせた。


「フフフッ、本当にその気になったのですか?」

「うくっ……仕方ないだろう!」


「私は無理やり嘘をつかれるのは好みませんから」

「ぐっ……」


「そうですわ! 『僕を好きにして下さい。思うままに責めて下さい』と自分からおねだりしていただけませんか?」

「っ! ……そんなこと……言えるわけが……!」

 コッドが口ごもると、フランは小さなため息を吐いた。


「これ以上は時間の無駄ですね。やはり貴方の代わりにあの娘に悶えてもらうことにしましょう」

「お、おいっ!!」


「さきほどは私の香気に興奮し過ぎて倒れたくらいですからすでに準備万端のはず……確かめてみましょう」

 フランは自慢の尻尾を長く伸ばして少女のスカートへと忍び込ませる。


クチュッ……!

「うっ、うんっ! んん……ぃや……ああぁぁ……」

 スカートの中で行われている行為は察するに容易い。フランは容赦なく少女の秘部をいじりまわしている。

「やめろ……その娘を穢すな!」

 しかしピチャピチャという淫らな水音は次第に大きくなってゆく。ついにはコッドの耳にまで届くほどに。


「やはりもうすっかり潤んでいますね……このまま私の尻尾の先を注射して、じわじわと弄んであげれば一分も待たずに彼女はイキまくりです」

「もうやめろ! なんてやつだ……」



「先程も申し上げたように私はどちらでも構いませんから。貴方だろうと、あの娘だろうと美味しく綺麗に食べ尽くしてあげますわ」

 非難の目を向けるコッドを冷ややかに見下すフラン。うっすらと唇の端を吊り上げ、目を細めながらコッドが悩む姿を見つめている。


「さあ、どうします? もはや考える時間などあげませんわ」

「くそっ、くそおおおおぉぉ!」


「あぁ、その表情……充たされる。なかなか素敵な反応ですわ。でも……」

 精神的な高揚感を隠しきれないといった顔つきで、フランは小さく肩を震わせた。


「そろそろ……言いなさい。服従の言葉を」

 冷ややかなフランの言葉を受けて、コッドはがっくりと肩を落とす。もはや選択肢など無いのだ……


「僕を……」

「はい? 全く聞こえませんわ?」


「ううっ、僕を……! 好きにして下さい。思うままに責めて下さい……」

 目をつぶりながら、呪詛のような声でコッドが呟く。その瞬間、地面に描かれていた魔法陣が淡い光を放ちだす。


「これは――」


「とうとう自分から口にしてしまいましたね? これで契約は半分終わったも同然です」

 魔法陣に視線を落としていたコッドの顔を、フランは自分の方へと向けた。


「あうっ!?」

 視線が交差した瞬間、彼は異変に気づいた。

 目の前にいつフランが先程よりも確実に魅力的に見える。それが魔法陣による効力であることを彼が知る術はないわけだが。


「クスッ♪」

 彼女が指を軽く鳴らした途端、コッドの意思とは無関係に手足が完全に脱力してしまう。

 再び彼は床に大の字にされてしまった。


「このまま食べてあげます……貴方の精神が屈した今、もう私から逃げることは叶いません」

 フランはスカートの裾をまくりながら、腰の動きだけでペニスの先端を膣口へと導く。

 すっかり熱くなっている女陰に、コッドの肉棒がヌルヌルと飲み込まれてゆく。


「うっ、すご……い……!」

 身体中がフランに抱きしめているような恍惚感に包み込まれる。

 まだ亀頭を少し舐められた程度だというのに、自分から腰を何度も突き上げたくなる。

 先ほどまでのフランの尻尾も強烈な快感を彼にもたらしたが、膣内のそれは明らかにレベルが違う。

「すごい喜び方ですね……」

「だ、だって! こんなの無理ッ……体がしびれて、くすぐったくてえええ!」


「クスッ、奥までしっかり入れてしまいますね?」

 フランは当たり前のようにストンと腰を下ろした。暖かさに包まれ、すんなりと挿入できたように感じたのも束の間――


「あっ、ああああああぁぁ~~~~~!!」

「フフッ、大げさですね……」

 だがそれはフランが言うほど大げさではなかった。鈴のように笑うフランを見上げながら、コッドは激しく首を横に振る。

 コッドの亀頭がフランの花園への入り口を通過した瞬間、彼のペニスに一匹の蛇がまとわりついた。

 その蛇は一瞬でペニス全体を締め付け、甘くしびれるような毒を絡めながらクビレと裏筋を責めなぶり、敏感な尿道にチロチロと舌を差し込んできた。そのような言い回しが全く大げさに感じられぬほど強烈な快感がコッドに襲いかかったのだ。



◇2013.09.15更新部分ここまで

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