連日の猛暑日である。
気温が体温とほぼ等しい空気の中を歩くなんて自殺行為だ。
夏が終わるまで一歩も外に出たくない。
「あたしもそれ賛成だなー! 暑いの無理だし」
なにげなくつぶやいた僕に向かって背後から同意の声が浴びせられた。
この子は数軒おとなりのに住んでるJK……JCだっけ。どっちでもいいや。似たようなものだ。
名前はかな子ちゃんと言う。苗字は島藤もしくは田村のどちらかだったと思う。
普段から挨拶してくれる元気な子だけど、一週間くらい前に突然声をかけられた。
「ねえねえ、おにいちゃんてどんなお仕事してる人? いつもおうちにいるよね~」
悪意はなさそうな質問だが、どうにも答えに窮する。
まさか何もしてないで自宅を警備してますともいいたくないし……困ったことに彼女はそれなりに可愛らしかった。
男としてつまらない見栄を張りたくなる程度には。
「やっぱりおうちでお仕事しているんだ? もしかしてイラストレーターさん?」
なぜそういう発想になるのかわからないけど、とりあえず適当にごまかすことにした。
自宅で出来る仕事って他にもいっぱいあると思うんだけど。
「じゃあさ、お仕事見学していい? 学校の宿題で働く人を取材してくるっていうのがあるんだよねー」
かな子ちゃんはこの通りと言って頭をペコリと下げた。
宿題に協力する義理はないけどご近所さんだしそれなりに可愛いし、もしかしたらパンチラくらいは期待できるかもしれないので彼女の申し出を快諾した。
ちなみに僕の方から彼女に見せるものなどない。
せいぜい毎日FXで小銭を稼いでいる程度だけど、その姿を見て彼女がどう思うかは未知数。
これもまた社会勉強の一部ということであまり深く考えないことにした。
◆
そんなわけでエアコンと扇風機が大活躍する僕の部屋に数日前からこのゲストが住み着いた。
正確には朝の9時ごろから日が落ちるまでの間、部屋の中でゴロゴロしながら漫画を読んでいるだけなのだが。
「かなちゃん……それでキミはいつまでこの部屋でくつろぐつもりなのだ?」
「んと、夏休みが終わるまで~」
実際ピッタリと僕に食いついてるわけではないので気楽だった。
部屋にある漫画を与えておけばおとなしくしてくれるのもわかった。
たまに二人でジュースを飲んだりもする。
「しかしなぜ制服なのさ……」
「ああこれね、夏休みだけど制服着てたほうがうちから逃げ出しやすいんだよね~」
「……」
彼女にとってはここは待避所代わりらしい。
家の事情は特に聞いてないけど、何日も飽きずにここにいるってことはそれなりに居心地が良いのだろう。
しかしちらりと彼女の方を見るとちょうど肩を小さく震わせているところだった。
「ねー、今日はエアコン効き過ぎじゃない?」
「ああ、ごめんね……」
リモコンで温度設定を変えようとした瞬間、僕の指先が白い手のひらに包み込まれた。
「おにいちゃんスト~~~~ップ!」
「ちょ、かなちゃ――!
「んふふ♪ ねえねえ、ちょっとだけ温めてよ。それでいいからさ~」
突然彼女は僕に体を預けてきた。そのままオフィスチェアに尻餅をついてしまう。
「うわあああっ、だ、だからエアコンを……」
「あーん、ちがうの! そうじゃないよー。そのね、このお部屋の漫画、エロイのばっかりなんだもん」
「そ、それは!!」
彼女が僕に見せたのは隠しておいたエロ漫画だった。いつの間に見つけたんだろう。
「おにいちゃんがトイレに行ってる隙に見つけたんだよ! こういうのが置いてあるってことは遠回しに誘われてるのかなーって」
隠してある時点で誘ってないわけで、勝手に思い込まれても困る。
「あたしね、おにいちゃんのこと嫌いじゃないよ。でも好きとか嫌いとかそういうのは置いといていいからさ……少しだけしよ? エッチ」
「ぁううう、なんでそんなに積極的なんだよ!!」
ここはなんとしても回避せねばならない。
僕にもご近所付き合いというものがあるから、いくら彼女から迫られたとしても
あとあと罪の意識に怯えることになるから――
「みんなには内緒にしといてあげる。お母さんにもいわないし~」
チラッ
「っ!!」
こういうシチュでスカートの裾を少しだけあげるのは卑怯だ。
真っ白の太ももの奥に隠れてる足の付根を見たくなるのは男の性(さが)。
しかもこの子、なにげに美脚だからますます困ってしまう。
「チャンスだと思うよ~? ほら、来て……」
静かに目を閉じるかな子ちゃんに吸い寄せられるみたいに、僕は彼女の間合いに足を踏み入れてしまう。
その次の瞬間、細い腕が僕の体を捕獲していた。
(む、胸が当たってるうううぅぅぅ!!)
ふよふよしたものが二人の間で押しつぶされてる。
それは服の上から意識していなかった分だけ凶悪な甘い誘惑だった。
「……ね、しようよ? きっと楽しいよ?」
抱きつかれたまま少し背伸びをした彼女のおでこがコツンと僕にぶつけられた時、押さえ込んでいた理性が簡単にブチ切れてしまった。
◆
数分後、既に僕らは汗まみれだった。
「あんっ、あんっ! もっと、もっとペロペロして? おにいちゃん」
一心不乱にと首を舐める僕に微笑むかな子ちゃん。
エアコンからの風が妙に涼しく感じる。
もともと可愛らしい顔立ちの彼女だけど、エッチになるとますます輝きを増すタイプらしい。
僕より頭ひとつ小さな背丈なのに抱きしめるとフワフワしてて気持ちいい。
そして真っ白な肌に浮かんでるピンク色の乳首は苺みたいに甘酸っぱい。
「かわいいね、おにいちゃん……んふっ」
僕の頭を優しく撫でながらつぶやかれると、なんだか自分が年下になってしまった気になる。
早く中に入れたい……股間は既に十分張り詰めている。
「きゃっ、あは♪ はふっ、んん、おにいちゃん今度は競泳水着プレイとかどうかな? 暑いから水着に着替えて、そのままエッチしちゃうの~」
「はぁっ、く、うぁっ、そんなの、されたら……興奮しておかしくなっちゃうよ!」
かな子ちゃんはニヤニヤしながら僕の様子をうかがっている。
「えへへへ……じつはもう下に着てるんです!」
「なっ!!」
ためしにスカートの下に触れてみると、厚手のナイロン生地のように感じた。
これって正真正銘のスク水じゃないのか。
(かな子ちゃんの水着姿が見られる!)
それだけでも興奮が加速するというのに、
「おにいちゃんのおちんちん、水着の隙間からチュルンして、そのままキュプキュプしてあげたいなぁ……」
彼女からの提案は僕の予想を軽く飛び越えていた。
着衣のままエッチとかありえないほどエロイんですけど!
「かなちゃん、それって――」
「コリコリになったオチンチンのクビレをあつ~い膣内でペロペロめくり上げて、あたしがおにいちゃんをドロドロにしちゃうの。どう? 興奮するでしょ」
「あっ、うぁ……」
聞いてるだけで興奮してくる。このままじゃ挿入した瞬間暴発してしまうんじゃないか。
「それとも今日みたいに可愛い制服姿のままがい~い?」
かな子ちゃんはゆっくりを脚を折り曲げながら、水着姿を魅せつけるように股間に指を這わせた。
そして細い指の先を引っ掛けるようにして水着の縁に食い込ませる。
気を集中して興奮を鎮めなきゃいけない局面なのに、彼女はたやすくそれらを打ち砕く。
「ちらっ? うふふふふふ」
「――っ!」
水着の隙間から見えたピンク色のひだひだを食い入るように見つめてしまう。
制服姿の女子校生が、その下にスク水を着て僕を誘ってる……
「早くおいでよ、おにいちゃん♪」
魅了されたみたいに彼女のなすがまま、僕は下半身を露出させていた。
すっかり反り返ったペニスの先が彼女の人差し指と親指に挟み込まれる。
さらに中指が添えられ、ゆっくりと撫でられた途端に下半身から力が抜け落ちそうになる。
「おてての中で出しちゃダメだからね?」
我慢するにしても優しすぎる指使いだった。
ちょっとすねたような表情で僕を見つめるかな子ちゃんの手がペニスを秘所へと誘導してくれる。
「じゃあキスしようね……」
添えられていた中指が離れ、人差指と親指の輪っかの中に亀頭が納められた。
それをしごくようにしながら自らの膣口にこすりつけるかな子ちゃん。
「あっ、すご……い……♪」
少し硬くなった蕾にグリグリと押し付けられるだけでイキそうになる。
それをぐっとこらえていると、彼女の方から腰を前に突きだしてきた。
グチュルルッ!
「あああぁぁ――!」
声を上げたのは僕だった。
敏感に、熱くなった亀頭が粘液ですすられる。
次にヌルついた何かがやわやわと締め付けてくる……。
(すごい、こんなに……かなちゃんのアソコ、優しくてあったかくて!!)
そして彼女が数回ほど腰をクイクイと動かすと、それに釣られるように僕も腰を前後に振り始めてしまった。
やわらかな噛み付きとともに行われるピストン運動に下半身全体が飲み込まれてく。
「あっ!」
ニュプッ……ン……
「今度はあたしが上になるね」
ペニスが引きぬかれ、名残惜しそうにしている僕をそっと押し倒す彼女。
「脱がなくていいよね?」
「うっ……?」
「だっておにいちゃんさっきから脚ばっかり触ってるもん……こういうカッコのほうが興奮しちゃうタイプかなーって」
そう言いながら騎乗位の体勢になった彼女は、僕を見下ろしながらスク水を少しだけ指でずらしてさっきみたいに挿入してきた。
ジュルルルルルル……
「うあああっ!」
「あはっ、さっきよりもイイ感じ♪ 簡単に飲み込めた」
かな子ちゃんは体を前に倒して、両手で僕の両肩を押さえつけてきた。
「このままガンガン腰振られたい? それとも優しくされたい?」
「や、やさしく……」
「そっかぁ。じゃあ……チュッ♪」
ぽってりとした唇が僕の呼吸を奪う。
唇同士が重なったあと、僕の口の中に彼女の舌が差し込まれる。
「頭のなかトロトロにしちゃおうね? んちゅっ、れる、ジュルルッ、ピチュ、ジュルルル……」
「んふっ、うううぅぅ!」
想像以上に淫らな舌使い。
こんなのを続けられたら彼女の言うとおりになっちゃう! 頭のなかが溶け出しそう……
「や、やめ……んううう!」
「んちゅっ、もう、ウプッ……無理ぃ……♪」
必死で彼女の太ももを抑えても無駄だった。
上に乗られている限りペースは相手に握られたまま……そう思いこむほど僕は脱力しきっていた。
「いたいけな少女に抱きつかれて、抵抗もできないままニュプニュプされて気持ちよくなっちゃうほうが好き?」
「ふああああっ!」
腰をクリンクリンまわしながら彼女が尋問してくる。
膣内では閉じ込められたペニスの先がジタバタ暴れながら我慢汁をまき散らしている。
(こんなのじゃもうすぐ……イ、イっちゃうううう!)
「気持ち良さそう。オマンコきゅううう~~ってしたままで下から上に動いてあげる……」
「だ、だめだよ! もう動いちゃ……」
「あはっ、根本から亀さんのところまでガマンできるかなぁ~?」
キチュッ、ジュルルッ、キュウウウウ♪
「くあああっ!」
本当に思い切り締め付けたままで彼女は腰を持ち上げ始めた。
快感神経を直になぶられるように悶える僕。
それでもお構いなしで、ジリジリとなめくじのような腰使いで僕は追い詰められてゆく。
「ほ~ら、もっと締まるよ? あたしの本気、まだまだなんだから……キュウキュウのまま弱くなったおちんちんをパクパクしてぇ……」
「やめっ、もうやめてえええ! このままじゃイくっ、イくからあああ!!」
「……おにいちゃんが必死になってるお顔を目で犯しながら、もっとあま~く締め付けて参ったさせちゃうの」
クチュックチュックチュッ♪
「うあっ、あ、あ、あ、ああ!!」
リズミカルに内部を締め付けられるだけで簡単に喘がされてしまう。
情けないけど、それを凌駕するほどの快感を僕は味わっていた。
女子校生がスク水を着たままで、制服で僕を犯して……しかもアソコの中はこんなに気持ちいいなんて!
「なんだかもう必死すぎ。我慢できないんでしょ? ほらぁ、ほらほらぁ♪」
ドチュドチュドチュッ!
「はひいいいいっ、は、ぎいい!」
「このままとろけちゃいなよ。あたしの中でドッピュンして、ネバネバのとろとろにして気持ちよくなっちゃおうよ?」
完全に体を倒し、僕を抱きしめながら彼女は言う。
耳たぶをペロペロ舐め、甘咬みしながらの降伏勧告。
「頑張るね、おにいちゃん。でもそろそろトドメ……さしてあげる♪」
「……えっ」
既に力をなくして投げ出している僕の両手を、かな子ちゃんがしっかりとつかむ。
そして全体重をかけながら、スッと腰を浮かせた。
「これでおにいちゃんのまけー」
プチュ、ドチュ、ドチュ、ジュプッジュプッジュプッ!
「うあっ、あ、あ、ああああ!」
上半身を抑えこまれたままで、彼女の肩越しに淫らな腰振りが見えた。
左右に振られていた直後、上下に何度も打ち付けられる細いくびれ。
膣内でしっかりと僕を囚えたまましゃぶりつくすように先端から根本までを柔肉で包み込む。
「いくっ、い、いいいいっ――!」
ビュルルルル、ブピュウウウッ、ビュュク!
女子校生の激しい腰使いの前に、スポイトで吸いだされるようにして精液がドバドバん漏れだした。
彼女の腰の動きが完全に止まるまで、断続的に僕は数回の射精を味わったのだった……。
「おにいちゃん、今の全部記録してたからね」
ぐったりしたまま動けない僕に向かって彼女は言う。
その手には動画撮影中のスマホが握られていた。どこに隠していたんだろう……。
「今夜じっくり見て、お兄ちゃんの弱点を研究しちゃうから。そして明日もまたエッチしよう?」
「い、いやだ……!」
「おにいちゃんに拒否権はないの。なんなら動画サイトにアップしてみる?」
「っ!!」
「もちろん冗談よ。でもこのお部屋最高! 涼しいし、エッチしまくっても誰にも怒られないし」
「かなちゃん、まさかこれからもずーっと…………?」
「そうだよ。あたしが飽きるまで、この夏休みは続くの♪」
嬉しそうにはしゃぐ彼女と対照的に沈黙する僕。
(早く終わってくれ……夏休み)
しかしカレンダーを見て愕然とした。
あと一ヶ月丸々あるようだ……
(ここまで)