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ちょっとした妄想 #07 続・ナイトメア

Succubus Quest短編EXPANSION —白の史書と色づく魔物— デザイアダンジョン
※参考






うつろになった俺の目の前に、先端から粘液を滴らせたナイトメアの尻尾が揺れていた。


「これから私達に何をされるのか想像するだけでもお漏らししちゃうんじゃない?」

「ううぅ……」

もはや指先すらまともに動かない。それどころか思っている場所と違う指が反応する。
ナイトメアの毒は俺の神経をじわじわと犯しにかかっている……。

「こっちにもあるからね……」

俺の視界の端にもう一本、トランプのダイヤみたいな形をした黒い尻尾が現れた。
右半身を拘束しているナイトメアの持ち物……なのか。

「あたしの可愛い尻尾も仲間に入れて?」

さらに今度は反対側にも尻尾が現れた。

「んあっ、ああぁ! あぁあっ!」

同時に左足にヌルリと何かが絡みついた。

「えへへ……あたしの尻尾だよ。気持ちいい?」

「くうぅぅ!」

左側でナイトメアの一人が微笑む。
俺の左足、膝から太ももにかけてこいつの尻尾がまとわりついているようだ。

「さっきは一対一だったけど今度は三人同時に襲いかかっちゃう。いいよね?」

正面のナイトメアが冷たい声でそう言った。
揺らめくしっぽの形はハートをひっくり返したようなイメージで、その先端からはトロリとした粘液が滴っている。


(あんなのでペニスを包まれたら……俺は……どうなってしまうのだ!?)

元々の柔らかさに加えてローションのように淫らな体液が絡んだナイトメアの尻尾。
それが目の前でヌラヌラと輝きながら揺れているのだ。

「あっ、すごく震えてるぅ! 可愛い声を聞かせてねぇ~♪」

右側にいるナイトメアが無邪気に笑う。そして――、

「決めた。一番大切なところを包んじゃう。えいっ!」

クリュンッ!

ダイヤの形をした尻尾の先がペニスの先端をあっさり包み込んだ。

「あっ、ああああぁぁ~~~~!!!

ヌルりとした感触の尻尾が亀頭全体にピッタリと貼り付いた。
さらに細くなった紐のように、尻尾の管となっている部分も棹に巻きついて根本からカリ首までをキュウキュウと締めあげてくる。

(き、気持ちいいいいぃぃ!)

頭の中が一瞬でピンク色に染まる。
先端に張り付いた尻尾の先が無数の襞のようにうねうねと蠢きながら亀頭を喜ばせている。
根本からカリ首までは巻き付いた尻尾の管がニュルニュルと擦れ合い、蠢くたびにこちらに快感の傷跡を残してゆく。

「あはっ、上のお口が開いたわね。いただきまーす」

「じゃああたしは後ろの穴をもらっちゃうよー!」

快感に震える俺の様子を見て我慢できなくなった残りの二人が、それぞれに狙いを定めて尻尾を突き刺してきた!


ズップウウウウ!


ニュルルルルル……!


正面のナイトメアは大きく開いた口の中へ。左側にいるもう一人は快楽に蕩けた俺のアナルへ……。

おぞましいほどの異物感なのに俺は間違いなく興奮しきっていた。


「惨めで美しいわ貴方……叫ぶことも膝を折ることも、腰を引くこともできないなんて」

正面で俺の口に尻尾を突っ込んだナイトメアが妖しく微笑んでいる。
余裕の表情で腕組みをしたまま口の中を尻尾で犯されている……なんという屈辱

「ねえねえ、囚われの戦士がどれくらい我慢できたのか知ってる? 今までの最高記録は……じゃ~ん! 90秒だよっ」

(た、たったそれだけかよ……!)

「あはっ、絶望しちゃった? 眼の色変わったよぉ……」

右側にいるナイトメアがいたずらっぽく微笑む。
もちろん俺のペニスへの攻撃は続行中だ。


ドプンッ!

「!!!!!!!!!!!!!!!!」

その時、俺の体の中心……腰の真ん中あたりを熱で焼かれたような感覚に襲われた。

「油断大敵よ? お尻の中が熱くなったんじゃない?」

「ぎ、う、ぶううう!」

叫びたくても口の中は正面の敵に犯されている!

「注入完了。今のは麻酔みたいなものよ。これでもう逃げられないね」

「先にやるのずるいよー!」

ペニスを包み込んでいるナイトメアが不満そうにつぶやいた。


「文句言わないの。完全に呪縛をかけてから弄べばいいのだから」

正面のナイトメアは特に咎めるようでもなく、くすくす笑っている。


「じゃあもう一度、みんなでこの子を犯してあげましょう。3……2……1……せ~のっ!」


ビュルッ、ビュクッ、ドプドプドプドプ~~~!!

「んっ、がううううう、あううううううううううううう~~~~!!!」


俺の視界が一瞬真っ赤に染まった。熱い、とにかく熱い!!

それに腰全体、いや全身に快楽の針を刺されたみたいに筋肉が言うことをきかない。

それなのに直立不動のままで三人に支えられ、心臓だけが激しく脈打っている!

「いかが? トリプルナイトメアの甘~い淫毒のお味は」

「キミのお口の中から、おちんちんの先から、そしてお尻の穴から……」

「無防備な体の中をあたしたちの気持ちいい体液が駆け巡るのよ。うふふふふ」

鋭敏になった感覚、頭の中で彼女たちの声が何度もこだまする。

ナイトメアの毒は一対一でも人間の男を悶絶させるという。

それが同時に三体……タイミングを合わせて毒を注入してきたのだ。

(い、イクっ! だめだ、こんなのおおおおおおおおおおお!!)

ペニスがビクビク震えて射精を望んでいる。それなのに出ないっ!


「まだダ~メ。もう少し楽しませてね? それから許してアゲル」

左半身にぎゅっと抱きしめているナイトメアがささやいてきた。

俺の射精する権利すら、すでにこいつらに握られているようだ……。


「じゃあゆっくり動くからね……まずはおちんちんから責めちゃう♪」

ニュルルル、スリスリスリ……クチュクチュクチュクチュクチュ♪

「んんっ、ん、んっ、んんんん!」

淫毒によって高められた俺の身体が快楽に悲鳴を上げる。

ペニスをしごかれる、というよりも全身をナイトメアの舌先で愛撫されているような感覚。

とにかく逃げ場がない。それなのに声を出すこともできないなんてえええええ!!


「あはっ、すごく苦しそう! 叫ぼうとしてるのわかるよ~」

「苦しいのから逃げたいいんだよね? じゃあお手伝いしてあげる。美味しい毒をもっと飲んじゃお?」

ドプンッ、ドプッ、ビュルルルル!

ペニス担当以外の二人からさらなる毒が盛られる。

アナルから甘い刺激が下半身全体を支配して、口から流された毒が頭をぼんやりさせる。

膝が折れて倒れそうになると右半身を支えるナイトメアが無理やり俺を引き起こす。


「クスッ、効き目はや~い! でも逃さないから」

キュウウウ、ニュル、ネチュッ、ペチャ……

(あ、ああああぁぁ! ペニスが、俺が……溶け出すうううぅぅぅ!!)

亀頭を包み込んだ尻尾の先は異様な変貌を遂げていた。
尻尾の管部分もペニスと一体化して、まるで貞操帯のように俺自身と同化していた。


「この形状になったらもう……おちんちんはあたしのもの。しかもお尻の穴も支配されてるから……いくよ。それっ!」

彼女の掛け声と同時にアナルを犯していたナイトメアの尻尾が激しく振動し始めた。

「んおっおう、おおおおおぉぉぉ~~~!!」

自分でも恥ずかしくなるような嗚咽が口から漏れる。

両サイドのナイトメアはガッチリと俺を捕獲している。
その上で正面のナイトメアは美しい顔で俺を見つめながら口の中へ何度も尻尾を出し入れしている。

「どうかしら? 左の子が少しアナルをグリグリするだけでも腰が跳ね上がっちゃうでしょう?」

ゆっくりと出し入れされる尻尾の先には男を甘く痺れさせる毒が滲んでいる。

しかもナイトメアたちは必要以上の刺激を与えてこない。

このまま体中を手のひらで撫でたり、足を絡ませてスベスベの肌で責めたりしたら獲物である俺が即座に果ててしまうことを熟知しているのだ……。




立ったままの姿勢で犯されること数十秒、知らぬ間に俺は涙を浮かべて彼女たちに許しを乞うようになっていた。

「もう限界? だらしないなぁ……」

「こんなものよ、人間の男なんて」

「じゃあとびきり熱~いジュース、飲ませてあげるぅ~!」

そしてまた三人同時に俺の体内に淫毒を注入してきた。

目の前が朱に染まった瞬間、


ドッピュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

ドピュッ、ビュルル、ビュククク……


背骨が折れるほど体を反らせ、俺は果てた。

真っ赤に染まった世界が真っ白になって、また闇に戻るまでおそらく数回分……尻尾の先に包まれたまま精を放った。


「あんっ、すごい出てるううう~~~!」

ペニスを支配しているナイトメア……右側にいる彼女の身体が淡く光を放つ。
俺の精を吸収してるんだ……しかし何もすることができない。

それどころかもっとエナジードレインして欲しい気持ちが沸き上がってくる。


「お顔も可愛くなってるよ! プルプル震えて気持ちいいんだ? う~ん?」

左側のナイトメアが微笑ましそうに俺の顔を覗き込む。

「お尻の中もキュンキュン締め付けてるよ! あたしイかされちゃうのかな。きゃははは!」

無邪気な可愛らしい顔に心まで奪われそうになる……。




「じゃあそろそろ『解除』してあげましょう」

正面にいるナイトメアがクールな口調でそう言った。

そして軽く指を鳴らす。


パチン


その途端、世界が崩れた。

俺を左右から拘束するナイトメアも消え、正面の彼女を残してあたりは闇に包まれた。


「いい夢見れた? でも……キミがあたしたちに心を犯されたのは現実と同じ。まだまだたくさんエッチな夢を見せてあげるからね」


がっくりと膝をつく俺の前で、ナイトメアがにこやかに微笑んでいる。

残酷な宴はまだ終わりを告げる様子はない……。







(ここまで)



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