ちょっとした妄想 その3
『責められ風俗体験レポート 2014年 夏』 作:11-47
季節は夏。わずかながら俺の懐にもボーナスというものが入った。
特に使うあてもないので風俗にでも行こうと思う。
検索をかければ風俗案内のページは際限なく出てくる。
しかしネットで良店を探すのは至難の業だ。
ビデオボックス、ヘルス、デリヘル、ソープ、イメクラ……まずはそこから迷うわけで。
業者の誘導だったり、ガセネタだったり、顔見世しててもパネマジだったり、顔さえ出ていない店もある。
そんな中、評判の良さそうな店を見つけた。
総額三万円と書いてあるが、おそらくこの倍は予算が必要。
ただし、本物のAV嬢とやれる。ソープの中でも老舗らしい店。
そして俺が選んだ風俗嬢は――
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
「本物…………」
数時間後、俺は予約した店の中にいた。
豪華なじゅうたんが敷き詰められた廊下を左に曲がると、お目当ての嬢が立っていたのだ。
彼女の名前は中橋ミク。
年齢は二十代後半で、アイドルのような顔立ちに似合わぬFカップ美巨乳と腰のくびれが悩ましげな女優。
「はい♪ ミクです。どうぞよろしくお願いします」
動画で見たことのある最高に可愛らしい微笑み。
ペコリとお辞儀をしたことでバストの谷間がくっきりと見える。
そして何より細い……! いますぐ抱きしめたい。
「ご案内しますね」
まるで恋人のように寄り添いながら店内のエレベーターに乗り込んだ瞬間、いきなり彼女が抱きついてきた。
そして当たり前のようなディープキス。
少し背伸びをしたミクさんの体を抱きしめると甘い香りに包まれる。
「んふ、このお店は初めてですよね?」
そうだ、と答えると彼女は軽く微笑んだ。
そして裏を返してもらえるように精一杯努めますと言って、もう一度俺にキスをせがんできた。
ここまでの接客は満点。文句のつけようがない。
部屋に入るとそこは豪華な洋室だった。部屋の広さは10畳程度なのだが、清潔な空間だった。
そして俺を裸にしつつ衣類を綺麗にたたみながら自らもランジェリー姿になるミクさん。
ベッドに座らされた俺の左側にピッタリとくっつくと、またさっきの甘いキス……
舌先がツンツンと俺の口の中をつつき、絡みあうことを求めてくる。
「もう元気みたい……少しだけじらしても大丈夫?」
パッチリとした目が俺をまっすぐ見つめてる。
問いかけに答える代わりに彼女の左胸を優しくタッチすると、負けじとばかりにペニスをくるくると弄び始めた。
(ああ、この手つき……うますぎる!)
股間に掛けられたバスタオル越しだというのにミクの手技は絶妙だった。
「入れたらあっという間だからね。初めの一回目でいっぱい出させてあげる。そうすれば後の時間を長く楽しめるでしょ?」
少し挑発的なその言葉に下半身がじわりと蕩け出す。
ミクは速攻で俺をイかせる気なのだ。
それが彼女の仕事の組み立てだとしても、思い通りにされてしまうのは少し悔しい。
だが体の方は正直で、既に彼女の指によって大量の我慢汁が吹き出してしまっている。
タオル越しにヌルつきを感じた彼女が一気に俺の下半身を露わにした。
「じゃあいただきますね」
そっと俺をまたぐ左足。その付け根にある彼女の秘所が濡れているのかどうか確認するまもなく、亀頭が膣口に飲み込まれる。
「ぅあっ!」
「あったかい……? 私の膣内」
ズプ……
先端が半分埋まった時点でピタリと腰を止めるミク。
熱い! なんでこんなに膣内の温度が高いんだろう。
名器と呼ばれる女性のアソコは例外なく熱いという。
アダルトビデオ作品でも彼女は名器という噂だったのだが、それは誇大表現だと思っていた。
でも実際に俺は既に彼女に少しくわえ込まれただけでさっきの手技以上に高められている。
ジュルププププ……
動けない俺にお構いなしでミクが腰を沈める。
「あああぁぁ…………」
「んふ♪」
先端、カリ首、中程まで埋め込まれた。
冗談抜きで俺は既にイく寸前だった。
亀頭を入り口の熱で溶かされた後、俺を待ち構えていたのは優しい締め付けだった。
キュンキュン締め付けられるだけなら耐えられる。
だがミクのアソコは具合が良すぎた。
思い切り締め付けた直後、いたわるようなさざなみがペニスを痺れさせてきたのだ。
それが先端のみならず、カリ首まで飲み込まれた段階で同じような刺激を与えられた。
「ま、まって!」
「だーめ」
ズリュウウッ!
ミクが一気に腰を落とした。
そして根元から中間までペニスが急速に暖められる。
美少女の極上の膣内に気をゆるめたペニス。
次の瞬間、真っ白な彼女の体が少しだけ浮き上がった。
パンパンパンパンパンパンパンパンッ
「ああああぁぁっ!!」
男をとろかす締め付けを継続したまま、暴力的なまでに激しい彼女の腰使い。
俺の肩に手をおいたまま妖しく微笑みながらクビレから下だけを器用に前後させてくる。
「かわいいなぁ……童貞クンと同じ顔してる♪」
チュッ、と軽く合わせるだけの口づけ。
それなのに体の芯に響く。
そしてペニスの芯は彼女の膣内に囚われたまま、どんどん終わりの時へのカウントダウンが進む。
正面から彼女の顔を見ればそれだけでイきそうになり、少し目を下に向ければ理想的な形をしたまま揺れ続ける巨乳に悩まされ、結合部に目をやろうものならその瞬間射精してしまう気がする。
「まだ頑張る気?」
パンッパンッパンッ!
さっきより長いストローク。
硬くなりきった俺自身を地獄に、いや天国へと導く腰の動き。
「出るっ、これマジでやば…………あああっ!」
思わず彼女の腰を両手で抑えようとするが、うまく力が入らなかった。
彼女の方は硬直する俺を見つめながら腰をゆっくりと回し始めた。
無理やり膣内で転がされる屈辱。そして快感。
あっという間にガマンを根こそぎ削り取られた俺は、歯を食いしばったまま何度も腰をガクガクと跳ね上げようとした。
しばらくして大人しくなった俺を抱きしめながら彼女が囁く。
「おしまいかな? きゃはっ、止めに入るのがちょっと遅かったね~」
コクンと頷く俺を確認してから、腰を絡めとっていた長い足がゆっくりと俺から離れた。
引きぬかれた瞬間に大量の精液がどろりと膣内から吐き出されて俺の腹にボタボタ落ちた。
だがチンポは硬くなって反り返ったままズキズキうずいてる。
また彼女の中に入りたいと訴えかけている。
「良かったでしょ?」
「あ、ああ……」
真っ白になって無残に敗北したペニスを優しい手つきでタオルで拭き取りながらミクは満足気に微笑む。
「言ったとおりだったね。ほとんどの男の人はあっという間なの」
ちらりと時計を見るとここまで約15分。
まだまだ夢の時間は続きそうだ……
(ここまで)