『スライムバスター3 ~境界線からの使者~』

※このページの挿絵は久遠樹さんです








→(ライムとリィナの相手をするウィルの様子を覗く)



寝室へと連れ去られたウィルは困惑していた。
ベッドに腰掛けた状態で、右側にはニコニコと可愛らしげな微笑を絶やさないリィナ、そして左側には口を結んだまま自分をにらみつけているライムが見える。

「前にも言ったけど、浮気は死刑に値するわ」

不機嫌が絶頂に達した表情でライムは言う。


「そんなの聞いたことなんですけどっ!? しかも浮気してないじゃない」

「違いますウィルさん。女の子側が彼氏さんの不穏な空気を感じたらアウトなのです。スライムの世界では常識ですぅ」

激しく首を左右に振るウィルを制するようにリィナがため息混じりに言う。
スライムの世界において嫉妬・ヤキモチの類はは日常茶飯事という事らしい。

「ひどい、あんまりだ!」

「いいえ」

さわっ…

「うぐううぅ!」

ライムの手のひらがウィルの股間を撫でる。
怯えているはずなのに、何かを期待しているのか、ウィルの分身は既に硬さを帯びている。

「ホワイトレディにあの青い女の子……しかも私の見てる前で欲情してたよね? 可憐な乙女のプライドはズタズタよ。今夜はウィルに全力で鳴いて貰わないと気がすまないわ」

「可憐な乙女ってどこにい……」

「うるさいっ!」

ぎゅううううううううう~~~!


「うぎゃあああっ、潰れるっ! 離してえええええ」


ウィルの悲鳴を聞きながら、ライムは何度か手のひらの中でペニスを握りつぶす。。

そして彼が涙目になった頃合を見計らって、一気に押し倒すと強引に唇を奪って見せた。





「んっ……チュッ……ウィル、本当に…駄目なんだからね……」

「ああぁぁ……ライム、そんな……ひゃっ、ふあ!?」

突然やってきた柔らかな刺激にウィルは対応できない。
股間を痛めつけていたライムの手のひらは、粘液をにじませながら彼の胸板をくすぐり始めている。


「あ、ああぁぁっ!」

ライムの指先は何の抵抗もなく彼の性感を高めてゆく。

「可愛く悶えてなさい。体中いたずらしてあげるから」

「ああっ、もうスライムが……あぁぁ!」

彼女の指の間からとめどなく溢れてくるスライムが、ウィルの上半身を瞬く間にうっすらと多い尽くしてゆく。

既に首から下、両肩と背中はトロトロのライムの粘液で包み込まれている。

「特別サービスよ?」

チュク…

「ひっ、ふぁあ、なんでえええ!」

「うふっ♪」

スライムの表面がざわめき始める。

ウイルの体中に忍び込み、そっと優しく愛撫し始めたのだ。


「あああっ! ライム、ライム~~~!!」

「だから逃がさないって」

静かにウィルの頭を抱きしめると、ライムは二度目のキスをした。

今度は口の中全体を舌先で優しく溶かすように…じっくりと逃げ場のない快感を彼の体に刻み込む。

(頭の中まで全部私に染めて、廃人にしてあげるの……)

ライムの眼がそういってる…
ウィルは心に直接語りかけられたように、うっとりと彼女の言葉を感じ取っている。

チュルッ、レロ……レロォ~~~♪

「んうううっ!!!」

ライムに何かを吸い取られるようなキスを受けて悶えるウィル。

粘液の優しい愛撫と併せて、ペニスは既に限界まで膨らんでしまった。


「はぁっ、はぁっ……」

「フフッ、もう一息ね」

呼吸を乱す彼の姿を見ながら、ライムはサディスティックな表情を作って見せた。

それはウィルにとって一番魅力的に感じる涼しげなライムの顔。


「ライムお姉さま、リィナもお手伝いするですぅ」

今までおとなしく、隣でモジモジしながら二人を見つめていたリィナが急に声を上げた。


「ちょ、ちょっとぉ!」

「大丈夫ですぅ、もうウィルさんの頭の中では女の子全員ライムお姉さまに見えてるはずですから」

そう言いながらリィナは指先でウィルの乳首をくりくりと転がして見せた。


「ああぁ、ライム、やめてええええ!」

右胸に不意打ち愛撫を食らった彼はビクビク震えながら反応する。

「ほらね? お姉さま一筋になりかけてます~」

「そ、そうかな……」


「絶対そうに決まってます。ほらぁ、こうしてみればもっとよくわかりますぅ」

リィナのふわふわの手のひらがウィルのペニスを包み込んだ。


「ああああああぁぁ~~~~~!!」

薄く粘液をにじませながら、リィナの手がゆっくりと上下する。

それは指先とペニスの間に、ほんの少しだけ空間を持たせたままスライムローションを滑らせるような男殺しの手コキだった。


「ウィルさんのおちんちんをシコシコシコ……」

「くはああっ、ひいいっ、ま、まってええええ!」

あいまいな刺激に悶えるウィルだが、上半身は既にライムの粘液で固められている。

浮き上がろうとする右足にはリィナが美脚を絡めているので、彼が動かせるのはもはや左足だけだった。


「先っぽをスライムさんでクチュクチュしてみますね~?」

ペニスから手を離したリィナは、指先でクルリと亀頭を撫で回した。

すると、まるで命を吹き込まれたかのようにスライムローションがザワザワと波打ち始める。


「んああああああっ! ライムそれやめてえええええええええ! と、溶けるっ、先っぽがしびれて溶けるうううぅぅぅ」

唇と乳首、ペニスを同時に愛撫されている感覚が抜けないウィルは、ライムの名を呼びながらジタバタともがき続けている。


「ホントね……なんなのよ、ウィル!」

ムッとした様子でペニスに手を伸ばすライム。

リィナの愛撫を自分のものと勘違いされたままでは気がすまない。
彼女なりにプライドが傷ついたらしい。

ライムはゆっくりと体を起こし、ビクンビクンと震えているペニスの先をそっと口に含んだ。

「んちゅっ、おちんちん……熱くして……悪い子ね」

「ひいいいっ!!」

ジュル、ジュプププ……

チュプッ、ズチュウウウ!


「ふああああああっ!!」

「少し早いけどしゃぶってあげる。踊りなさい」

突然のフェラにウィルが全身をこわばらせて抗おうとするが、それも不可能なほど彼は感じすぎていた。


ライムが献身的にフェラをしてくれると思うだけで、体中が喜び出す。
実際に彼女のテクニックは素晴らしく、寝ているときに稀にいたずらされて精を吸い出されることもあるのだが、今はさらに無防備な状態での愛撫である。

ウィルの忍耐力が一瞬で崩れ落ちてゆく。


「きゃはっ、開いてきた……ウィルのおちんちんのお口、パクパクしてかわいい♪」

「いいい、イカせてええええっ!」


「まだ駄目よ…」

満足そうにつぶやくと、ライムは体をスライドさせて彼の頭を上半身で抱きしめた。

「うぁ…あ、うぷうううう!」

「こういうのして欲しいんでしょ?」

ウィルの視界が真っ暗になる。

(うああぁぁ、これ…ライムの…あふ、ぅ…)

ライムに抱きしめられ、彼は魅惑的な双丘の虜にされてしまった。
この弾力性がたまらない。柔らかなバストも好きだけど、彼は自分にフィットするライムの胸が大好きだった。
ピンと立った乳首が彼のまぶたを刺激してる…


「じゃあそろそろ一度搾っちゃおうかな……」

腕の中で脱力した彼を抱きしめながら、ライムは小さく笑う。

「おちんちんには触れずに、情けないお漏らしをさせてあげる。そして目覚めなさい。私の胸、嫌いじゃないでしょ……ウィル」

小刻みに体を揺らしながら、ライムは彼の顔を自分の胸の中でシェイクした。

「指先がピクピクしてる。触りたいの? おっぱい……うふふふふ」

本能的にその魅惑の球体に手を伸ばそうとするウィルだったが、既に手首から先に力が伝わらない状態だった。

ピュルッ、ピュク…

一瞬だけ彼の体が痙攣して、ペニスの先から白いものが混じった液体が潮を吹く。

足の先でペニスを弾けばそのまま射精できるのに、ライムの意地悪によってウィルは射精できない!



「はい、透明お漏らし確認。でもさすがに苦しそうね? ここから先はリィナにも少し手伝ってもらおうかな」

「お安い御用ですお姉さま♪ ウィルさんのおちんちん、包み込んであげますね~」


リィナは待っていましたとばかりに彼の下半身に取り付いた。

そして豊かなバストを両手で開いてみせると、射精を求めてわななくペニスを中心に迎えた。

「うふふふ、挟んだだけでイっちゃわないでくださいね~、それぇ!」

パチュンッ!

「っ~~~~~~~~!!」

それはまるで柔らかな肉の鞭。

待ち焦がれていた刺激がウィルの股間を支配する。

「ほぉら、温かいでしょ。しかも締め上げちゃいますから」


キュウウゥゥ!

「あああ、あっ、ああああ!」



こらえる事などできない誘惑。
ライムとはまた違う乳の圧力に、ウィルの体は素直な反応を起こす。

首から上をライムの美乳で犯され、それ以外をリィナの巨乳で蹂躙される。


「なんか漏れちゃってますけど続けますね」

ぱちゅっ、ぱちゅんっ、ぱちゅっ!

クチュクチュクチュクチュクチュッ!



「いひいいぃぃ、はああ、んうっ、ううううう!」

ライムの腕の中でウィルは惨めに喘ぐことしかできない。

彼女の甘い香りに包まれたまま発射までのカウントダウンが進む。

足の指先に力を入れてもリィナのバスト責めによってすぐに脱力させられてしまうのだから。


チュウウウッ♪

その様子に興奮してきたライムは、彼を胸から解放して優しく口付けた。

数秒間、再び彼を魅了にしてからそっと唇を離して見詰め合う。


(ああぁ、ライム! ライムの眼が優しくなってるよおぉぉぉぉ……)

ライムにしてみれば本能的な、自分本位なキスにすぎない。
だが結果的にそれがトドメとなって、ウィルは射精直前に追い詰められた。

「お姉さまのキスを味わいながらリィナにパイズリされたらおしまいですぅ。ウィルさん、一度壊れちゃったほうがいいかもしれませんよ?」

さらに膨れ上がったペニスにくわえられたリィナの優しい愛撫に、

「あああああっ、出るよおおおおぉぉぉ!!」


どぴゅうううううううううっ、ぴゅるるるっ!

ウィルはたまらず腰を跳ね上げた。

ガクガクと悶える彼の腰をがっちりと掴んで離さないリィナ。

手のひらをペニスの真上にかざし、自分のスライムをぽたぽたと滴らせている。

「リィナのスライムも味わってもらいますぅ……んふふふ、すごくエッチィ」

目の焦点が合わなくなったウィルを優しく横たえたライムが、リィナの肩に手を置いた。


「ウィルにキスしたいんでしょ? 今ならいいわよ」

「いいんですかぁ?」


「特別に許すわ」

「わぁい! お姉さま大好きですぅ!!」

二人が責める場所を入れ替える。

今度はリィナがウィルの顔を抱きしめ、ライムは彼の両足の間に割り込んだ。


「私もそろそろウィルのあそこを虐めたくなっただけなのよ……」

快感に震えているペニスの硬さを確かめる。

ライムはこれなら行けると思ったのか、彼のペニスを優しく膣口に添えて見せた。


「挿入するわよ。幸せね、ウィル……んっ、あ、はああぁぁぁん♪」

「あひいいいいいいいっ!!」

一気に彼を飲み込んだライム。

そして飲み込まれたほうのウィルは、射精直後にもかかわらず不意に訪れた極上の快楽に身を震わせていた。

(これっ、ラ、ライムの膣内だああぁ、こんなに熱くなって、僕を受け入れてくれてる…それにキスまで…また、ぁ)

まるで自分のためにあつらえたような心地よさ。ライムと体を重ねるたびに、ウィルは彼女の体にどんどん夢中になっていった。

特にライムはキスをしながら挿入してくることが多かった。頭の中をかき混ぜられ、手足を淫らに絡ませながら魅了してくるライムのテクニックは何度味わっても慣れる事はない。


「こんなにヌルヌルにされちゃって……しかも大好きなキスはリィナが続行中。逃げ場がないわね」

その声は彼の耳には届いていなかったが、お構い無しで二人の愛撫は続く。


ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ♪

「うあっ、あああ、あああっ!」

「あはっ、キスしながら手のひらで撫で回してるだけなのにウィルさん可愛すぎですぅ♪」

面白いように反応するウィルを弄ぶリィナ。


「んちゅっ、また貰っちゃいましたぁ♪ リィナのキス美味しいですかぁ? ほら、もう動けない……動けない……」

「あああ、動けないよぉ…」

簡単な催眠術で彼に暗示をかけた後、リィナはライムに囁いた。


「お姉さま、そろそろトドメをお願いしますぅ」

「わかったわ。ウィルの好きな腰使いはね……こうするのよっ」

グジュウウウウッ!

「はぁんっ!」

上半身をリィナに抱きしめられ、暗示によって身動きの取れないままウィルはライムの腰が上下するのを恍惚感いっぱいに眺めていた。

赤みを帯びた美しい髪が揺れる。

ほんの少しの時間差で、魅惑の膣内でペニスが削り取られ、研ぎ澄まされた神経に快感が幾重も襲い掛かってくる。


「うわぁ……ライムお姉さまも可愛くなってますぅ」

「う、うるさいっ! 彼に聞こえたら恥ずかしいでしょ!!」


「大丈夫ですぅ。ウィルさんはもうお姉さまの事しか感じてないですから」

「そ、そうかな……ねえウィル……お願い、もう我慢しないで。私と一緒にイこう?」

リィナの言葉に励まされたように、ライムは普段は聞かせない甘い声で彼を誘惑した。

そしてその感情が膣内にも響いたのか、ウィルの感じやすいカリ周辺をライムの襞が優しく舐めまわした。

クキュウウウウウッ!

「あああああぁぁっ! ライムっ、出るよおおおおぉぉぉ!!」


どぴゅううううううっ!! ビュクッ、ビュクンッ!


脳内で誘惑され、名器といえる膣に甘く噛まれたペニスには忍耐力など残っていない。

ライムに求められるまま、ウィルは盛大に射精してしまった。


ひとしきり射精が収まった後、ライムは彼の脇にころんと転がった。

「二人とも可愛いですぅ……お姉さま、リィナのキスも感じて? んん~~~っ」

「っ!! リ、リィナ……ずるい、こんな、チュルッ、ピチュ、チュッ……」

密かに絶頂したライムは、リィナの唇を拒む事ができない。

そして数秒後、ウィルと同じようにうっとりとした表情で天井を見上げてしまった。



「あはっ、お姉さまも気持ちよさそう……もう一度しましょう。リィナが可愛がってあげるぅ」

そして今と同じキスを再びウィルに施すリィナ。


「ふっ、あ、いい…」

終わりを見せないスライム美少女の愛撫に、もはや彼は声を出す事も難しくなっていた。

その彼の股間にそっと手を伸ばすライム。


「もう少し搾れそうね……」

「うあ、あ、あ、あ、ああ!」

亀頭を包み込み、中指・薬指・小指のみで行う愛撫。

くいっくいっと手首のスナップだけで続ける手コキだが、今のウィルには充分だった。

「お姉さまの手コキ、容赦ないですね……」

「えっ、これでもかなり優しくしてるけど」

恥ずかしそうに言い訳するライムを見て微笑みながら、リィナはペニスに粘液をたらす。


「じゃあお漏らしできないようにリィナが先っぽ貰いますね。スライムさんで……ウィルさんのミルクを吸い出しちゃいます」

「リィナのほうが容赦ないじゃない……」

あきれたように呟くライムを見ながら、リィナはさらに意地悪な笑みを浮かべた。


「まだまだですぅ。後ろのお口にもスライムさんを忍ばせちゃいますから」

左手にオーラを集中させ、細い管のようなスライムを出現させ、ウィルのアナルをそっと刺激する。

そして――、

ニュプウウウッ!

「あがああ、んはあ、これええええっ!!」

連続射精でおとなしくなっていたウィルのペニスが跳ね上がる。


「ほらぁ、ウィルさんリィナにお漏らししてくださぁい♪」

直腸内に侵入したリィナのスライムが彼の中で少しずつ膨らんでゆく。

同時に探り当てた前立腺を、意地悪なスライムが内部からチューチュー吸いたてた。


ピュウウウウッ!

「あぁ、が……ふぁ、ううぅ……」

もはや何がなんだかわからないまま、ウィルは数回目の射精を強いられた。


「やりすぎよリィナ! ウィルも私たちも明日は任務なのに」

「あ、それ……完全に忘れてました。ごめんなさいお姉さま……」

謝るリィナの声。叱咤するライム。

それが――、

ベッドの上で悶える体力すら吸い尽くされたウィルの記憶に残った言葉だった。







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