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一度立ちあがると、アイゼルの真後ろに回りこむ。
そこはもう確かめるまでもなく身体の中から零れた蜜でぐっしょりと濡れていて、
よつんばいになっているために下着の前半分はほとんど湿ってしまっていた。
人差し指をうっすらと滲んでみえるすじにあてがって、やわやわと撫でる。
「ぁ……」
弱すぎる刺激にアイゼルは軽く腰を揺する。
その可愛らしくていやらしい仕種に、エリーは思わずお尻にかぶりつきそうになってしまった。
「もう少し、足開いてよ」
開きたいけれど、恥ずかしい。
そんな葛藤がじわじわと、もどかしいほどにゆっくりとアイゼルの足を開かせる。
エリーはそれに怒るでもなく、むしろその過程を楽しむかのように
じっとアイゼルを見つめ続ける。
掌が横に入るくらいまで足を開くとアイゼルはもう限界、というように動きを止めるが、
エリーは膝の上まである靴下越しの内腿に掌を押し当てて不満を伝える。
「もっと開ける…よね」
優しく撫で擦ると、再び足が動きはじめ、今度は肩幅ほど広がった所で動きが止まったが、
もうエリーはそれ以上開かせようとしなかった。
「動いちゃだめだよ」
そう言いながら、最後にアイゼルに許された下着に手をかける。
お尻の上の方が現れた所で、一度エリーは手を止めて、下着の線に指を沿わせる。
「……ぁ……ん、エリー……」
焦らしているのは判っていたが、
それでも指先をほんの少し触れさせるだけでそれ以上進めようとしないないエリーの指に、
アイゼルはつい哀願してしまう。
「動いちゃだめだってば」
「だ……って……」
「だめったらだめ。その首輪してる時はあたしの言うこと聞いてもらうんだから」
その言葉に、渋々アイゼルの腰の動きが止まる。
「えへへ、言うこと聞いてくれたからご褒美あげるね」
嬉しそうにそう言うとエリーは手を再び下着にかけて、更に降ろした。
今度はアイゼルが一番触れて欲しい場所の上の、一番見て欲しくない場所だけが目に入るように。
それに気付いたアイゼルが抗議の声を上げる前にエリーが息を吹きかける。
「やっ! ……お願い、そんな所……見ないで……」
いくらエリーでも、いや、エリーだから見て欲しくなかったから
アイゼルは本気で哀願するが、もちろんエリーが聞き入れる事はなかった。
「でも、アイゼルここ結構好きなんだよね」
刺激に反応して軽くひくつくのを楽しそうに眺めながら、アイゼルの隠された孔を何度もつつく。
「んっ……そんな……こと……ない……わよ……」
「そう? この間はそんなこと言ってなかったけど」
「あ、あの時は……どうか……してたのよ……っふぁ、や……」
「ふーん……じゃあいいや」
懸命に否定するアイゼルに、つまらなそうにエリーはそれだけ言うと
あっさりとお尻の谷間から指を離した。
「あ……」
求めていた感触が離れてしまい、思わず声に出してしまったアイゼルは慌てて唇を噛む。
その声をエリーは聞きのがさなかったが、わざと聞こえなかったふりをした。
「ん? なに、アイゼル?」
「な、なんでもないわよ」
まさかお尻の孔を触られて気持ち良かったなどと言えず、
口篭もるアイゼルにエリーは再び、今度は小指の先を軽く押しこむ。
「やぁっ……!」
頭では駄目だと判っていても、お尻の指が中で蠢くと背筋を痺れが駆け抜けてしまい、
甘い艶を含んだ声を抑える事が出来ない。
「お願い……っ」
「お願いって、何? 止めてほしいの? して欲しいの?」
エリーは左手でアイゼルの腰を抱えて逃げられないようにすると、
ねじ込むように大きく手を動かした。
「やぁぁっ……!」
悲鳴と共にアイゼルの肩が崩れ落ちる。
指が締めつけられた感触からすると、軽く達してしまったのだろう。
お尻だけが高々と持ち上げられたその姿勢は、普段のアイゼルからは想像も出来ないほど淫らだった。
「ほらアイゼル、身体起こしてよ」
エリーが促してもアイゼルは中々動こうとしなかったが、
お尻の中で指を動かすとのろのろと身体を起こす。
「ね、アイゼル、どっち? 好きなの? 嫌いなの?」
「……好き……よ」
「なぁに?」
意地悪くエリーが聞こえないふりをすると、一気にアイゼルの心のたがが外れてしまった。
「好き……あなたの指が……お尻に入ってくるの……大好き……なの
……だから、もっと…もっと、奥…まで…」
期待以上の答えに、エリーの欲望にも歯止めが効かなくなってしまった。
今まで入れた事の無い場所まで一気に小指を埋めると、
柔らかな肉が侵入して来た異物を押し出そうとして収縮を繰り返す。
「いやぁぁああっ!」
アイゼルの背中がこれ以上無理な程仰け反り、再び崩れ落ちた。
引き千切りそうに締まった孔から指をなんとか抜くと、
エリーはアイゼルを抱き起こしてやる。
「エ……リー……」
アイゼルはエリーの首に腕を回そうとしたが、絶頂の余韻で力が入らないらしく、
少し持ち上げるのがやっとだった。
エリーはその手を取ると自分の首にかけてやり、そっとキスをする。
「お尻……気持ち良かった?」
立て続けの絶頂で、アイゼルに普段の理知的な感じは完全に失せてしまっていた。
手入れの行き届いた髪は乱れて額に貼りつき、細い眉は切なそうに眉間によっている。
陶器のような頬は紅潮して口元には涎が浮かび、まるで赤ん坊のような顔でこっくりと頷く。
「私もね、アイゼルのお尻をいじってると思ったら、こんなにね……濡れちゃった」
エリーはお尻に入れていない方の手を自分の足の間に埋め、
愛液を掬いとるとアイゼルの口元に運んだ。
アイゼルはすぐに母乳を飲むように吸いついて、絞り上げる。
「っ……ア、アイゼル……痛いよ」
しかしエリーの声も耳に入らないのか、アイゼルは指を根元まで飲み込むと、
身体の中に飲みこもうとするかのように音を立てて吸い続ける。
それは愛撫と言うには少し乱暴すぎたが、それでも今のエリーには充分過ぎる刺激だった。
とめどなく湧き出る蜜が、お尻の方まで濡らしてしまう。
「エリー……好き……好きぃ……」
「うん…私もだよ、アイゼル。だから、続きしよ?」
アイゼルはそのまま腕の中に抱かれていたいようだったが、
エリーの言葉に再びこっくりと頷いた。
エリーは首にかかっていたアイゼルの腕を優しく引き剥がすと、
繊毛が見えるまでずり下がっいるうえに、
もうぐっしょりと濡れてしまっていて全く役目を果たせない下着に手をかける。
太腿に引っかかっていた下着を膝まで下ろすと、
お尻への挿入ですっかり濡れてしまった秘唇からあふれた蜜が束になって糸を引いた。



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