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怒張、ペニス、おちんちん、魔羅──
それを表現する言葉を頭の中で並べ立てるうち、絵莉の中で雌が目覚める。
吸い寄せられるように男根に顔を近づけ、
まだその大きさに似合わず大人しい色をしているそれを、ためらいなく咥えこんだ。
根元まで含む前に喉の奥に当たってしまう、口内を貫く巨大な杭に興奮しながら口淫を開始する。
と言っても、舌を思い通りに動かすことさえままならず、顔を前後させるしかできない。
それでも顔を思いきり引き、亀頭だけを口に収め、舌で転がしてやると、
熱い肉の塊は嬉しそうに跳ね、初めて与えられた悦びに続きをねだってきた。
次々と溢れ出す先走りを舌に絡め、唾液と混ぜてなすりつける。
露出している先端の裏側を舌腹に乗せた時、一際激しい脈動が口内で弾けた。
「うッ…………あッ……」
龍麻の切なそうな声が、耳に快い。
絵莉は龍麻の腰を抱き、下の袋にまで手を伸ばしながら更なる快感を与えた。
唇のもっとも柔らかい部分を巧みに使って肉茎を滑らせ、所々で軽く吸い上げる。
先端の割れている部分にまで舌を這わせ、チロチロとくすぐる。
そのどれもが爆発的なうねりをもたらしてくる絵莉の舌技に、
まだ自慰しか経験のない龍麻が耐えられるはずもなく、いつしか腰はすっかり砕けていた。
「え、絵莉さん、もう……ダメです……!」
情けない声を上げ、限界を伝える龍麻に、絵莉はひときわ深く飲み込むことで答えた。
先端に何かが当たった、龍麻がそう感じた瞬間、腰が砕け散るような快感と共に白濁が弾け飛ぶ。
「んっ…………んぅ……っ」
口の奥の方にぶち撒けられた粘り気のある精を、絵莉は音を立てて飲み下そうとした。
今までのどれよりも濃い龍の精は、何度か嚥下することでようやく流し込め、
落ちた胃の中で純度の高いアルコールのように己を主張する。
その臭いに軽い恍惚と深い満足を覚えて腹の上からそっと撫でた絵莉は、
次は自分の番とばかりにじっとペニスを見つめているマリアに場所を譲ってやった。

大きく息をついて射精の余韻に浸る龍麻の前に、いつのまにか下着姿になっていたマリアが立つ。
ほとんど紐な上に至る所が透けている下着は、マリア以外には到底似合いそうも無く、
セクシーと言うよりも淫靡を結晶化したようだった。
そして、それをもってしても収まりきらない豊かな乳は、縛める布地の中で苦しそうに揺れている。
軽く髪をかきあげたマリアは、洗練された動作で背中のホックを外し、
惜しげもなくバストを教え子に晒け出した。
支えを失った乳房は、しかし、その質量にも関わらずピンと張り詰めている。
巨大な球面の頂点には、まるで似つかわしくない大きさの薄い乳暈が乗っていて、
更にその中心に小さな尖りが息づいていた。
夢遊病者のように腕を伸ばす龍麻の腕を、行儀が悪い、とばかりに掴んだマリアはかがみこんで、
龍麻が触れようとしたものを膝の上に乗せ、その重みを実感させる。
「絵莉には出来ないこと、してあげる」
まったく勢いの衰えていないペニスを愛し気に撫で上げ、
妖艶に微笑むと、胸の谷間に屹立を呑みこんだ。
絵莉に較べて圧倒的に巨大な双乳の中に、
決して小さい訳ではない龍麻のものがほとんど埋まってしまう。
窮屈そうに暴れるそれを、なだめるようにしごきたてると、
精液にまみれた肉塊がぬるぬるとマリアの肌を滑った。
「うぁッ……せ、ん……せい……」
「ふふッ、どう? 気持ちいいでしょう?」
蕩けるような快感に、龍麻は返事も出来ない。
ただ椅子に思いきり背をもたれかけさせ、腰を突き出してペニスをマリアに捧げるばかりだ。
返事のないことをむしろ歓迎するように、マリアは腕の力を強め、胸の外側から押し潰した。
大きいが故に普段は意識すらしない谷間の奥深くに、焼けた串が疾る。
その熱は乳房の表面を伝って胸の頂を硬くしこらせ、更に下腹を熱く火照らせていた。
下着が汚れていく不快感に酔いながら、マリアはより激しく胸を揉みしだく。
「マ……リア……先……生……」
龍麻は跪いて性器に奉仕するマリアの名を呼ぶのがやっとだった。
もう自分が置かれている状況など微塵も考えられない。
一度射精して敏感になっているところを責められ、与えられる刺激に反応するだけになっていた。
温かく、ぴったりと張りつくようなマリアの肌はそれだけでも気持ちいいのに、
特に、時々動きを止めて先端を舌でつつかれると、仰け反るような愉悦が脊髄を貫くのだ。
マリアの胸は、絵莉の口と同じく、永遠に味わっていたいと強く願わずにはいられないものだったが、
肉体は心をあっさりと裏切ってしまった。
「う……あァッ!」
今度は限界を告げる間もなく、欲望がほとばしる。
乳房の中から白濁が噴き出し、マリアの顔一面を汚した。
したたる粘液を、絵莉がもったいないとばかりに掬いとり、
顔中に飛び散った精を丁寧に舐めとった後、そのまま顔を滑らせ、濃厚なキスを始める。
二人とも淫欲を曝け出し、慎みなどどこかに捨てたかのように激しく唾液が絡みあう音を響かせた。
「アナタ……さっき飲んだでしょう?」
「だって……美味しいんだもの」
「フフッ、そうね、本当に……濃くて、美味しいわ」
年上の女性二人が妖しく絡む姿に、龍麻の股間のものは意思と反して三度硬直をはじめていた。
二度続けて搾られて、股間が痛い。
しかしマリアも絵莉も満足したようすは全くなく、
むしろ本番はこれからとばかりに龍麻に群がってきた。
「流石に元気ね……それとも、これが『器』の力なのかしら?」
「確かに、この量と濃さは只事じゃないわね。もう少し調べてみましょう」
こんな所で取材根性を発揮した絵莉が、先に下着を脱ぎ捨てて龍麻の前に立つ。
広い範囲で下腹部を覆う蔭りは豊かに茂って秘部を隠そうとしていたが、
そこから滴る淫らな水滴のせいで肌に張り付いてしまっていた。
黒真珠の如き輝きを放つそこから全く目を離せない龍麻を誘うように、
腰を揺らめかせてペニスの真上に跨った絵莉は、
ゆっくりと腰を降ろし、鈴口だけを襞に触れさせる。
「ぅあッ……絵、莉……さん……」
「気持ち良いでしょう? でも、本当に気持ち良いのはこれからよ」
熱く濡れそぼった肉襞がまとわりつく感覚に、たぎった血が充ちる。
もう一秒でも我慢出来ないとばかりに腰を突き上げる龍麻に、絵莉は腰を沈めて応えた。
「ぅぁ……ッ」
口とも胸とも違う、じんわりと搾られるような感覚。
煮込まれた野菜のように、溶けてなくなってしまうのではないかという程のぬかるみは、
縦横にうねって龍麻の屹立をより奥へと導いていく。
「どう? 私の中は」
「……き、気持ちいい……です……」
龍麻はそう返事するのがやっとだった。
自分の手などとは較べるのも失礼な快感に根元から包まれる。
血液がその一点に集まり、はちきれんばかりに膨れ上がって絵莉の淫洞の全てを感じ取ろうと
たぎるのを、他人事のように感じていた。
艶かしく腰をゆらめかせる絵莉も、態度ほどには余裕がなかった。
大きかった龍麻の怒張が、媚肉に包み込まれた途端、
水を得た魚のように更に大きさを増したのだ。
今までの経験では無かった、子宮を突かれる感覚に、そら恐ろしい快感を覚える。
「くッ……こ、れ……凄い、わ、ね……」
年上の女性として弱みは見せたくないと言うプライドと、
今までに味わったことのない、突き破られる快感をもっと味わいたいという欲望の狭間で、
思いきって足の力を抜いてみた。
支えを失った身体が、すとんと落ちる。
「……ッ、あぁッ……!!」
あまりの快楽に、気を失いそうになってしまうほどだった。
淫欲の源泉を探り当てられたような、そんな凄まじい痺れが、
ほとんど身体の中心から放射線状に広がっていく。
たまらず龍麻の肩を掴み、爪を食いこませる。
絵莉はそのことにも気付かないまま、奥深くを抉る雁首を存分に貪るべく、腰を上下させはじめた。
「んんっ、い、い……いいわ、龍麻君……!」
膣壁が押し広げられる感覚に陶酔しながら、場末のダンサーのように淫猥に肢体を振り立てる。
髪を振り乱し、唾液を飛び散らして喘ぐ様には、普段の理知的な彼女は何処にも見当たらなかった。



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