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 さっき龍麻の家に遊びに行くと小蒔が言った時も、かなり不自然に同行したいと言ったので、
ゲームをしない葵がゲームセンターに同行するというのは無理がある。
何か理由を考えなければ、龍麻と小蒔を二人きりにさせることになってしまうだろう。
それはなんとか防がねばならず、また悩み事が増えてしまうのだった。
「次は……俺か」
 玩具売り場から一つ階を降りると、食器売場があった。
 自分の買い物のように目を輝かせながら、小蒔が訊ねる。
「食器ってさ、今日は何買うの?」
「まずコップは要るだろ。あとは皿で、今日はそんなところだな。一度には持てないだろうし」
 そこまで言った龍麻は、何か思いついたように続けた。
「そうだ、桜井が選んでくれよ」
「えッ!? ボク?」
「使う人間が選んだほうがいいんじゃないか」
「そうだけどさ、何か図々しくないかな」
「全然気にしねえよ」
「そう? それじゃ、選んじゃおうかな」
 乗り気になった小蒔は、さっそくコップの物色を始める。
まず三つほどに絞り、それぞれを手に持ってみたりしてみた。
「こっちの方がいいんだけど、ちょっと重いかなあ……葵はどう思う?」
「えッ!? そ、そうね……確かに重いかもしれないわね」
 龍麻の家に遊びに行くのを認めることになるようなものなので、
関与するつもりはなかった葵だが、小蒔に訊かれては嫌とは言えない。
仕方なく、彼女がコップを選ぶのを手伝った。
 次に三人は皿を探す。
こちらも小蒔が先頭に立って選んだが、めぼしい皿を手にとって彼女は言った。
「緋勇クンって、料理はしないんだよね?」
「ああ、しないな」
「葵、作りに行ってあげたら?」
 言った側は冗談のつもりでも、言われた側は冗談ではなかった。
小蒔が驚くほど動揺した葵は、声を上ずらせて反論した。
「だ、駄目よ、そんなのできないわ」
「そう? 葵、料理得意じゃなかったっけ」
 無邪気な善意に疎ましさすら覚える。
いっそここで、龍麻の裏の顔を暴露してやりたい衝動に葵は駆られた。
 もちろん、今そんなことをしても小蒔は信じないだろう。
冗談として受け流し、面白がって更に余計なことを言うかもしれない。
どう応じたものか迷っているうち、意外にも龍麻の方から拒絶された。
「料理道具も一切ないから、揃えるところから始めないといけねえんだよ。ちょっと大変そうだな」
「そっかあ……残念だったね、葵」
「そ、そうね」
 嘘ではないが心にもないことを言って、葵は後ろめたさを覚えた。
龍麻が転校してきて以来、これまで使ったことのなかった方便としての嘘を強いられることが増え、
それも生真面目な葵には面白くない。
早く卒業し、龍麻の顔を見ずに済む生活に戻りたいと願わずにはいられなかった。
 コップと皿を買い終わった三人は、最後となった葵の買い物に向かう。
小蒔と二人なら楽しく選べただろうが、龍麻がいるのでは色々な話をする気にもなれず、
手早く選んでしまおうと葵は思った。
「なんだか日記帳なんて書くだけだと思ってたけど、結構イロイロあるんだね」
 小蒔の言う通り、最近の日記帳には一日に一行のもの、一ページ丸々使うもの、十年分つけられるものまである。
葵はずっと使っている、三ヶ月分を書けるものを選ぶことにしていた。
 日記帳のひとつを手に取り、パラパラとめくりながら小蒔が言う。
「でも葵ってホントにマメだよね。いつもここで日記帳を買って、毎日ちゃんとつけて」
「もう習慣みたいなものだから。それに、最近は書くことが多すぎて困るくらいよ」
「ふーん……例えばどんなこと?」
「そうね……学校のこととか、事件のこととか」
 事件については触れたくないとの思いはあっても、やはり書かない訳にはいかない。
そして、日に日に事件について書く量が増えているのも、認めざるをえなかった。
「記録に残しておくってのは大事だな。俺もやっておけば良かったよ。
まさか、こんなに幾つも事件が起こるとは思っていなかったからな」
 口を挟んできた龍麻に、小蒔は手にしていた日記帳を差しだす。
「今からだって始めてみれば? 前のところは葵に見せてもらったりして」
「日記はそういうもんじゃないだろ。自分の思ったことを書くんだから、他人に見せたりするもんじゃないさ」
「でも、交換日記ってあるじゃない」
「あれは最初っから見せあうって前提があるんだから、別物だろ」
「それもそうだね」
 事態がとんでもない方向に向かわなくて良かったと、葵は内心で胸をなでおろした。
 それにしても、こんな常識的なことを言う男が、なぜ葵を襲おうとしたり、破廉恥な行為に及ぶのか。
葵にはどうしても理解できなかった。
 一方で、葵は日記にも書けない秘密がある。
それは、一ヶ月程前から独り慰める行為を覚えてしまったこと、
そしてその時、龍麻の顔を思い浮かべてしまうことだった。
まさしく理解不能な自分の心に、葵はまだ正面から向きあう勇気がない。
できれば彼と会わなくなる日まで先送りしたいところだ。
それはまだ半年以上先の話で、その間葵は、不合理を抱えたまま過ごす羽目になるだろう。
「葵、どうしたの? そんなに迷ってるの?」
「え? あ、ううん、これにするわ。買ってくるから待っていて」
 小蒔の声に我に返った葵は、頬のみならず耳まで熱くなるのを感じ、小走りでレジに向かった。
 考えなくても良いことを、考えなくても良い時に考えてしまった。
今はとにかく、龍麻の毒牙から少なくとも葵自身と小蒔だけは護る、それだけを考えるべきだった。
 三人が買い物を済ませたところで、もう昼近くになっていった。
「今日はありがとね、ひーちゃん。そのうちボクん家にも遊びに来てよ。
一緒にゲームしたら弟達も喜ぶと思うから」
「ああ、そうさせてもらうよ」
 方向が途中までは同じということで、龍麻達は中央公園を通って帰る。
公園の半ばまで来たところで、向こうから走ってくる人影があった。
どうやらこちらを目指しているらしいその男は、近づくにつれ、
特徴的な金髪と手にしたギターのケースによってその正体を明らかにした。
「あ、あれ──雨紋クンじゃない?」
 小蒔が指差すと向こうも気づいたのか、ギターを持った方の手を軽く挙げて挨拶をよこす。
確かに彼は、渋谷区にある神代高校の二年生である雨紋雷人だった。
 龍麻達のところまでやって来た雨紋は、息を切らせることもなく口を開く。
「よォ。良かったよ、見つかって。今日は他の二人はいないのか?」
「うん、ボク達三人だけ」
「そっか。両手に花ってワケだな。やるじゃねェか、緋勇サン」
「早起きは三文の得ってヤツさ。それにしても、雨紋が新宿にいるなんて珍しいじゃねえか」
 龍麻の質問に雨紋は軽く肩をすくめた。
「なに、さっき渋谷で天野サンに会ったんだ。
あンた達と連絡が取りたいって言ってたから、学校に行ってみな、って言ったのさ」
「あのな……今は夏休みだぞ」
 高校三年生が夏休みに特別な用事がなく学校にいるとしたら、補習しかない。
後輩に学力を見くびられていると気づいた龍麻がやや強めに言っても、雨紋は鼻で笑うだけだった。
「あンたらの誰かが補習でも受けてるだろうと思ってよ」
「そういや……京一と醍醐クンは補習だって言ってたね」
 それが今日彼らがいない理由だった。
夏休みに入る直前、彼ら二人と小蒔が補習かどうかを訊ねあい、
ひとり免れた小蒔が大笑いしていたのを龍麻は良く覚えている。
訊ねあっていた辺り、彼女もぎりぎりセーフといったところのようだが。
「なッ、オレ様の読みもまんざらじゃねェだろ。
緋勇サンが補習じゃないのはちょっと外したけどよ。……ッと、悪ぃ、ちょっと急いでるんだ。またなッ」
 言うだけ言って来た時と同様、雨紋はあっという間に走り去ってしまった。
 あっけにとられて彼を見送っていた三人は、やがて再び歩き始める。
「雨紋クン……もしかして、わざわざ捜しに来てくれたのかな」
「だとしたら、暑い中悪かったな」
「でも、天野サンが用ってなんだろう」
「事件か……?」
 木陰に入った三人の間を、生ぬるい風が吹き抜ける。
 彼女と──天野絵莉と出会ったのは、渋谷の鴉が人を襲うという事件を取材していた彼女を助けたのがきっかけで、
どうしても彼女と事件は結びつけて考えてしまう。
 何かまた、異常な事件が起こっているのだろうか。
『力』に関わる、事件が。
 期せずして顔を見合わせた三人は、お互いの顔に浮かんでいるものを読み取り大きく頷いた。
「そうだな、俺も学校に行ってみる。美里と桜井は用事があるし、京一と醍醐は補習だろ。
話を聞くなら俺が適任だろう」
「そうだね……ね、後でボク達にも聞かせてね」
「もちろん」
 絵莉がいれば良いし、いなくても京一達の顔を久しぶりに見るのも悪くない。
 公園の出口まで来た三人は、一旦別れることにした。
 龍麻に手を振った小蒔が可笑しそうに言う。
「京一も醍醐クンも毎日補習で気が立ってるから、絡まれないように気をつけた方がいいよ」
「確かに……それじゃ」
 女性二人と別れた龍麻は、ほぼ一ヶ月ぶりとなる真神学園へと向かうことにしたのだった。

 龍麻が学校に着いた時、校門に絵莉の姿はなかった。
雨紋に会ってからそれほど時間は経っていないが、もしかしたら行き違いになってしまったのかもしれない。
そう思い、探しに行くか龍麻が少し考えていると、ちょうど学校の中から京一達が出てきた。
 醍醐と何か話しながら歩いていた京一は、
補習に来ない友人を見つけるといやに愛想良く挨拶したものだった。
「おッ!! やァ緋勇クン、短き青春を充実させるべく、夏休みをエンジョイしてるかい?」
 白雪姫の魔女もかくやという僻み丸出しで、小蒔の予言は見事的中したというわけだ。
思わず笑いそうになる龍麻に、恐らく真神一の苦労人であろう醍醐が間に入ってとりなした。
「ひがみは止せ、京一。すまんな緋勇、こいつは夏休みに入ってから毎日補習なんで拗ねてるんだ。
ちなみに俺はこいつより三日少ないがな」
「赤点が一教科少なかっただけじゃねェか。クソッ、俺の高校最後の夏休みが無駄に過ぎていきやがる。
浜辺でビキニのおネェちゃんが俺を待ってるっていうのによ」
「待ってないだろ」
「んだとてめェ」
 つい口を挟んでしまった龍麻に、ここぞとばかり京一が噛みついてきた。
 京一よりは余裕があった龍麻も、あまりの京一の絡みようと、
立っているだけで汗が滲むこの暑さのせいか、次第に苛立ち始めている。
 殴りあいでもすれば余計に汗が出るだけだということに気づかない二人に、
醍醐がうんざりしたように声を荒げた。
「よさんか二人とも。俺達は自業自得だからな、覚悟を決めて勉強するしかなかろう。
それより緋勇、お前はなんで学校に来たんだ」
「それが──」
「あッ、いたわね」
 龍麻が醍醐に事情を説明しようとして口を開きかけた時、
実に良いタイミングで龍麻が学校に来た理由である女性が現れた。
「絵莉ちゃんッ!」
 つい寸前まで本気で殴りかかる勢いだったのもどこへやら、
京一は龍麻がいることさえ忘れたように年上の女性のもとに駆け寄る。
醍醐は呆れ、龍麻ももはや怒る気をなくし、自分達に用があるという彼女が話すのを待った。
「間に合って良かったわ。夏休みなのに学校で勉強なんて大変ね」
「い、いや、俺達はそんな不名誉な理由じゃ……」
 開口一番、毒の無い口調でさらりと言ってのけた絵莉に、京一は慌てふためく。
一方の龍麻は、勘違いされようのない私服だったので余裕の表情でいられた。
「ふふふッ、ごまかさなくてもいいわよ。補習だって楽しいものだし、
いいじゃない、学校に来る理由が出来て」
「ちぇッ、他人事だと思って」
 ひとしきり笑った絵莉は、笑顔を収めると真剣な、そして少し翳りのある表情をした。
「今日は皆に頼みたいことがあって来たの。本当はあとの二人にも聞いて欲しかったんだけど」
「美里と小蒔なら、多分午後から来るぜ」
 毎日学校に来ているものだから、ほぼ全部活のスケジュールを把握している京一が言い、
二人からスケジュールを直接聞いた龍麻も頷いた。
「ああ、雨紋から天野さんが来るっていうのは三人で聞いたからな」
「三人? なんだお前、デートでもしてやがったのか」
「たまたまだよ。三人とも買い物があったんだよ」
「普通はそれをデートって言うんじゃねェのか?」
「……」
 しつこい京一に、今度は先に龍麻が苛立ち始めた。
京一も龍麻の剣呑な表情に気がついたが、謝るでもなく来るなら来いとばかりに睨みつける。
もはやじゃれあっているとしか思えない二人に、醍醐も匙を投げたらしく止めに入らない。
 若気の至りというにはくだらなすぎる男二人の言い争いを止めたのは、やはり年長者たる絵莉だった。
明らかに含み笑いを押し殺しているようすではあっても、さりげなく話題を変える。
「どうしようかしら……お昼でも食べながら、って思ったんだけど」
「昼飯!」
 今の今まで怒っていたことなど綺麗さっぱり忘れたどころか、
対象である龍麻などまるで無視して、京一は新たなスポンサーの出現に色めきたった。
 はしごを外された龍麻も、いつまでも怒っていても仕方がないので京一に同調する。
ただし、食欲に全てを優先させはしなかった。
「美里達ももうじき来ると思うんですけど」
「そう……でも困ったわね。あまり時間がないのだけれど」
 時間がない、とはどういうことか。
珍しく絵莉の表情には余裕がなく、何か切迫した事情があるのだと龍麻に推察させた。
「美里達もよ、着替えてから来んだろ? ならまだ時間あるしよ、
俺はとにかく何か腹に入れねェことには考えも出来やしねェ」
 満腹になったところで京一が何かを考えるとも思えないが、
腹を空かせているのは、実は龍麻も同じだった。
時間はちょうど正午を回った辺りで、
ここまで来る途中、食べ物屋から漂う芳しい匂いに散々食欲を刺激されてきたのだ。
 そして絵莉も、育ち盛りの少年達に食事抜きで話を進めるほど愚かではなかった。
特に今回は、荒事が待っている可能性が高いのだ。
東京を襲おうとしている危機を防げなかったのは食事が原因などというのは、笑い話にもならなかった。
「そうね、それなら手早く食べられるものがいいかしらね」
「わかりました。美里達には少し悪いけど」
「おッ、わかってんじゃねーか。この期に及んで待つとかぬかしやがったら、
天に代わって成敗してくれるところだったぜ」
 もはや空腹が脳にまで来ているらしく、わざとらしく木刀で肩を叩いて京一が言う。
 空腹の京一に何を言ったところで無駄だというのは龍麻も学び始めているので、
反論はせず、ここから最も近くにある、すっかり行きつけとなった中華料理店に絵莉を案内するのだった。
 真神に来てから龍麻の主食となりつつあるラーメンだが、
龍麻は何もラーメン道を追求しようというつもりはない。
冬には冬の、夏には夏の食べ物があるはずで、特に今日のような暑い日に、
わざわざ熱いラーメンを食べる必要はない。
 常識的な思考でその結論にたどり着いた龍麻と絵莉は冷やし中華を頼んだのだが、
京一と醍醐は見るからに汗が出そうなラーメンの大盛りを食べていた。
 豪快に音を立てて麺を啜り、スープを飲み、誰にも口を挟ませぬまま、
一気に半分ほど食べたところでようやく京一が丼を置いた。
「で、頼みってなんだよ絵莉ちゃん」
「まずはこれを見て」
 絵莉が取り出した新聞記事のスクラップには、「江戸川区で連続猟奇殺人事件が発生」
とおどろおどろしい見出しがあった。
 京一が声に出して読んでみせる。
「被害者は若い女性ばかり、いずれも頚部を消失。……おい、頚部ってどこだ、龍麻」
「首だな」
「首ってお前、それじゃ」
 首に手を当て、横に引いて見せる京一に絵莉は頷いた。
彼女もルポライターを志して以後、いくつかのグロテスクな事件に関わったことがあったが、
これはその中でもかなりどぎつい部類の事件だった。
「ええ。死体はどれも、頭が無い状態で発見されているわ」
 絵莉の口調はむしろ淡々としており、実際の状況ほどおぞましさを想像させはしなかったが、
三人はつい腹を抑えていた。
昼飯を腹に入れた直後に聞くには、随分とキツい話だった。
自分達はまだ良いが、葵や小蒔が聞いたら具合を悪くしたかもしれない。
コップに残っていた水を京一が一息に飲み干すと、龍麻と醍醐も倣った。
 絵莉の説明が続く。
「そして検死結果を聞いた限りでは、その切断方法は刃物によるものではないそうよ」
「刃物じゃない?」
「そう。熱でもなく、ましてや光源でもない。
強いて言うならば、真空の刃──鎌鼬とでも言うべきものらしいわ」
「鎌鼬って、あの皮膚が急に切れたりするっていう」
 古来より妖怪の一種が引き起こすと言われている、冬の風の強い日に突然皮膚が切れる現象は、
一説には絵莉の言うように空気中に発生した真空層が原因ともいわれているが、
正体は未だはっきり解明されてはいない。
しかしいずれにしても自然現象であるはずで、首を切り落とすほどの、
しかも若い女性ばかりを襲う鎌鼬などあるはずがなかった。
 龍麻がそう言うと、絵莉はその答えを既に掴んでいるようで、思わせぶりに答えた。
「じゃあ、何か人為的な『力』が働いている……としたら?」
 人為的な力について、改めて確認する必要はなかった。
 鬼道衆。
今年の春以後、東京の各処で起きた怪事件のほとんどに関わっていると思われる謎の集団。
もし絵莉の言う通りこの事件が人為的なものだとすると、
東京の壊滅を目論み、暗躍する彼らが引き起こしている可能性は高いといえた。
「鬼道衆……か……だとしたら、絵莉ちゃんひとりじゃ危ねェな。それに」
「ああ、鬼道衆が絡んでいるとしたら、向こうが俺達を放ってはおかないだろうな」
 京一の言葉に醍醐も重々しく頷く。
龍麻も彼らを放っておくつもりなど毛頭なかった。



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