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入口まで来た二人は、昨夜を過ごせた理由を知った。
洞穴の前には、入る前に置いてきた、生命なき存在であるはずのガンリュウが、
身を挺して穴を塞ぎ、風を受け止めていたのだ。
どうりですぐに凍えなかったはずだと納得した龍麻に、別の疑問が湧いた。
龍麻がガンリュウから雹を救いあげた時、雹はすでに意識を失っていたし、
そこから数十歩は歩いた記憶がある。
「ガンリュウって一人で歩けるんだっけ?」
「いや、そのようなことはない」
雹も首をかしげている。
どうしてガンリュウがここまで来ているのか、答えは出せなかったが、
二人の胸には同じ想いが浮かんでいた。
雪の化粧を全身に施し、動かぬ人形と化したガンリュウを、
龍麻に背負われたまま調べる雹の手は、慈愛に満ちている。
龍麻も彼女が触りやすいよう位置を変えながら、
間接的に生命を救ってくれたガンリュウに感謝の眼差しを送った。
「どうだ?」
「無理じゃな」
雹は淡々と告げた。
「歯車が完全に凍ってしまっておる。溶けたところで反りやひびが生じておるじゃろうから、
取り替えねば動かすのはもう無理じゃろう」
ガンリュウがただの移動手段ではなく、彼女の心のよりどころであるのを知っていたから、
龍麻は胸が締めつけられる思いだった。
あまりに深い悲しみは、ヒューズが切れてどこか他人事のようになってしまう。
龍麻もかつて同じ悲しみを経験しているから、雹の悲哀が理解できるのだ。
「必ず、直しに来よう」
ガンリュウの代わりに雹を背負う役目を担った男の強い決意に、雹は驚いて手を止めた。
いくら龍麻といえども、他人がそのようなことを言うとは思わなかったのだ。
抑えていたものが噴きあげる。
「……そうじゃな」
それ以上は声にならず、これからはガンリュウの代わりに彼女を支えてくれるであろう男の背に顔を埋めた。
ガンリュウに較べれば小さく、安定感のない背中。
しかし安らぎは、長年連れ添った人形にも勝った。
雹は渾身の力で龍麻にしがみつく。
血が通った人間の温もりが、とめどなく涙をあふれさせた。
彼女が泣き止むのを待って、龍麻は声をかけた。
「行こうか」
涙を拭って雹は頷いた。
「そうじゃの」
二人はガンリュウの脇を通り、外に出る。
空は未だ暗く、雪も積もってはいたが、降るのは止んでいた。
風も少し弱まったようで、吹雪いていてはさすがに背負って登れないので、この天候の変化はありがたい。
頂上まであとどれくらいかはわからないが、一気に登ってしまった方が良さそうだった。
「しっかり登るのじゃぞ」
「わかってるって」
登山を始めようとして思いついたことがあり、龍麻は背中の雹に話しかけた。
「灯りだけでも点けられないかな。皆が見たら、集まってこられるだろ」
「なるほど、やってみるかの」
雹が操作をすると、黄色い光が闇を貫く。
登山当初に較べればかなり弱々しくなっていた光は、山頂までを照らすには至らなかったものの、
居場所を知らせるのには充分な役割を果たし、ほどなく仲間達が集まってきた。
「無事だったか」
「あァ、なんとかな。けど醍醐の野郎、こんな時まで大いびきかきやがって、こっちはとんだ迷惑だぜ」
「疲れていたのだから仕方がないだろう」
「聞かされる方の身になれッてんだ」
元気はありそうな京梧と醍醐に続いて、九角達が現れた。
「皆揃っているようだな」
「そっちも何ともなかったか」
「ああ、尚雲が穴を見つけてくれてな。酒がないのが難儀だったが」
こちらも相変わらずのようで、とにかく全員が揃った。
それは良いとして、全員がじろじろと龍麻を見る。
「な、なんだよ」
「それで登る気かよ」
京梧が指摘しているのは、無論雹を背負っていることだ。
「しょうがないだろう、ガンリュウは動けなくなったんだから」
「そうかもしれねェがよ、醍醐の方が適任じゃねェのか? 図体の大きさから言ってよ」
嫌な奴だ、何と言い返してやろうと龍麻が考えているうちに、雹がすまして言った。
「こやつがどうしても背負うと言うて聞かぬのでの。ちと頼りないが仕方がないじゃろう」
「へッ、ま、頑張るこったな」
京梧のにやけ顔は程度の差こそあれ全員が共有するもので、龍麻は赤面するしかなかった。
哄笑する一同に、雹だけが意味を図りかねたようで、面白くもなさそうに鼻を鳴らした。
「よし……それじゃ、行くか」
全員が等しく山頂を見上げる。
登るために富士山に来たわけではなく、そこに居る何者かを倒し、日本の危機を救わなければならない。
これまでの疲労は富士山の標高にも劣らないほど堆積していたが、
これから一気に山頂まで登ると確認した各々は、気合いも新たに歩み始めた。
地面が微動する。
足を止めた全員は、立ち止まって顔を見合わせた。
「いよいよおでましか」
京梧が上を見上げて言った。
同じく見上げた九角が提案する。
「どうする。敵の数も俺達は知らぬのだ。誰か先行して見てくるか」
「いや……こんな暗ェ中じゃ向こうにだって俺達が見えてるとは思えねェ。
どのみちてっぺんまでは登らなきゃならねェんだ、このまま行きゃあいいんじゃねェか」
九角はすぐに答えず、龍麻を見た。
「ふむ……どうする、緋勇」
「そうだな……敵が俺達を見つけているなら、仕掛けてきてもいいはずだ。
それがないってことは見つけてないんだろう。
それにこう目印がないんじゃ、見に行っても戻って来られるかどうか」
「決まりだな。ここから先は何が待ち構えてやがるか判らねェ、油断すんじゃねェぞ!」
京梧は先頭に立ち進軍をはじめた。
醍醐、澳継、尚雲、九角と続き、龍麻と雹がその後ろに、桔梗が最後尾を行く。
目指す山の果ては、もうあと少しだった。
邪悪な気配が龍麻の足を止めた。
膨大な氣に混じって放たれるその気配は、結界のように近づいた龍麻達を刺激する。
一行は物も言わずそれぞれの得物を構え、そこに待ち受ける者に近づいた。
龍麻も皆に倣いつつ、やや離れた位置を目指す。
「雹はここに居てくれ」
龍麻が雹を下ろした場所は、遮蔽物もなく、安全という点では心もとない。
だが、どのみち安全な場所などなく、雹も、龍麻が見えない場所にいるつもりはさらさらなかった。
「この子のことは任せときな」
やってきた桔梗が言った。
「ここまで来て一緒に戦えないのは辛いけど、邪魔になっちゃいけないからね。
その代わり、あたしらは大丈夫だから、天戒様をお護りしておくれよ」
「お願いします」
もしかしたら桔梗は、最初から雹の面倒を見るつもりで同行してくれたのかもしれない。
鬼哭村に来てからずっと、最後まで彼女には頭が上がらない龍麻だった。
「それじゃ、行ってくるよ」
最後に龍麻は膝をついて、雹と出立の挨拶を交わす。
「妾はそなた以外に背負うてもらうつもりなどないのじゃからな。
くれぐれも怪我をするでないぞ。血まみれのそなたにおぶさるなど嫌じゃからな」
「ああ」
言いながら、雹は掴んだ龍麻の腕を離さない。
龍麻も名残惜しかったが、仲間達が待っていた。
「ちょっとだけ待っててくれ」
手を重ね、優しく剥がす。
雹は別離が指先に至っても、離そうとしなかった。
名残を惜しみつつも龍麻の方から指を離す。
離れた指の間で、何かが光る。
目を凝らした龍麻は、その正体を見極める。
それは、糸だった。
運命の赤ではない、彼女が人形を操るときに使う細い銀色の糸。
この糸が繋がっている限り、離ればなれになることはない。
安心した龍麻が顔を上げると、雹も同じところを見ていた。
雹が何かを言うより早く龍麻は立ちあがり、仲間の許へ駆けていった。
走っていく龍麻の姿は、すぐに闇に呑まれて見えなくなる。
それでもなお彼が消えた場所を見続ける雹の、視界が青く染まった。
桔梗の施した結界が効力を発揮したのだ。
「大丈夫さ……きっと帰ってくるよ、天戒様と一緒にね」
雹を励ましているようにも、自分を勇気づけているようにも聞こえる桔梗の言に
頷きながらも、雹はいつまでも龍麻の残像を追いかけていた。
龍麻が雹の視界から消えてほどなくして、龍麻は京梧達に追いついた。
龍麻が全力で走ったのではなく、京梧達が立ち止まっていたからだ。
呼吸を整えながら、龍麻は前方に目を凝らす。
そこには紅蓮の甲冑をまとった男が、居た。
醍醐と較べても劣らない体格の男は、太刀を身体の前に垂直に立て、傲然と龍麻達を見下ろしている。
距離があるとはいえ、すでに刀に手をかけている京梧や、
構えを取っている澳継を見ても全く動じる気配はない。
そして男から放たれる殺気は闇を圧するほどで、九角に尚雲、京梧、澳継といった手練れが
容易には踏みこめないでいた。
「ほう、ここまで来るニンゲンがいるとはな」
低い声は嘲弄と殺意だけで構成されていた。
どぎつい嘲弄に桔梗や雹は薄気味悪そうに顔をしかめ、男達は殺意に反応して肩をいからせる。
京梧などは今にも斬りかかりそうに腰を落とし、彼我の距離を指先でかせぐように詰めていた。
京梧よりは幾分冷静さを保つ九角が、赤髪の男に問う。
「この暗い空は貴様がやったのか」
「いかにも。千年に一度、羅喉と計都(が合する刻、陽と陰は混沌となる。
この刻に秘法を行えば大地の龍は象(を喪い、天をも揺るがす力が手に入るのだ」
赤鎧の男が語った内容は、外法に詳しい九角や尚雲でも知らないものだった。
だが現に天に陽は昇らず、大地は不吉な鳴動をはじめている。
これほどの天変地異を伴う外法の破壊力は、尋常なものであるはずがなかった。
「じゃあ手前ェを殺せば片がつくって寸法だな」
「ニンゲン如きが俺を殺すだと? よかろう、刻が満ちるには今しばらくの猶予がある。
それまで貴様等と遊んでやるとしよう。俺の名は柳生宗崇、死ぬまでの短い間、覚えておくがいい」
柳生宗崇と名乗った男は何事かを呟く。
すると彼の周りの地面から、四体の球が出現した。
球体は周囲の暗黒を吸収して巨大化し、三メートル近い大きさになる。
そこから今度は彫刻を削りだしていくように、球体のそこかしこが黒い霧を生じつつ削れていった。
異様な光景に声も出ない龍麻達の前で、球体は別のものへと形を変えていく。
やがて黒い霧が薄れ、消えたとき、そこには巨大な人型が立っていた。
龍麻の胴ほどもありそうな腕に、それを二つ束ねたような足。
胴に至っては二抱え以上もありそうな太さで、それらの巨大な肉体には、
膨らみすぎて爆ぜた餅のように亀裂の入った筋肉が備わっている。
耳まで裂けた口には岩をも砕きそうな牙があり、そして、頭髪の一本もない禿げた頭部には、
人ではありえない角が生えていた。
龍麻達はこの怪物を知っている。
もちろん目にするのは初めてだ。
だが、語り継がれてきた昔話が、百三十年の時を隔てて生きていた龍麻と京梧や九角達に、
等しく同じ名前を口走らせた。
「鬼……!!」
鬼の名前を冠した組織に属していることも忘れたかのように呆ける澳継を、誰も咎めない。
濃い茶色と薄い茶色、濃い青と灰色をした四体の怪物に圧倒されていた。
鬼を従えた柳生が不敵に嗤う。
「こ奴等が貴様等を死出の旅に案内してくれよう」
恐慌から最も早く回復したのは京梧だった。
刀を引き抜き、青眼に構えて叫ぶ。
「手前ェを入れても一匹足りねェんじゃねェのか。倍居たって蹴散らしてやるけどよ」
「陰数たる四は死の数字よ。言っておくが富士の氣を喰らったこ奴等は強いぞ」
「上等じゃねェか……ッ!!」
京梧が剣を抜いたのを合図に、死闘が始まった。
先陣を切ったのは尚雲だ。
それまで殺気を忍ばせていた若僧は、戦いが始まるや否やすでに定めておいた敵めがけて疾走し、
勢いを殺さぬまま中段に構えた槍で、目にもとまらぬ速さで鬼を突いた。
龍蔵院流を極めた尚雲の槍は、蜘蛛の巣の隙間すら徹(すと言われるほど、
速度と正確さにおいて比類がない。
初撃から全力で繰りだされた豪槍は、寸分も狙いを違わず鬼の大腿に命中した。
だが、穂先はわずかに皮膚を突いたのみで、容易に弾かれてしまった。
鉄を突いたかのような衝撃に、尚雲の体勢が乱れる。
そこに鬼がふるった上腕が、唸りをあげて襲いかかった。
ただ振り回しただけである鬼の腕は、尚雲の突きと対極にあり、正確さの欠片もない。
しかし、それを補ってあまりある威力と速さは尚雲のいた空間ごと薙ぎはらう。
まともに命中すれば全身の骨が砕けるであろう一撃を、尚雲は受けるような愚を犯さなかった。
槍の後端にあたる石突と呼ばれる場所を地面に突き立て、同時に地面を蹴る。
勢いを止めず、一気に舞い上がった身体を猿(のように操り、
飛翔の頂点で頭を下にして地面に対して垂直に身体を伸ばしたとき、鬼の豪腕が地上を通過した。
地上に降り立ったときには、すでに槍を構えている。
美技を披露したあとも表情は変わらぬままで、命のやり取りをしているとは思えぬ軽やかさだった。
「尚雲殿ッ、大丈夫かッ」
「この通り、どこにも当たっていない」
駆けつけた醍醐に破顔する余裕さえ見せる。
同じ僧である醍醐は一片の笑みも浮かべず、両腕を前に突きだし、指を複雑な形に合わせた。
「ナウマク・サマンダバザラダン・カン」
「オン・マカキャラヤ・ソワカ」
独特の発声法で矢継ぎ早に真言(を唱える。
両手の指を複雑な形に組み替え、呪を完成させると、尚雲の身体が赤い輝きに包まれた。
不動明王の加護が肉体を鋼に変え、大黒天の神力が敵を打ち倒す力を授けたのだ。
「尚雲殿ッ、存分に腕を振るわれよ」
「承知した、龍蔵院の槍捌き、とくとご覧じよ」
初めて小さな笑みを浮かべた醍醐に礼を述べた尚雲は、槍を構えて突進した。
一直線に突進する尚雲に、鬼は半身を前にして構える。
前に出した左の手足はまともに攻撃を受けることになるが、先の攻撃で槍の威力は見切っているのだろう。
防御と同時に攻撃範囲に入ってきた尚雲を仕留める態勢も整えていた。
六尺を超える槍を持つ尚雲と、鬼の右腕の射程はさほど変わらない。
尚雲ほどの達人ならば、お互いの間合いは掴んでいるはずであろうに、
このままでは相射ちとなるだろう。
相射ちとなっても死ぬのは尚雲だけで、鬼は大した傷も負わないに違いない。
真言の力を過信しているのかと危惧した醍醐だったが、そうではなかった。
射程に入った瞬間、尚雲の姿が消える。
半身に構える鬼の背中側へ、秘伝の歩法で潜りこんだのだ。
武術のたしなみもある醍醐の目をくらませるほど鮮やかな足捌きで鬼の死角に入った尚雲は、
一瞬の停滞も見せず構えた槍を突いた。
腰の位置から斜め上方に繰りだされた槍は、狙い過たずに鬼の脇を貫く。
充分な溜めによって放たれ、さらに大黒天の加護によって加速された槍は、
硬い鬼の肉体を貫通して、肩口から穂先が飛びだした。
肉を引き裂く厭な音が響く。
「グガアアアアッッ!!」
鬼が苦悶の咆吼を放つ。
心の弱い者は聞くだけで恐れおののいてしまうだろう異形の叫びにも、
尚雲は動じることなく貫いた槍を力任せに引き抜いた。
「ゴアオオオアァアッッ!!」
雄慶が思わず目を細めたほど残酷な仕打ちであるが、鬼はまだ倒れない。
おそらく激痛に苛まれているであろう左腕を庇いながら、尚雲を屠ろうと
なお右腕を振り回し、局地的に嵐を発生させる。
掠っただけでも致死となりかねず、脅威は減ったどころか増していた。
尚雲は乱流に突っこむような愚を犯さず、鬼の左側面に移動している。
死角を嫌う鬼は向きを変えるが、鬼を中心とした円の外側にいる尚雲の移動速度の方が速く、
僧衣をそよがせることしかできない。
苛立った鬼は大きく右腕を振りかぶると、雷の速さで大地を叩いた。
それは尚雲を狙った攻撃ではなく、地面を揺らすのが目的だった。
全力で走っていたところにこの攻撃は確かに彼の虚を突き、
意外に知恵の回る鬼の意図に醍醐が気がついたとき、尚雲は大きくよろめいている。
そこに物理の法則を無視したかのような速度で再び持ちあがった鬼の拳が、無慈悲に打ちおろされた。
薄い雪の層が砕け、間欠泉のように吹きあがり、辺りを覆い隠した。
「尚雲殿ッ――!!」
醍醐が慌てて駆け寄る。
しかし、鬼の攻撃を覚悟して接近した彼に、鉄槌は振りおろされなかった。
それどころか、醍醐の接近にも気づいていないかのように身動きしない。
不審に思い、醍醐は回りこむ。
鬼の腕の内側に尚雲はいた。
後ろに引いた左足から背中までを一直線に美しく伸ばし、伸ばした右腕は鬼の喉元に狙いを定めている。
腕の先にある槍の穂先は、鎖骨の間のくぼみである天突を正しく貫いていた。
「ゴ……フ……」
鬼の口から血が漏れる。
細い滴りはきっかけに過ぎず、顎の端から最初の一滴が落ちると、口全体から多量の血を吐きだした。
同時に尚雲が槍を抜き、身体の中央からも体液が流れだす。
返り血を避けて飛び退いた尚雲を、目で追ったように見えた鬼は、
ぐらりと身体ごと傾げると、自重を支えきれず地に倒れ伏した。
「肝を冷やしましたぞ」
「面目ない。雄慶殿の験力の凄まじさにいささか浮かれていたようで」
「いやいや、尚雲殿の槍捌きこそ御見事」
協力して仏敵を打ち倒した二人の僧は、深く合掌し、互いを讃えあうのだった。
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