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「や、あ……! あ……!」
身体を一杯に仰け反らせ、小蒔が喘ぐ。
それでも雪乃は乳首を離さず、口の中に捕らえ続けた。
「い、た……痛いよ、雪乃……っ」
とうとう痛みに耐えかねた小蒔が懇願する。
恐怖さえ混じったその声に慌てて口を離した雪乃は、
怯えた表情で自分を見つめる小蒔にうろたえてしまった。
「わ……悪ぃ」
「……」
「本当に……悪かったよ。なんか……抑えが効かなくなっちまってさ」
「……キスしてくれたら、許してあげる」
「……え?」
「はい」
さっさと目を閉じた小蒔に、困惑しながらも雪乃は唇を重ねる。
雪乃が顔を離そうとすると、唇を咥えて離さず、
結局かなり長い時間キスをさせられる羽目になってしまった。
それでも途中からは積極的に応えた雪乃が顔を離した時、
スカートと下着は脱がされてしまっている。
そして剥き出しになった臀部には、雛乃が唇を寄せていた。
もちろん雪乃は止めさせようとはしたのだが、
身体を起こそうとすると小蒔に唇を引っ張られて出来なかったのだ。
女性らしい丸みはあるものの、全体に小さく締まっている尻を、雛乃は思うままに吸っていた。
口を一杯に開けて肉を食み、ねっとりと唾液を塗りたくる。
ぬめぬめと表皮を滑る粘質の液体のくすぐったさに、雪乃は身をよじって妹を離そうとした。
すると、雛乃は目線だけを上げて姉に応え、それから尻を解放する。
丸く開いた口が、雪乃には何故だかとてもいやらしく感じられた。
自分の唾液で白く輝く丘を撫でながら、雛乃は侵略の場をもう一人の少女に移す。
未だ残されている最後の砦に手をかけ、脱がされていることを意識させつつ足首から抜き取った。
姉よりは濃く、自分よりは薄い叢。
そしてそれが隠す、穢れ無き谷。
これからなされることへの期待に薄く色付き、誘うように開いている襞を両手で押し広げる。
「んっ……」
両手を縛られている小蒔が、雛乃がしやすいように腰を浮かせると、待ちきれない蜜がこぼれた。
それを舌で掬った雛乃は、開いた秘唇の頂点で慎ましげに収まっている柔突起に乗せてやった。
「んあぁっ! あ……」
一層大きく腰を突き出し、身悶える小蒔。
雛乃はそれに逆らわず一度顔を離し、腰が落ちつきを取り戻したところで再び同じ場所を舌で突ついた。
「ひっ、ん……あはぁ……ぁ……ひんっ」
二度、三度と責めあげ、身体の反応が追いつかなくなったところで本格的にねぶり始める。
身体を動かすことでいくらかは逃がしていた快感をそのまま受けることになって、
小蒔は嬌声に悲痛なものを混じらせていった。
「こ……まき……」
目を硬く閉じ、魚のように口を開閉させる親友に、雪乃は気遣わしげに髪を撫でる。
しかし、つい今しがたまで甘いキスを交わしていた小蒔は、それを跳ねのけるように首を振った。
「おい……」
「も……っと……」
「え?」
半ばは妹に聞かせるように語尾を強めた雪乃に、信じられない声が重なる。
耳を疑った雪乃だったが、答えはすぐに返ってきた。
「お願い雛乃、もっと……もっと強く……ううぁあっっ! そ、そう……それ……」
切羽詰った声色で、最も敏感な柔芽への刺激を求めてくる。
頬は薔薇色から深紅へと変わり、汗と唾液を撒き散らして快楽を表現する小蒔に、
雪乃はすっかり気圧されてしまっていた。
それでも、健康的な肢体を悩ましくくねらせる小蒔から目を離せない雪乃は、
下腹が熱く疼いてしまうのを抑えることが出来ない。
そんな姉の状態を、本人よりも確かに把握していた雛乃は、小蒔への責めを緩めて言った。
「姉様も、舐めてもらってはいかがですか?」
「舐めて……って」
口の周りをてらてらと濡らしての妹の台詞に、雪乃は絶句する。
強烈に疼きを揺さぶるその提案を実行するには、小蒔の顔の上に跨らなければならない。
まだ、今日この禁断の世界に足を踏み入れたばかりの雪乃には、とても出来ない格好だった。
「いいよ……雪乃、ボクに……雪乃の、舐めさせて」
しかし、淫欲に瞳を潤ませきった少女は、名案とばかりに懇願する。
数時間前にされたばかりの記憶が生々しい感覚となって思い出され、
遂に雪乃はゆるゆると腰を持ち上げた。
無言のまま小蒔の顔に跨り、腰を落としていく。
「ほッ、本当に……いいのか?」
「うん……お願い」
小蒔の顔から数センチのところで、雪乃は最後のためらいを口にした。
答えた小蒔の熱い呼気が、潤む秘部にかかる。
そこから槍を突きこまれたような愉悦が、一気に残りの距離を詰めさせた。
「ふッ、ん……んむぅッ」
どうしようもなく恥ずかしい思いと、親友を蹂躙しているという興奮が、淫らな滴となって腿を伝う。
そして、息苦しげな呻きが収まるにつれ、舌が身体の内側まで入ってくるようになった。
「ひっ、ぁ……うぁ……」
手で雪乃を抑えつけることの出来ない小蒔は、舌を目一杯に伸ばして雪乃の中を掻き回し、
時折腰が近づいたとみるや、すかさず吸いついて激しい淫撃を加える。
「くぁ、ん、んっぅ……っ、や、ぁ……」
意識が飛ぶほどの官能を受けて、たまらず雪乃の上体が反りかえった。
わずかに浮かせていた腰が落ち、全体重が小蒔にかかってしまう。
「んっ、むぐっ……う」
足の間から聞こえるくぐもった悲鳴に、雪乃は慌てて腰を浮かせた。
すると、雛乃に両肩を掴まれて抑えつけられてしまった。
「むううぅっ! あ、ぐ……」
再び、さっきよりも大きな叫び。
けれど、雛乃の手は力強く肩を抑え、更なる重みを小蒔に与える。
「ひ、雛……ん……」
「小蒔様は……こういうのがお好きなのです」
妹の言葉に親友を思う気持ちは潰え、悦楽と嗜虐の邪心が取って代わる。
熱く膨らんだ陰唇を更に強く押しつけ、自らの欲望にのみ従って親友の顔を汚した。
雛乃の言葉どおり、小蒔は抵抗する様子もなく、健気に奉仕を続ける。
いつしか雪乃もそれに合わせ、自らの感じる部分を舐めさせようと腰をくねらせていた。
淫楽に溺れる姉を妖艶な微笑みで見つめていた雛乃は、
小蒔の左足を持ち上げ、大きく晒け出された秘唇に自らのそれを重ねる。
淫汁に浸かりきった二つの恥裂が、歓喜の音を立てて混じりあった。
「ふっ、んんーっ!」
擦りつけられるクリトリスが、鋭すぎる悦びを小蒔に与える。
雛乃によって開発された秘豆は、主を見分けたかのように限界までしこり、
雛乃の同じ部分とじゃれあう。
身体をびくびくと痙攣させながら、それでもなお、
小蒔は腰を振り立てて自らを追い詰めていた。
雛乃から与えられた悦びを、雪乃に伝える。
もっとも、そんなことをしなくても、雪乃ももう、
何も考えられなくなるほどの快楽の海にすっかり溺れていた。
親友の身体の上で、妹と唇を重ねている。
そして体内には、二つの舌が。
倒錯に身を委ねる心と、身体を蝕まれていく身体と、それぞれの快感が雪乃をたやすく押し流す。
「ふぁ……ぅぷ、うう……ぁ、はっ」
吸いつくような動きで口の中をまさぐる妹にしがみつきながら、
いつしか雪乃は足を大きく開き、股間をはしたなく小蒔に押しつけていた。
「んっ、ぐ……っぷ、ぁ、はっ」
むせながらも、一滴でも多く淫滴を口にしようと舌をくねらせる小蒔。
その吐息が、舌先が、的確に雪乃を追い詰めていく。
「オ、レ……あぁっ、も、ダメ……だ……め……っっ!」
全身にくまなく淫感を植えつけられた雪乃は、肢体をわななかせて達した。
つい先日までは全く知らなかった、迸る絶頂。
雛乃と小蒔に教えられたこの魔悦を、雪乃は陶然と貪る。
あたかも、これまで抑えてきた分を取り戻すかのように。
「姉……様……わたくし……も……っ!」
そんな姉に同調するように、雛乃も果てを迎える。
雛乃の絶頂は姉のそれとは違い、どちらかと言うと姉の媚態を見てのものだった。
充分に快楽をその身に受けながら、それを表現する術を知らないように見える姉。
それをじっくりと教えこんでいける、そう考えるだけで、
雛乃は何度でも絶頂を迎えることが出来た。
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