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「ん……っ」
きっかり一往復させたところで中指をくぐらせ、程良く引き締まった尻肉に直接触れた。
上から下へ、曲面を愛でるように撫でたヒップを、帰りは薬指も増やして愉しむ。
瞬間では弾力を与えながら、全体では吸いつくような肌触りは、
どれだけ触れていても飽きることが無い。
小蒔も龍麻の髪に手櫛を入れ、腰を押しつけるようにして龍麻の愛撫を受け入れた。
無骨な手は、しかし、どこかおっかなびっくり動いて、そのぎこちなさが微笑ましい。
更に、龍麻の顔をお腹に当てると、ただ気持ちいいだけでない、
何か不思議な感覚が小蒔の中で目覚める。
それはずっと味わっていたい、甘美なものだったが、
傍らで羨ましそうな顔をする葵に気付いた小蒔は、彼女が龍麻の視界に入るよう、
龍麻の膝の上に腰を下ろした。
それでもなおお尻を触ろうとする龍麻を、無理やり葵の方に振り向かせる。
「ほら、葵にもなんか言ってやってよ」
「あ……あぁ」
改めて龍麻は葵の全身を見渡す。
一分の隙も無く衣装を着こなしている葵に、龍麻が最初に興味を抱いたのはやはりスカートだった。
小蒔のお尻に触れていない方の掌を下から上へ、扇ぐような動作をしてみせる。
「んじゃ……スカート持ち上げて」
「! あ、あの、それは……」
さすがに自分から下着を見せるというのはためらいがあるらしかったが、
その抵抗にさえ龍麻は興奮を覚えてしまう。
「言うこと聞けないのか?」
「も、申し訳ありません……」
頬だけでなく、真っ白なおでこまで赤く染めた葵は、おずおずとスカートを持ち上げた。
少しずつ露になっていく神秘の場所に、興奮を隠せない龍麻は完全に動きを止めて魅入っている。
もどかしいほどの時間をかけて、遂に下着の下端が見えた時、
龍麻は喉が大きな音を立てたのを他人事のように聞いていた。
葵が身に着けていた下着は深紅のシルクで面積は少なく、更にそのわずかな布地も大部分が透けている。
容姿端麗、品行方正の生徒会長がそんな扇情的な下着を履いていたという事実に、
彼女に少なからぬ憧れを抱いていた男は思わず言葉を失っていた。
そしてそれは、随分と自分勝手な怒りめいたものへと転化する。
「……また、エロい下着だな」
「ご、ご主人様に喜んで頂けると思って……」
「……ちょっと、エロすぎかな」
「! も……申し訳ありません」
「だめ。そんなの許せないな。脱げ」
「…………は、い……」
強気とも、単なる変態とも取れる龍麻の口調に、葵は唯々として従う。
彼が正気を保っていないのが残念なほどで、本当は、
いつもこれくらいの男らしさで引っ張って欲しかったのだ。
そうすれば、こんな手の込んだことをしなくても、身体を捧げる用意などいつでも出来ていたのに。
そんなことを考えながら、葵はこの日のために準備した下着を片足ずつ抜いていく。
すらりとした足を伸ばしたまま、見せつけるようにゆっくりと。
特に足先から抜く時の、計算しつくした角度に膝を持ち上げて下着を脱いでいくさまは、
同性の小蒔でさえもが生唾を呑みこんだほどだった。
もちろん龍麻などたちまちに陥落し、鼻の下を伸ばしまくって葵の下半身を凝視している。
役目を終えた下着を小さく畳んだ葵がほんの一瞬、ちらりと龍麻に目を向けると、
誘われていることにさえ気付かない龍麻は手を伸ばしてそれをひったくった。
綺麗に折り畳まれている下着には、小さくはない染みが出来ている。
邪悪の塊のような笑みを浮かべた龍麻は、
抱きかかえている小蒔のスカートの中にも手を探り入れさせながら再び命じた。
「もう一回さっきの格好」
「……はい」
命令に応じて葵がスカートを持ち上げていく。
もちろん今度は身体を隠すものは何もなく、やがて、
びっしりと下腹部を覆っている恥毛が龍麻の目に飛び込んできた。
あまりにも見事な茂みに、龍麻の口から思わず感歎の声が上がる。
なまじ肌が白いだけに、その黒い彩りは龍麻を惹きつけて離さず、
指を伸ばした龍麻は繊毛を絡めとって弄んだ。
「葵はずいぶん濃いんだな。ここが濃いとスケベっていう噂は本当なんだ」
「ち……違い、ます……」
「何が違うんだ? 小蒔とキスしただけでこんなに濡らしておいて」
「んっ……!」
葵はメイドらしく、足をきちんと揃えて立っていたが、
龍麻は女性ならばどうしても塞ぎきれない小さな隙間に指をこじ入れ、
確かに濡れている秘裂をまさぐる。
初めて女性器に触れた龍麻の指は何の前触れもなくいきなり内側にまで入ってきて、
葵はたまらずよろめいてしまった。
「きゃっ……!」
龍麻の肩に掴まった葵は、
そのまま胸の膨らみがちょうど龍麻の顔に当たるようにしてそのまましがみつく。
良く干した布団に飛びこんだ時のような心地が頬を包み、思いきり顔を埋めた龍麻は、
この時ばかりは欲望でない、母性へ身を委ねる安らぎに浸った。
「あ、あの……すみません」
「い、いや……俺こそ……ごめん、下手だった?」
「そんなことは……ありません。ご主人様にだったら、私……」
「葵……」
見つめ合ったまま歯の浮くような会話を重ねた二人は、ごく自然に顔を寄せ、唇を重ねる。
目の前でキスをされてのけ者にされた気分の小蒔は、龍麻のズボンのボタンをそっと外した。
二人がキスを続けている間に、下着の真ん中から巧みに屹立を取り出す。
ほんのりと熱を帯びた掌が直接触れたことで、ようやく脱がされたことに気付いた龍麻は、
唇を離そうとはしないまま、小蒔の手を払いのけ、いそいそと隠そうとした。
それを、小蒔と葵、二つの手が押し留める。
「あ、の……」
「な……なんだよ」
「私達……ご主人様にご奉仕したいのですけど……」
「ほ、奉仕って……そ、そうか。それじゃ、俺のに……ほ、奉仕、しろよ」
使い慣れない言葉にどもりながら、努めて命令口調を作る。
それが滑稽であるとは、この場にいる三人は誰も思わなかった。
「はい……ご主人様」
「ボクも……するよ」
小蒔は居心地の良い龍麻の膝の上から降り、葵と並んで跪く。
眼前にそびえたつ男性器は、事前の情報よりもずっと大きく見えた。
「おっきい……ね……」
「龍麻……素敵……」
異句同音に呟いた二人は、吸い寄せられるように屹立に口付けた。
葵は根元から、小蒔は先端から、ちろちろと舐めていく。
味らしい味はほとんどしなかったが、臭いはなんとも形容しがたいものがあり、
舌に伝わる感触も、でこぼこして奇妙なものだった。
それでも、葵はもちろん、小蒔も半ば酔っていて、先を争うように口唇奉仕を続ける。
左右の微妙に動きの違う舌の蠢きは、この世のものとも思えない快楽を龍麻にもたらした。
舌先だけを使って小蒔が舐めれば、葵は唇で挟みこんで舌腹をべっとりと押しつける。
葵が鈴口まで舌を割りこませていけば、
小蒔は竿の根元、その下にある袋との境目までを責め立てるのだ。
それは、葵に恋心を抱いてはいたものの、自身は禁欲的ですらある龍麻には完全に過負荷だった。
「ふっ……ん……ぅ……っん、ぅむ……」
「はぁ……ぁぁ、あふ……っ」
葵と小蒔の喘ぎはところどころ重なり合いながら、濡れた刺激となって屹立を震わせる。
下半身全体を包む、あまりに強すぎる快感に腰を引こうとする龍麻だったが、
二人の少女はしっかりと腰を押さえてそれを許さない。
「ちょ……っと、待っ……た……ッ!」
急激に高まる射精感に、龍麻は二人の頭を抑えて無理やりにでも離そうとする。
ところが、それが最後の刺激となって、二人の顔が離れた途端、
肉塊の先から精を勢い良く放ってしまった。
「んっ……!」
二人は反射的に身体を引いたものの、散々に弄んだ屹立は、
ずいぶんと多量の樹液を二人に浴びせかける。
べっとりとした液体が顔に付き、さすがに嫌そうに顔をしかめる葵達に、
射精の快感も一瞬で吹き飛んだ龍麻は、
急いでポケットからティッシュを取りだすと汚してしまった顔を丁寧に拭き取った。
「あっ、あの、ごめん……本当に」
もうひたすらに謝りたおしながらも、龍麻は自らの欲望で汚した同級生の顔に、
どうしようもなく劣情を抱いてしまう。
しかしそれに気付いたのは、葵達の方が先だった。
あまり満足とは言えないものの、一通り顔を拭いてもらった葵が、
汚れた原因となったものも拭いてやろうとすると、
そこには全く勢いの衰えていない屹立があったのだ。
余韻で脈打ちながら、なお猛々しく自らを誇示するそれに、
二人は顔を見合わせて淫蕩な笑みを交わす。
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