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ミサは不慣れな手付きでボタンを外し、
式神と判っていても思わず嫉妬してしまう豊かな乳房を晒けださせる。
「胸〜、大きいのね〜。ミっちゃんの趣味〜?」
「……わ、判りませぬ」
御門によって命を吹き込まれた時からこの姿だったし、それに対して説明があった訳でもない。
しかし、ミサの言う通りそれが御門の趣味だとしたら。
芙蓉は置かれている状況も忘れて、少しだけ、嬉しい、と思った。
ミサは指先に愛液をまとわりつかせたまま胸を掴み、
とても片手では覆いきれない巨大な椀型の膨らみを、こねるように揉みあげた。
ほおずきの様に赤い胸の先に触れられると、芙蓉の背筋を甘い痺れが走りぬける。
子に乳を与える為の場所が何故こんなに心地良いのか、
疑問に思っても、次の瞬間には押し流されてしまう。
「あっ……ふ……ぅ……ん……」
爪の甲で撫でられ、引掻かれ、弾かれる。
自身も気付かない内に、胸の先は硬くしこり、膨らんでいた。
摘めるほどに大きくなった乳首を、ミサの指が捕える。
「んぁっ! ……ぅ……」
加減が判らぬ指先に、強く、潰れてしまうくらいに摘まれても、
もう芙蓉の身体には快感しか伝わってこない。
「そろそろね〜」
自分の指の動きに合わせて敏感に淫らな声をあげる芙蓉に、
ミサはしばらくの間その乳房を触り続けていたが、
頃合いと見た所で一度彼女の身体から離れると、棚から何かを取り出した。
「……それは」
「マンドレイクを練り上げて作った、ミサちゃん特製アイテム〜」
禍禍しい色のそれは、明らかに男根を摸して作られていた。
平均的な人間の物よりも大きめのそれを芙蓉の秘唇にあてがい、先端に愛液を含ませる。
「行くわよ〜」
ミサの声と共に、芙蓉は何か硬い物が自分の股下から侵入してくるのを感じた。
「うっ……く、はぁ……」
痛みは無かったが、相当な異物感が芙蓉の身体を苛む。
尻孔を犯された時よりも数段強い、貫かれる感覚。
ミサは芙蓉の腹に根元までマンドレイクで作った張型を収めると、
一度そこで馴染ませる為に動きを止めた。
膣の中で新たな水分を含んだ張型が、更に膨張する。
「あぁ……っ、はぁっ……」
たっぷりと芙蓉の蜜を吸い、膨らみきった張型が、ミサの手によって動きはじめた。
散々に高められた性欲は、初めて迎え入れた男の形をした物を貪欲に搾り始める。
ミサが作った張型は、どういう原理か熱を持ち、本物の男根と全く同じに芙蓉を犯す。
狭かった肉の通路が少しずつ馴染んで広がっていき、広げられた悦びに蜜を溢れさせる。
「気持ちいいでしょ〜」
「は、はい……このような感覚……初めて……です……」
始めは控えめだったストロークが、徐々に大きく、深くなっていく。
身体を動かして快感を逃がす事も叶わない肉体は、
張型が深く埋まる度喘ぎ、甘い声で啜り泣くのが精一杯だった。
調子に乗ったミサが、張型を一番深い所まで入れた所で一回転させる。
「うあぁぁっ!」
どこで型を取ったのか、細密に作られた男根はその張った雁首で芙蓉の膣深くを抉り、
凄まじい悦楽を彼女に与えた。
二度、三度と続けて回されると、どこかへ昇っていくような昂まりが頭の中を白く染める。
「わ、わたくし……は……何か……恐ろしい……来て……!」
喉元まで貫かれるような感覚。
今までのどんな物よりも激しい官能が、芙蓉を荒々しくさらっていく。
彼女の声が短く、途切れの無いものに変わったのを感じて、
ミサはラストスパートをかけた。
軽く揺さぶりながら張型を抜き差しして、彼女の秘奥を余す所無く犯す。
いくら黒魔術の奥義を用いて作った張型でも、
さすがに芙蓉が感じている愉悦まで味わう事は出来なかったが、
理知的な顔立ちがだらしなく乱れ、喘ぐ様は充分にミサを興奮させていた。
乱暴な手付きを抑えようともせず、最後の一撃を加える。
「あぁ……はぁ、ぁぁぁっ……!!」
切なく、か細い悲鳴をあげながら、遂に芙蓉は果てる。
昇り詰めた意識が黒い奈落へ落ちて行くのをどこか遠い所で感じながら、
彼女は何度も痙攣を繰り返していた。
「はい、おしまい〜」
ミサの合図と共に呪法が解けると、芙蓉は糸が切れた操り人形のように崩れ落ちた。
矜持を保とうと息も整えずに無理やり立ち上がり、乱れたシャツの胸元をかき寄せる。
「これ見て〜」
ミサが目の前にかざした、つい今しがたまで自分を犯していた物を、芙蓉は呆けた目で見つめる。
20センチはあったマンドレイクの張型が、今は数センチ程しかなかった。
「これは〜、膣の中で溶けたのよ〜。それでね〜」
ミサはそこで言葉を切ると、短い呪文を唱える。
途端に、さっきまで身体を嬲っていた快楽が、マンドレイクが溶けこんだ場所からぶり返してきて、
芙蓉は堪えきれずその場に膝をついてしまった。
「……このような、事……うぁぁっ」
強がってみせても、ミサが少し呪文を唱えただけで、
身体をかきむしりたくなるようなもどかしい感覚に襲われて、黒髪を振り乱して悶えてしまう。
「ちなみに〜、解呪する方法はあるけど〜、教えない〜」
それをわざわざ告げたのは、余程困難な方法か、ミサ本人にしか解けないのだろう。
それと知った芙蓉はミサを睨みつけたが、
淫蕩な輝きを宿してしまった瞳では迫力が無い事甚だしかった。
「もう〜、用事は終わったから〜、帰ってもいいわよ〜」
一方的に終わりを告げるとミサは部室の外へ芙蓉を追い出してしまう。
放り出された芙蓉はまだ頭にもやがかかっていて、下腹の異物感も残ったままだったが、
これ以上ここに居ても何も無いと判断して、足をよろめかせながら御門の許へと帰っていった。
「あとは〜、明日のお楽しみね〜」
自分一人になった部屋の中で誰に言うともなくミサは最後にそう呟くと、自らも帰る支度を始めた。
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