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「くッ……ん……っふ……」
啖呵を切った手前応える訳にもいかず、かと言って拒絶するのも出来ないまま、
口の中に妹の舌が押し入ってくると、寒さも忘れてしまうほどの気持ち良さが押し寄せ、
雪乃は不本意ながらも二人を受け入れざるを得なかった。
どこで道を誤ったか、雛乃のキスは巧みで、龍麻とは比較にならない快感を雪乃にもたらす。
それは相手が双子の妹であるという成分でいや増され、
雪乃はもう下着を隠すことも忘れ、両手で雛乃のセーターにしがみついていた。
「ん……っ…………ぁ……っ！」
雛乃が口内から姉を愛撫している間、龍麻も黙って見ている訳ではない。
二人の少女が交す淫蕩なキスを視覚と聴覚で愉しみつつ、下着の上から秘裂をなぞりあげる。
あくまでも柔らかく、過度の刺激を与えないように丁寧になぞっていると、
反応しはじめた秘唇から蜜が零れだした。
足を閉じてもじもじさせる雪乃をバランス良く支え、下着に出来た染みを広げてやると、
華奢な身体が不規則に跳ねる。
「雪乃もだいぶエッチになってきたね」
「んぅぅ……っぐ、うむっ…………ん……」
度重なる雛乃と龍麻の責めによってかなり感じるようになってしまった雪乃は、
図星を言い当てられて急いで反論しようとするが、
雛乃に舌の裏側まで舐められていては鼻息しか出せず、
耳の裏側がむやみに熱くなるだけだった。
熟しきった林檎を思わせる色に染まった耳たぶを、龍麻が今度は遠慮なく咥える。
「っ！ っふ……ぅ……っう……」
口の中に広がる熱を存分に味わい、うぶ毛を舌で転がす。
相当にくすぐったいのか、さかんに首を振る雪乃に、龍麻は耳の奥まで舌を入れて意地悪をしてやった。
「！ ぁ……ッ」
雪乃の耳孔でざり、という玉砂利を踏んだ時のような音が響き、
くすぐったさが、ぞくぞくする快感に反転する。
かろうじて残っていた全身の力も全て奪われ、無意識に押し留めていた秘蜜が一気に溢れだした。
皮膚が脳に直結したようになり、二人の舌をより鋭敏に感じる。
あとはもう、何もしなくても二人が与えてくれる、けだるい快楽の海に身を浮かべるだけだった。
相当にかき混ぜられた二人の唾液が、長い糸を引く。
壊してしまうのは勿体なかったが、セーターを汚す訳にはいかず、
雛乃はもう一度顔を近づけ、銀色に光る細糸を啜りとってやった。
目で頷いた雛乃から雪乃を受け取った龍麻は、
もうぐったりとしている雪乃の身体を少しずらし、斜めに抱きかかえた。
「雪乃……大丈夫？」
「ふぁ？ あ、あぁ……んっ」
ぼんやりと自分を見つめる瞳が、焦点を取り戻したところで唇を重ねる。
条件反射のように求めてくる雪乃の舌を、雛乃のやり方を意識しながらこね回す。
雪乃をもっと感じさせてやろうとしてのキスだったが、
とろとろに柔らかくなった桃色の肉はねっとりと絡みつき、
ともすれば龍麻の方が引き摺りこまれそうになってしまう。
たぶん自覚してはいないのだろうが、間違い無く雪乃は雛乃の姉だった。
「ふぅ……っ、く……んぅ……む……」
赤ん坊のようにしがみつきながら淫らなキスを求め続ける雪乃を、
龍麻はしっかりと抱き締める。
するとますます雪乃は身体を寄せて龍麻を欲し、龍麻も嬉しくなってまた熱い抱擁を与える。
あまりに濃厚なキスを交す二人に少し妬けた雛乃は、
無防備になっている雪乃の下着の上からいきなり指を突き立てた。
「うぁっ！ ……な、なんだよ雛乃」
「別に、なんでもないですわ」
下着越しとはいえ急に指を入れられて、
夢見心地もたちまちに醒めてしまった雪乃が控えめに抗議をするが、
雛乃はそれを聞き流して下着の横から指を潜らせ、じかに姉の秘唇に触れる。
「やっ……っ…………うぅ……」
妹に秘所を触られて眉を切なげにたわめる雪乃に、
驚いて雛乃を見ていた龍麻も我にかえり、再び愛撫を行うことにした。
そのまま龍麻が上半身、雛乃が下半身を受け持って雪乃の身体を昂ぶらせていく。
ブラを上にずらした龍麻は、支えを失ったふくらみを掌で包み込んだ。
すっぽりと手の内に収まった可憐な乳房を、弾力を確かめるように揉んだ後、
指先だけを使って形を辿らせる。
「鳥肌立ってるね」
「あ……当たり前……だろ……」
鳥肌のせいでぶつぶつとなっている肌を毛羽立たせるように撫で、
やはり寒さのせいで小さくなっている胸の頂を摘み、指腹で擦り立てる。
「ここも縮んじゃってるね」
「どうしてお前はそう……んッ」
龍麻が自分をからかっているだけなのにまだ気付かない雪乃は律儀に反論しようとするが、
敏感な蕾を掘り起こされて言葉が続かない。
指で摘める大きさになった尖りを、龍麻は男とは思えない繊細な動きで転がす。
しかもそれを、目をじっと見たまま行うので雪乃の羞恥はいや増してしまうのだ。
閉じようと思っても、龍麻の瞳は底無しの深さを湛えていて、
一度囚われてしまったらそこから逸らすことなど出来はしない。
「ぁ……ぅ……ぁ……」
龍麻の指が踊るのに合わせて音を奏でるだけになってしまった雪乃の声色は、
強弱をつけながらも確実にある場所へと収束している。
それはまだ見えない位置にあったが、龍麻はその過程を愉しむべく、
完全に硬くなった乳首から指を離し、もうひとつの丘へと移動させた。
雛乃が、すんなりと呑みこんでいく姉の秘洞に忍ばせた指をゆっくりと掻き回す。
抜き差しをしない、蜜をかき集めるかのようなゆっくりとした動きに、
雪乃はたまらず腰を浮かせてより強い刺激を求めた。
「ふふ、姉様ったら」
雛乃は姉の反応に気を良くしながらも、たしなめるようにお腹に手を置き、元の位置に戻らせる。
ところが、ここで雪乃の想像していなかった事態が起きた。
雛乃の手は少し冷た過ぎて、幾度かお腹に触れられると、ある衝動が起きてしまったのだ。
「ちょ、ちょっと待って。……その」
手を掴む力の意外な強さに驚いて雛乃は姉の顔を見たが、
雪乃は膝をもじもじさせるだけで続きを中々言おうとしない。
事態を悟った龍麻と雛乃は、邪悪な笑みを浮かべると無言の連携を成立させた。
龍麻が胴体と手首を掴み、雛乃は下着を抜き取ってしまう。
足を押さえて大きく開かせようとする雛乃に危険を感じた雪乃だったが、
あまりお腹に力を入れる訳にもいかず、とうとう恥ずかしい所を晒けだされてしまった。
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