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「やっ……」
突然足の内側に感じた温かい手の感触に、
サラは閉じていたはずの足が葵に屈してしまった事を悟り、
慌てて再び足に力を込めようとするが、
それよりも前にベネッサの指先にヴァギナを捕らえられてしまった。
敏感な所を触れられて動きを止めるサラに、
ベネッサは馴れた手付きで襞の周りをなぞる。
まだほとんど広がっていないそこは、サラの経験がまだか、
あったとしても数少ないことを物語っていた。
そこはわずかに湿り気こそ帯びているが、
濡れている、というには程遠く、肉体が反応しているだけで感じていない事は明白だった。
「貴女……まさか処女ってことはないわよね?」
楽しそうなベネッサの声に、サラは恥ずかしさと怒りを声に乗せて撃ち出す。
「そんなの……関係無いでしょう!」
「もし処女だったら、初めては流石に気の毒だと思って。
正直に答えてくれたら、痛くしないであげられるんだけど」
一瞬、処女だと答えよう、とサラの脳裏に狡猾な考えがよぎるが、
ベネッサに調べられればすぐに判ってしまう事に気がつく。
それは、確かめようとすれば出来るのにしない
……つまり、自分に言わせようとしているのだ、
と言う結論に結びつけるのに時間はかからなかった。
「違うに決まってるでしょう!」
辱めだと判っていても答えなければいけない、
と思うと不意に感情が激高して思わず叫んでしまう。
抑えようとしても、滲んでしまった声はどうにもならなかった。
「ふふっ。まだ随分狭いから、もしかしてまだなのかと思って」
ベネッサは割れ目を塞ぐ様に指を当てて、リズムを取るように何度か叩いた。
少し開きかけている膣口は、もう弱い刺激でも反応してしまい、
指に湿った感触を与えてくる。
「葵、そっちの足を抑えてくれる?」
更に羞恥を煽るべく指示すると、葵はサラの足を軽く開かせて、
そのままでは何も感じないが、わずかでも足を動かせば痛みが走るよう
絶妙な力加減で足首の関節を極めた。
もう片方の足はベネッサ自身が跨ってホールドし、
サラは二人の前に全てを晒す事になってしまった。
「葵、サラのここがどんな風になってるか教えてあげなさい」
「すごく……光って……濡れてはります」
葵の声は興奮してかすれ、自分がそうさせてしまっていることに
サラは言いようのない恥ずかしさを覚える。
ベネッサは掌を大きく広げてサラの尻に押し当てて生地をこねるように揉みながら、
葵の手を掴むと蜜が沸き出ている泉へと導いた。
「どう?」
「熱くて……たくさん溢れて……」
呪文のように呟きながら、葵は瞬きもせずにサラの柔らかく熟れた秘唇を見つめている。
「この肌は……何か手入れしているのかしら?」
ベネッサは程よくひきしまった内腿を優しくさすりながら、
葵の肌に優るとも劣らない手触りに感歎したように尋ねた。
しかし、サラからの返事は無かった。
それどころではなかったのだ。
二人の視姦に身体はいよいよ熱を帯びてしまい、
ベネッサの指が触れる度にそこからほとばしる刺激が全身を震わせる。
快楽に流されてしまえ、と心の奥から囁く声に必死に抗うサラを、とどめとばかりにベネッサは責めたてた。
しっとりと濡れる花弁に中指の半分ほども差し込んでしまうと、
ベネッサは葵に平手打ちの続きを促す。
再び始まったスパンキングは、それまでとは比較にならないほど強烈だった。
葵が叩く都度、自分の身体に埋められたベネッサの指が新しい刺激を送りこんできて、
足を閉じようとしても、一度開いた足をベネッサが閉じさせる訳もなく、
身体全体で巧みに抑えこまれてしまう。
「あ……っ……っふ……」
サラは自分が声を出してしまっているのにまだ気付いていなかった。
先に気付いたのはベネッサの方で、
朱色に染まった美しいヒップを見やりながら、少し疲れた様子の葵に平手打ちを止めさせる。
「ね……葵も指を入れて」
「え……でも」
「大丈夫よ。男のはもっと太いんだから、私達の指が二本入ったくらいではどうもしないわよ」
ベネッサは葵の抱いた不安を打ち消すように説得したが、
他人の女性器に指を挿入する事など初めての葵は、
手を近付けはしたもののおっかなびっくりといった態でサラの襞の周りをさ迷わせるだけで、
中々それ以上進む事ができない。
しかしそれが図らずも外と内から同時にサラを責める事になり、
弱い刺激にもどかしげに腰を振るその姿は二人を激しく欲情させる。
「私の手を握るように、そう…少しずつ」
言われた通りにしながら、葵はサラの中に指を埋めていった。
指先に熱い液体が触れ、やがてそれは指全体を濡らし、同時に膣肉が締めつけを始める。
「んっ……ふ、いや……やめ、て……」
ベネッサはサラの媚声に気付かないふりをしながら、葵に感想を言わせた。
「サラの中はどんな感じ? 葵」
「あ、あの……とても、熱いどす……それに、ぎゅって……締めつけて……きはります」
猥語を言わされている事に興奮しているのか、
一語ごとに熱い息を吐き出しながら葵は丁寧に答える。
ベネッサの指先を道標にして、葵の指はサラの柔肉の中を徐々に奥へと進んでいく。
手を縛られ、足も抑えられて自ら慰める事も出来ず、
切なげに腰を揺するのが精一杯のサラは理性の糸が段々細くなっていくのを感じていた。
噛み締めたシーツを唾液で濡らしながら、なおサラは耐えていたが、
ベネッサと葵の指が身体の中心を別々に動き回ると、
更なる刺激を求めてどうしようもなく疼いてしまう。
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