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「サ、サラはんが……変な触り方、しはる……から……」
「失礼ね、普通に触ってるだけじゃない。変って言うのはね」
水着の端に指をひっかけ、軽く引っ張る。
さほど大きくはない尻が露になり、
この数週間の間で随分と敏感になってしまった場所に力が集中した。
「こういうのを言うのよ」
「ひっ……! ちょ、何してはる……っ、ん……」
更に生地をどんどん尻の谷間に集めていき、ついにはTバックにしてしまったサラは、
ぴったりと股に張りついて浮かび上がった筋に指を当て、
尻の谷間にかけられた細い橋のようになった水着の上を渡らせる。
「ぁ……だめ……かんにん……どす……」
膝頭を擦り合わせ、身体をよじろうとする葵を押さえつけ、
指がわずかに沈みこむくぼみを重点的になぞってやった。
「あきまへん……いやぁ、っ……ぁ、っ……」
ところが、葵が快楽に身を委ねそうになると、サラはあっさりと指を離してしまう。
「あ……」
声を上げ、上げたことに気付いてから葵は慌てて口を塞いだが、後の祭りだった。
「ふふ、可愛いわ、葵」
喉の奥で笑ったサラは魅惑的な丘に顔を近づけ、
そのまま唇を双つの丘の間にある谷の入り口に触れさせる。
そのままゆっくりと左右に舌を振り、葵が一番弱い場所へとなぞらせていった。
もうベネッサにもサラにも何度となく触られ、舐められていても、
無論そこが恥ずかしい場所なのには変わりなく、葵は激しい抵抗を見せる。
それこそが、二人がそこを責める理由だとは気付かず。
「や、それ……かんにん、かんにん……っ、して……おくれ……やす……」
「平気よ、水着の上からだから」
「そ……そういうことやなくて……ふうっ……ん……」
抗ってみても、孔の上をサラの舌が通る度、全身から力が抜けてしまう。
頭がちりちりと焼けるような感覚は、陽射しのせいだけではない。
サラは程良く引き締まった葵の尻肉を割り、谷間を日光に曝しながら愛撫を続ける。
舌が入ってこないように力む葵がいつまで保つか愉しむように、
ごく微弱な刺激を何度も繰り返し与えるのだ。
正確に三秒おきにしかやってこない淫らな波を、いつしか葵は焦がれて数え待つ。
しかし、まだ羞恥の感情は残っているために、既に全身からは力が抜けてしまっていたが、
せめてサラが愛撫する時だけは踏ん張ろうとした。
「ひっ……! う、ぁっ……!」
それさえも本当は恥ずかしいのだが、下腹に力を込めて身体を硬くする。
やんわりと通り過ぎるサラの舌に、相反する思いを抱きつつ肢体から力を抜いた。
すると、急に身体の奥まで異物が入ってくる感覚が葵を襲った。
全てお見通しのサラがペースを変えたのだ。
こんな初歩的なフェイントにかかってしまって葵は深く恥じいったが、
一度崩されてしまったら、後はもうサラの思うがままだった。
「ふっ、くぅ……っ、サ、ラ、はん……いやぁ……ぁぅぅっ」
サラは陥落した葵の水着を持ち上げ、隙間から直接舌を後の孔に触れさせた。
柔らかな孔は舌先が触れる度ひくひくと蠢き、
サラとベネッサが常日頃から馴染ませた努力の成果を披露する。
葵は強すぎる刺激に身をのたくらせて逃れようとしたが、
尻をしっかりと抱かれ、その上サラに水着を引っ張られてしまった。
股間に生地が食いこみ、二つの快感が葵を取り込む。
「はっ、ぁ、うぅ……っ、こない……んぁ……」
葵の喘ぎがペースの早いものになり、秘裂に這わせた指が温かい湿りを帯びてくる。
それでも、あんまり簡単に溺れてしまうのはいけないと、
肩を強張らせて耐える葵に、サラはこれ以上ないほどの色艶を帯びた声で囁いた。
「いいわよ……イキなさい」
「あっ……いや、ぁあ……っっ!」
許しを得た葵は、もうサラ達と睦むようになってから幾度も経験している感覚に抗うことなく身を任せる。
灼熱の陽光の下での絶頂は、いつもの部屋の中よりも解放感に満ちていて、
気持ち良さもずっと上だった。
足先が砂の中にめりこみ、溢れ出した蜜が水着の間から染みだす。
張りつめたふくらはぎがゆっくりと柔らかさを取り戻し、全身が弛緩していった。
静かに昇り詰めた葵の傍らに横たわったサラは、
葵の頭のてっぺんから尻の辺りまでを、やんわりと撫でまわし始めた。
尻までたどりついたあとは、もうそこからは移動させず、
まろやかに盛りあがった丘だけを丹念に。
「本当、綺麗よね……ベネッサが叩きたくなるのも判るわ」
「サ、サラはんも、そういうのお好きなんどすか?」
「別にそういう訳じゃないけど、葵のは叩いてみたいな。声も可愛いし」
「ぅ……意地悪……どすね……」
「でも葵もまんざらでも無いんでしょう? 聞いたわよ、ベネッサから」
「ベネッサはん……! 秘密やて言うたのに……!」
「あら、本当だったの? 適当に言ってみただけだったんだけど」
「……サラはん……」
どうにも手玉に取られているだけな気がして、葵は憮然と呟く。
その顔に笑みを誘われたサラは、ひとつ尻の弾力を楽しんでから葵の瞳を覗きこんだ。
「ほら、終わったわよ」
「……え?」
「オイルよ。なんだと思ったの?」
「……」
膨れっ面をする葵の頬にキスを放ち、腋に手を差し入れて葵の身体を仰向けにする。
そのままどさくさに紛れてのしかかったが、葵は拒絶せず、
サラとベネッサを虜にして止まない艶やかな表情でしがみついてきた。
パラソルの陰とはいえ太陽の直下で抱き合っているから、
たちまち汗が身体の隙間に溜まりだしたが、
葵もサラもそれを不快に思うどころか天然のローション代わりにして、
わざと身体を滑らせて感触を愉しむ。
「柔らかい……気持ちいいわ、葵」
「うちも……気持ち……ええ、どす……」
熱い吐息を漏らす葵に、たまらなくなったサラは荒々しく唇を奪った。
もっともそれは半ば開いている口の中に舌を入れるまでで、
口内に躍りこませたあとは羽毛で掃くような丁寧さで葵の舌を包んでやる。
「うぅ……んむ、ぁ……」
葵も一応応えようとはするのだが、サラのあまりに甘いキスにすぐに蕩かされて、
結局なすがままにされるしかなかった。
細く長い舌が、歯の一本ずつをなぞりあげていく。
たっぷりと時間をかけて行われるキスの間にも、葵は小さな絶頂を幾度か迎え、
満足したサラが顔を離す頃には一分の隙間も無くしがみついていた。
「どうする? 前も塗ってあげようか?」
サラはもちろんそれを無理に引き剥がすようなことはせず、耳孔に直接言葉を放りこむ。
瞳に太陽の光を煌かせながら囁くサラに、葵は魅入られたように頷いていた。
水着を留めていた紐は背中を塗る時に外されていた為に、すぐに取り去られてしまう。
白日の下に現れた小ぶりな、しかし形良く整った乳房を、サラが自分のバストで覆い隠すと、
とろけるような柔らかさの乳房が重なりあい、二人はどちらからともなく笑みを浮かべた。



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