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「ひゃっ……ぅ……ん……ふっ……」
身体を起こしたサラは手にたっぷりとオイルをかけ、丹念に塗り広げていく。
上半身の隅々まで塗り残しが無いようにしながら、可憐な膨らみにはそれ以上の念入りさで。
「ふふっ、硬くなってきた」
サラの言った通り、控えめながらはっきりと硬くなった乳首は、
オイルのぬめりを受け、てらてらと輝いている。
その甘い果実を摘み取ろうとしたサラは、ここで失敗に気付いた。
オイルを塗ってしまったら、
ケーキよりも甘い葵の身体にキスが出来なくなってしまうことをすっかり忘れていたのだ。
悔しさに歯噛みするサラだったが、素早く次の作戦を立てる。
「どないしまひた?」
「ううん、なんでもない。……ね、私にも塗ってくれないかな」
「はい」
半ば夢心地で頷いた葵だったが、それもたちまちに醒めることになった。
サラがもともと生地の多いとは言えない水着をためらいなく脱ぎ捨てたからだ。
驚きのあまり声も出ない葵の身体を引き寄せたサラは、耳たぶを噛みながら囁く。
「塗り残しが無いように、丁寧にね」
顔を離す間際に素早く頬にキスを放ち、ウィンクすると身体の力を抜いて葵に身を委ねた。
そう言われてもどこに触れたら良いか判らず、
葵は自分も上半身裸なのもすっかり忘れ途方に暮れるしかない。
それほどまでに見事な、眼前に横たわるあまりにも無防備なサラの肢体は、
女性なら誰でも憧れるようなプロポーションを誇っていて、
見ているだけで何やら妖しい気持ちが湧き起こってくるのだ。
自分のものとはけた違いの大きさを誇っているのに、
重力に逆らってツンと張った乳房に、思わずため息がこぼれる。
しかも今からそれを思いきり触れるとあって、葵は脈拍が上がるのを抑えられなかった。
手にオイルを取ると、思いきって乳房に手を乗せる。
少し汗ばんでいても、それをものともしない、蕩けるような肌触り。
指を転がすだけでも嬉しそうに揺れる白い丘に、掌をこねるように動かしてみた。
「ふっ……! 上手……そう、もっと、塗って……」
自分と同じか、それ以上の反応をみせるサラに、少しずつ手つきを大胆なものにしていく。
大きいサラの胸は、どうしてもオイルを塗りこめるのに時間がかかるのに、
サラはそれをからかいの種にしてきた。
「ずっと胸ばっかり触って……葵は私の胸……好きなの?」
「そ、んな……」
「私は葵に触ってもらうの、好きだけどな」
悪戯っぽく囁くサラに、葵は耳が熱くなるのを感じる。
「ね、もっと……触って」
サラの言葉に促され、また、自身の欲望にも衝き動かされた葵は、
自身の手を徐々に愛撫の動きへと変えていった。
乳房の下側を持ち上げ、その中に指先を躍らせる。
溜まった汗を掻き出し、ラッピングをするように下半球を包んでやると、
サラの肢体が反りかえり、汗とオイルが混じった液体が透明な輝きを下腹に向けて作って行った。
自然とそれを追いかけて行く葵の指は、美しく締まったウエストを下り、
そこからゆるやかに一度上ってから再び下る。
辿り着いた秘密の森の豊かさに圧倒された葵は、そのただなかでしばし指先を止めた。
「……どうしたの?」
「いえ、髪の毛は金色やのに、ここは、その……」
「……そういえばそうね。そんなこと、気にしたことも無かったけど」
随分と感心したように頷くサラに、
とんでもなく恥ずかしいことを言った気がして葵は慌てて指を離す。
素早く上体を起こしたサラは、手を伸ばして立ち膝の葵を捕まえ、内腿を撫でまわした。
「や、そこ……は……かんにん……して……」
「葵はここが弱いのよね」
水着の縁、太腿の付け根の部分をやんわりと揉みあげると、
感極まったように葵の身体が倒れ掛かってくる。
それを抱きとめてやったサラは、さりげなく葵の水着の後ろ側、
尻の谷間にあるわずかな窪みに指をひっかけた。
「ねぇ……葵もさ、脱いじゃいなさいよ」
「え、でも……」
「平気よ。ここは私有地だから誰も入って来れないもの」
日本とは異なる眩しい太陽と、遥か彼方まで青緑に輝く海が、
葵の心をどこかおかしくしていたのかもしれない。
サラがビキニに手をかけ、嫌ならいつでも止めるわよ、
とばかりにゆっくりと身体から取り去るのを、結局止めなかった。
膝元まで脱がされたビキニを、サラにしがみついたまま、片足ずつ抜いて行く。
小さな音と共に自分のビキニが傍らに置かれた時、
青空の下で裸になってしまった、という異常な興奮が葵を満たした。
既に硬くなっている乳首に触れられ、たちまち甘い電流が走る。
「んっ! ぁ、う……サラ……はん……」
抱きすくめられてキスをされると、全身から力が抜けてしまう。
支えてくれるサラの肌の熱さだけを頼りにして、葵はただひたすらに口付けを求めていった。

「ね、葵」
「ふぁ……?」
すっかり快楽の虜になっていた葵は、サラの呼びかけにも、しばらく理性が戻ってこなかった。
普段はりりしく引き結んでいる唇も、今はべとべとに汚れてだらしなく開いている。
そんな葵を日陰のベッドに寝かせたサラは、
彼女の美しく張り詰めた胸の頂きを刺激しながら悪戯っぽく囁いた。
「もっと気持ちいいこと、教えてあげようか」
ぬるい愉悦の中に頭の先まで浸っている葵は、ただぼんやりと頷く。
「そう……それじゃ、足を広げてみなさい」
さすがにそれは恥ずかし過ぎるのか、自分からは広げようとしない葵だったが、
サラが内腿に手を添えると抵抗無く開いた。
ベッドの端から足首が落ち、そのままで半ば固定される。
それは、彼女を知っている者が見れば言葉を失うのは間違い無い、そんなはしたない格好だった。
「ふふ、いい子……どう? ヴァギナを晒す感じは」
「……」
返事はなかったものの、葵がそれを愉しんでいるのは明らかだった。
軽く秘唇に指を這わせてみただけで、とろとろの粘液がたっぷりとまとわりついてくる。
掬い取った淫雫を口元に運んだサラは、粘りを見せつけるようにしてから味わい、
二度、三度と蜜を舐め取った。
「気持ちいいでしょう?」
サラにうっすらと開きかけている秘所を指で広げられると、
身体の深奥まで灼かれる感覚が葵を襲う。
「すご……く……恥ずかしいのに、気持ちええような……身体が熱うて、変な……気分……どす……」
「でしょ? そのうちね、病み付きになっちゃうわよ」
「そ、そないな……」
「あら、本当よ。……ほら」



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