代理戦争/最下層街編/転・記憶/2


※ショタ要素があります。

他の男たちも思い思いに少年の身体を撫で回し、時にはポジションを替えて楽しんだ。
彼らにとって少年は余すところ無く食べられる御馳走のようなもので、
ただ何でもないところを撫でたり舐めたりして愛でているだけで、酷く楽しいようだった。
――だが、兄にとっては少年を含めた一団そのものが軽蔑の対象のようだった。
「お前たち、目的を忘れたのか?肝心の所が疎かになっているじゃないか」

男たちが慌てて退いた。少年のきつく閉じた瞼越しにほの灯りが差して、それが分かった。
涙で汚れた目をうっすらと開けると、男たちは両脇に退いていて、天井が見えた。
はっと正気づいて、少年は首を曲げて正面を見た。
「…ぅ…んーんん……ん…」
自分の胸、腹、そして股の先に見える兄の姿に、殆ど無意識に助けを求める声を吐く。
縋るように見つめる少年の顔は涸れ果てた涙と涎で汚れ、瞳は肥大した性欲でぼんやり濁っている。
しかし一方で酷く傷ついたような暗い影があるのが魅力的だった。男たちが生唾を飲む音がよく聞こえた。

だが、肝心の兄だけがそれに反応しなかった。
少年とどこか似た面差しを持つ男が、冷たい視線を投げ返しながら言葉を吐く。
「薄汚い、『異』の血筋でもないお前たちをここへよこしたのは遊びじゃない。
 その子供の粗末なものを勃たせる為に、お前たちのような変態どもを呼んだんだ。
 役目が理解できない馬鹿がいるなら、ここで俺がくびり殺してやってもいいが、そんな奴はいるのか?」

お祭り騒ぎのような興奮の様子を呈していた男たちが、冷水をぶっかけられたようになった。
急にしおらしい態度で少年に向き直り、一層少年の脚を開かせて、改めて腿を固定する。
「ん…んん゛ッ…!んーん、ぅん゛!!」
一緒に冷水を掛けられて目覚めたように、少年も改めて暴れだした。
腿の筋が引き伸ばされていて最初ほど暴れられないが、それでも男たちを手こずらせた。
「ん…んん!」
「おとなしくしろって…この野郎!」
もたもたと少年を押さえつける男たちが、よほど癇に障ったのだろうか。
少年の兄がつかつかと歩み寄ってくると、余り丈夫そうには見えない腕で男たち一人一人を殴った。
大げさなほどに吹っ飛ぶ男たちには目もくれず、少年の兄は寝台にのし上がり、そして

ぱん、と容赦なく少年を殴った。
最後に縋るべき人物にまで暴力を振るわれ、改めて泣き出す少年の前髪を掴んで、
兄は唸るように言った。
「お・と・な・し・く出来ないのか?
 お前のチンポが役立たずになったから、俺がこんな面倒なことをしなくちゃならないんだろうが。
 今すぐ勃たせられないんだったら泣くな喚くな暴れるな、分かったな!あ゛!?」
少年は嗚咽しながら頷いた。
息が苦しくてしょうがなかったため、しゃっくりあげながら何度も頷いた。
胸も一緒に苦しかったが、何度も素直に頷いた。

兄は弟の無様な姿を鼻で笑うと、掴んでいた前髪を離して元の位置に戻った。
兄によって蹂躙された場には、少年の嗚咽と男たちの戸惑いの雰囲気がわだかまっていて大層重苦しかった。
だが、男の内の一人が少年の性器に手を掛けたことで、また場は陵辱の雰囲気へ戻った。
くったりと萎えた性器は、縮尺を間違えたように、ごつい男の手の上で縮こまっている。
その先端は女たちの蹂躙によって何度か剥かれていたが、
まだ普通の状態で剥けきっているほどではなかった。
それを男に指摘され、少年は初めてその状態が恥ずかしい状態なのだと知った。
真っ赤になって泣くと、また男たちが囃し立てる。堂々巡りだった。
普段は力仕事をしていると思われる、たこだらけの手が少年の小さな性器をきつく扱く。
だがそもそも精神的要因で勃てられない少年が、そんな乱暴で原始的なやり方で勃起できるはずも無かった。
結局、少年の性器が擦過で赤くなって終わりだった。
「……やっぱり、アレしかないな」
多少落胆したような、それでいて期待をしているような男たちの呟きが、
少年を最後の奈落へ突き落とす合図だった。

少年の横合いから、背を向けるようにして男の一人がのしかかってきた。
男の酷く大きい背中のせいで、少年には自分の腹から先は見えなくなっていた。
何をされるのか――酷く怯える少年の膝頭に、背を向けた男の掌が当てられた。
そしてそのまま掌を這わせるようにして、膝の内側から腿の内側を愛撫される。
「…フッ………ッ……」
くすぐったさに背をそらす少年。皮膚が鳥肌立ち、ぞわっとした何かが背筋を駆け抜けるようだった。
内股の筋肉を解す様に軽く揉まれると、言い知れぬ気持ちよさがあった。
思わず尻をシーツから浮かす。
すると、その隙間に男の両手が滑り込んで、落ちてきた尻をしっかりと掴んだ。
「ッう!?」
そのままいやらしく尻肉を捏ねられ、少年は激しく動揺した。
「あぁー、コレだからガキのケツってのはいいんだな。柔らけぇ」
男たちは少年に背を向けて、せせら笑った。

しつこく尻たぶを開閉され、全体を生暖かい掌で揉み解されるのに、少年はかつて無い羞恥を覚えた。
しかし男たちがやがて自分のどこを見ているのかを知った瞬間、
身を激しくさいなむ羞恥に少年は襲われた。
「ぁー、ピンク色ピンク色。ちっちゃく窄まってんのがいいねー」
そういって、尻揉み男は親指で少年の後孔を剥きだしにした。
瞬間、男たちの間で小さな感嘆の声が上がる。
「ん゛――!んんっ、んっ」
少年は激しく暴れたが、圧し掛かった男の上半身のせいで余り下半身は意味が無かった。
全員の視線にさらされて、緊張の余りそこが収縮すると、更に笑われた。
「ヒクヒクしちゃってるよ。早く突っ込んでやんなよ」
「ああ、分かってる」
少年が羞恥に涙ぐみながらも、会話の妙に気が付いた時――
後孔に、ぬるっとした物が触れた。
「んん!?」
ぎょっとして目を見開くが、男のせいで自分の尻に何が起きているのかさっぱり分からない。
ただ今まで触れられたことのないところを、
ぬるぬるした棒のようなものが撫で擦っているのが感触で分かった。
「ん……ん…ッぅん…」
奇妙なことに、男たちがそれをしているということは気持ち悪くて仕方なかったが、
後ろの穴をまさぐられることは奇妙なくすぐったさがあって、背筋がぞくぞくした。
段々四肢の拘束が悲鳴を上げ、鼻に掛かった呻き声が上がるのを止められなくなってくる。
「……気分はどうだ、お前。さっきから顔真っ赤だぞ」



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