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「炎立つ」

愛知公演
2014年9月3日(水)~ 9月4日(木)
刈谷市総合文化センター

兵庫公演
2014年9月10日(水)~9月15日(月・祝)
兵庫県立芸術文化センター

広島公演
2014年9月6日(土)~ 9月7日(日)
広島上野学園ホール

岩手公演
2014年9月20日(土)~9月21日(日)
岩手県民会館

配役

配役

原作・原案:高橋克彦
演出:栗山民也
脚本:木内宏昌

キヨヒラ:片岡愛之助
イエヒラ:三宅健
ヨシイエ:益岡徹
カサラ:新妻聖子
イシマル:花王オサム
ツネキヨ:松井工
キリ:宮菜穂子
コロス:一倉千夏
コロス:坂本法子
コロス:上田亜希子
コロス:山崎薫
ユウ:三田和代
アラハバキ:平幹二郎

データ

パンフレット

6ページ:素顔写真(カラー)
18~19ページ:素顔写真(カラー)
20ページ:インタビュー
21ページ:プロフィール(素顔写真あり、カラー)
50~53ページ:「炎立つ」兄弟対談 片岡愛之助×三宅健(素顔写真×3あり、カラー)
54~57ページ:舞台写真
59ページ:信和建設のチラシ

料金

愛知公演
S席:10,000円
A席:8,000円
※未就学児入場不可

兵庫公演
S席:9,500円
A席:7,000円
※未就学児入場不可

広島公演
S席:9,500円
A席:7,500円
※未就学児入場不可

岩手公演
S席:8,500円
A席:7,500円
B席:5,000円
※当日500円増し
※未就学児入場不可

パンフレット:2,000円

雑誌

『BEST STAGE』2014年9月号

愛之助丈関連
22~23ページ:「炎立つ」片岡愛之助
・22ページ:素顔写真(カラー)
・23ページ:インタビュー(素顔写真2枚あり、カラー)
98ページ:ポラロイド写真プレゼントの1番
BEST STAGE (ベストステージ) 2014年 09月号 [雑誌]

『GINGER』2014年9月号

愛之助丈関連
168~171ページ:山田優「Focus on the Sparkling People」Vol.53 片岡愛之助
・168ページ:山田優さんとの2ショット(カラー)
・山田優さんとの対談(素顔写真 1枚あり、カラー)
生い立ち、歌舞伎の世界に入った経緯、舞台「炎立つ」などについて話している。
GINGER (ジンジャー) 2014年 09月号 [雑誌]

『BEST STAGE』2014年10月号

愛之助丈関連
34~36ページ:「炎立つ」誌上公演
・舞台レポ
・初日会見の様子
・舞台写真「炎立つ」キヨヒラ×4(カラー)
74ページ上段:「10月花形歌舞伎」の紹介(モノクロ、1/4ページ)
BEST STAGE (ベストステージ) 2014年 10月号 [雑誌]

『STAGESQUARE』Vol.10

愛之助丈関連
43~45ページ:劇レポ!「炎立つ」
・舞台レポ
・舞台写真「炎立つ」キヨヒラ×8(カラー、小さいのも含む)
ステージスクエアvol.10 (HINODE MOOK 61)

『MEG』VOL.22

愛之助丈関連
表紙:素顔写真(カラー)
表紙裏:素顔写真(カラー)
1ページ:インタビュー(素顔写真×3あり、カラー)
5ページ:「松竹大歌舞伎」の紹介(1/2ページ)
6ページ:舞台「炎立つ」の紹介(1/4ページ)
17ページ:「松竹大歌舞伎」の紹介(1/4ページ)
インタビューの内容は、舞台「炎立つ」、巡業「松竹大歌舞伎」について。

『演劇界』2014年10月号

愛之助丈関連
65ページ:舞台写真「炎立つ」キヨヒラ(モノクロ 1枚
110ページ中段:「十月花形歌舞伎」の紹介(1/4ページ)
演劇界 2014年 10月号 [雑誌]

感想

感想


4日に前方中央にて観劇。

物語からメッセージ性は感じるものの、正直イマイチ。
そのイマイチな物語を、役者さんの実力でねじふせちゃった感がある。
イマイチ…といっても、単に私がこの脚本家と好みが合わないだけかもしれないので、面白く感じる人もたくさんいるとは思う。(「赤い城 黒い砂」も合わなかったしなぁ。)

運命の子・キヨヒラ(愛之助丈)を守るために、母・ユウ(三田和代さん)は夫・ツネキヨ(松井工さん)の敵である出羽の一族に嫁ぎ、敵の子・イエヒラ(三宅健さん)を生む。
朝廷との戦に負けたイエヒラとキヨヒラは、陸奥守・ヨシイエ(益岡徹さん)から「陸奥の南の三国をキヨヒラが治め、北の三国をイエヒラが治め、陸奥全体はキヨヒラが統治せよ。さらに税は倍とする」との沙汰を受ける。
これを不服としたイエヒラはキヨヒラに戦いを仕掛け、キヨヒラと陸奥守の連合軍がそれを討つというのが大まかな流れ。

シンプルな舞台装置を上手く使って、場面が変わっていく。
舞台横では、楽器を生演奏していた。

イエヒラは巫女・カサラ(新妻聖子さん)に、予言を迫り、神・アラハバキ(平幹二郎さん)に魂を渡す。
平さんは流石の迫力。赤い舌を出すところは、歌舞伎風の演出?
新妻聖子さんが歌を歌うのだが、これがすごく上手い。(←当たり前)
三宅君は未だに「保健室のオバさん」のイメージが強く、もう35歳ということにビックリ。
いつもニコニコしているイメージだが、今回はずっと怖い顔で、正直、あまり役に合っていないと思う。
運動能力が高くて「さすがV6」という感じだが、本職の役者さんに囲まれてちょっと分が悪いかな。

キヨヒラは歌舞伎でいうところの“辛抱立ち役”。もう辛抱しっぱなし。最後までスカッとしない。
イエヒラがキヨヒラの館に火をかけ、「(キヨヒラの妻である)キリ(宮菜穂子さん)を殺して、腹の子を引きずり出してや る」とかなんとか言うのを聞き、ユウはキリに自害を勧め、自らも命を絶つ。
宮菜穂子さんの声が耳に心地よかった。

その後、ヨシイエと組んでイエヒラ討伐に向かうが、一度は失敗する。
ヨシイエと言えば、八幡太郎義家。
八幡太郎義家と言えば、「奥州安達原」の小忌衣(おみごろも)を着た御大将。(←今までずっと、「御身衣」だと思ってた。恥ずかしい…)
この物語のヨシイエは小物っぽいところがあって、歌舞伎とのイメージのギャップに困ったが、歌舞伎の義家の方がよくでき過ぎてるんだろうな。たぶん。

イエヒラは兵糧攻めにあい、痩せ衰えて戦場で死ぬ。
雑兵の鎧をつけ、「雑兵として死にたい」というが、それは叶わなかった。
キヨヒラとイエヒラの戦いと言っても、直接剣を交えるわけでもなく、よけいにやるせなさを感じる。
楽土を築くというキヨヒラの夢は叶ったように見えたが、それも一時的なものでしかない。
平泉はやがて、頼朝に侵略される。
わかりやすい勧善懲悪がよいとは言わないが、スカッとできない主人公というのは、見ている側も結構つらい。いや、主人公に限らず、登場人物の誰もスカッとしていなかった。

カーテンコールは何回あったかな? 4,5回はあったと思う。
最後はスタオベ。
愛之助丈のご挨拶はなしだったが、「ありがとうございました」と客席に深々とお辞儀していた。
三宅君は役を引きずってるのか、最後まで硬い表情をしてたのが印象的だった。