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「京都・和の文化体験の日」

2015年2月14日(土)
場所:祇園甲部歌舞練場,弥栄会館,八坂倶楽部
定員:540名

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10:30受付開始

(1)対談・京舞 ~受け継ぎ創造する和のこころ~

井上安寿子氏(京舞井上流),片岡愛之助氏(歌舞伎俳優)による対談・井上安寿子氏による京舞

(2)和の文化の鑑賞体験 ~和の文化に酔いしれる~

舞妓による京舞をはじめ,華道,茶道,筝曲等の伝統芸能をギオンコーナーでダイジェスト鑑賞体験

(3)お茶席体験 ~和敬清寂~

茶道裏千家による呈茶の体験

データ

料金

1,000円

感想


私はAグループを申し込んだので、和の文化の鑑賞体験→お茶席体験→対談・京舞の順だった。

和の文化の鑑賞体験 ~和の文化に酔いしれる~

受付を済ませ、弥栄会館ギオンコーナーへ。ここは自由席。
まずは、裏千家の先生のお点前を拝見。
その後は、幕が開いて箏の演奏。実は、お点前の間もずっと幕の中で演奏されていた。
それから、池坊の生け花を拝見し、最後に舞妓さん2人による京舞を鑑賞。
舞妓さんがすごく可愛らしかっ。鑑賞体験が予定より早く終わったので、希望者は舞妓さんと一緒に写真を撮ってもらえた。

お茶席体験 ~和敬清寂~

八坂倶楽部に移り、お菓子とお抹茶をいただく。
テーブルと長椅子にずらりと座って、次々と運ばれてくるお抹茶をいただく。
お菓子は「一枝の春」という名前だったと思うけどうろ覚え。ピンク色で梅の花が描かれた上品な和菓子だった。
美味しかった。
希望すれば、生け花の体験もできたらしい。
バレンタインでチョコの代わりにお猪口を渡すという企画をしているそうで、京焼のお猪口と西陣織のお猪口袋が売られていた。なかなか素敵なものがそろっていた。

対談・京舞 ~受け継ぎ創造する和のこころ~

次は祇園甲部歌舞練場に移る。ここは指定席。私は前方花道寄りにて観劇。
まず、司会の女性が登場し、「京都・和の文化体験の日」の趣旨の説明をする。
幕が開き、井上安寿子さんの京舞「壽三番叟」。踊りがさっぱりわからない私にも、上手だなぁということだけはわかった。素敵な黒留袖と帯をお召しだった。

舞台のセットを変えている間に、京都市長がご挨拶。
それから、井上安寿子さんと愛之助丈の対談。
井上さんは宝尽くしの黒留袖、愛之助丈は藤色の紋付きにグレー(だったと思う)の袴。
井上さんは踊っている時はきりりとしていたが、対談になると天然なところもあって、可愛かった。いかにも育ちがよくて上品なお嬢さんという感じで素敵だった。こういう女性と噂になっていただきたいものである。(←余計なお世話。)

まずは、バレンタインということで、井上さんから愛之助丈へお猪口とお猪口袋のプレゼント。
とてもたくさんお話していたのだが、最近の愛之助丈はトークショーのお仕事が多く、あまりネタバレしちゃ悪いかなぁと思うので、内容については少しだけにしておく。

愛之助丈のお話から少しだけ抜粋。
(一言一句下記の通りに話していたわけではありません。勘違い、間違いあったらすみません。)

司会者「秀太郎さんが「愛之助は雨の日も風の日もお稽古を休んだことがない」とおっしゃっていましたが…」
先生=花柳寿々先生がよかった。片道2時間くらいかけてお稽古に通ったが、楽しかった。他の子がランドセルを置いて野球やサッカーをやるような感じで、ランドセルを置いてお稽古に行っていた。

昔は顔見世の終わるのが遅く、「勧進帳」はだいたい最後だったので、太刀持ちをやった時は化粧を半分だけ落とした状態で終電に飛び乗っていた。

司会者「歌舞伎以外でもご活躍ですが…」
「笑っていいとも」の最後の月(3月)に出演した。
100人アンケートの「1月から3月までに劇場で歌舞伎を見た方スイッチオン」で、答えが1人だった。
平日にアルタに来ている人達なのだから、歌舞伎を見に行ける層。
その辺を歩いている人で歌舞伎を見たことがある人は少ない。
歌舞伎を見たことない人が、劇場に来るきっかけになればと思っている。

テレビではなく、生の舞台を見てほしい。
別に寝ててもよい。…が、いびきをかかれるのは困る。
眠れるということは、よい舞台ということ。三味線が下手だったら寝れない。(井上さん「父もそう言ってました」)
箪笥に着物が眠っていると思うので、歌舞伎を見る時に着物を着てきてください。

井上さんのお話から少しだけ抜粋。
(一言一句下記の通りに話していたわけではありません。勘違い、間違いあったらすみません。)

お稽古は2歳6ヶ月6日から始めた。
ぞろ目がよいということで、普通は6歳6ヶ月6日から始めるらしいが、祖母(4世井上八千代さん)が待ちきれなかったらしい。
お辞儀からお稽古が始まったが、2歳なので何もわからず、べちゃっと突っ伏しているだけ。その日の写真が残っている。

父は能楽師で母が踊りの家元なので、小さいころから無言のプレッシャーがあった。止めようと思わなかったのは、踊りが好きだから。
みやこ踊り前のぴりぴりした空気に耐えられず、急に旅行に出かけたことがある。
今、踊りを教える側になって、生徒と向かい合って逆の振りで踊るのが難しい。(先生が右手を上げると、生徒は左手を上げるというようにお稽古する。)

↑ここまで

最後、着物を着ている人の中から抽選で、お猪口とお猪口袋をプレゼント。

料金が1000円とは思えないくらい、充実したイベントだった。
3/14(土)~3/22(日)は「京都市伝統産業の日」で着物を着て出かけると、いろいろ無料で楽しめるそうだ。


「辻利」でラスクと生八ッ橋をお土産に購入。