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京の年中行事 當る卯歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 南座

2022年12月4日(日)~2022年12月25日(日)
【休演】12日(月)、19日(月)

配役

第一部(10:30開演)

第一部(10:30開演)

いがみの権太:二代目 中村獅童
お里:初代 中村壱太郎
弥助 実は三位中将維盛:初代 中村隼人
弥左衛門女房おくら:四代目 中村梅花
鮓屋弥左衛門:四代目 片岡亀蔵
梶原平三景時:四代目 中村鴈治郎

第二、龍虎(りゅうこ)

龍:三代目 中村扇雀
虎:初代 中村虎之介

第二部(14:10開演)

第一、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり) 新町井筒屋の場

亀屋忠兵衛:四代目 中村鴈治郎
傾城梅川:三代目 中村扇雀
丹波屋八右衛門:六代目 片岡愛之助
肝入由兵衛:初代 中村寿治郎
槌屋治右衛門:四代目 片岡亀蔵
井筒屋おえん:六代目 中村東蔵

第二、秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)

松浦鎮信:十五代目 片岡仁左衛門
大高源吾:二代目 中村獅童
近習江川文太夫:初代 中村隼人
近習渕部市右衛門:初代 中村虎之介
近習里見幾之丞:初代 中村鷹之資
近習早瀬近吾:初代 市村橘太郎
近習鵜飼左司馬:六代目 嵐橘三郎
お縫:初代 片岡千之助
宝井其角:五代目 中村歌六

第三部(18:00開演)

第一、年増(としま)

お柳:五代目 中村時蔵

第二、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)

河内屋与兵衛:六代目 片岡愛之助
豊嶋屋七左衛門:初代 片岡進之介
芸者小菊:初代 中村壱太郎
小栗八弥:初代 中村鷹之資
妹おかち:初代 片岡千之助
母おさわ:四代目 中村梅花
口入小兵衛:初代 市村橘太郎
山本森右衛門:四代目 片岡松之助
河内屋徳兵衛:六代目 嵐橘三郎
兄太兵衛:二代目 中村亀鶴
お吉:初代 片岡孝太郎

データ

料金

一等席:17,000円
二等席:9,000円
三等席:5,000円
特別席:19,000円

感想

第二部

朝起きたら雪が積もっていたので早めに家を出た。新幹線が止まらなくて良かった。


24日に前方花道寄りで観劇。

封印切

もしかしたら、私が一番多く見てる歌舞伎の演目ではこれではないだろうか。
忠兵衛が鴈治郎丈、梅川が扇雀丈、八右衛門が愛之助丈という、外れようのない組み合わせ。
今回は初めて治右衛門(片岡亀蔵丈)に金貸し?(寿治郎丈)が訪ねてくる演出を見た。
おえんさんは東蔵丈。素敵なのだけど、もう秀太郎丈のおえんさんを拝見できないのだな、という寂しさも感じた。
たくさん見すぎて、目新しい感想が出てこないけど、相変わらず良かった。
愛之助は八つぁんばかりなので、たまには忠さんもやってほしい。

松浦の太鼓

松浦侯は情緒不安定な困った殿様なのだが、仁左衛門丈が演じるとすごくチャーミング。
お女中に手を付けた云々で笑いが起きていたが、某大砲が脳裏によぎったのは私だけではないと思う。
しかし、大砲ごと吹き飛ばすのが、人間国宝の芸の力というもの。
素敵なお殿様だった。
大高源吾(獅童丈)も良かった。
やはり、忠臣蔵ものは面白い。最近少なくなったけど。

第三部


二部を見終わった後、二階のロビーで待たせてもらえるようになったのはありがたかった。

年増

隅田川のほとりで、元深川芸者のお柳(時蔵丈)が一人語りするという舞踊。
相変わらず舞踊はわからないが、上手いんだろうなぁ…と思って見てた。

女殺油地獄

なぜかずっと年の瀬の話だと思い込んでいたが、蚊帳が吊ってあるのを見て、夏の話だと気付いた。(←今まで何を見とったんじゃ!)
調べてみたら、「節季」は盆と年末の2回あるそうだ。

愛之助丈の与兵衛、孝太郎丈のお吉はもちろん良かったが、その他のキャストも上方勢が多くてとても良かった。
そして、この芝居は母おさわ(梅花丈)と父徳兵衛(橘三郎丈)が良くないと駄目だとしみじみ思った。
今回も豊島屋の場面で泣かされたわ。手をつないで帰っていく姿がいいんだよなぁ…

殺し場は壮絶で、客席は固唾を呑んで見入っていた。スッテンコロリンで笑う人も(私の周りには)いなかった。
物語としては後味が悪いけど、何だかすごいものを見たという気持ちで劇場を出るのは悪くない気分だった。
1月2月は江戸で江戸の芝居にご出演だけど、江戸でも上方の芝居をしてほしいなぁ。


↑幕間に食べたお弁当。
なだ万のローストビーフ入り。美味しかった。
久しぶりに客席でお弁当を食べたなぁ。

お土産は京都駅で「ゴールド栗」を買ったのだけど、写真撮り忘れた。