ハリハリノ 玻璃の器の裏方話・平安時代にまつわることなど
 

15 宮と親王

名前に『○○宮』と付く人は皇族です。
中でも親王(男)、内親王(女)というのは、宣下を受けなければなれないもので、皇族に生まれればみんなが親王になれるという訳ではありません。

『玻璃の器』で親王宣下を受けている人は、現在の所(第二章の10まで)では、惟彰、水良、式部卿宮(柾目の父)、兵部卿宮(後の時の宮の義父)、それから第二章の10で出て来た蛍宮です。
惟彰の妹宮の倫子(第一章で生まれた姫宮)は内親王です。二条の方(馨君の祖母)も内親王宣下を受けていましたが、兼芳(馨君の祖父)の元へ降嫁したので今は皇族ではありません。水良の実母である女五の宮も、白梅院の父帝と太政大臣の娘との間に生まれた内親王でした。

反対に宮家の中でも親王(内親王)宣下を受けていない人は、柾目、時の宮、椿の宮、萩の宮姫(時の宮、椿の宮の姉宮)ということになります。
時の宮はこの後、臣籍降下といって、名字を賜って皇族ではなくなる予定です。ちなみに、すでにご存じかもしれませんが『源』という姓の人はみんな元は宮さまか、先祖が皇族だった人たちです。『玻璃の器』では、馨君に舞を教えた源三篤とか、東宮傅の源頼善とか。

源頼朝も義経も家系を辿ると清和天皇の流れを汲んでます。『源氏物語』の光源氏も、父親の桐壺帝が後見のないまま皇子として埋もれるより、臣籍降下をした方が我が子のためになると言って、元服と同時に源の姓を与えたのでした。

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玻璃の器へ (c)渡辺キリ