ハリハリノ 玻璃の器の裏方話・平安時代にまつわることなど
 

5 内裏の呼び方

内裏の呼び方で、当時は大内裏という呼び名はなかったという文献を読んだという話は前にしましたが、この時期、中国から来た呼び方もありますので、違う呼び方が同じ場所を指してたりして、本を読んでいるとややこしいです。
私はわりと、それはどこからどこまでのこと!?というのが気になるタイプなので、調べてみたりするのですが、分からないまま書いている部分も実はあります(笑)

『内裏』というのは中国由来の名称のようで、ひょっとしたらこの頃はあんまり口語で内裏とは言わなかったんじゃないかなあ、と思いつつ、いろいろ書くとややこしいのでやっぱり内裏で統一してます。
「禁中でござる!」(あ、本物は殿中か 笑)を書いてみたいので、そのうち『禁中』も出したいなとは思ってますが。

あと、源氏物語の六条御息所で有名な『御息所』は、皇子や皇女を生んだ女御や更衣を指す名称だそうで、本当いうとそれなら絢子も御息所になるのかなあと思ったりするのですが、それを言うと東宮妃や親王妃のことも御息所というそうです。
この名称はやっぱり六条御息所の(年上の女性で頭が良くてプライドが高くて生霊になってしまった子持ちの女っていう 笑)イメージが強くて、使いたいんだけど今の所は出てきてません。

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