俺はハルのひざ枕の上、耳掃除してもらいながら話を聞いていた。

「ま、僕らにはそんな過去があるわけ」
「だからハルが地球へ派遣されたのか?」
「ううん。それはただの偶然だと思う。でも、まさかまたフリードと会えるなんてね。次は何詮索に来たんだろう?くっそーアイツ」

ハルの語り口は軽やかだ。警戒しているというよりは、古い知り合いについて話す喜びが感じられた。
ふとフリードの言葉を思い出す。

<ハルが心を許す人に対して、僕は嘘は言わない>

スパイと、宇宙戦士。
それぞれ使命を背負わされてなかったら、今でもふたりは純粋な友達のままでいられたのかな?・・・って。





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