「何をしている?さっさと舐めないか」
悪魔の大きな平手が、綾太の引き締まった尻を打ちつけた。
バイオアーマーのダメージコントロールにより痛みは少ないが、
ピチピチのスーツ膜の内部に溜まっていた精がシェイクされ、また胸の穴から垂れ出す。
「舐めろと言っているだろう!」
綾太の頭を押さえつけ、上下する。
「・・・そうか、まだまだ『その気』になっておらんか」
悪魔は身を屈めると綾太の両足を開き、尻穴から睾丸のあたりを、バイオアーマーの上から舐めた。
「アッ・・・・アア・・・・アンッ・・・」
肉棒を口に咥えさせられながらも、変声していない高い鳴き声を上げながら腰をくねらせる。
外殻越しに快楽の洪水が訪れ、アーマー内側に、ほとんど透明なねばっこい液体を吐く綾太のペニス。
息ができない苦しみの中、ようやく脳内に少女の希望の声が響いた。
(お待たせ、もう大丈夫!
回復が終わったから、あなたから回収したエネルギーを全部、あなたに振り分けるわよ?
じゃ、いちにのさんで・・・)
胸と背中に開いた穴が塞がり、もう白い液体は垂れていなかった。
菊穴を突き上げる圧力が高まった。
腸壁をえぐられるかのようなピストン運動は小腸にまで達し、
グボッガボッと腸液にまみれた触手の束が柔毛と絡み合う。
(いち・・・にの・・・)
興奮度を増し、いななき最後の精を絞りとるようにスペルマを吐きだす綾太のペニス。
その精エネルギーが触手により吸収・増幅され、アヌスにフィードバックされる変換機関と化したバイオアーマー。
(さん!)
綾太の顎にパワーを集中し、悪魔の男根に八重歯が、噛み切るように食い込む。
ぐきり。
「ぐえっ・・・うおおおおおおおおお!いって(痛)えぇぇぇぇええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!」
男根が口から離れた隙を見て空中で体勢を立て直す綾太。
小さな歯形のついた股間を押さえ悶える悪魔目がけて、右手に現れた剣で斬りつける。
刃先が悪魔の頬をかすり、切れた長い髭がぱっと舞う。
青色の血を流す頬と股間を押さえる悪魔のおっさん。
「この私の顔に傷をつけるとわ〜!」
その時、悪魔の背中で爆発が起こった。
「ぐわっ、痛え!」
縮れる体毛。
近くのビルから発射された、陸上自衛隊の歩兵用ATMが悪魔の背中に命中、炸裂したのだ。
いきなりの攻撃で無防備だったため、跳ね返す余裕がなかったらしい。
「ちっ、邪魔が入ったか!」
交差点は県警の機動隊、陸上自衛隊の高機動車が遠まきに封鎖していた。
悪魔はいそいそとビキニパンツを履くと、
「今日のところはここまでにしておいてやる!だが次に会った時が貴様の最期だ!」
と捨て台詞を残し、消え去った。
(やったわね!勝ったーーー!)
「ふぅ〜、なんとか終わった。けど、毎回こんな闘いが続くんじゃ、身がもたないな」
あたりはすっかり薄暗くなっていた。
おっといけない、テレビ局に向かわないと。事後処理は警察に任せればなんとかなるだろう。
道路脇に落ちていた自分のかばんを急いで拾ったとき、助けた母子が駆け寄ってきた。
「ありかどうございました!何とお礼を言ってよいやら」
「助けてくれてありがとう!」
ヘルメットを被っているから正体はバレないだろうが、この展開は実に居心地が悪い。
綾太は子役タレントとして鍛えた演技力で、口元とジェスチャーで「さよなら」を表現すると、振り返らずに飛び去った。
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