【5】

突然地鳴りが起こり、どばーーっと砂が地面から吹き出てきた!

「なっ…!?」

突き出た先端はミーシャの背中を突き上げ、腹まで貫通せんばかりに勢いよく空高く持ち上げた。
それは巨大な触手が何本もよじれた棒の塊だった。
触手はまたたく間にミーシャの手足に巻きつき、全身の自由を奪っていく。

「ひっ…わッ…うわあああああああ〜〜〜〜っ!」

いつも無表情のミーシャの顔が驚愕に染まってく。
触手の先端は支柱により持ち上げられた革プロテクターの隙間から簡単に割り込み、まさぐる。
闇の中、クチュッ…チュプッ…といやらしい音が響く。

「ンあっ…ドコ弄ってんだよっ…」

別の触手は胸のベルトをずらして乳首をチロチロと刺激してる。
応急処置の止め具が再びちぎれ、貞操帯がまるでパンツみたいにずり下ろされる。
ピインとお月様目掛けて斜め上の急勾配にそそり立ったペニスはヒクンヒクンと脈動し、
血管の浮き出た包皮は粘液のぬめりのせいか自然と剥け、粘膜の亀頭を外気に曝した。

「あっ…ア……」

腰をくねらせ逃れようと動くたびに触手の締め付けはきつくなり、肉体の自由を奪っていく。

「ふはははは!<マッド・デビルズ>科学部の開発したクスリの味はどうだね?」

いつの間にか、わたしの背後にあの大男が立っていた。

「二日前の矢には猛毒が塗ってあったが、まったく効かなかった。しかし催淫剤はきいたというわけだな!?
 このエロ餓鬼が…親子揃ってはしたないぞ!ミハイル・マクシモービッチ君?」
「…親父や母さんの悪口は…許さない」

ぺっ、と吐いた唾が大男の顔につく。間髪いれず、触手が少年の頬をバシン!と張った。
大男はミーシャの唾を美味そうにじゅるり、と舐め取り、愉快そうに笑った。

「そのへらず口、いつまでもつかな!?」

ひときわ太い触手の先端が蛇のように口を開き、少年のペニスにかぶりついた!

「精液が乾くと精子は死滅してしまう。真空状態で吸引し運搬することにより、
 生きたままの精子を持ち帰ることができるのだ」

わたしは叫んだ…「それならミーシャを生け捕りにして連れ帰ればいいだろう!?」と。

「いや、小僧の首には高額の賞金が懸かってるんでね。搾乳後は首を切ってカルロスさまに献上するまでよ」

別の触手がミーシャの締まった尻を突き上げる。

「やっ…やめッ…アアアーーーー!!」

まるで尻穴に吸い込まれるようにどんどん奥へ奥へ入り込んでいく。
肉棒を裏側からも刺激され、管を圧迫されたせいでビュウと勢い良く噴き出すカウパー。

くちゅっ…くちゅっ…クニックニッ…クニュ…

抵抗をあきらめたミーシャの顔はもう夢心地だ。
尻をこするピストン運動が開始され、腹筋に、体内を突き上げた触手の先端が浮かび上がる。

ちゅっ…ちゅっ…グチュッ…

滑りやすいよう触手の表皮からは大量の粘液が分泌されているらしく、尻肉を伝って垂れ落ちる。

「ち…チ○ポの…裏側っ…こすれるっ…はっ…ア…やっ…きもち…いいぃっ…」

ちゅっ…ちゅぅ〜〜〜〜

ペニスの吸引と弛緩が繰り返され、ボーイアルトがこだまする。

「さあたっぷり吸うがいい、淫獣<シーマングラブ>よ!若い精は美味かろう…ククク!!」


大男の手を逃れ、娘のシルビアが駆け寄ってきた。

「あの子、殺されちゃうの? こわいよお父さん!」

わたしはシルビアを抱きしめ、言った。

「シルビア、見てはいけない。もうすぐ意味の分かる日がくる。
 でもっ…見ちゃいけないんだ!いや、見てやらないでやってくれ!」

シルビアはわたしの胸に顔を埋めたまま、動かなかった。
そう。いい子だ、それでいい。

しかし、なぜ精液を採取するのだろう?
腕を組んでヒュウと口笛を吹く大男を見て思った。

(まさかこの男、ミーシャの精液を使って子供を産ませ、兵隊を作る気か!?)

つまりミーシャの戦闘の才能を受け継ぐ強力な兵士からなる軍隊を。
いや、口ぶりからしてカルロスの命令ではなく、カルロスに内緒で動いている可能性もある。
大男が独自の軍隊を作り、謀反を企てているのやも知れぬ。

ガシュッガシュッとアナルをピストンする動きが早まり、だんだん袋の中の睾丸が上がっていくのが見える。
尻をほじられ、搾乳される雌と化したミーシャ。学生の頃憧れだったイリーナの忘れ形見。
イリーナの顔が歪み、同じ遺伝子を受け継いだ肉体が性の歓びの頂点に突き動かされていくっ!

「あああっ…〜〜〜〜〜〜!!!」

ぴゅるっ…どくんっ…どぷっ…どぴゅるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜!!

少年の全身の筋肉がだらりと弛緩し、頭もガクッと天を仰ぐ。
その間も、陰茎をすっぽり覆った触手の口がごきゅっ…ごきゅっ…と青臭い精を吸引していく。
鈴口のまわりについた僅かな一滴も漏らさずに。

「…どうだ小僧、気持ちよかったか?」

大男が言った。

「ハァッ…ハァッ・・・ぶっ殺してやる…この化け物と、あんたも道連れにな…」

枯れた声を喉から絞り出すミーシャ。

「ふん、強がりを…へらず口を二度と言えなくしてやる」

触手の一本がミーシャの口に突っ込まれた。

「むぐっ…グゥッ…」
「まだまだだ!一滴残らず吸い尽くすのだ!」

上空で淫獣の動きが再び活発化する。

クニクニッ…クニュッ・・・

クチュっ・・・クチュッ・・・

「ンン・・・気持ちいいっ・・・アアッ・・・そこ・・・らめぇっ〜〜〜〜〜〜!!」





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