隆也のざらついた舌が、みぞおちの下、肋骨の浮き出たラインをなぞっている。
駆の背筋がピクンッと反応し、眠っていたペニスが少し目覚めだす。
そこへ隆也が男の子の一番弱い場所をくっつけてくる。
二人で小さくなったおち○ちんを擦り合わせ、手で一緒に弛緩する。
(お…おいっ、あくまで演技だろ!? ヤるフリでいいんだよ!?)
見れば隆也の表情は既に恍惚として、そのうち駆のペニスを本当に口に含みそうな勢いだ。
(て……えええええぇぇ〜〜〜〜！？)
そのとき急に自己嫌悪の気持ちが急に迫り、自分が壊れてく恐怖を感じた。
オナニーしているときに感じたのと同じ背徳感が襲う。
(やっ…やっぱりぼくがこんなことしてちゃいけないよ！)
だがますます隆也の動きは増し、やがて逞しい体が華奢な身体にのしかかり、仰向けに押し倒した。
「カケル、表情硬いぞ」
「えっ…」
「ぼくの前ぐらい、もう少し殻を破って、ほんとうのカケルを見せてよ」
体格差に押さえ込まれ、抵抗できない遅生まれの機長。
「素直になれよ、カケル！」
こんどは逞しい腕がきゅっと、一層強く細い身体を抱きしめた。
「でもカケル……そんなきみのこと、好きだよ」
「ぼくも…リュウが好き。いつも支えてくれて、ありがとう」
きっと男の子を相手に告白をするなんて、お互いの人生の中で、たぶんこれが最初で最後なのだろうけど。
最初は半分以上は演技だったとしても、エロチックな顔を見つめあうといつの間にかその気になってしまうのも、
ある種【ミラーイメージの法則】のせいだろうか?
「もう一度、また二人で戦おうね」
「うん」
ぼくたち今まで、自分に足りないものをお互い補完しあってたのかもしれない。無意識に。
神様にぼくときみが選ばれた理由、分かった気がするよ。
くっつけあった腰では男の子同士の決闘が続いていた。
チャンバラの刀身は長く大きくなり、互いの下腹部を突き刺しあう、もうひとりのヒーローの死闘。
クチュッ…ぬちゃっ……シュッ……くちっ……
カケル。すらっとした足を折り曲げたとき、ひざ裏に浮かぶ二本のスジが好き。
小尻の奥におち○ちんとたまたまの袋。息づくアナル。鎖骨、すらっとした背中、うすく柔らかさの残る少年の肉。
リュウ。力を入れたときムチッと浮き上がる腿や二の腕の筋肉の筋。腹筋。駆より厚みのある胸。
九州男児の逞しいカラダ…!!
オス同士に生を受けた子供たちの擬似交尾。
「んっ…ああっ…カケル……カケルぅぅっ……」
「リュウッ……ンハッ……リュウ〜〜〜〜ッ」
それぞれの思い胸に、お互いの名前を呼び合う。
ふたつの男の子の肉体同士が奏であうハーモニー。
カケル、感じてるんだね!?
リュウ、気持ちいい!?
いつしか、響きあうふたりの下腹部は皮に血管が浮き出るくらい膨張していた。
お腹にはりつくように起き上がったおち○ちん同士のくらべっこ。
駆も小学6年生として平均的な発育具合なのだが、マックスサイズでも、やはり隆也のほうが若干大きいみたい。
「ウンッ・・・アアッ…アッ……アアアアアア〜〜〜〜〜ッ」
「ンクッ・・・ウッ…イッ…ウウウンンンンン〜〜〜〜」
波打つように腰を振り、ペニスを擦り付けあう。包皮に包まれた先端同士のキスに、透明な粘っこい粘液が糸を引く。
袋の中で睾丸が上がってく。そして性感が最高潮に駆け登っていく。
「ハァッ…ハァッ…そろそろかい、リュウ……」
「…アッ…ああっ……ンッ……、いまだ……」
ふたりは身体を半分起こすと排尿パッドを握りしめ、片腕で抱き合ったままおちんちんに被せた。
間髪なく腹筋がビクンッと震え、男の子の証がガチガチに勃起しきった先端から力いっぱい吹き出した。
どくどくっ…どぴゅっ……ぴゅるるるううう〜〜〜〜〜！！
どぷっ……ピュウウッ……ピュピュウ〜〜〜〜〜！！
「アア〜〜〜〜〜〜〜〜ッ！！」
「アア〜〜〜〜〜〜〜〜ッ！！」
カケルくんのせーし、出てるッ…！
リュウもいっぱい出したね…？
ふたりの白い遺伝子汁が、排尿パッドにビュクビュクと吸引されていく。
「はぁっ…はぁっ……リュウ……」
「か……け…ル……」
少年の幼いペニスの先端から、赤ちゃんの設計図を吸われてく若すぎる快楽の絶頂。
今は、それが己の肉体の再生に必要な資源となりゆくのだ。
まさにおち○ちんというコネクタを介したデータのアップロードであった。
【おめでとう！きみたちはアーク星の女神の祝福を受けて生まれ変わるのよ！】
「こっ… これって…」
「あはっ、すごいや」
最後にもう一度口づけ合ったふたりの肢体はまばゆい光に包まれて、何も見えなくなった。
(母さん……ごめんなさい……)
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