耀太郎の腰の袋から、射出するミルクも尽きた頃。
日の沈みかけた広場の台座は、少年ターザンの精液でぬるぬるのガビガビになっていた。
きっと次の雨期の到来で洗い流してくれるまで、あたりには栗の花のような香りが立ち篭め続けるに違いない。
「ふうーーっ、久しぶりにたっぷり出したぜ」
三人の白人は葉巻を吸っていた。
「明日からは安心して狩りができる・・・と、言いたいところだが」
禿男がちらっと横に目をやった。
「アッ・・・ああっ・・・おおお・・・」
黒髪に輝く冠以外、最早ほとんどぼろ布すらつけていない裸の少年が、全身をびくびくと細かく痙攣させている。
ひくひくと上下するふぐりの奥、押し広げられた尻穴からゴプッと、血混じりの白濁液を吹き出していた。
「この坊や、冠を取ったら死ぬかな?」
「ああ、たぶんな。傷が塞がるまでは取らないほうがいい」
「おいおい、こんな子生かしといて、どうする気だい?」
精液の乾き始めた帽子をかぶりなおした男が、少年に葉巻を押し当てた。
じゅっ・・・
「おっ!こいつ、まだ反抗的な目をしやがる」
僕はじんじん痛む全身を何とか起こそうともがいていた。
冷たい風がひりひりするおっぱいに当たり、きゅんっと締まる。
まだスーパーターザンの理力も、完全には衰えていない。
刺し違えてもこいつらを倒し、森の平和を・・・僕が・・・
そのとき帽子をかぶった男が、葉巻の火をジュッと尻肉に当ててきた。
おあっ・・・
筋肉が反射的にびくびくっと痙攣して、尿道に残っていた生暖かい液体を射出したのがわかった。
三人の、僕のおチ○チンに注がれる視線が・・・熱いっ!
僕は負けじと、帽子の男を見据えて、言った。
「あ・・・あなたたちはなぜ、絶滅危惧種の動物たちを・・・捕獲しようと・・する・・・?」
力を振り絞ったけど、小さな声しか出なかった。
海外出張の少なくないお父さんに小さい頃から英語を習ってたから、多少は話せたんだ。
帽子男は「どう答える?」と仲間に顔を向けると、口髭の男は落ち着いた声で言った。
「それはな坊や、需要があるからさ」
口髭の男は毛むくじゃらの手で、僕の頬を触った。
「買う人がいるからって・・・」
言いかけた僕の口を、キスで塞いだ。
口髭の男は続けた。
「むしろ供給が需要を作る。セイ法則にのっとって、俺らはアダム・スミスの神様の見えざる手に動かされてるまでよ」
少年の可愛らしい性器はまだ、半勃起状態だった。先から透明な粘液とも尿とも分からぬ液体が地面まで垂れている。
「金のためなら・・・何をしてもいいって言うのか・・・?」
すると隣で聞いていた帽子の男が、突然怒ったように拳銃を少年の滑らかな腹に押し当て、撃鉄に指をかけた。
「世の中にはな、人殺しのための武器を作ってる奴らもいるんだぞ!家族を養うためにな!」
「つまりきみは我々の商売に邪魔ってわけ。だから消えてもらう」
頭の禿上がった男が余裕げに首を傾げながら口をはさんだ。
「さあ、おしゃべりはここまでにしよう。どう始末する?」
「このまま殺しちまうのも脳がない。我々はビジネスマンだ・・・需要のあるところへ、持ってく」
と口髭の男。
「ほーう、さすが悪魔の天才だな!どこが高く買ってくれるかな〜?」
「客に対して暴れたりしないだろうな?」
「なあに、冠さえなければただのガキよ。隠れ男色家の富豪はたくさんいる」
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