第5話 「会津めでた節」

主要ゲストキャスト
山崎烝:高橋仁、お縁(千石の妻):新井春美、称吉:嵐徳三郎、おそで:ちあきなおみ、野口健司:平田満。

ストーリー
文久3年9月18日の芹沢暗殺後から、12月27日の野口健司切腹までの話。
9月26日の長州の間者の斬殺もプラス。

飯屋の女・おそでと亭主の称吉の二人が無理心中しようとしたのを助けたのが野口健司だったが、このおそでに芹沢亡き後新撰組に居場所をなくした野口は一緒に逃げてくれと告げた。
その様を花魁道中に見惚れつつも、野口を監視していた三郎らが見かける。

そして、千石の妻が千石に会いに来て、千石が義父の指示による長州の間者だという事実と、さらに他にもいる長州の間者の素性がばれそうになっていることが、ここで明らかに。
その妻との密会を、野口に見られていて、千石と野口の二つのエピソードが絡むストーリー展開。

山崎に命じられて、野口を見張っていた三郎・峯太は、見張り相手の野口から貰った金で見張りを怠り食べに行ったうどん屋で、隊士の本田・長沢・橘に出会ったが、この三人が千石の他にいる長州の間者で、疑われていたので二人も疑われる羽目になり、伊之助が二人を見張ることに。

見回り中に千石の妻・お縁を見かけた野口は、不審を抱きつつも問いただす前に、長州の間者三人の処分に遭遇し、斬ることのできなかった野口は切腹前に千石の間者であるという秘密を知るが誰にも告げず切腹する。

感想
野口を見張らせていた三郎・峯太が道草食ってて、それを怒ってるのが山崎さんですね!
ところで、山崎初登場なんですが、キャストの名前は「」になってる(ぷくくっ)
そんでもって、山崎と原田・藤堂が長州の間者の処分話に花咲かせているあたり、なんとなくだけど雰囲気いいなぁ。
ありそうな雰囲気っていうの?
再び山崎・原田・藤堂でお食事なのね!!
ま、ここに他の幹部の姿がないのが残念だけどさぁ。
仲がいいんだ〜〜♪ などと思っていたら、間者の三人をこの三人で処分するんだって!!
でもさ、普通だったらここって沖田の登場シーンのはずなのに〜〜。ずるいよ〜。
それにしても、間者を斬るのにあんまりな梃子摺りようで、ちと残念でもある。


野口切腹後の餅つきエピソードもあるあたり、登場人物は違うけどちょっと心憎い演出だな。
そんでもって、最後に。
おいおい、土方や近藤すら出て来ないってどういうことよぉ!? と、ちょっぴり叫びたくなっちゃった。
第6話 「望郷」

主要ゲストキャスト
蓮月尼:岸田今日子。

ストーリー
文久4年1月。

正月休暇を使っての三郎は里帰りするが歓迎されず、その帰りに母のよこした冬柿を食べて腹を下した三郎は、蓮月尼という尼が住まう尼寺で世話になる。
大掃除のときにお金をなくし、皆からお金を貰いお里が宿下がりに向かう途中で、その金が見つかり皆で揃って追いかけ、お里の家まで押しかける。
新撰組としての出来事は特になく、近藤の写真撮影のエピソードぐらいか。

感想
おおっ!! やっと沖田が登場だぁぁぁ!!!
ついに、キャストに名前が出た。
出番が遅いよぉ! 待ち兼ねたよぉ。
無名の一般隊士を主役にしてるだけはあるよなぁ。はぁはぁ。

近藤さんの髪結いシーンからの始まりだけども、近藤さんの顔が映っている鏡って、江戸時代もあんなもの?
えらく映りがよくってびっくり。もっと出来が悪いものだと思っていたけど、現代の鏡と遜色ないじゃん。
軽口を言う近藤さんと、それを自分も鏡を見て髪を弄りながら茶化す土方さん、プラス二人のやり取りを傍で見てる沖田って、ホントいいですわ。

で、この後近藤さんの写真撮影なわけだけど、周斎先生が近藤さんに会いたいって言うから、写真を撮ったってエピソードがいいな。
でも、このエピソードだと、総司も写真を撮っててもいいよねぇ。
いっそ土方さんも入れて、三人一緒でもいいのにさ。
あと欲を言えば、もうちょっと沖田のアップ顔がいいなぁ。

隊旗を纏みたいに振り回すエピソードがあったそうだけど、そういうシーンもうまく取り入れてるなぁ、なんて思ったり。

お里が宿下がりで屯所を出てから、洗濯して喧嘩をし水をかぶったりして、寒がったりしていたのに、お金が見つかるまでずいぶん間があったのに、よくお里に追いつけたなぁ、と感心してしまった(笑)

無名隊士の正月とは別に、幹部の正月ってどんな感じかなぁ? などと思っていたら、最後にまた出てきてちょっとほくほく。
写真の出来栄えを確かめて手紙を書き出そうとする近藤さん。
その前で帳面を手に考え事をする土方さん。これは、きっと発句を練ってるんだよね? 皆に秘密じゃないんだぁ。
さらに、その前で鳥に餌をやる沖田のほのぼのとした雰囲気が、とっても素敵だな。
ま、その中に混じっている原田(後ろ姿で判り難いけど)が、ちょっと邪魔かもしんないけど(笑)
第7話 「ひとつぶの砂」

主要ゲストキャスト
幾松:岡江久美子、吉:佐野アツ子、高橋倉太郎:升毅、中岡慎太郎:永田登志雄、蓮月尼:岸田今日子。

ストーリー
元治1年2月。新撰組としての出来事は特になし。

京に残った浪士たちゲリラ活動の探索に奔走する三郎と峯太だったが、その途中三郎は怪我を負ってしまう。
後日、三郎の肩を斬った男を見つけ後をつけると、三郎が前回世話になった蓮月尼に峯太は出会った。

山崎が近藤の指示でしばし泳がせていた中岡が武市半平太の隠れ家に潜伏したところを、土方が陣頭の指揮を執って捕まえに行くが取り逃がしてしまう。
峯太らを振り切って逃げた男が中岡であり、三郎を斬った男だった。

そこで、蓮月尼に不審を抱いていた峯太は、蓮月尼に真相を確かめにいった後、訪ねてきた幾松のことも含め蓮月尼のことを、土方・山崎の二人に報告した。
土方に命じられ斬りに行くが、一枚も二枚も上手な蓮月尼に峯太は翻弄され斬ることができずに、いなくなったと虚偽の報告をする。

感想
冒頭のシーンで、去年の八月十八日の政変の恩賞で、局長が大御番頭取になり、隊士全員が士分になって喜んでるシーンがあるけど、これは時期の間違いだよね。
実際は、慶応3年の話なのに、どこでどう間違ってこういうことになるのかな。
(上記訂正。近藤さんが大御番頭取になるのって、御目見以上になった慶応3年6月だったと思っていたけど、後で調べてみたらその旨ちゃんと書かれていなかった、というかイコールだと分からなかったので、真偽は現在不明です。)
三郎に女の取り合いで喧嘩を売った見廻組も、実際の結成は4月だしさぁ。

山崎さん怖いよぉ。中岡らの動きを探っていて、気が立ってるんだろうけど。
それはともかく、体が冷えた峯太が綱太郎の布団に足を突っ込んで、足を当てて暖を取ろうとするのが、可愛かったな。
できれば、土方と沖田でそんなシーンをいつか見たいものだわ。

近藤さんは書の練習に勤しんでるとこに、土方さんが悪巧みに来る感じで……。
沖田がここにいないのが至極残念
しかし、ここで土佐が長州と薩摩の仲立ちをするって言うのも、まだ時期尚早だと思うけどなぁ。

道場で山崎が土方さんに報告している後ろにいるの、沖田かな? 顔が隠れていてよく見えないけど。
それと、その前の稽古場面で、その場所に沖田が座れる余地はなさそうだったのが、不思議なんですけどね。
んで、隊士をしごいてる面々は、藤堂・永倉・原田かな?
皆あんまりはっきりとキャスティングがわからないんで、不明だわ。原田は出番が多いからまだ大丈夫だけど、藤堂と永倉ははっきり言って見分けがつかん。

中岡の潜伏先に捕縛しにいったのは土方さんを筆頭に、山崎はもちろん居たよね。
あと沖田もいたような? でも、暗くてよく分からんのが無念なり〜。
第8話 「三条・池田屋」

主要ゲストキャスト
お縁:新井春美、出雲屋左兵衛(お縁の父):溝田繁、文次郎(お里の弟):田中三樹也、古高俊太郎:峯蘭太郎、池田屋主人:中田光彦。

ストーリー
元治1年5月家茂の特別警護から、6月5日の池田屋まで。

三郎らが目をつけていた古着屋の枡屋に、袴を破いてしまった伊之助を連れて行き、内部探索の片棒を担がせ、奥から出てきた浪士の後をつける。
大坂での警護が終わった後、偶然枡屋を見つけた三郎らは後を追い、その結果を山崎に報告し枡屋捕縛へと繋がる。

お里の弟の文次郎が金をなくすが、この文次郎が勤めている質屋が出雲屋で、千石の妻の家でもあった。
伊之助は自分の命を担保に文次郎のなくした金を返済することにしたが、これをきっかけにお里を年季奉公というなの人質に取り、千石の代わりに伊之助を間者に仕立て上げる出雲屋の計画でもあった。

そして、出雲屋は千石に新撰組の幹部を、できれば沖田を殺せと命じ、千石は果たせず逆に池田屋で沖田を助けてしまう。

感想
隊士一同に叱咤激励するシーンで、中央向かって左側に近藤さん。右側に土方さん。
近藤さんのさらに左に沖田で、土方さんの右に原田の並びか。
このドラマでは原田が大活躍だなぁ。

あり? 枡屋って、古着屋だっけ?? まぁ、なんでもいいけど(笑)

出雲屋が新撰組の幹部を討てるかと問いかけて、「近藤・土方・山南・原田」と続けて、「沖田」の名前が出ないからなんで?? と思ったら、あるいは「沖田なら近づけるやろ」って、どういう意味?
沖田が若いからって、そんな隙はないぞ!!(ぷんぷんっ)

うわっ! 古高拷問シーンだ!
片肌脱ぎの土方さんが男らしいぞ。ほんと、この土方さんって、男っぽいよなぁ。
いや、まぁ男なんだから当たり前なんだけども。
そんでもって、拷問は五寸釘を打って蝋燭をたらすっていうのじゃなく、蝋燭で焼いた針を足の爪の間に刺すって方法だったけど、土方さん自らされてるっていうのが珍しいよね。あんまりドラマでは、体を叩く以外の拷問シーンは見せないのが多いから。
拷問シーンに関わっていたのは、あと原田と山崎で、沖田はなし。
やっぱり沖田に対して過保護な土方さんは、見せたくなかったのかな? なんてかって思って萌えちゃったりしてました(笑)

しかし、古高が池田屋と四国屋に集まるところまで自白するとは……。

土方は古高の自白と会津藩らへの連絡済みの報告を近藤に。
近藤は手習いしつつ、聞いてるのがいいな。
二人の仲が透けて見えるようで。
そして、うっふっふ〜〜。このシーンで沖田の咳き込みを心配する近藤さんに萌え〜〜v
そんで、この近藤さんは「そうし」って呼んでるのね。

変装し上手く池田屋に潜り込んだ山崎が池田屋の扉を開けるのは、ある意味お約束かしらね。
池田屋の主人の呼び声で出てきた一人と近藤が敵対し、一人静々と二階に上がって斬り捨てるところ、格好いい〜〜〜。素敵だわ〜。
で、乱闘シーンになるんだけど、沖田の活躍シーンがないなぁと思ってるうちに、土方さん到着。
土方さんの四国屋に行ってたシーンは、全くなしなのね。別れて出て行くシーンもないし、ちとがっかり。

それでもって、やっと出てきた沖田は、お約束の喀血シーンのみ?
やっぱり、活躍シーンもあってこその喀血シーンだと思うんだけどなぁ。
第一喀血しなかったら、階段下りてきたのが沖田だってわかんなかったしさ。
それで、義父に沖田を殺せと言われていた千石が、殺そうと思ったとたん沖田に血を吐かれて助けるのって、やっぱり人情だよねぇ。
相手が弱ってると非情に徹しきれないんだもの。

近藤さんが刀の血を拭うその後ろで、手を口に当て苦しそうにしている沖田がちらりと映っていて、芸が細かいんだけども画面が暗くてはっきりとしていないのが、もったいないよなぁ。
で、この時に沖田に一声かけてくれればベストだったのになぁ。う〜〜ん残念。

多喜人は沖田の世話係かな? 前の場面でも、原田に世話を命じられてたよね。

それにしても、沖田の命の代金安いなぁ。たった一両? こう言っちゃ何だけど、残りの必要な金の五両かと思っちゃったよ。
それぐらい沖田は持ってて欲しいって、願望はいりまくりだけどねぇ。
あと、千石が殺気を放ったら、当然沖田なら反応してくれなくちゃ、いやん!!
それをすると、ドラマとしては成り立たなくなるけど……。
それに、沖田は後ろ向きばっかりでつまんないよ。もっと顔をちゃんと映して欲しいな。

実際報奨金が出たのはもっと後の八月だし、出た金も一両じゃないけど、その辺はドラマと割り切るしかないか。
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