CPの谷口編は、なんというか思い入れがありすぎて言葉にしにくいので割愛します。(いきなりですが^_^;)
谷口に関しては、自分の作品中でキャラクターに語らせてしまってるような気がするので。


「おれがキャプテンのときにあれだけの度量をもちあわせていたら…」
そういうわけで、CPの丸井編以降の話。
昔から谷口ラブだった私は、なかなか丸井編から読もうとしなかったのです。なんて私はもったいないことをしていたのでしょうか。私のバカ。
文句なくこれがおもしろいんですね、私が言うまでもなく。
個人的には、イガラシ編が大好きです。イガラシが大人っぽくて素敵(笑)。落ち着いてるっていうか。PBの高1時代のほうが子供っぽく見えるくらい。
谷口の落ち着き方とまた違う。近藤という暴れ馬を、うまーいことなだめてすかして脅しては育てていってるのが、見てて面白い。さすがは長男。(谷口では近藤はああうまくは扱えない気がする…)
まさに、「しかしイガラシもよくがまんしてあの近藤をつかうぜ。おれがキャプテンのときにあれだけの度量をもちあわせていたら、昨年の大会だってきっと選手権をとれたんだろうにな。 by丸井」ですよ。丸井っていいこと言ってるわ。
かつては金成中のメガネに「短気」と評されたイガラシだけど、ぜんっぜん短気ちゃいますよ。丸井のフォロー役を務めた時代に培われたものかもしれないけど。
とすれば、やっぱ谷口の選択は間違ってなかったんですね。結果的に丸井もイガラシも成長させることになったんだから。

近藤編も大好き。かなり好き。なんかCPじゃないみたいなチームカラーになったのに、これが面白いから不思議。短いのが残念です。もっと読みたかったよ。
キャプテンらしからぬ態度の近藤(退場を喰らったり、一時試合放棄状態のキャプテン)や、近藤にいつも(一方的に)キレている牧野、変だけど即戦力にもなる1年生(JOYとか)、可愛くて、3年生よりよっぽど頼りになる2年生・慎二&松尾、デブと言われて荒れる相手ピッチャーとか…。すべてを見抜いている近藤パパもステキ。
「ひでえ勝ち方!」の試合、思わず丸井のこの言葉に同感して笑っちゃったもんね。
でも、一番みんなで考えながらやってる野球って感じがする。ギリギリの戦力でなんとかしようとがんばってるっていうか。読んでる自分までナインの一員になったような気持ちになる。
谷口時代もギリギリの戦力でなんとかしようとしてるのは同じなんだけど、悲壮感が漂ってるような…。見てて辛い。でも、近藤時代ってのは、確かにギリギリではあるんだけど、一人ひとりの実力のレベルが谷口時代に比べて高い。だからそんなに悲壮感はなくて明るいの。
イガラシ時代は、ちょっとイガラシの采配にナインが頼りぎみだったように感じます。ついイガラシの指示を待っちゃって、自分の判断ができなくなるって場面がよくありましたよね。

と、良くも悪くもキャプテンの個性がチームカラーに如実に反映した描かれ方をしています。
谷口→丸井→イガラシ→近藤と、すべて違う性格のキャプテンを主人公に据えて「キャプテン」という漫画が成立している、このすばらしさ。



CPとPBを両方読んでみて、やっぱりCPのほうが夢があると思った。PBはシビアだわ。
最後ぐらい勝たせてやれよ、と思うもんね。そこがウソ臭くなくていいんだけれど。
そして妄想もたくましくなるってもんです(笑)。
谷口は、墨二を卒業してからまったく母校に姿を見せませんが、ちば先生の中でも、CPとPBはちょっと(かなり?)カラーの違う漫画に思えていたのでは、と思うのです。
谷口が出てくると、すごく夢がなくなるというか(笑)。
中学野球って、学校生活の一環の部活としてするぶんには、将来とか甲子園とかそう深く考えなくてもいいよね。ただ、自分の限界への挑戦とか勝利への欲望とかで動いていけばいいんだから。(もちろん考えてる子もいるだろうけど)
悪い意味じゃなく、谷口はあまりにもシビアな高校野球の世界を経験しすぎてしまったのではないかと…。そんな谷口が墨二を訪れたら、「いいなあ、のびのびやれて…。今だけだよ、そんなに何も考えず野球できるのは」なんて感傷にふけりそうだもん。(く、暗…)
ちば先生がそう考えていたかどうかは別にして、私にはそんなふうに感じるのです。
その2
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2005.12.18