Interlude-3



〜朧月〜 Interlude-3




――――『蒼』と『白』が出逢う。


 それは、決められた絶対の運命?

 それとも、偶然という名の神の悪戯?

 存在するのなら、神すら殺す『蒼』い瞳の死神と、
 大切なものを守りたいと願う『白』き翼の女剣士。
 その出逢いから、錆び付き動かぬはずだった運命の歯車が動き始めた。
 ゆっくりと、ゆっくりと。
 着実に、運命を織り成していく。

 動き出した歯車は少しずつ、少しずつ歯と歯を噛み合わせながら、狂ったように走り出す。
 走り出した運命は止まることを知らぬように走り続け、終焉へと向けて走っていく。

――――だが、今はまだ動き出したばかり。
 今少しばかり、優しきこの瞬間ときに身を委ねるがいい。


 血と涙に彩られた物語に、華を添えるために――――


前へ 戻る 次へ