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2) 断固拒否する!
俺に顔を寄せてくる風花はニヤニヤしながら答えを待ちわびている。
このまま屈してしまいそうなほど魅力的だ。
(こいつ、生意気そうに見えるけどかわいい顔してる……)
無言の重圧と誘惑の中、俺は葛藤する。ペニスは彼女の中に囚われ、常に快感を受け続けているのでまともな思考に結びつかない。
だけどこの一週間俺を鍛えてくれたミズホやリッカ、そして苦しいバトルファックの修練も頭に思い浮かべた。
それに比べたらこの状況なんて――、
「お、お前に対する答えは……」
「答えは?」
全身の力を右手の指先に集中させる。
そして風花の左胸を鷲掴みする。
「考えるまでもない。拒否だ!」
一瞬驚いたような顔をした風花だが、すぐに冷静さを取り戻す。
自分の左胸を掴む俺の手をやんわり振り払った。
「ふぅ、しょうがないなぁ~。今の全然力が入ってなかったですよ」
「そんなはずは……」
「お返ししちゃいますからね。えいっ」
風花が俺の右手を掴み、改めて指と指をしっかり絡めてきた。
「覚悟してくださいね。大井先輩。
可愛い声で何度も泣かせてあげますから」
前傾姿勢のまま彼女が微笑む。
緩やかに膣内の締め付けが強まってくるのを感じる。
(まずい、このままだとイかされちまう!)
ゾワゾワと腰を絡め取る快感だった。
早く対抗策を打たないと今度こそ射精させられてしまう。
しかし風花はペロリと舌なめずりをしてから腰をぐいっと持ち上げた。
ペニスが抜ける直前で位置を決め、このまま一気に腰を打ち付けるつもりみたいだ。
(やばいっ、やばいいいい! このまま腰を落とされたら、杭打ちみたいにピストンされたら間違いなく俺は射精してしまう!)
ペニスをねぶったままゆらゆらと腰を揺らしている風花。
この膣内の具合良さは尋常じゃない。
耐えきる自信は、ない。
「さよなら先輩。まずは一回気持ちよくしてあげますね」
その言葉には一回の射精では終わらせない、気が狂うほど犯してやるといったニュアンスが含まれていた。
風花がとびきり淫らな表情で俺を見つめている。
その目に吸い込まれるような気持ちになりながら俺は覚悟を決めた。
しかし風花の杭打ちはやってこなかった。
「きゃあああああああああっ!」
その代わり、風花の嬌声が室内に響いた。
形の良いバストを白い指先がしっかりと掴んでいる。
「うちの部員に手を出すなんていい度胸してるわね」
俺の窮地を救ってくれたのは副部長だった。
気配を殺して風花の背後に周り彼女のバストを責めている。
(この光景も、なかなかエロいな……)
俺の目の前で女の子同士が絡み合っていると思うだけで少し興奮する。
風花が片膝をついたせいでペニスは再び彼女の膣内に半分埋め込まれた。
強い締め付けがなくてもかなり気持ちいいけどここは我慢だ。
「蔵瀬立華!? なぜここにっ」
振り向いて相手を確認した風花は明らかに動揺していた。
「あなたの質問に答えるつもりはないの。
大井くんに挿されたまま無様にイきなさい。性技・華散(はなちらし)」
副部長の指先が風花のバストをこね回す。
乳首を中心に蹂躙するその技は男の俺からしてもエロすぎた。
「ふあっ、やめっ、やめてえええ……んうううう!?」
突然背後からバストを弄ばれ、
たまらず騒ぎ出した風花の唇をリッカがキスで塞ぐ。
そして十秒も経たないうちに風花が絶頂した。
同時に膣内の締め付けが高まり、
「ふああああああああああっ!! 締め付けがああああっ」
ビュクウウウッ、ドクドクドクドクッ!!
こらえきれなくなった大量の精子が遡り、絶頂直後の風花に追撃を加えた。
(きもちいい、こんなの、おかしくなるううぅぅぅ!!)
すでに気をやっているはずの風花の膣内が意思を持っているかのようにペニスを刺激してくるのだ。
安堵感も手伝って、俺は二度三度と射精してしまう。
そのたびに風花もビクビクと体を揺らして喘ぎ声を出した。
「上出来よ、大井くん。ちゃんと一矢報いることができたわね」
絶頂した風花を抱きながら、副部長は満足気に微笑んだ。
(2021.01.27 更新)
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