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第十三話
黒崎さんとのフィードバック演習が無事に終わった。
いや、それほど無事ではないか……全然呼吸が整わない。
(あんな柔らかい手コキをしてくるなんて思ってなかった。
前にされたときのほうが断然我慢しやすいと感じたぞ)
それだけ上手にリッカの技を吸収したということだろう。
たっぷり精を搾り取られて満足に身動きできない俺の脇でミズホは上機嫌だった。
「黒崎さんお疲れ様! いいバトルファックだったよ」
「ありがとうございます」
褒められてまんざらでもないといった様子で黒崎さんもペコリと頭を下げる。
新入部員のテクニックが予想以上だったことでミズホも嬉しいのだろう。
「ミナトくんは大変だったけど、これで彼女の入部試験は終わり!」
「入部試験だったんだ……」
「うん。黙っててごめんね。
彼女の場合は事情が込み入ってるから」
先日の男子テニス部へのハニートラップ事件のことだろう。
本来なら学園長を通じて相手に厳重講義を行うところだが、それを見逃す代わりに自分たちの味方になるよう説得したらしい。
その辺の駆け引きはリッカが担当だという。
黒崎さんをこちら側へ引き込むことでメリットがいくつもある。
ライバル校の情報を聞き出すこともできるし、相手の諜報能力を削ぐこともできる。
さらに強力な仲間をこちらは得たことになるのだから。
「次はミナトくんの番だね」
ミズホが何故か俺の方を向いた。
「俺!? ちょっとまって、連戦は無理っていうか」
弱音を吐く俺に向かってミズホは首を横に振る。
「もしも試合でミナトくんがイかされたあと、
追い打ちかけてきた相手が簡単に許してくれると思う?」
「それは……」
「どうなるかわからないよね。だから副部長とこのまま特訓して。
あっ、黒崎さんはシャワー浴びてきてね」
ミズホは黒崎さんに指示を出してからベッド脇の椅子に座る。
今まで控えていた副部長が待ってましたとばかりに前に出てきた。
「こういう話知ってる? 昔、格闘技で――」
スルスルと衣服を脱ぎながらリッカは続ける。
プロレスラーとボクサーの異種格闘技戦の話だった。
前評判では圧倒的有利とされていたボクサーに対してプロレスラーはリング上で仰向けになって見せたという。
これではボクサーとしては責めづらい。
つまり自分の得意なステージにしてしまえば良いというわけだ。
「それでわたしはこうするのだけど」
「えっ!」
喋りながらリッカが俺の前でうつ伏せになる。
靴下以外の全てを脱いでいるせいでお尻まではっきり見える。
「この体勢、あなたならどうやって攻略する?」
(2021.02.05更新部分)
目の前にはリッカのヒップライン。
(どうする……このまま覆いかぶさるしかないのか?)
きれいなお尻を目の前に責め方について悩んでしまう。
一見すると無防備だし、何より誘われているわけだ。
「わたしのこと好きにしていいよ。今から三十秒あげる」
「くっ!!」
三十秒後にはこの体勢を解くと言い始めた。
それで勝ち負けが決まるわけじゃないけど、チャンスを活かせなかったと思われるのも癪だな。
両足の膝を曲げてつま先を空中で合わせながら彼女は続ける。
「寝バックのまま犯してもいいし、そうでなくてもいいわ」
このまま挿入しろというのか。でもそれは……
「自信がないならあなたの好きな体位のほうがいいかもね。
なんなら正常位がしやすいように変えてあげましょうか。クスッ」
露骨に挑発されるとさすがに頭にくる。
よし、このままやってやる!
彼女の背後にまわって腰を掴む。
花瓶のようなお尻と腰のクビレを見ているだけでも興奮してしまう。
「ひ、膝をもっと曲げてもらえますか」
「別にいいけど」
半分振り向きながら彼女は笑う。その余裕の表情を崩してやりたい。
言われたとおりに膝を曲げ、四つん這いに近いポーズとなるリッカ。
さらに俺を誘うように軽く左右にお尻を振ってきた。
(このまま犯してやる!)
きれいなピンク色をした膣口。その粘膜にペニスの先端が触れる。
副部長の背中に覆いかぶさると心地よい感触にため息が出た。
そこへ髪の香りが漂ってきて、軽い陶酔感に包まれる。
(こんなきれいな人と、俺は交わってしまうんだ……)。
気づけば密着した彼女も少しだけ緊張した面持ちになっていた。
それがたまらなく魅力的で、ペニスが一段と硬さを増した。
(リッカも男に触れると意識してしまうんだ……早く入れたい!)
色っぽい表情にこっちまでドキドキしてしまう。
新たな我慢汁が滲み出していた。
「じゃ、じゃあ責めさせてもらいます!」
すでに股間は十分に固くなっている。
さっき抜かれまくったのに、我ながら回復力は素晴らしい。
「くるのね。でもいいの? あっさり負けちゃうかもよ」
「っ!」
形の良いお尻に手を添えたまま俺は動きを止めた。
(2021.02.06更新部分)
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