『あたしが応援してあげるッ -LOVE TRIANGLE-』
「妹さん……? あー、
あれ~、ぜんぜん似てないですねー」
生徒会が何か言ってるけど気にしない。俺は妹にこの状況を簡単に説明した。
「……というわけなんだよ。ほら、お前からもなんか言ってくれよ」
「それは……この人たちの言う通りじゃない?
兄貴、顔つきヤバいもん」
「うそっ、敵が増えた!?
おい柚子、ちょ、こらあああああああああ」
あっさり裏切られた…
背後からバッサリ斬り捨てられた気分。
やっぱりお前に俺の背中を預けるべきじゃなかったよ、柚子…
「今のやり取り、ちゃんと記録してますね。りんごちゃん」
「ぉいっ!」
「はいっ、証拠能力ばっちりです! ボクもしっかり
聞いてましたっ」
「ちょっと待てったら!」
「有罪確定ですわね」
「即刻処刑しましょう、すだちさん!」
ガンッ
「ぎゃううううううう!! 痛いです副会長~~~ッ」
「その呼び方は禁じていたはずですよね……?」
「あいたたたた……わかったかキミたち、副会長にすだちっていうなよ、絶対に言うなよ!」
(それは言えってことでは……)
副会長の音速パンチを食らったりんごという生徒が、痛そうに涙を浮かべながら頭をさすっている。
「ところであなたたち、兄妹って……」
「うん、残念ながらこれがうちの兄貴だよー」
副会長の声に反応する我が妹。
とりあえず「残念」は余計だ。俺だってお前に対して言いたい事は山ほどあるんだからな!
「っ! それじゃあこの不埒な男子生徒が柚……」
「うん? あたしのこと知ってるのー」
「ひゃああああ! いえいえいえいえ!
しりっ、し、存知ませんわッ」
「副会長が取り乱してる……めずらしい!」
「では、こちらの男子生徒はおそらく大島勇気くん……
そうでしょう?」
「っ! そうだけど、なぜ俺の名前を」
「そんなこと……
天川センパイから色々と聞いておりますわ」
「夏蜜さんから!? いったい何を」
同じ生徒会とはいえ、こんな気難しそうな人に夏蜜さんは何を話したのだろうか。しかも俺の事? 謎過ぎる……
「ふふっ、知りたかったら生徒会室へいらっしゃい。
色々とお話したいことがありますの」
(なぜかこの副会長は俺のことを恨んでいるかのように思えるのだが……気のせいだろうか)
俺と柚子を残して生徒会役員ズは早足で立ち去っていった。
「なんだあいつら……」
■
それからの俺は、結局いつもどおり授業を消化して
おとなしく帰宅した。
今夜は両親が遅くなるというので柚子と二人で晩飯という事なのだが……
「あたしもカレー作るのうまくなった!」
「レトルトだけどな」
「はぅ、う、うるさいっ! 黙って食べて!」
「はいはい……」
今夜は柚子が調理当番のはずだったけど、思い切り忘れていたみたいで結局家にあるもので済ませることにした。
妹が作る劇物よりも確実に美味しいレトルトカレーを二人とも無言で食べ終えると、珍しく柚子がお茶を入れてくれた。
「あのさ兄貴、あとでちょっといいかな……」
「急になんですか」
果たし状でも叩きつけられるのかと思って身構える俺。
しかし振り向けば、ちょっと改まった様子でモジモジしている我が妹。黙っていればこいつもそれなりに可愛いのかもしれない。
「お話したいことがあるんだ。
相談っていうか……あたしの部屋にきて」
「おう、わかった…」
柚子はそういい残してリビングを後にした。
相談? いったいなんだろう……
■
無事に後片付けも終わり、俺は妹の部屋に向かう事にした。
しかしあんなやつでも悩み事があるんだな…
予想外に深刻な話題を振られても困るけど、出来るだけ
まともに回答してやりたい。
今月の小遣いがピンチで少し応援して欲しいとか、毎週カレーはもう嫌だとか、髪を黒く染めたい的な低レベルの話で終わって欲しいのが本音である。
「柚子、入るぞ~~~」
ガチャ
(やっちまったあああああ!!)
にわかに空気が凍りつく。
自分の部屋と同じ感覚でいきなりドアを開けちまった…
「や、やあ……」
兄の間抜けな対応に、青信号が一瞬で赤に変わるがごとく、非常にわかりやすく変化する柚子の表情。
「きゃああああああああ! なにすんのよアンター!」
「ぐわああっ、痛ってえええええええ!!」
「ノックぐらいしなさいよ、
このバカ兄貴いいいいいいいいい!!」
「すまん! 意外と大きかった……じゃなくて、俺はどうすれば…」
「さっさと閉めろッ! あっち向け!
こんなの全部いわせんなああああぁぁぁ」
「はいっ、すんませんでした!」
「ふぅ……」
急な事だったとは言え、妹の前で取り乱してしまった。
我ながら情けない…
しかしあいつ、しばらくみないうちに胸の辺りが成長してたな。うん、それは素晴らしいことだ! お兄ちゃん的には嬉しい。
でもあれは偽乳かもしれん。下着の事はよくわからんけど本来のスペック以上に見た目を良くする製品があってもおかしくな……
「ちょっとォ……
なに逃げようとしてんのよ、エロアニキ」
「いや、別に逃げようだなんて全然…」
「うるわしの妹の体を見てタダですむと思ってんの。
そのまま抜くの?」
「そんなわけねーだろ! 誰がお前の体ごときで」
あっ、また俺の余計なひとことのせいで
妹の表情が硬直した……
「だったらさっさとこっちに来なさいよ! えいっ」
「痛ええええっ、待てお前ッ…少し落ち着けえええ!」
■
「ねえ、どういうつもり……たしかに相談事はあるんだけどさ。その前にあたしを怒らせて楽しいの?」
「んなわけねえだろ、あれは、あれは……
そう、事故だ! 不可抗力」
何のためらいもなくこんな距離まで顔を近づけてきやがって、こいつには羞恥心ってモノがないのか!
「言い訳は却下。とりあえず兄貴をヒイヒイ言わせてからでもいいよね?」
「じゃあいちいち聞いてくるなよ!
それになんで俺が…そういう展開になるんだ」
さらに距離をつめてくる強気な妹。
こいつの目、なんだか今日は特に……
「だってイライラしたままじゃ気持ちが落ち着かないもん。それに……」
「な、なにを…おい、待っ…」
俺が言葉を切った途端、呼吸が奪われ……た。
目を白黒させてる間に可愛らしい舌先が遠慮なく突き刺さり、甘い唾液が流し込まれた。
ほんのり桜色に染まる妹の吐息を感じながら、俺の鼓動が一気に高まる。
(だ、駄目だ。こいつとのキス、何度重ねても全然慣れなくて……)
「兄貴だって期待してるんでしょ。うふふふふ」
気がつけば色っぽい表情を浮かべた妹が俺の体に腕を回していた。
「うっ、ぁあ……おおいっ、こ、こらああああ!」
「久しぶりに虐めてあげる。
兄貴の大好きな急所責めで……」
柚子の腕の力が強くなり、さらに俺たちは密着する。適度な柔らかさ、部活で引き締まった妹の体の感触は股間に対して全く優しくない。
「馬鹿……俺たち兄妹だぞ! わかってんのか柚子」
こんな時は正論を口にして空気をリセットしなければ……という思惑を無視して妹は続ける。
「あたし気づいたんだー。兄貴ってさ、
じっと見られてると弱くなっちゃうよね」
「なっ!?」
くちゅうううう♪
「ふぁひいいいいっ!!」
大きな目で俺を捕らえたまま、柚子はいつの間にか肉棒に添えた手のひらをクルクル回して見せた。
(きっ、気持ちいいいいぃぃぃ! こいつの指、バラバラに動いて、俺の感じるところだけくすぐっていくよおおぉぉぉ!!)
妹の柔らかくて暖かな手コキは、それが当然であるかのように俺の弱点を的確に撫で回してくる。
「うああああっ、ああ、柚子~~~! ゆずっ、あああああぁぁ!」
思わず呻いた俺を見て、柚子が意地悪く微笑む。
「だって段違いなんだもん。おちんちんのビクビクが……ほらぁ、ふふっ、どう?」
可愛らしい人差し指の爪がカリ首をピンピンと弾いていくたび腰が揺れる。
既にあふれ出していた我慢汁が潤滑剤となって、俺の脳髄に容赦なく快感が叩き込まれ……
「ああっ、そこ、いじるなああああ! グリグリすんな、まじでヤバ……」
もう一度腰が跳ねた瞬間、柚子は思い切り根元をギュッと掴んだ。
「ぐああああああっ!」
快感が固定されたまま息ができない…
俺は今、妹の手のひらに全て委ねてしまってるんだと自覚させられる…
「あたしに見つめられて感じちゃってる……心の中を犯されて喜んでるんだ……♪」
「くっ、柚子のくせに……いいいいいいいっ!」
「いつも思うけど……
やっぱり兄貴って可愛いね♪」
「えっ……」
意味深な言葉に気を抜いた瞬間、柚子の手コキ技が再起動した。
「ふああああっ! 何だよその手つき……
お前、いったいどこでそんな……」
憎らしいほど俺を感じさせる妹の指先は、手のひらのくぼみを尿道の真上に添えたまま蜘蛛の子のようにカリをさわさわと撫で回す。
そのじれったい刺激と、手のひら全体で射精を封じられているような感覚がますます俺を狂わせていく……
「うあああっ、あああ~~~!!」
「そろそろ出したい?
すっきりしちゃいたいよねぇ……」
「ん、あがあぁ……っ!」
見られてる。涎を垂らしながらだらしなく口をあける俺の顔が妹に……!
「こんなに硬くして、実の妹の手の中でドッピュンしたいんだよね? 兄貴」
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ♪
妹の指先はカリの感じるところ全てを優しく引っかきながら、何度も上下に移動している。
新規で溢れ出る我慢汁を指先にまとわりつかせたまま何度も何度も何度も……!
「はあああああぁぁっ、出るうううっ!!」
トドメといわんばかりの激しい柚子の指コキに俺は悶絶した。
「ふああ、柚子っ、柚子~~~! もっと優しくしてえええっ、これイ、イくっ、もう出ちゃうよおおおおぉぉぉぉ!!」
「でもね……ダ~メ♪」
「えっ、ええええ~~~~!」
ぎゅううううううううう!!
「あぎゃあああああああっ!!」
戒めるような強めの刺激。
ああぁ、射精感が少しだけ減退してペニスの中で快感がグツグツとくすぶってるうううううぅぅぅぅ!
痛みで悶える俺の様子を、柚子はサディスティックな表情を浮かべたまま眺めていた。
「今日はここまでにしとく。
それがあたしから兄貴への罰ゲームだよ」
「嘘だろ柚子、ひどいっ、ひどすぎるぞおおお!!」
次の瞬間、柚子の手のひらがペニスを開放した…
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