『あたしが応援してあげるッ -LOVE TRIANGLE-』
ガタッ!
「な、なっ……急に何を!」
「はからずも、二人きりの密室ですね……うふふふふ」
意味深な言葉を口にした須田千夏は、水が流れるような動きで俺との距離を縮めてきた。
しかもこいつ、さっきと全然雰囲気が違う!
「なんで急にこんな……はあぅっ!?」
「あのカタブツの生徒会長があなたみたいな男子のどこに
惹かれたのか……私の興味はその一点」
副会長はそっと腕を広げて俺の退路を断つと同時に、細い体を柳の枝みたいに俺に預けてきた。
(か、可愛いぞ……気づかなかったけど、この副会長は夏蜜さんとはまた違う意味で上品で……!)
彼女はそれほど背が高いほうでもない。
妹の柚子よりも少し低いくらいだ。
それなのに思わず見とれてしまう。近づかれて気づいたのは、制服に隠されている体のライン……それが絶妙で、特にあの胸はおそらく巨乳!
しかも大きさ以上に腰のくびれが気になる魅力的な体型……に違いない。これは俺の予想に過ぎないが。
しばらくじっと俺の顔を眺めていた副会長は、やがて微笑を浮かべながら静かに口を開いた。
「あなた、成績と顔は普通だと思いますけど、
性格はとても良さそう……」
「えっ……」
同時に、彼女の大きな瞳で見つめられているだけで心を丸裸にされてしまいそうだった。
もしかして俺、褒められたのか。
「……私のことも受け入れてくれますか?」
「ううぅぅっ!」
須田千夏の指先が俺の頬に触れる。
さらにそのまま脇の下へ腕を回され、手のひら全体でわき腹と背中を撫で回された。
(あああぁぁ、なんだこの手つき……声が出せない!)
二人きりのこの場所で静かに繰り広げられる一方的な愛撫。その妖しげな心地よさに身を任せてしまいそうだった。
「ふふっ、無言は了承と受け取りますわ。
さあ、悪いようにはしませんから……ねっ?」
カチャカチャッ……
(な、なんで……彼女、いつの間に俺のズボンに手をかけてたんだ!)
小さな抵抗を見せる俺をなだめるように、彼女はさらに身を寄せてきた。
「お願い、協力して? 男子の大切な部分、こういう機会でもないとじっくり観察できませんから」
甘い誘惑に逆らえず、俺は押し倒されたように近くの椅子に腰掛けてしまう……
「もうこんなに……何を期待しているのやら」
すっかり剥き出しにされた俺のペニスをまじまじと観察しながら彼女は言う。
「ああああぁぁ、見ないでくれ……」
焦らすような視線をたっぷりとまぶしながら、須田千夏は指先でペニスに浮き出た血管を優しくなぞったりして俺を辱めてくる。
しかも不意にそっと息を吹きかけられた俺のほうはたまらない!
「もしかして生徒会室で、役員である私にペニスを
弄ばれるというシチュに興奮してるのですか」
ツゥ…………
「はああぁぁっ!!」
小さな爪がペニスを優しく引っかいた。
その心地よさは下手にしごかれるよりも凶悪で、俺は思わず甘い声を上げそうになる。
こいつ、天性の痴女の素質を持ってるみたいだ……
「ピクピクして可愛い……
このお汁、塗り広げてあげますわ」
くちゅくちゅくちゅ♪
彼女の指が我慢汁をすくい取り、裏筋から根元にかけて数回往復した。
(ああああぁぁ、しかも、この指使いがうますぎて……っ!)
なめらかに上下する指先のせいで、さらに量を増やす透明な粘液を眺めながら彼女は言う……
「服を着たままの私を見て何を興奮してるの?
ヌルヌルがどんどん滲んでくる……」
今度は右手の指をペニスの側面に這わせ、オカリナ奏者のようにゆっくりと順番に動かし始めた。
左手はしっかりと根元を固定しつつ、やわやわと妖しいウェーブを与えてくる……これもまた厄介な責めだった。
チュッ、クチュ、クチュウウッ♪
「うあ、そ、それえ! ひいいいいいっ!!」
「このままゆっくり刺激したら、心地よいのでしょうね。
……ほら、こんな風に……♪」
いたずらをするように不規則にうごめく指先に踊らされてしまう。ヌルついた指先がさらに俺を辱め、ペニスの硬度を上げてゆく……
「ああっ、あっ、待っ、んあぅ、待ってええええ!」
「シコシコシコシコ……♪
もう腰が動き出しちゃってる……うふふ」
制止する俺を無視して須田千夏はさらに指先を加速させた!
「くそっ、あああ……こんな簡単に……」
服を着たままの彼女に翻弄され、密室といえども声を出せない状況に俺は確実に興奮させられていた。
クニュッ……ニュル、ニュ……
突然やってきた強めの刺激に体が反射的に跳ね上がる。
千夏の指先がしなやかに折れ曲がり、指の腹の部分でカリ首を優しくめくり上げてきた。
(ああああぁぁっ、それ駄目だよおおおおぉぉぉ!)
「指先を絡ませるといい反応をしますね。この指がそんなに気持ちいいの?」
「うあっ、やめ…そんなの、も、もうっ」
「もっと追い詰めてあげる……射精させて、
このまま腰砕けにしちゃうのがいいかも」
千夏の指先がスライドして亀頭全体を包み込んだ。
「んはああああっ!」
親指で裏筋をクリクリと弄びつつ、残った指を駆使して亀頭を優しく刺激し続ける千夏のテクニックに心が犯されてゆく……。
腹の中を焼かれるような意地悪な刺激に身もだえしてしまう……
「ああ、もう無理だよ! 早く出させてええええええええ!!」
「じれったい? もどかしい……そうですね。
うふふふふふ~~~ッ♪」
「頼む、出させ……ぅあっ、はううううっ!」
「可愛くおねだりしてくれたら考えてもいいですけど。
あなたにそれができるかしら?」
淫らな瞳で俺を見つめながら千夏が微笑む。
彼女の指先がメトロノームのように左右に振れるたび、俺の腰も釣られてスイングしてしまいそうだ……。
「うあっ、くふううぅぅっ!」
副会長の甘いテクニックの前に、俺は陥落寸前だった。
だめだ……もう我慢できない。
頭の中で神経が一秒ごとに焼かれてゆくみたいだった。
イきたい……このまま出したい! 澄ました顔の彼女に思い切り全てを吐き出してしまいたい!!
心が完全に折れて、服従の言葉を口にしてしまいそうになったその時……
「あっ、そろそろチャイムが鳴る時間です」
壁にある時計を見ながら彼女が言った。
それと同時に俺を射精寸前まで追い詰め、理性を溶かしつくした愛撫の指先もピタッと止まる。
「えっ、そんな……嘘おおおぉぉッ!?」
「こういうのを寸止めっていうのですよね。クスッ」
指の動きを止めた千夏は、制服のポケットから取り出したティッシュでツヤツヤした指先をそっと拭い取った。
待ち望んでいた刺激が完全に止まり、脈うちが止まらない体のまま俺の気持ちは絶望で塗りつぶされる。
「ああああっ、頼む! 出さ、せて……くれ……こんなの俺にとっては……」
すがりつくようにお願いしてみたところで彼女の表情は変わらない。
「残酷……ですか?
そんなにほめられると照れますわ」
「あああっ、行くな副会長おおおぉぉぉっ!」
「早く興奮を鎮めて午後の授業に備えてくださいね」
「うわああああああああああああぁぁぁぁ!!」
あまりの仕打ちに俺は悶狂ってしまう。出したい、ラクになりたいのにいいいいい!!
■
「ううっ、なんてことを……」
何度も指先でなぞられたペニスは快感を吐き出したくて切なく震え続けている。
さらに不覚にも俺は須田千夏のことを可愛いと感じてしまった。
身長こそ高くはないけど、整った顔立ちや全身から醸し出されるエロい雰囲気が独特な空気を作り出している。
もし彼女が本気で迫ってきたら、回避できるかどうかちょっと自信がない……
「あなたに少しだけ…
興味が湧いてきましたわ。お兄様♪」
俺が抗議の目を向けると、副会長の指がそ~~~っと震えてるペニスに近づいてきて、
ぴしっ!
「あうっ!」
痛みを感じないギリギリの強さで亀頭が弾かれた……
心地よい痺れと副会長の微笑み……昨夜から埋め込まれてる快感への渇きがよみがえってくるようだ。
「では私はこれで……ごめんあそばせ」
悶える俺を観察しつつ、副会長はエレガントに扉を閉めた。
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