『あたしが応援してあげるッ -LOVE TRIANGLE-』









午後の授業はあの小悪魔副会長のおかげで全く身に入らなかった。股間が疼いて集中できない…



彼女は風紀委員も兼ねてるくせにどこであんなテクニックを仕入れてくるのだろう……

柚子といい、須田千夏といい、着衣のままで俺をさんざん焦らしまくりとかふざけてる……


悶々とした気持ちのままチャイムを待っていると、ポケットの中でケータイが小さく震えるのを感じた。


メールの主は……おっと、花鈴ちゃんだ!
放課後、部室に来て欲しいという内容だった。

(忘れないようにしなきゃ……)






――放課後。

恐る恐る部室へ入ると、すでに花鈴ちゃんが待ち構えていた。


「センパイ、私に何か隠し事してませんか」


「隠し事って……なんのこと……かな?」


まさか昼休みに生徒会室で
副会長にあんなことやこんなこ……


言 え る わ け が な い!!


「ホントに? 嘘ついちゃ駄目ですよ……」

ギクッ…

心が痛む。嘘なんて、そう……これは誰も傷つかない嘘だから許されるはず。そう言い聞かせて俺は彼女に向き直る。


「何もないって! 何も……」

花鈴ちゃんは副会長と知り合いみたいだったし、とにかくここは突っ張らないといけない局面である。

不意に花鈴ちゃんの纏う空気が変化した。


「ふ~ん、そう……今日は強情ですね、センパイ……」

「え……いや、あの、ちょっ……なんで近づいてくるのかな? 花鈴ちゃん」



「ジトッ……嘘ついてますね、センパイ」

「ひいいぃぃっ、またそれですかあああ!?」


「センパイは嘘つくと左のまぶたがピクピクするんです。
 すごくわかりやすいんです」

「だから俺はそんな癖ないし、嘘は嘘でも誰かを傷つける嘘じゃないからついてもそれほど問題な……ああああああああっ!」

しまった、口が滑った……。


「わかりました。そうですか。では、反抗的なセンパイには実力行使ということでいいですよね……」

「ちょ、ちょっとぉ! 花鈴ちゃん、俺の話を聞い……うああああああっ!!」



花鈴ちゃんはこちらの言葉にかまわず、近くにあったテーブルの上に俺を押し倒してきた。






花鈴ちゃんはゆっくりと俺の背後に回って、後ろ手にドアの鍵をかけてしまった。



さらに品定めをするように俺の全身を見つめてくる。


(ヤバい、これは本格的にまずいぞ……キレた彼女相手にどうやって切り抜ければ…)



「ねえセンパイ、最近たまってるでしょ?」

「はいいぃぃッ!?」


突然彼女がとんでもないことを尋ねてきた。
しかもほとんど断定口調で。

「そんなことないよッ!」



「ううん、わかります。だって男の子のニオイが強くなってますから。自分で気づいてないの?」


「ええええっ、それは……自分じゃわからないよ…」

男の子のニオイって、花鈴ちゃんはそんなものまで嗅ぎ分けられるのだろうか。

じりじりと距離をつめられ、ついに彼女の手が俺の肩に置かれてしまった。



「それともぉ……かりんのこと、
 誘惑してるんですかセンパイ……」

「してない、よ……」



「ふふっ、本当? ちょっと信じられません……
 だから試してあげる」


肩に置かれた手が静かに動いた。
花鈴ちゃんのすべすべした手のひらが俺の顔を撫で上げてきた。


(気持ちいい……まるで赤ん坊になって
 彼女にあやされてるみたいで……)


一瞬で心が溶かされてしまいそうなほど心地よい花鈴ちゃんの手の感触に身を委ねてしまいたいと思った瞬間、


ガタッ!


「あああああっ!」



俺は近くにあった大きめの机の上に転がされてしまった。


カチャカチャ……



「えっ、かりんちゃ……何で急に俺のズボンを、ちょ、ちょっと待ってええええええ!!」


「センパイって制服姿が大好きでしたよね。
 本当にエッチなんだから……」


あっという間に俺は花鈴ちゃんに下半身を剥かれてしまった。




(は、恥ずかしい……
 こんなところを誰かに見られたらッ!)


俺は混乱して考えがまとまらない。そこへ花鈴ちゃんが
露出したペニスにそっと足を添えてきた。



クチュウウッ!


「はぅんっ!」

すでに我慢汁を吐き出しているペニスを慈しむかのように、彼女の足がゆっくりと上下運動を始めた……

時々花鈴ちゃんの美脚の間から蛍光色のショーツが見え隠れする、なんて淫らな……アングルなんだ!



「はい、このまま犯してあげる。靴下越しのすりすりと、素足でクニュクニュされるのはどっちが好きですか」




くちゅくちゅくちゅくちゅ♪



「あう、ふううっ、そ、それはああああ!」


亀頭から棹にかけて吸い付くような愛撫をしてくる彼女の素足……その感触に抗う事などできそうもない。

しかも反対側は靴下を履いたままで、これまた心地よい刺激。

まるであの白い靴下に犯されてるみたいで、なんとも背徳感に満ち溢れている。




「うふっ、素直に答えてくれたほうが嬉しいんだけどなぁ」



クニュッ、クチュクチュクチュ!

「あああああああああああっ!」

花鈴ちゃんは器用に足だけを動かして俺をどんどん追い詰めてくる。



「ふわふわの靴下でおちんちんを削られるのと、すべすべの指先で蕩けさせられるのは……どっちがいい? センパイ」



「んはあっ、あううう、ど、どっちも……んあああ!」

どちらも凶悪な刺激に違いなかった。靴下を履いたままのサラサラした愛撫も、素足によるフィット感も心地よすぎておかしくなりそうだ。

しかも倒されてる俺の目には、常に花鈴ちゃんの天使のような真っ白な足が踊っているわけで……



「もしかしてどちらもいいの?
 おちんちん、疼いちゃいますか……」


(疼くどころかこのまま破裂しちゃいそうだああああああ!)



歯を食いしばる事しかできない。
本当は叫んだほうが気が楽になるかもしれない。

花鈴ちゃんの淫らな踊りを味わいつつ、時々見え隠れするショーツとその中の秘密の場所に思いをはせる。

でもこのままじゃアソコに入れられるまでもなく、彼女の足に屈服してしまうだろう……


「本当に欲張りなセンパイ……
 じゃあ、頭の中をグチャグチャにしてあげますね」






クキュウウウッ!

「えっ、え、ちょ……ああああああ!」


花鈴ちゃんの足指が折れ曲がり、ペニスをしっかりと掴む。

それはまるで手と同じように、俺に痛みを感じさせる事なく快感だけを送り込む魔性の足技だった。



「あ~、もうお漏らししてる! かりんの靴下、
 あんまり汚さないでくれませんか?」



「ご、ごめんなさい……でも、でもおおおおおっ!!」


こんな快感漬けにされたら我慢なんて出来るはずがない。花鈴ちゃんの足指がクネクネうごめいて、容赦なく新しいカウパーをペニスから搾り取ってゆく……



「ほらほら、我慢できなくてどんどん溢れてきちゃう……
 そんなに好きなんだ、かりんのこと」



クニュクニュッ、チュッチュッチュ♪

「うあっ、ああああ、あ~~~~!」



「指の間で挟まれて、いいこいいこされちゃうのが好きなんですか? ふふっ、なんだかヘンタイ……」


花鈴ちゃんの言うとおり、俺にとっては堪らない、
こらえきれない責めだった。



優しく折れ曲がった指先が亀頭の先端を撫で、なめらかな円を描きながら指の間で挟みこまれる……

可愛らしい爪が肉棒の筋をなぞり、射精を促すように
クイクイと皮を伸ばしてくるのだから。


(花鈴ちゃん、かりんちゃあああああん!!)

無意識に心の中でいたずらな女神の名前を連呼する。

頭の中がどんどん彼女一色になってゆく……このままじゃ花鈴ちゃん無しでは生きられなくなっちゃう!


「でも私の彼氏さんは少しくらいヘンタイじゃないと務まらないと思います」



「ええええっ!?」



「年下の女の子に足でコキコキされて喜んじゃうくらいのヘンタイさんじゃないと、ね?」


「くっ……ううぅぅ!」



何も言い返せない俺の顔を見て彼女は笑う。



「あら、もしかしていじめられて喜んじゃうんですかセンパイ」


「そっ、そんなこ……おあああああっ!!」




戒めるようなざわめきが股間に、いや下半身全体に広がってゆく。

指先で亀頭を挟み込んだまま、花鈴ちゃんの足が小刻みなバイブレーションを掛け始めたのだ。



「ドMなセンパイも嫌いじゃないですけど、もう少し男の子らしく頑張って……ほら、もっと気持ちよくされちゃいますよ~」

「ひいいぃっ、なにこ、なにこれええええええ~~~!!」

さらに彼女はバイブレーションのほかに、亀頭全体を指でくるむようにしながら前後にグニグニと揺らし始めたのだ。



「うふふふ、こんなにパンパン……
 そろそろ理性が崩壊しちゃうのかな?」


(理性なんて、も、もう……ああああ~~~~~!)


本当は叫びたい。情けない声を彼女に聞かれて恥ずかしくなりたい……でもそんな事をしたら花鈴ちゃんとの関係が……



「いいんですよセンパイ。
 かりんの前だけで、その情けなくて可愛くて、
 エッチなお顔をさらしてくださぁい♪」

「ええええええっ!!」


おそらくこれは花鈴ちゃんの本音。
自分の前で獲物である俺の全てを引き出してしまいたい。支配してしまいたい……のかもしれない。

(でも、でもおおおお!)


最後の最後で何かが邪魔をする。俺の中でその行為を拒む大きな存在が、歯を食いしばって快感に耐えるという愚行を強いる。



「あぁんっ、可愛い……そのお顔見てるだけで
 私のほうが先にイっちゃいそうです」


「うあ、あああぁぁ……」

彼女の前では決して見せたくない表情、だと思う……快感にゆがんだ顔を見せちゃいけないのに、逆らえない。


「あああ、も、もう……うううう!」


「んふっ、センパイもイっちゃう? イっちゃいそう?
 かりんの足にミルクをいっぱいかけちゃうの?
 ふふっ、うふふふふふ」


(ああ、この笑顔には逆らえないよおおぉぉ……)

美脚の天使が微笑む前で、俺はとうとう全身の力を抜いた。



彼女の前では我慢しても無駄。この脚で、こんなに気持ちよく弄られたら誰だって降参するしかないじゃないか。




「はぁい、今日はここまでです♪ クスクスッ」



しかし彼女は、急に脚の動きをぴたりと止めた。

数秒後、下半身全体が大きくブルッと震えだす。まさかの寸止めのおかげで体中が熱い……熱くて、うああああああっ!

「え……えっ、ええええええええええええええ!!」



「だってこれ以上続けたらセンパイのこと、本気で壊したくなっちゃうもん……」

うっとりした表情で俺を見つめる花鈴ちゃん。その瞳には、快楽の不完全燃焼で苦しげに顔を歪ませている俺の姿が映っているに違いない。



「でも良かった。ちゃんとかりんに反応してくれたんですよね?」

「そんな、待って……花鈴ちゃん!」



懇願する俺の姿を満足げに見ながら、花鈴ちゃんはゆっくり立ち上がると、靴下と靴を履きなおした。




「クスッ、続きはまた今度……ねっ?」


「そんなああああああああああああああっ!!」

ま、また寸止め……されたああぁぁ……
今度こそ出せると思ったのに…


花鈴ちゃんの足コキに悶絶しながら、ある種の絶望感が最大値に達した瞬間、俺の中で何かが崩れ落ちたのを感じた……


「ははは……はッ、アハハハハハハハ!」







正気に戻った花鈴ちゃんが心配そうに俺を見つめている。


「キツ……い……ぃぃ……」

昨日から数えて三回目の寸止めに、さすがの忍耐力も限界を迎えたようだ。

イきたいのにイけない、こんな残酷な事があってよいのだろうか。



「ああぁぁ、センパイ! ごめんなさい、やりすぎちゃいました! お願い、目を覚ましてええぇ!」


「ああぁ、花鈴ちゃん……キミ、いつから二人になったの? はははは……」

何を言ってるのかわからない。自分でもおかしいと感じるけど、頭と口が今は連動していないのだ。


「くすん、ううぅ……でも素直に言ってくれないセンパイも悪いんですよ? 私だって本当はこんなこと…」


「もう無……理ィ……」


「ああぁぁん、しっかりしてセンパイ!
 気絶しちゃ駄目ええええええぇぇ~~~」


花鈴ちゃんの声がだんだん遠くなっていく……









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