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第一章 第五話





 暗闇からの覚醒。
 だが直前の記憶が曖昧で……、

「おにい、起きてー」
「う、ううぅぅ……結菜……」
「あはっ、やっと起きた♪」

 そう、妹の結菜の声だ。
 気絶する前もこいつの声を聞いた気がするけど。

 ゆっくり目を開けると、そこには逆さに映った妹が居た。
 膝枕されてるように思えるが……

「ここは?」
「結菜の部屋だけど」
「そうか、すまなかった……ん、あ……なんだよこれ!?」

 ここで俺は手足が動かないことに気づく。
 首を左右にひねろうとするが、膝枕されてるので今ひとつ状況がつかめない。

「なんだよって、妹特製の拘束セットですけど?」
「冷静な返しは要求してない! 俺を開放しろ」

 俺が命令すると、結菜は頬を膨らませた。

「やだよー、おにいが最近遊んでくれないから奇襲するしかなかったんだよ? 責任感じて欲しいな」
「ふざけん、んっ、ぐぬううううううううう!?」

ぷにゅ……

 突然視界が真っ暗になる。
 そして思い出す。
 気絶する前もこの感触と、この柔らかさに包まれて行動不能にされたんだ!

 結菜は膝枕したままで体を前に倒して、バストで俺の視界を塞いでいる。
 こいつのバストは、はっきりいってデカい!
 本人曰くFカップらしいけど、絶対Fカップなんか越えてる。
 それなのに惜しげなく俺に擦りつけてくる辺り、羞恥心が欠落してる。

 俺の抵抗力が弱々しくなった頃、ふいに視界が戻り、世界が明るくなった。

「ぷはぁっ!」
「おにい、あんまり生意気なこと言うと酸素奪っちゃうからね?」
「そ、それやめろ……本当に死ぬ、から……」

 しゃべるのも辛い。俺は必死でパクパクと口を動かして空気を吸い込む。

「んふ、そんなこと言っちゃってるけど~、今日はおにいに気持ちよくなってもらいます♪」
「やめろ、セクハラはやめろ!」
「ブッブー! そんなことしないもーん」

 結菜が胸の前で腕をクロスさせた。
 こういうところはまだまだ子供っぽいと思う。

 だがその無邪気なところがこいつのヤバさかもしれない。
 自分の体の成長に気づいてないのか、気づいてないふりなのか……。

 そしてずっと俺になついてくれてるのは嬉しいが、いつまでも妹とベタベタしているわけにも行かず……最近は俺の方から妹を遠ざけているのも事実。

「……じゃあ何をするつもりだ?」
「実験だけど? よいしょ、っと……!」
「こ、こらっ!」

 結菜は膝枕をやめて、正面から俺に覆いかぶさってきた。
 顔が近づいてドキドキするけど、さすがに志穂や浅乃さんほどの緊張感はない。

「いくよ、ふううぅぅぅ~~~」

 突然妹が優しく息を吹きかけてきた。
 直前までガムでも噛んでいたのか、不快感はない。
 それはオレンジのような、レモンみたいな香りだった。

「うっ、おまえ……何を?」
「あま~いニオイ……よく覚えといてね? あとで役に立つから」

 結菜は俺の腹の上に座り直してから、両肩を俺の手においた。
 両手で俺の顔を挟み込んで目を細くしている。

「おにいは今から可愛いお人形さんになっちゃうからね?」
「人形?」
「そう、可愛くて柔らかくて、ぎゅーってしたくなるお人形さん♪」

 大きな目で俺をじっと見つめながらそう呟いてくる。
 少し低い声で、ゆっくりと同じことを数回……俺の意識に刷り込むように。

「ま、待て、なんかやば、や、やめ……」
「ううん、いくよ。ぎゅううう~~~~♪」

ふよんっ、むにゅううう!

「ああああああぁぁぁっ!」

 脇の下から手をくぐらせ、結菜が思い切り俺に抱きついてきた。
 当然のようにバストはひしゃげて、俺の胸を強く圧迫する。

むにゅ、ふにゅう、くにゅ……

(き、きもちい、なんだよこの安心感……んあ、ああ、動くなあああ!)

 妹だとわかっていても、おっぱいは別物。
 この気持ちよさは反則だ。
 しかも左耳に顔を寄せて、時々フーフーしてくるあたり、小技も地味に効いてくる……。

「ふわふわのおっぱい気持ちいいね?」
「きもちいい……」
「うん、いい子♪ おにいは動けないよね? お人形さんだから動けなくて当然なの」
「に、人形だから……」
「そう、お人形さんは動かないのが普通だよ♪」

 快感でぼやけた頭の中に、妹の声が反響する。
 そして何故か手足から抵抗する力が消え失せていくのを感じる。

「おててをぎゅうーっ♪」

 指と指を絡ませ、結菜が俺の手を握る。

「うあ、い、痛っ……あ、あれ……」

 力の入れ具合でわかる。かなり強く握りしめられている。
 でも、痛みは遠くに感じる。

「痛くないよ? お人形さんだから、ふわふわだもん。ほら、ぎゅっぎゅっぎゅ♪」

 さらに数回、さっきよりも強く両手を握られる。
 そこに痛みはなく、手を握られた安心感と優しさだけが残っているみたいで……、

「ああ、ほんとだ……いたくない……」
「ねー? だから、体中を優しく揉んであげるね。痛くないよ、気持ちいいだけ」
「きもちいいだけ……きもちいいだけ……」

 うわ言のようにつぶやく俺を見て結菜がクスッと笑った。
 完全に催眠に落とされた状態のままで、俺は妹からのマッサージを受け続ける。

ぎゅっ♪ ぎゅっ♪ ぎゅっ♪ ぎゅっ♪ 

ぎゅっ♪ ぎゅっ♪ ぎゅっ♪ 

ぎゅっ♪ ぎゅっ♪ 

ぎゅっ♪ ……

 腕と腰、胸や首回り、そしてペニスの周辺も優しくいたぶられ、俺は悶絶した。

「あ、ああ、ああああぁぁ!」
「体中がぽかぽかふわふわで、きもちいいねー?」
「う、うん、すご、きもちいい! 結菜、結菜あああ!」
「おにい可愛い♪ ちゅっ……」

 柔らかい唇に呼吸を奪われる。
 微かにレモンの匂いがする……

ちゅっ、ぺろぺろぺろ……♪

 俺が舌を伸ばすのを待っていましたとばかりに、結菜はべろフェラを始める。

ニュル、ルルルル……くちゅくちゅくちゅ♪

 軽いキスが愛撫に変わり、俺はますます夢見心地にさせられてしまう。

(ああ、もうこのままでいい……蕩けてしまいたい…)

 半年前の俺は、こんなことになるなんて思っていなかっただろう。
 始めは俺の方から悪戯のつもりで教えた「えっちごっこ」が、最近はこんな風に立場が逆転してしまっているのだ。

 だがそれが心地よくてたまらない。

「ちゅっちゅっちゅっちゅ♪ お人形さんだーいすき」

むにゅにゅにゅううう~~~!

 同時に上半身を左右に揺らし、胸の感触まで刷り込まれた俺は情けない声を出してしまう。

「んふっ、はひいいいいいっ!!」
「あれ~? お人形さんが叫んでる。おっかしいなぁ?」

 いったん手を止めた結菜が、ニヤニヤしながら俺の顔を覗き込んでくる。

「あ……」
「恥ずかしいお顔になってるね、おにい♪ 結菜のおっぱい、そんなにきもちいいの?」
「う、うんっ、おっぱいすき……すきいいぃぃ!」

 反射的におねだりしてしまう。
 駄目だ、壊れてるのがわかってるのに止められない……。

「じゃあ、お顔にむにゅむにゅしてあげよーか?」
「えっ……」

ずいっ!

 結菜は着ていた服を、上半身だけめくりあげた。

ふるんっ……

「きもちいいよ……ふにゅふにゅむにゅむにゅ、おっぱいでギュウウ~~~って」
「あ、ああああぁぁ!」
「思いっきり優しくしてあげるからぁ、おにいの可愛いおねだりを聞かせて?」

 窮屈そうに飛び出した妹のバストは、今の俺のとって最悪の誘惑だった。

 こんなの逆らえない、抗えない……

 無意識に伸ばした指先は、踊るように身をかわした妹のせいで空を掴む。

「ちゃんとおねだりして?」
「ああああ! お、おねがい、おっぱい! 結菜のおっぱい好きだから、おねがいいい!」

 ろれつが回らない。回ってない。それでも伝えなきゃ、おっぱいにさわれない!
 結菜は俺の必死ぶりに気を良くしたのか、自分から胸を顔に寄せてくれた。

「しょうがないなぁ~、特別だよ? お・に・い♪」

ふよんっ……ぷにゅうううっ!

 やわらかすぎる肉の塊が俺の顔に押し付けられた。
 正直、これだけで射精してもおかしくないほど俺の意識は快感に塗りつぶされてしまった。

ふにゅ、ふにゅふにゅ♪ ふにゅ♪ ふにゅ♪ ふにゅ♪ 

ふにゅ♪ ふにゅ♪ ふにゅふにゅ♪ 

ふにゅふにゅ♪ ふにゅ♪ 

ふにゅん♪ 

 呼吸が乱れて意識が溶けてく……もうおっぱいのことしか、結菜のことしか考えられないいいいいい!!

「ほら、おっぱいスリスリ……それからぁ……」
「はぁ、はぁ、はぁっ!」
「あま~いニオイも感じてね? ふうううぅぅぅ~~~~」

 無防備な俺の意識に忍び込み、鼻孔をくすぐるのは柑橘系尾の甘い香り。
 頭の中で、数分前に結菜にされたことがフラッシュバックする。

(お、俺……誘惑に負けた、妹に負けたんだ……で、でも、気持ちいい……!)

「あはっ、ビクビクしてきたね? お手伝いしてあげる~」

ぎゅむっ!

 結菜の指先が、直接俺のペニスを掴み、手慣れたようにしごき始める。

しこしこしこしこしこしこしこしこ♪

「あっ、だめ……これヤバイ、いく、イっちまうううう!」

 勝手に腰が跳ね上がり、さらなる快感を求める。
 もう止められない!

「えいっ♪ イっちゃえー!」

くにゅんっ!

 仕上げとばかりに、結菜が手首を返す。そして俺に限界が訪れた。

「あああああああああああああああああああぁぁぁぁ~~~~!!」

ドピュウウウウウウウッ、ドプドプドプ!

 全身を痙攣させながら、何度もベッドの上で俺は爆ぜた。
 パンツの中は間違いなくドロドロだ……。

くちょくちょくちょくちょ……

「あ、ああああ、やめてえええええ!」
「おにい、かーわぃ♪ もっと気持ちよくなろーね?」

 ヌルヌルにされた俺の股間を弄り、笑顔でいたぶりながら、結菜はその後四回ほど俺を射精させるのだった。




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