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第四章 第一話






 俺は人間の世界へと戻った。
 それは確かだった。
 しかし、今までと違って困りごとが持ち上がった。

 全く予想できなかった、いや……今までが特殊だったのだろう。
 きっとリリスが気を利かせてくれたおかげで、今までの俺は無事に自宅へたどり着くことができたわけだが……今回はその前提があっさりと覆されたわけだ。

「あっ……」
「どういうこと?」

 ゲートをくぐった俺がたどり着いた先に志穂が居た。
 違う、今のは正しくないので訂正しよう。

 ルルカと別れ間際に、ほんの少しだけシフォンのことを考えてしまったのが良くなかったのだろうか。原因はよくわからない。

 とにかく志穂の部屋に俺が突然踏み込んだのだ、
 それでも志穂は驚かない。外見上の変化はほとんど見られない。
 少々頬が赤くなったとか、片方の眉毛がピクッと動いた程度だった。
 だが彼女は反射的に俺に足払いをかけ、ベッドに押し倒した。

「なるほどね、事情は理解できたわ」
「し、志穂……怒ってる、よな?」
「別に」
「だったら許してくれよ!」

 下から見上げている俺に向かって、志穂は冷ややかに答える。

「それとこれとは別」
「なんでだよおおおおおおおおお!!」

ぎゅりいいいいいいいい!!

「ひぎいいいいいいいっ、踏むなああああああ!」

 まるで当たり前とでもいいたげな様子で、志穂が俺の股間を踏みにじる。
 相変わらずクールな表情のままで、人差し指を顎に当ててから呟いた。

「そうね……きっと感情とか気分的な問題ね」
「じゃあ俺にはどうしようもないってことか!?」
「正解。だからあきらめなさい」

 そして今度は両手で俺の足をしっかりと掴み、割り広げた隙間に自分の体を滑り込ませてきた。
 これじゃあもう俺は足を閉じることすらできない!

「幼馴染に対してなら何をしてもいいと思っているのかしら?」
「違う違う違う違うああああああああああーーーーッ!!!」

くにゅくにゅくにゅくにゅ♪

 志穂の足の指が、亀頭をしっかりと捉える。
 そのまま素足で擦り上げられて、俺は悶える。

(やばっ、こいつのあしっ、足いいいいいいぃぃっ!!)

 ただの電気あんまのはずなのに、異常に気持ちいい……以前もされたことはあるけど、今夜に限ってこの乱暴な刺激がたまらなく体に響く。

「それにしても悠真、もう少し我慢できなかったっけ?」
「くっ、あああ、な、なにがだああああ!?」

 自分の足技に抵抗できずに悶えまくる俺を見て、志穂が唇の端を歪める。
 そのサディスティックな表情を見て、深くにもますます肉棒を固くしてしまった。

「アンタ、こんなに感じやすい体質だった? 私に対して色気を感じないとか、冷血ゴリラとか好き放題言ってたくせに」
「言ってねえし!!」
「あっそ」

 すると今度は足の裏全体を使って、ゆっくりマッサージするような刺激に切り替えてきた。

「あうっ、あ、あああああぁぁぁ! しほ、しほおぉぉぉ!」

 気持ちいい。こいつに弄ばれてるのに、さっきまでの荒々しい刺激とのギャップに逆らえない。体中が志穂の与えてくれる快感を待ちわびているようで、俺は一方的に呼吸を乱されてしまう。

「じゃあこれは、純粋に私の魅力が上がった結果ということかしら」
「うっ……」

 志穂の唇を見た瞬間、何故か俺は……

「今、シフォンのことを考えたでしょ」
「っ!? なぜわかる……」
「クスッ、そんなこともわからないなんて相変わらずね」

 全てお見通しだよと言わんばかりに志穂が笑う。
 さっきの志穂は、シフォンの色気が見事にシンクロした美しい表情だった。

「この浮気者……」

 だが志穂にとっては面白くないのだろう。
 わずかに怒気を含んだ声で俺を戒める。

「今夜は幼馴染として、たっぷりお仕置きしてあげないとダメみたいね」
「うあっ、ま、まって志穂! んあ、ああああああ!!」

トロォ……くちゅくちゅくちゅくちゅ……

 志穂はすっかり固くなりきったペニスの先端に唾液を落としてから、両足の指で竿の部分をしごき始めた。
 しかも時々片方の足で根本を固定しながら、先端をクリクリと弄んでくる。

「あっ、あっ、あっ!」
「こんなに開発されちゃって……サキュバスっていうのはすごい存在ね」

 喘ぎながら志穂の笑顔を見ていると、ますます体がこわばってくる。
 もともと美脚である志穂に、性的なテクニックがプラスされているのだ。
 やはりこれはサキュバスの技なのだろうか。

「私の足で感じてくれるなら、それはそれでうれしいかも」
「んひいいいいいいいいいっ! 志穂、それ、気持ちいいいいいいいいいいっ!」

 志穂は何度も同じ刺激を重ね、俺を調教するように甘やかしてくる。
 先端をこね回されながら、根本を優しく指先でなぞられると天国だった。
 そして溢れ出た粘液がさらに快感を倍増させる。

 数分間その行為を繰り返してから、息も絶え絶えの俺に向かって志穂が尋ねてきた。

「ねえ……シフォンより私のほうが好き?」
「ッ!?」
「答えなさいよ。ほらほらほらほら!」

ぎゅううううううう~~~~~~~~~~~っ!!

 志穂は足の指をまとわりつかせながら、土踏まずの部分で俺自身を思い切り挟み、緩急をつけて上下ピストンをしてきた。

「んあっ、あぎいいいいいいい!!」
「どう答えても地獄だと思ってるんでしょ? そんなことはないわ」
「え……」
「特別にシフォンには内緒にしててあげる。だから答えなさい」

 足コキを緩やかにしながら、志穂が珍しくウインクしてきた。

(か、かわいいな……今の……)

 めったにウインクなどしない激レアな志穂の表情に見惚れながら、俺は答える。

「し、志穂のほうが……好き、かな……」
「何よそれ。煮え切らない態度、気に入らないわ!」

 しかし次の瞬間、志穂は普段のクールな表情に逆戻りした。
 そして一気に皮をずり下ろすと、裏筋の少し上をピシッと軽く蹴り飛ばしてきた。

「あぎゃあああああああああ!!!」
「……負けたくないの。シフォンのことは嫌いじゃないけど」
「んあ、はぁ、はぁ、はぁ、い、今なんて言った……」
「何でもないわ。イきなさい」

 そして志穂の足の指がペニスに絡みつき、淫らな粘液を飛び散らせながら激しく上下し始める。

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♪ ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♪ ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♪ ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♪ ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ……キュウウッ♪ 

「ひっ、ひああああああ!」

ビュクビュクビュクッ!!

 足の裏に蹂躙されながら俺は爆ぜてしまう。
 しかも志穂は熱い精液を受け止めながら、さらにクチュクチュと裏筋を弄ぶ。

ビュビュッ! ピュルル!!

「イ、イってる! 止まんないいいいいぃぃぃ!!」
「ふん、何言ってるの?」

 そのまま連続射精を強要され、俺は志穂に意識を飛ばされてしまった……。



「良かったでしょ」
「はひぃ……」

 おそらく数分後、俺は志穂に膝枕されていた。
 さっきまでとは違って優しげな表情だった。

(志穂って、やっぱりきれいだな……)

 妹を除けば一番関わりの深い、ずっと見慣れている相手なのに胸が高鳴る。
 張りのある志穂の太ももの心地よさに身を任せてしまう。

「あ、浅乃さんよりも良かった?」
「え……」

 俺がその質問の意図がわからず返答に困っていると、志穂はため息を吐いてから顔を寄せてきた。

「まあいいわ」

ちゅううぅぅ……

 不意打ちのようなキスだった。
 でもその行為には、志穂の気持ちがとても込められているように思えた。

 甘いキスが長く続いたあと、俺は恍惚とした表情で志穂を見つめていた。

「あう、あ、あぁぁ……」
「……いつか必ず、言わせて見せるから」

 そう呟いてから、志穂はもう一度唇を重ねてくるのだった。




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