1・そのままギュッと抱きついてきた!(キス+素股エンド)



 気づけば朋花が悪戯な笑顔を俺に向けていた。
 そしてこの顔には見覚えがある。
 かつて子供時代のトモがどうしようもないイタズラを思いついた時の表情だ。

「うん決めた。
 ハジメくん、ちょっとだけ我慢して」
「あ、ああ……」

 何をされるのか不安ではあるがこうなっては仕方ない。
 じっとしていると、朋花は少し背伸びをするようにして目線を俺の高さに合わせた。
 そして股間に自らの手のひらを忍ばせて俺のペニスを捉える。

クニュッ♪

「ふああああっ!」
「いちいち騒がないの」

 朋花の細い指先が肉棒に絡みついたまま、グッと下へ押し込まれた。

ずにゅっ……

「あああぁぁっ!」
「えへ、おちんちんしごいてないよ?
 抱きついてるだけなのにそんなに感じてくれるんだ?」
「ぜ、ぜんぜんっ、感じてなんか……!」

 いつの間にか彼女の手がペニスから離れていた。
 それなのにしっかりと甘い刺激が継続して……これは素股!?

「にいちゃん、これなぁに?」
「な、なにといわれても……」

 猫がねずみをいたぶるような目で俺を見上げてくる朋花。
 その視線が俺の羞恥心を煽ってくる。

 俺は自分が何をされているのか、その時になってやっと理解した。

(チ、チンコがこいつの脚に挟まれてる……
 スベスベして気持ちいい、こんなのされたら、まずいっ!
 ふあああ、また大きくなっちまう!)

 その予想通り、俺は彼女に抱かれたままどんどん股間を硬くしていった。
 ペニスは左右から朋花の脚に挟み込まれ、絶えず刺激を与えられ続けている。
 窮屈ではあるが苦痛ではない。

「こういうことするの初めてだけどわかっちゃうんだぁ」
「な、なんで、こんな……・」
「ハジメくんの気持ちよさそうな顔って、見てるだけで幸せになっちゃうから」

 布団の中という逃げ場のない場所で朋花の美脚に囚われたペニスは、俺の意思に関係なくどんどん膨張していく。
 そのたびに彼女は足に力を込めて、キュッキュと俺を扱き上げてくるのだ。

「元気のいいおちんちん♪ 私のおしりをノックしないでくれる?」
「ごめん……」
「あはっ、かわいくなっちゃって!」

 朋花は俺に抱きついたまま腰のクビレから下だけを起用に動かしている。
 イルカのように前後に腰をくねらせたり、
 筆で字を書くようにお尻をゆっくり左右に振ってみたり……
 好意を持たれた相手からそんなことをされてはたまらない。

「はぁん……♪」

 不意に彼女の体がブルッと震えた。
 肉棒の周りから湧き出るクチュクチュ音が大きくなった気がする。
 もしかして朋花も感じているのだろうか。

(い、いれたい……朋花の膣内、これより気持ちいいんだろうか……!)

 顔を少し赤くし始めた朋花を見ながら妄想してしまう。
 もちろん気持ちいいに決まってる、でもおそらく処女。
 いい思い出にしてやりたいと思うけど、初体験の相手を男としてリードするでもなく、自分が一方的に気持ちよくされている現実。

「おちんちん、かたい、ね……」
「うっ、うう、朋花ぁ!」
「ハジメくんも感じてるよね? わ、私もだけど……」

 恥じらう表情がたまらなく可愛いくて、今すぐにでも挿入してしまいたかった。
 だがこんなに興奮したままで処女のキツキツの膣内に挿入したら、すぐに暴発してしまうだろう。
 さすがにそれは男として恥ずかしい。

(それならいっそここで、一度出しちまったほうが……いや、駄目だ!)

 自分を律する。
 朋花の色香にほだされたまま、一矢も報いずに撃沈するわけには行かないんだ。
 そんなことをしたら完全に誘惑に屈したことになってしまう。
 どうやら俺の中に、朋花に負けたくない気持ちがまだ少しは残っているようだ。

 だが、そんな意志をあざ笑うかのように彼女の腰使いは今の俺にとって残酷すぎた。
 興奮しまくりの俺と違って、朋花は落ち着きを取り戻しつつあった。

「あんっ、もしかして我慢してる? ハジメくん」
「ぜ、ぜんぜんっ、平気だからな!」
「そうなんだ。
 でもおちんちん、さっきからぷるぷるピクピクしてるよ。
 かわいいなぁ……えいっ!」

 軽く腰をひねる朋花。

ぬちゅううううゥゥッ……

 続けて朋花はゆっくりと腰を引きはじめる。
 ちょうどいい具合にぬかるんだ膣口がカリを優しく撫で回し、性感帯を舐め回す。

「ふああああああああああっ!!」
「先っぽが抜けるよぉ、抜けちゃうよぉ~?」

 その言葉のとおり、カリ首から先だけが太ももに挟まれている状態だった。
 そしてまもなく太ももから解放されるというのもわかる。
 だがそれはすぐに間違いだと気付かされた。

「えいっ!」

ぱちゅっ

「あああああああああああああああーーーーーーっ!!」

 彼女の方から腰を打ち付けられて悶絶する。
 朋花に抱きつきながら思わず声を上げてしまう。
 それほどの快感だった。

(きもち、よすぎるうううううぅぅぅ!!)

 その直後、魅惑の太ももにぎゅううううっと締め付けられた。
 再び声を上げてしまう俺。
 朋花は笑いながら左右に腰を振ったり、円を描くような腰使いを開始する。
 ほっそりした太ももにそのまま強制ダイブさせられたペニスがビクビク震えている。
 我慢汁を大量に吐き出しながらその刺激に耐える。

「ハジメくん、おちんちん気持ちいいの?」
「がっ、あ、ああぁぁ!」

 朋花に聞かれるまでもなく気持ちいい。
 気持ちよすぎるにきまってる!
 それを察したのか彼女が嬉しそうに笑った。
 男が甘くしびれる動作を何度も繰り返し、さらに俺を窮地に追いやる。

「それそれっ」

ぱちゅっ、ぱちゅっ!

 感じやすい場所を的確に刺激されて俺は悶え続けた。
 布団の中で淫らな音が鳴り響く。その度に俺の力が全身から抜けていく。
 気を抜いたら屈してしまいそうな刺激を耐えるには、ガクガクしながら朋花の細い腰にしがみつくしかなかった。

「ハジメくん、もっと朋花に気持ちよくしてほしいんでしょ?」
「も、もうやめ……」
「ちゃんと答えてくれないと繰り返すよ」
「うあ、あ、あああーーーーーーーーーーーーーっ!!」

ぱちゅっ、ぱちゅっ! どちゅっ、ぱちゅっ! ぱちゅっ、ちゅっ! ぱちゅっ、くちゅっ! ぱちゅっ、ぱちゅっ!

ずちゅっ、ぱちゅっ!ぱちゅっ、ぱちゅっ!ぱちゅっ、ずちゅっ!

ぬちゅっ、ぱちゅっ!ぱちゅっ、ぱちゅっ!ぱちゅっ、ぱちゅっ……

 朋花の腰使いは同じ動きだけでなく、8の字ローリングなども絡ませて俺を悩ませた。

 そしてついに我慢できなくなり、俺は大声を上げてしまう。

「ああっ、朋花! とも、ああああぁぁ~~~~~~~~~っ!!」
「んふ、どうしたの? ハジメくん」
「も、もうイかせ……イかせてええええええ!」
「かわい♪ 我慢出来ないんだ? しょうがないなぁ~」

 悩ましげな下半身の動きが止まると同時に朋花の両手が俺の顔を挟み込む。
 正面から見つめられる。
 横を向くこともできず、朋花の目に心が吸い込まれそうになる。
 すぐにそのきれいな顔が近づいてきた。

ちゅっ……チュプ、チュル……

 ピッタリと重なる唇。微かにうごめいてバイブレーションをかけられる。
 朋花がそっと目をつむる、その顔もまた美しかった。

「あ、ああああ! い、イク……だめだ、もう俺……ッ」

チュ、ポッ……

「ぷはぁ……ハジメくん、静かにしないと聞こえちゃうよ?」

クチュ……

「!!!!!」

 そっとささやきながら朋花がウインクしてきた。そして今度はディープキス。
 顔を左右に動かしながら、朋花が舌先で俺を翻弄する。

 俺はといえば、情熱的なキスで声を封じられてますます興奮してしまった。
 恍惚としている俺に朋花はおっぱいまでこすりつけてきた。

ふにゅ……

(あああぁぁ~~~~~~~~~~っ!)

 柔らかな朋花のバストで、俺の胸が溶かされたみたいだった。
 極上の巨乳が惜しげなく揺れる刺激に上半身がビクビク反応してしまう。
 あわてて歯を食いしばって声を殺す。
 しかしそろそろ俺の我慢の限界が訪れようとしていた。

「ハジメくんのおちんちんが泣いてるよ?」
「だ、だって! こんなのされたらああぁぁ~~」
「トモより歳上なのに情けないぞ?
 でもにゅるにゅるのクチュクチュで気持ちいいもんね。
 もっと気持ちよくしてほしい?」

 熱い吐息で必至に頷く俺を見ながら彼女が笑った。
 朋花は俺を抱き寄せるようにして更に強くおっぱいをこすりつけてきた。
 同時に腰をくねらせ、ペニスを前後にしごき続ける。
 そのコンビネーションが絶妙すぎて、俺はひたすら感じまくっていた。

「ハジメくん、好きだよ……好き……」

 そろそろ仕上げと思ったのか、朋花はキスをやめて耳元でトドメの言葉をささやいてきた。
 同時に耳たぶが濡れるのを感じた。
 朋花の舌先だ……弱点を責められてドキドキが止まらない。

「うああぁぁぁ……」
「その声、母性本能くすぐられちゃうよ。もっと優しくしてあげる」

 濡れた舌先は耳たぶだけでなく、首筋や鎖骨までもペロペロと舐め始める。
 それらは俺が体験したことのない刺激だった。
 神経をそのまま愛撫されたみたいで、気持ちよすぎて我慢の仕方がわからない。
 興奮だけがどんどん積もっていく。

「さっきも言ったけど、ハジメくんの顔見てると気持ちいいところがわかっちゃうんだー」

 一方的に性感帯に変えられた場所をそろーっと丁寧に舐められる。
 何度も丁寧に責められ、その都度朋花の舐め方も変化していく。
 それはため息が出るほどたまらない愛情の注入。

 心が完全に溶けた。まともに声が出せない。
 もっとしてほしくなって、我慢なんてこれ以上できそうになかった。

「ああっ! ともか、ともか、ともかあぁぁっ!」
「ハジメくん好きだよ……私も、にいちゃんのこと大好き……」

 何度も甘い声で好きと言われ、名前を呼ばれながら再び優しくキスされた。
 その行為を十回以上繰り返してから、朋花は静かに顔をあげた。

 心が溶けきったのを感じる。
 自分の中で朋花の存在がどんどん広がってくる。

「お風呂で溺れちゃうのは大変だけど、ここなら問題ないよね」
「うっ、ああ、あ、はぁ、はぁ、はぁっ……」

 もはや気絶寸前といった様子の俺に向かって朋花が言った。

「ハジメくん、お布団の上で私に溺れて?」

ちゅ、うううぅぅ……♪

 それは今までで一番熱いキスだった。
 朋花の気持ちがこもっていて、一気に全身を包まれるような感覚。
 指先まで彼女の思いが伝わって、一瞬で燃やし尽くされたような気分だった。
 その瞬間、ものすごい量の精液が精巣から駆け上がってきた。

「うあっ! イク、イクッ、このまま全部出……イクううううううううッ!」
「叫んじゃ駄目ぇ~」

ちゅう、うううう♪

ビュクビュクビュクビュルルルル~~~~ッ!!!

 射精と同時にキスで声を封じこまれた。
 朋花に全身を強く抱きしめられたまま俺は連続絶頂してしまう。

 太ももに挟まれたペニスは壊れたみたいに精を吐き出し続け、数分間イキっぱなしにされてしまう。

 逃げ場を失った快感が体の中でグルグルと渦を巻いているみたいで、あっという間に俺の体が脱力してグニャグニャになる。

 朋香はそんな俺が落ち着くまで、ずっと優しく抱きしめてくれたのだった。


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