3・急にキスをしながらペニスをしごいてきた!



 朋花は身を起こし、俺の真上にピッタリ重なるように覆いかぶさってきた。
 それから上半身だけを俺に預け、両膝をついて腰を浮かせた。
 顔と顔が10センチほどの距離で正面から見つめられる。

「えへ、いいこと考えちゃった♪」

 グリグリした大きな瞳に吸い込まれそうでドキドキしてしまう。
 だがそれはとてもイタズラな笑顔だった。

「なにをするつもりだ……」
「んー、ハジメくんにとって悪いことじゃないと思うよ? うふふふ」

 朋花はそういってはぐらかす。
 理由はわからないけど背筋がゾクゾクしてくる。
 悪いことじゃないといいつつ、絶対に悪いことが起きそうな気がするのだ。

「うあっ!」
「ふふ……」

 不意打ちのように朋花の手がペニスを掴む。
 右手は俺の顔の脇についたまま、女性上位で手コキしてくるなんて!

「おちんちんってすごいよね。
 こんなにプニプニしてるのに芯が硬くて」

 朋花がさらに詳しく取調べをするみたいにペニスを優しくしごき出した。

(う、うあ、なんだこれ、きもちいいいぃ……)

 本当にその手付きは優しくて、いや……優しすぎて抵抗できない!
 マシュマロを潰さないように手の中で弄ぶような、柔らかすぎる握り方なのだ。

「えへへ、気持ちいいでしょ?
 ハジメくんの大切なところ、トモがゆっくり揉みほぐしてあげるからね」

しゅ、しゅっ、しゅ……しゅるるるる……

 独特のリズムで手コキをされて、俺はますます身動きが取れなくなった。
 やわやわと撫でられるようなしごかれ、気持ち良い場所に時々指先が絡む。
 だが気持ちいいのに物足りない。

(もっとほしい、もっとしてほしい……)

 これを続けられたら焦れったさで狂ってしまいそうだった。
 それなのにどんどん興奮だけは高まっていく。

「とも、か、それ……うあっ、あ、ああ、あっ!」
「男の子がとろけちゃいそうになる顔見てると興奮しちゃう……」

 年下の彼女にじっと見られてるのが恥ずかしい。
 でもそれがまた興奮を生み出している。
 その証拠にペニスがさっきよりも硬くなったのが自分でもわかる。

「私の手の中にハジメくんがいるんだよね?
 すごく感じやすくて、私に甘えて可愛くなってきちゃうんだよね」

クチュ、クチュクチュ……しゅっしゅっしゅっしゅ……

 一定のリズムで刻まれる快感は非常に厄介だった。
 体中から力が抜け落ちていく。朋花のことしか考えられなくなってしまう。

 甘やかされてるんだ……朋花の手のひらの中で俺自身が溶けていくみたいだった。
 しかもトロトロになった俺をしっかりと彼女の手が包んでくれてる。
 もっと甘やかしてあげたいと視線で訴えかけながら、容赦なく俺を甘やかしてくれる。

「ハジメくん、朋花のこと好き?」
「んっ! う、ううぅ、それは……あああーーーーーっ!」
「まだ言えないかぁ……でもニュルニュルがいっぱいでてきた……
 好きって言ってくれるまでずっと触っていたいなぁ」

 きっとこれは本音だ……朋花の手のぬくもりがそれを信じさせてくれる。
 この甘やかしを続けられていたら、いずれ俺は誘惑に負ける。
 朋花に好きと言ってしまうだろう。
 年下の女の子の手のひらがこんなにも気持ちよくて、こんなにも凶悪だったなんて。

「これじゃあもう隠せないよね。
 トモにしごかれて気持ちいいんだよね」

 コクン、と小さくうなずいた。
 今更隠す意味なんてない。
 唇が触れ合いそうな距離で見つめられながら、手のひらでペニスを包まれ、指先でくすぐられている。
 ただそれだけなのに気持ちいい……セックスよりもきっと上位の何かだと思った。

「今度はお腹で挟んでいじめちゃおっと」

パチュ……

 手のひらとは違う暖かさに包まれる。
 ペニスが震えるのと同時に俺の口からため息が漏れた。

「おちんちん暴れてるね。じっとしててほしいなぁ?」
「う、うう、はずかしい……」

 彼女の手がペニスから離れて俺の背中へと回された。
 朋花の体がさらに密着して、小さく呻いてしまう。

ヌチュヌチュヌチュッ……

「あ、あっ、馬鹿! 腰を使うなあああああ!!」
「うりうりうり♪ 効いてるっぽい」

 ギュッとしがみつくように俺を抱き寄せ、朋花は両脚を俺に絡めながら腰をくねらせてくる。
 密着した肌の感触とペニスへの刺激が順番に俺を責め立てる。

(気を抜いたらこのまま射精しちまいそうだ……それにこいつの体、スゲー気持ちよくて!)

 心臓の音が伝わるほど密着したままでペニスが悶え狂っている。
 物足りなさと満たされ過ぎが同居したような心境で俺は喘ぐ。
 一回り小さな少女の体が心地よくて、いつの間にか自分の方から彼女を壊してしまうほど強く抱きしめていた。

パァンッ!

「んああああああああああっ!」

 戒めるように一度大きく腰を浮かせ、打ち付けられた。
 それからすぐに腰をくねらせながら朋花が言う。

「こんなカチカチのおちんちん、トモのお腹の中へ入れようとしてたの?」

 俺に快感がどれくらい染み込んでいるかを探るような、小悪魔っぽい視線で俺をじっと見つめてくる。
 いつの間にか目線の高さが同じになっていた。
 それを意識した時、ますます俺は興奮してしまう。

「い、いれて……入れてくれ、ともかぁ……」
「ハジメくんの、すごく熱い。
 私の膣内に入れたら気持ちよさそうだけど、絶対赤ちゃんできちゃうよぉ」

 下腹部に手を忍ばせ、そっとペニスを撫で始める朋花。
 ヒクついている亀頭に細い指が絡みつき、ゆっくりしごき出す。

「こんなに膨らんで、柔らかいのに芯があって気持ちよさそうだよね……食べちゃおうかな」

 何気ない一言ですら今は刺激的に聞こえてしまう。
 しかもペニスをいじられ、今すぐにでも射精してしまいそうな甘美な心地よさに声も出せない。

「ねえ、おちんちん入れちゃう? ハジメくん」
「いれたいよおおぉぉ、でも、だめだ……
 いれたい……けど妊娠はダメだ、あああぁぁ……」
「ふふっ、まだ理性が残ってるんだね。
 でも思い切って作っちゃう? ハジメくんとトモの可愛い赤ちゃん……ん、チュッ♪」

 密着したまま片手でペニスを操りながら、もう片方の手で俺の頬をなで、軽くキスをしてきた。
 それが心と体を同時に侵されているみたいで気持ちいい……
 虜になりかけてる……年下の朋花に!

「あはっ、ビクビクしはじめたぁ♪ もうすぐイっちゃう?」

 悔しさと気持ちよさが混ざりあった感情を、朋花の指先が一枚ずつゆっくりとめくりあげていく。
 カリカリと爪の先で皮を破られ、少しずつ中身が露出していくような危機感。
 やがて俺の感情の奥に潜んでいる一番中心に彼女の指先が届きそうになる。

「我慢してるんだよね、ハジメくん?」
「うあっ、ああぁ、え……何を!?」
「誘惑されて気持ちいいのに認めたくないんだよね。
 だから朋花がおちんちんコリコリしてあげる。
 ここ触るとさっきからビクンッてしてくれるから好きなの」

 わかっているのかいないのか、朋花は微笑みながらペニスを優しく弄り回す。
 同時に俺の心もかき混ぜられて思考が蕩けていく。
 指先と甘い言葉で意地悪く狂わせようとしてくる朋花のテクニックがたまらなく気持ちいい。

「我慢なんかできなくして、トモのこと認めさせてあげるんだから」

クチュクチュクチュクチュッ!

「うあ、あああ、そこおおおおぉぉぉ!」
「うふっ、ビンゴ♪
 ハジメくんの精子、トモのお手々にいっぱい出していいよ」

 朋花に囁かれて腰の奥が急にジンジン痺れだした。
 射精が近い。
 男なら誰でもわかる感覚だ。でも……

(イきたいけど、挿入したい! このままイかされるなんて、男として恥ずかしすぎるッ)

 最後は朋花の膣内で果てたい。
 狂おしいほど突き上げてアンアン言わせてやりたい。
 誘惑に耐えている理由はそれだった。

 でも今の自分は体の自由が利かないほど快楽漬けにされているのだ。
 うまく言葉にならない俺の頭を彼女の手のひらがペタペタ撫でる。

「おまんこに入れたら本当に赤ちゃんできちゃうもん。だから今日はお手々で我慢して?」
「ともかぁ……」
「言うこと聞いて、ハジメくん」

ちゅ、ううぅぅ……♪

 そしてまたキスをされた……心が少しだけ緩む。
 朋花の唇にはそんな魔法が隠されているのかもしれない。

ちゅっちゅっちゅっ……ちゅ、ぷちゅ……

 俺の反応に気づいたのか、朋花はキスの嵐をお見舞いしてきた。
 唇、ほほ、首筋、乳首、腕……
 いろいろな場所にキスされているうちに、すっかり俺は動けなくされてしまった。

(あ、あたまがボーっとしてきたぁ……いっぱいキスされて、何も考えられな……)

 無防備な俺の股間に彼女の手のひらが迫る。
 今度は両手で握りしめられた。

きゅうううう……

「ふあぁぁっ!」
「トモの指、きもちいい? ニュルニュルいっぱいになって、おちんちん泣いてるみたいだねぇ」

 そのまま何度かペニスをしごかれ、いつの間にか添い寝状態にされていた。
 クスクス笑いながら朋花が右側から俺を見つめている。
 恥ずかしいけど気持ちいい……
 側位の状態で彼女はゆっくりとペニスを上下にしごき続けている。

「ハジメくんが我慢してる顔可愛いよぉ……でも意地悪したくなっちゃうかも」

 小さな唇が近づいてくる。
 また唇にキスされる、と思ったが朋花の狙いは俺の左耳だった。
 半分だけ体を起こして俺を抱き寄せ、覆いかぶさってくる。

「まだキスしてないよね? こっちを責めてあげるぅ」

 肌のぬくもりを感じながら俺はジワジワと快感に侵されていく。
 チュッチュッチュ、と耳元でキスを繰り返される度に俺は小さく喘いだ。
 その声がだんだん大きなものへと変わるのにそれほど時間はかからなかった。

「うあっ、ああっ、ともかっ! ともかあああぁぁぁ!」
「ちょっと感じすぎ。大人しくしてて? ハジメくん」
「だ、だって! そんな、あ、またそこばかりいいいいいぃぃ!!」

 キスのタイミングに合わせて朋花は指先で裏筋をクリュクリュと触ってくる。
 それがどうしようもなく気持ちよくて、我慢できない甘い刺激に俺は悶え狂ってしまう。

(きもちい、きもちいいよおぉぉ! で、でも足りないッ!)

 いつの間にか俺は彼女の名前を何度も呼ぶようになっていた。
 その様子に満足したのか、朋花はキスを中断して俺に問いかける。

「にいちゃん、大好き……トモに会いに来てくれてありがと」

 それは感謝の言葉だった。
 でもペニスをしごく指先は一向に止まらない。

「だめ、それ出る……出ちまうから、あああぁ!」」
「ヌルヌルすごいよねぇ。でもやめないよ? だってにいちゃん喜んでるもん」

ヌチュヌチュヌチュヌチュ

 俺が耐えきれるギリギリのところを狙っているようにペニスをしごき続ける朋花。
 イってしまう直前にパッと手を離し、また興奮の波が収まる前に刺激を再開する。

 ああそうか、朋花の指が気持ちよすぎる理由がわかった。
 純粋に俺を喜ばせようとしてるんだ。
 触っているだけに見えて、一生懸命俺の感じやすい場所を探っていたんだ。

「ハジメくんの感じやすい場所はもう全部覚えたよ」
「そんな……う、ううううぅぅ!」
「ここからはおちんちんといっしょに、心の中までトモに触らせて~~」

ちゅっちゅっちゅっちゅ……クチュクチュクチュクチュ♪

 キスと一緒にしごかれると、本当に心まで包まれたような感覚になる。
 愛情を流し込まれてそのまま彼女の色に染められていくみたいで……抗うことすら馬鹿らしく思えてきた。

「もう限界だよね? いじめちゃってごめんね」
「あっ、あっ、ああああーーーー!」

 朋花がペニスからパッと手を離した次の瞬間、細い人差し指が亀頭の先端を優しくこすった。

クチュシュッ……

「ハジメくんの可愛いお顔、しっかり見ててあげる。朋花の指でイっちゃえー!」

ビクッ……

 ペニスが空打ちした。
 そこから広がる波状攻撃のような快感が俺の全身を痺れさせる。
 さっきまでとは全然違うトドメになりうる一撃。

ビクビクビクッ!

 カウパーがドバっと吹き出しそうになる。
 さらにゆっくりと確実に精液が駆け上がってくる。
 自分ではもう止められない!

「うああああっ、だ、だめだああああ、で、でるうううう!」

 まさに蜂の一刺しと言ってもいいような狙いすました愛撫だった。
 先端に白いしずくが少しだけ顔を見せた。

(さわられて、ないのにっ、イくっ、イく、イっちまううううう~~~!!)

 全身が液状化したみたいになりながら俺は朋花の目を見る。
 彼女はニッコリ微笑みながらそっと口づけてくれた。

 その瞬間、

プシュ、ビュル、トロリ……トロォ……ブピュ、ピュル……

 断続的に何度も俺はイかされた。
 何も触れられていないペニスからドクドクあふれる精液。
 それは朋花の優しい愛撫と誘惑に完敗した証拠だった。

「あはっ、誘惑に負けちゃったね。認める? ハジメくん」
「またイくっ! はうっ、ああああ、み、認める、認めるけど、これ止まんない、止まんないよおおおお!」
「へぇ、こんなに出るんだ。もっとセーシ出すとこ見せて? ハジメくん♪」

クニュクニュクニュ♪

 呼吸を奪うようなキスと一緒に、いたわるように先端を手のひらのくぼみで撫でられる。
 すると、たまらなく気持ちよくてますます彼女を好きになってしまう。

 ビクンビクンと痙攣しながら快感に喘ぐ俺を抱きしめ、朋花は俺をさらなる快楽へといざなう。

 俺と朋花の甘い時間は、それから一時間近く続いた。





先へ

戻る










※このサイトに登場するキャラクター、設定等は全て架空の存在です
【無断転載禁止】

Copyright(C) 2007 欲望の塔 All Rights Reserved.