『スライムバスター3 ~境界線からの使者~』
ミルティーユが魔力で作り出した繭の中で、ウィルは終わりなき快楽を味わっていた。
「うううぅ、なんてことだ……」
幻影とわかっていても確実に感じさせられてしまうだけでなく、とにかく彼女は強敵だった。
騎乗位で彼女に犯されてからウィルは何度も射精させられている。
男を翻弄するために与えられた容姿だけでなく、ミルの腰使いは精妙を極めていたのだ。
快感に抗うウィルの動きを先回りするようにふわりと手足を絡みつかせて動きを封じてくる。
絡みついた長い手足をすべらせるようにして肌をこすり合わせる。
しっとりとした感触でウィルの我慢を崩しつつ、ほんの数回ほど焦らすように腰をくねらせて男の体に快感を蓄積させてゆく。
しかもウィルのほうから腰を突き上げたり反撃をすると瞬く間にミルは消え去る。
泡のように消え去った彼女の影からまた新たな彼女が生まれ、リセットされない快感が積み重ねられていくのだ。
「あああぁぁ、またっ! イくうううぅぅぅ!!」
ねっとりと甘いキスをされ、膣内でペニスを蹂躙されながら乳首を指先で転がされたウィルの背中が震える。
射精が近い。それなのに止められない。
回数を重ねるほどに情欲が高まり、射精までの間隔が短くなってきていることを彼は本能的に感じ取っていた。
ドピュッ! ビュルルルッ!!
「うああああっ!」
こらえきれずに射精すると、すぐに精力がリセットされる。
膣内に収まったまま萎えることなく再びペニスが膨れ上がっていく……
「そんなに好きなんだ。クスクスッ♪」
妖しく微笑むミルの顔を見ながらウィルは赤面する。
何も言い返せず、反撃しても無力化されて再び犯されるとわかっているのだ。
黙って彼女の言葉を聞くしか選択肢はない。
くいっ、くいっ、くいっ♪
「えっ、嘘だ……あっ、あ、あああっ!!」
突然やってきた刺激。
しゃくりあげるようにミルが腰を前後にグラインドさせてきた。
「もっとよくしてあげる」
ひんやりした彼女の手がウィルの腰に回される。
手のひらをお尻に添えられ、固定された状態で小刻みに腰を動かされる。
「ああああ、あ、見ないで……」
「ふふふ♪」
ウィルの懇願する顔を優しく見つめていても、ミルティーユが腰の動きを緩めることはなかった。
膣内で亀頭をえぐるようにしながら急所をあぶり出すようにグニグニと揉みしだく。
(んぅ、くあああ、こ、これえええぇぇ!)
ミルに悟られまいとするウィルをあざ笑うように、彼女の腰使いは容赦なく忍耐力を削り取る。
同じ動きをさらに何度も重ねられ、膣内でペニスが切なく震えだす。
ああ、出る……また抜き取られる。
イけばイくほど彼女に溺れてしまうのに……!
ウィルは無意識に首を左右に振っていた。
その顔をギュッと抱きしめるようにしながら、耳元でミルティーユがつぶやく。
「ね、もうイっちゃお? ほらぁ……」
クチュッ……
ペニスの根元が甘噛され、内部もウネウネと締め上げられ、体中を愛撫された状態でウィルは――
ビュルル、ビュクッ!!
我慢することなできるはずもなかった。それに、もう何度目かわからぬほど吐き出しているというのに、彼の体には苦痛が一切なかった。抱きしめられたまま勢い良く射精させられ、体中に快感が駆け抜けてゆく。
ウィルが精を遡らせると、ほんの僅かに魔力の繭が白く濁る。そしてまた元の色に戻る。
時が止まった空間で、ウィルはミルティーユに何度も敗北した。
その頃、ライムは母であるシアノ女王とともにクリスタルパレスにある宝物庫の前にいた。
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