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小指の先までしゃぶり終えた龍麻はうやうやしく足を降ろし、膝を開かせた。
残りのストッキングも破り、光沢を放つ下着を晒けださせる。
ブラと同じデザインのそれは、上質が故に薄い生地で、散々に愛液で濡れた今、
はっきりと蔭りや、その下にある秘唇の形を浮き上がらせていた。
「こんな濡らしちゃって……うちで洗濯してあげるからさ、今日は下着無しで帰りなよ」
「そ、んな………っぅぁ……っは、あ、ふ………や、っくぅぅっ……!」
龍麻は、そんな頼みが聞けるはずもなく頭を振る葵の下着の上辺を掴み、軽く引っ張る。
くちゅ、という耳を塞ぎたくなる音がして、絹と媚肉との間に挟みこまれた淫らな蜜が溢れ出した。
「だってほら、もうぐしょぐしょだよ? これじゃ気持ち悪いでしょ」
「で、でも……っ……」
「大丈夫、送っていくから。だからノーパンで、ね?」
下卑た言い方に感じ、下着無しで帰る自分を想像してまた感じてしまい、
潤いはもう、今すぐ挿入されても構わないほどになっていた。
しかし、龍麻にまだその気は無く、
下着の窪んでいる所に指を当て、のこぎりを引くように上下させる。
ゆっくり、呼吸よりもゆっくりと指を引きあげ、埋もれていた尖りを露にさせると、軽く弾いた。
「ひっ……ぁぁっ! それ、い、い……!」
「どれ? これ?」
言いながら、今度は強く弾く。
快感の塊になっている所を刺激され、葵の口の端から涎が飛び散った。
「そんな……強いの……だめぇ……」
「これくらいなら、いいの?」
「ん、ぁ……っふ……んぅ……」
膝を立てて身悶える葵をなだめ、生い茂った叢を撫で、淫口に指を踊らせる。
溜まっている蜜を充血した膨らみになすりつけると、葵が髪を振り乱して喘いだ。
「あぁぁっ……! ぁぁ……っ、はぁぁっ……ぁん……」 
敏感な蕾をこねるように指を動かしながら、葵の傍らに横になった龍麻は耳元で囁く。
「葵はさ、いつもどんな風にするの?」
「……え?」
「一人でする時だってあるでしょ? どんな風にしてるの?」
「…………」
さすがに恥ずかしくて葵は黙ってしまったが、
龍麻の指が脅迫するように触れていて欲しい場所から離れると、すぐに観念して口を開いた。
「ま、待って…………最初はゆ、び……はんぶ、っん……くらい、入れて……抜き差し……」
「こう?」
「そっ! そっ、そう…………それから、おく……おくまで入……いれて、指、曲げて……」
「ここかな?」
龍麻は葵が自分で慰めている所を想像しながら、言う通りに指を曲げ、
導くようにうねり、熱く濡れた蜜で歓迎する隘路の上壁を小さく引掻いた。
「ひゃぁっ……! くう……っ、やぁ……」
「……ここがいいの?」
声が出なくなってしまった葵は、ただこくこくと頷く。
最も感じる場所を抉られ、続きが無い事に物欲しそうな顔を浮かべながら、
龍麻が自分の顔をじっと見つめているのにしばらく気付かなかった。
「あ……」
「そんな物欲しそうな顔して……いやらしいな、葵は」
「だっ、……て……んっ」
龍麻は何か言おうとする葵の口を塞ぎ、上唇を触れさせたまま囁く。
「自分でするのと、どっちが気持ちいい?」
「龍麻の方が……気持ち、いい……わ……」
「……そう」
期待通りの答えに頷き、指を奥深くまで差し入れ、同時に親指で芯を探りながら、
更に愛撫を重ねようとすると、葵が弱々しく腕を掴んできた。
「龍、麻ぁ……私も……したい、の……」
「……いいよ」
頷いた龍麻が仰向けに寝転がると、秘部を惜しげもなく晒しながら、葵がその上に跨った。
動いたはずみに淫液が顔にかかったが、龍麻はそれを拭こうともせず腰を抱え込み、
服を着ている時からは想像も出来ないボリュームを持った尻を、愛しげに撫でる。
「んっ……」
吐息に連動するように淫唇からあらたな蜜が滴り、腿を伝う。
そのことごとくを舐め掬いながら、蜜を湛えた源へと舌を近づけていった。
「んんっ……んっ、あぁ……ん……」
もうはっきりと開いている桃色の扉にキスを浴びせ、舌をこじ入れる。
鼻をこすりつけるようにして顔を密着させながら、限界まで舌を伸ばして内壁を舐め上げた。
「くぅぅぅっ……! はぁん、ぁぁぁっ……!」
太腿がきゅっと締まり、極上の質感に顔を挟まれた龍麻は、無我夢中で葵の全てを貪りはじめた。
このままではまた一方的に責められてしまう、と危機感を覚えた葵は、
目の前にそそり立つ龍麻の肉茎に腹の中から熱い呼気を吐きかけると、愛しげに唇を触れさせる。
ひくり、とうねったそれを、更に反応を試すように舌先でなぞりあげた。
「っ、う……」
葵は焦らされたお返しをしてやろうと思っていたが、龍麻の、
小さいながらもはっきりと口にした喘ぎを耳にすると、我慢が出来なくなってしまった。
根元に手を添えてこちらに傾かせ、雁首の辺りまでを頬張ると、
それが発している熱気が口の中に流れこみ、舌をくすぐる。
いきなり強い刺激を与えないように舌先を使って予告してから、ゆったりと動かして包み込んだ。
舌の中心で亀頭の先端を拾い、渦を描くように回す。
奥まで含み、浅い所で咥え、次第に動きを滑らかにしながら、懸命に男根を愛しむ。
あまりに巧みな葵の舌技に、龍麻はいつしか女唇を責める事も忘れ、
下腹を包む快感に意識を奪われていた。
「葵……もういいよ、ありがとう」
高まりを覚えた龍麻は、その事を葵に告げたが、
葵は挑発するように尻を振ると、更に激しく顔を動かした。
じゅるじゅるという、聞くだけでたまらない音を立てながら、
頬の内側まで使って長大な剛直を愛しむ。
全てを口内に含めないのを悔しく思いながら、剥き出しになっている所を重点的に責めたてた。
「あお…い……っ!!」
容赦のない口淫に、たまらず龍麻の腰に溜められた白濁が迸る。
葵はそれを口内で受け止めると、迷いなく飲み下した。
口を離すと、まだ残っていた粘液が跳ね、
口紅など塗らなくても深い薔薇の紅を湛えた唇の端にかかったが、それも手の甲で拭い、舐め取る。
軽くむせながら身体の向きを変える葵に、龍麻は驚きを隠さずに話しかけた。



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