(2025.04.23改稿)





 激戦で消耗した体力を取り戻した僕は気絶しているライムを押しのけて立ち上がった。

「……お休みのところ悪いね……」

 ころん、と転がるライムに部屋の窓のカーテンをもぎとって被せてやる。
 敵とはいえ女性を裸のままにしておくのは気が引けた。

(でも、まいったなぁ……スライムリングが無くなっちゃった)

 ルル達とコンタクトできないと思うと残念だ。

「……やっぱり、やさしいんだね。この身体をそのまま放置してもよかったのに……」

 突然、ライムがしゃべりだした!

(しまった! 彼女は人間とスライムのハーフだからイカせても消えないんだ!!)

 慌てて身構える。まずいぞ。今の僕では復活したライムを迎え撃てない。
 しかし彼女は勢いよく立ち上がり満面の笑みを浮かべて僕に抱きついてきた。

「ありがとう、おにいちゃ~ん!」

「えっ……この感じはもしかして……??」

 ライムが人懐っこい笑顔で僕に頬を寄せてくる。

「そうだよ、ルルだよ。他の二人も中にいるよ~ 私たちでこの人の身体を操ってるの」

「お、驚いた……そんなこともできるのか」

「操っている間はこの身体でから抜けられないけど。あっ、ライムさん自身はお兄ちゃんにやられて悔しがってるみたい」

 スライムリングが消えると同時に魂が解放された3人がライムを器として蘇ったということか。

「ここからは私たちがお兄ちゃんをサポートしてあげる! けっこう力になれると思うよ。この身体、すごく強いみたいだし」

 ライム(の身体)を味方につけ、思いがけず2人のパーティーになった。

「急いで宮殿の奥を目指そう!! 」

 僕らはこの部屋をあとにした。





 以前僕がスライムバスター昇進試験を受けた場所のさらに奥に神官長ミサの部屋がある。
 僕らが周囲の様子を見ながら中へ入るとすでに2人の女性が倒されていた。
 彼女たちはおそらくショートとミディアム……僕の試験官だった神官たちだ。
 近寄って状態を確認する。ぐったりしているが息はある。

「あ、あなたは! お願い、助けてください……神官長さまが……うぅっ」

 僕に気づいたショートが、涙を浮かべて助けを求めている。

「この奥にある隠し扉から神殿の地下にいけます。今回のこの騒ぎは、淫魔たちがひそかに地下礼拝堂に侵入して、悪魔を寄り付かせない結界を破ったことが原因です」

 ミディアムのほうは依然として気絶したままだ。泣きながらショートが話を続ける。

「それに気づいた神官長さまが地下に入られた直後、淫魔の少女がやってきて……私たち二人で応戦したのですが、まるで歯が立ちませんでした」

 二人を倒した淫魔は少女の姿をしているらしい。しかし、この二人の神官もかなり高レベルだ。
 それを簡単に倒してしまうほどの実力……急がないと神官長があぶない!
 僕らは隠し扉を通じて神殿の地下へ向かった。





「大神官ミサ、なかなかしぶといですわね……私の『淫夢の呪文』にも耐え切ろうとしている」

 金色に輝く髪を揺らしながら少女がポツリとつぶやく。
 彼女の魔力が生み出した邪悪な十字架に貼り付けられた長髪の美女が、眉間にしわを寄せて『何か』と戦っていた。

 神官長ミサはここにいた。その周りを少女が腕組みをしながらコツコツと歩き回っている。
 見たところ、13歳~15歳といったところだが少女の瞳からは強大な魔力を感じる。

「さっさと果ててしまえばいいのに。あなたの無駄な抵抗のせいでを結界の封印が完全に解けません。まあいいでしょう……今から素直に快感を受け入れさせてあげます」

 ミサの頭の中では人間の常識を超えた淫魔の快楽責めがグルグルと渦巻いていた。
 彼女が並みの精神力であるならばとっくに昇天してしまっているだろう。

 少女の人差し指がミサの股間を指差すと、ゆっくりとミサの脚が開かれた。

「な、なにをさなるの……おやめなさい!……あぁぁぁぁっ!!」

 ミサは怯えた目でにらみつけるが、少女は何のためらいもなくミサのクリトリスをつまみあげた。

「こんなに濡らして恥ずかしくないの? ふふっ、淫らな大神官ミサ……」

 とろり、と指先に付いたミサの愛液を少女は淫らに舐めまわす。

「たっぷり辱めてあげますわ。直接私が触ってあげる。淫魔が魔力をこめた指で感じやすい場所を貫かれたらどうなるか」

 少女の指がぼんやりと光を放ちミサの秘所へと近づいていく。
 細い指先が膣口に触れて少し入ったところで、ミサの身体がビクっと跳ねた。

「や、やめて……おねがい……誰か、誰か助けて~~!!!」

ツプゥッ……ずぷぷぷ…… 

 少女の顔に冷たい笑みがこぼれる。
 ミサの願いを無視して指を全て埋め込もうとしたその時、入口の扉が勢いよく開いた。
 振り向いた少女の瞳に、自分の腹心の部下と見慣れない男が映った。





「ずいぶん早かったですね。もう上にいるニンゲンたちを滅ぼしたのですか?」

 神官長・ミサへの責めを一時中断して少女が微笑み、ライムに尋ねる。

「あなたの隣にいるのは新しいエサかしら?」

(チャンスだ! ライムが精神を乗っ取られてることに気づいていない!!)

 ひと目でわかった。目の前にいる金髪の美少女がライムの上役、今回の黒幕に違いない。

「はい、上にいた者たちは私が片付けました。そしてこの男は新しいエサとして連れてまいりました。ぜひご賞味ください」

 さらにライム(=ルル)が少女に向かって状況を報告する。

(いいぞ。迫真の演技だ……隙を見つけて、敵のボスを叩こうという考えだなっ)

 僕もその作戦に賛成だ。ここは不意打ちを食らわせて一気に片付けよう。
 何も言わずに、僕は少女が近づいてくるのを待った。

(射程距離までもう少し……)

 少女の腕を掴んで、ちょっとかわいそうだけど一気に貫いてやろうと考えているといきなり後ろから両手を羽交い絞めにされた!!

(ちょっ、ル、ルル? そこまでしなくてもいいよ)

 振り向いてライムの身体を動かしているルルにささやいた……のだが……

「うふふっ、おめでたいわね……いつまでも身体を奪われたままだと思って?」

 ライムの瞳には、ルルのような慈愛の光はなくなっていた。

「そ、その声……そのしゃべり方……まさか!!」

 ライムは妖艶に微笑み、ため息を吐いてつぶやく。

「ウィル、本当に気づいてなかったの? ここにはあの方の魔法陣が敷かれているから私の意識を抑えていたあの子達の力も弱まるのよ」

 そしてライムは僕とともに後ろにのけぞって倒れ、素早く僕の両足に自分の脚を絡めて拘束してきた。
 しっとりと吸い付く彼女の肌は心地よいけど今はまずい。
 少女に対して大の字で寝転がっている状態にされてしまうのは……かなりやばい!!

「私がウィルを動けないようにしておりますので……あとは存分に」

 頭を振って抵抗してみるが、ライムの拘束は思いのほか堅くて解けそうもない。正直、ピンチだ……

「うふ、いいわよ。ライムもご苦労様でしたね……」

 少女はねぎらいの言葉とともにふわりと僕の体に跨り、胸に顔を近づける。
 可愛らしい舌先が狙う先は明確だ。

「勇敢なあなたにも祝福を」

 金色の髪をかき上げ、ペロッと乳首を一舐めする。

「あひいぃぃっ!!!」 

 とたんに僕を襲う快感の電流。そう、たった一舐め……それだけで体が歓喜に打ち震えてしまった。

「気に入っていただけたかしら? ライムよりも気持ちいいでしょう。私のキスは」

 反応に気を良くした少女が、僕の両乳首を指で転がしながらキスをしはじめた。

ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ペロ……ぷちゅ、ちゅちゅ……レロレロ……じゅ、ちゅううううう

「くぁっ、はぁ……そ、そこは……はあああああぁっ!!!」

 胸板だけでなくお腹や肩全体をくまなくキスされ、乳首だけでなく全身に熱が回る。

 そして少女が顔を寄せて熱い口づけをしてきた。

「んふっ……ちゅうぅぅぅ~~~」

 リップスのキスと同じくらい濃厚な舌さばきに脳が痺れる。

「こんな小さな私に舐められていっぱい感じちゃうなんて、ロリコンなんですね? ふふっ」

 違う違うっ! 僕はそんなことはない…と言いたくても口が回らなかった。
 少女のキスと言葉責めが頭を鈍くさせている……
 さらにペニスがやわやわともてあそばれはじめた。

 指で輪を作り、僕のペニスをしなやかに上下運動する少女の指がたまらなく心地よい。

「それにペニスもこんなに……ロリマゾなんて、責め甲斐がありますね」

 少女の甘美な責めが、僕の警戒心や抵抗力を奪い去っていく。拘束されていた僕の腕がダラリと力なく床に落ちた。


「ライム、もう離してあげなさい。この子は動けないわ」

 その言葉を聞いて僕を抑え付けていたライムが拘束を解く。
 少女の言葉どおり、まったく動きが取れない。
 指先を動かす意志すら彼女にとろけさせられてしまった。

 そのあと少女は僕のペニスを掴み、僕にかぶさるようにして柔らかい太ももで挟み込んだ。

「これもあなたに気に入ってもらえると思いますよ? ふふっ♪」

 ほっそりした美脚が小刻みに前後し始めた。ゆっくりと焦らすように僕の快感を引き出してくるテクニックに声も出ない。

(あぁっ……!)

 すべすべの少女の肌が、僕のペニスを優しく挟み込んですりおろす!
 彼女の足の動きにあわせて腰がよじれそうになるのを必死でガマンする。

「気持ちいいですか? こらえているようですけど、本当はイきたいのですよね?」

 絶妙な素股攻撃に僕はドクドクとガマン汁を流してしまう。
 首を弱々しく横に振って気持ちを抑え込もうとするのだが、

「かわいそうに、抗っているのね」

 規則的にゆっくりと優しく動く彼女の足の魅力に、逆らうこともできずどんどんと高められていく……
 彼女の足が亀頭だけを包み込み、微妙にバイブレーションかけてきた。

「あっ、ああっ、ああああーーーーー!」

「無駄ですよ? クスクスッ」

 この技でいよいよ僕を射精させようというのか……

「……もう夢見心地みたいですね。そろそろイってもらいましょう」

 少女の足がほんの少しだけキュキュッと僕全体を締め付ける。
 同時に彼女の指が僕の乳首をくすぐる。


「はい、おしまいです♪」

 乳首を上品につままれた一瞬の強い刺激に成す術もなく射精感が込み上げてくる。
 腰がカクカクと動き始める僕の上で、少女は無邪気に微笑んでいた。

「この刺激、絶対ガマンできませんよ?」

 少女の言うとおり……くそ、ガマンする力が追いつかない! 

「だめ、だめだなのにっ……ああっ……! うああああああああぁぁ!!」

 出る、出ちゃう~~~!!

ぴゅぴゅ、どぴゅどぴゅぴゅぴゅ~~~

(あぁ……僕は負けたのか……)

 長い射精がおわり、深いため息をつく僕。
 吐き出した精液は全て少女の体に吸収されていた。


「ごちそうさま。でも、休ませないですよ?」

きゅうぅぅ……

「ひいいぃぃ!」

 追撃の少女の素股だけで僕はまた無様に達してしまう。
 吐き出された精液は少女の体に吸収されてゆく。

「まだ味見ですから……♪」

「ぅうう……! あっ、ああっ!! まって……!!」

 僕の体内を強烈な快感の余韻が駆け巡っている。
 素股攻撃を受けて射精してしまった僕のペニスを少女は両手で楽しそうに弄んでさらに追撃を加えようとしていた。

ニチュッ♪……ニチャッ、ニチャ……クシュクジュ……♪

「くすっ、そんなに気持ちいいですか? まだまだこちらは元気のようですが」

 精液をローション代わりにして射精直後の敏感なペニスをいたぶられる。
 身悶えする僕を少女が見下すような口調で嘲笑する。

「素股だけでこんなに感じてもらえるなんて……わたしの膣の中にお入りになったら、気絶してしまうかもしれませんわね? 楽しみです」

 僕の顔の脇に両膝をついて、少女はマンコを見せ付けながら後ろ手で僕を責めまくる。淫魔特有の甘い香りが僕の顔中を包み……さらに意識が遠のいてくる。

「ふぁっ、ううぅ……ま、まってくれ……敏感になってる!!」

 くそ、こいつは一体何者なんだ!?

「ダメです。休ませないといったでしょう?」

 ライムも強敵だったが、さらに数段階上のレベルにいる少女に僕は戦慄した。

「私の膣で嬲って差し上げる前に、もう少し遊んであげましょう」

 少女は正常位に体位を変えると、その小さな右手で僕の亀頭をやさしくつまみ上げる。

「次はたっぷり手加減してあげますわ。片手だけであなたを屈服させて見せます」

 か、完全になめられている!! 僕は少女をにらみつけた。

「さすがに悔しいですか?」

 少女は僕の目を優しく見つめながら、チュクチュクと亀頭に刺激を重ねる。
 再び甘い刺激が全身を駆け巡りジワジワと追い詰められてしまう。

「そんなに感じまくっているあなたに睨まれてもぜんぜん怖くないですよ」

 まるで僕の心の動きを観察するかのように、少女はペニスには一切視線を送らない。

「ぐあぁ……うううぁっ、この程度じゃ屈しないぞ!」

 無理して強がりを言う僕に、あくまでも優しい少女の言葉。

「そうですよね。あなたはとても強いお方…………」

 少女はカリ首の辺りを執拗にクニクニと指で弾いてくる。
 僕が一番感じるポイントを重点的に責め続ける少女。
 手コキに耐えるなんて、バトルファックの基本中の基本なのだが……あまりにも滑らかな動きに僕は魅了されてしまう。

にちゅっ……にちゅ、くちゅ……

「私の右手の愛撫に10秒以上耐える男性など、なかなかいませんから。 ご立派ですわ」

 彼女の言葉を聞いてチラリと自分のペニスを見つめてしまう……少女の白魚のような中指と人差し指が、僕のペニスを挟み込んでひねり回している!

「うふふ、見てしまいましたね? 私の指の動きは、見たものを虜にするのです」

 その言葉どおり僕は固まっていた。 くそっ、視線がそらせない!

「だいじょうぶです、徹底的に高めて差し上げますが……亀頭だけの愛撫ですから射精は出来ません」

 それを聞いてほっとする僕……まて、なぜほっとするんだ!?
 自分の思考力が、彼女に支配されていくのを僕は気づけない。少女は相変わらず優しく僕を見つめる。

「もうしばらくしますと、亀頭の快感が頂点に達しますわ。そうなったら……」

 亀頭しか触られていないのに、腰からつま先までがジンジンと痺れて感覚が無くなってきている。
 得体の知れない恐怖と、少女がもたらす快感に僕は怯えていた。

「あなたのペニスを私の膣でパクッと食べてあげます。こんな幼い姿の私に、あなたは食べられてしまうのです……興奮しますか?」

 ぼ、僕はロリコンじゃない!……と思いつつペニスが敏感に反応してしまう。僕の脇でバトルを見ているライムが口を開く。

「そのお方にペニスを淹れられることを光栄に思いなさい。おそらくあなた、瞬殺されちゃうわよ? ふふふっ……」

 ライムの言葉を僕が聞いている間にも、少女の亀頭愛撫は続いている。僕は自分の下半身に違和感を覚えていた。

「そろそろいいでしょう。私の中へ迎え入れて差し上げますわ」

 少女は僕に自分の右手を見せ付ける。その細い指先はガマン汁でどろどろになっていた。

「あなたを包み込んで差し上げますわ」

 知らないうちにこんなに搾り取られていたなんて信じられない。僕の耳元で少女がささやく。

「最初はやわらかく……中に全て入ったら、根元から先っぽまでトロトロに抱きしめてあげます」

 その言葉は、どこまでも甘く僕の心にしみこむ……のだ。
 少女の声、そのささやきは男の心を無防備にしてしまう……僕の心を深く魅了する。

「ガマンしようなんて考えなくていいのですよ? さっきの素股と違って、今度は一瞬もガマンなんてさせませんから」

 天使のような微笑……僕は恍惚感とともに彼女を見つめていた。

「……あなたの全てを私の膣に捧げてくださいね」




選択肢

1・全てを捧げる

2・断固拒否する









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