ライムとの激戦で消耗した体力を取り戻した僕は、
自分の上で気絶しているライムを押しのけて立ち上がった。
「よいしょ……お休みのところ悪いね……」
ころん、と転がるライムに部屋の窓のカーテンをもぎとってかぶせてやった。
敵とはいえ女性を裸のまま転がすのは気が引けた。
でも、まいったなぁ……スライムリングが無くなっちゃった。
もう二度とルル達とコンタクトできないと思うと残念だ。
「ん~~~……やっぱり、やさしいのね。
この身体をそのまま放置しておいてもいいのに……」
突然、ライムがしゃべりだした!
彼女は人間とスライムのハーフだから、イカせても消えないんだっけ。
でも今の僕では復活したライムを迎え撃てない。どうする!?
「ありがとう、おにいちゃ~ん!」
彼女は勢いよく立ち上がると、僕に抱きついてきた。
「えっ……この感じはもしかして……??」
人懐っこい笑顔で僕に頬を寄せてくる。
「そうだよ、ルルだよ。
他の二人も中にいるよ~ 私たちでこの人の身体を操ってるの」
お、驚いた……そんなこともできるのか。
ルルは続けて僕に話す。
「そのかわり、操っている間はこの身体でから抜けられないから。
それに、ライムさん自身はお兄ちゃんにやられて悔しがってるみたい」
スライムリングは消えたけど、気絶したライムの精神をリングの中の3人が乗っ取ったわけだ。
「ここからは私たちがお兄ちゃんをサポートしてあげるよ!
けっこう力になれると思うよ。この身体、すごく強いみたいだし?」
ライム(の身体)を味方につけ、思いがけず2人のパーティーになった。
よし、急いで宮殿の奥を目指そう!!
僕らはこの部屋をあとにした。
以前僕がスライムバスター昇進試験を受けた場所よりも奥に、神官長ミサの部屋がある。
僕らは周囲の様子を見ながら中に入ってみた。
すでに2人の女性が倒されていた。
彼女たちはおそらくショートとミディアム……僕の試験官だった神官たちだ。
近寄って状態を確認する。ぐったりしているが、息はある。
「あ、あなたは! お願い、助けてください……神官長さまが……うぅっ」
僕に気づいたショートが、涙を浮かべて助けを求めている。
「この奥の隠し扉から神殿の地下にいけます。
今回のこの騒ぎは、淫魔たちがひそかに地下礼拝堂に侵入して、悪魔を寄り付かせない結界を破ったことが原因です」
ミディアムのほうは依然として気絶したままだ。
泣きながらショートが話を続ける。
「それに気づいた神官長さまが地下に入られた直後、淫魔の少女がやってきて……私たち二人で応戦したのですが、まるで歯が立ちませんでした」
二人を倒した淫魔は少女の姿をしているらしい。
しかし、この二人の神官もかなり高レベルだ。
それを簡単に倒してしまうほどの実力……急がないと神官長があぶない!
僕らは隠し扉を通じて神殿の地下へ向かった。
「大神官ミサ、なかなかしぶとい方ですわね……私の『淫夢の呪文』にも耐え切ろうとしている」
少女がポツリとつぶやく。ここは地下の礼拝堂。
魔力によって十字架に貼り付けられた長い髪の美女が、眉間にしわを寄せて『何か』と戦っている。
神官長ミサはここにいた。
その周りを長い髪の少女が腕組みをしながらコツコツと歩き回っている。
見たところ、13歳~15歳といったところか……しかし少女の瞳からは強大な魔力を感じる。
「さっさとイってしまえばいいのに、あなたが無駄な抵抗をするおかげで結界の封印が完全に解けないのですよ。
まあいいです……今から素直に快感を受け入れさせてあげます」
ミサの頭の中には、人間の常識を超えた淫魔の責めがグルグルと渦巻いている。
彼女が並みの精神力であるならば、とっくに昇天してしまっているだろう。
少女の人差し指がミサの股間を指差すと、ゆっくりとミサの脚が開かれた。
「な、なにをする……やめなさい!…………あぁぁぁぁっ!!」
きゅいぃぃぃっ……
ミサは潤んだ目で少女をにらみつけるが、少女は何のためらいもなくミサのクリトリスをつまみあげた。
「こんなに濡らして恥ずかしくないの? ふふふっ、大神官ミサ……」
とろり、と指先に付いたミサの愛液を少女は淫らに舐めまわす。
「たっぷり辱めてあげますわ。今から直接私が触ってあげる。
たっぷりと魔力を乗せた人差し指で、あなたの感じるところを貫いてあげるわ」
ポゥ……っと少女の指がぼんやりと光を放ち、ミサの秘所に近づいていく。
くちゅっ、ツププッ
少女の細い指先が少しだけ入ったところで、ミサの身体がビクンっと跳ねる。
「や、やめて……おねがい……誰か、誰か助けて~~!!!」
ツプゥッ……ずぷぷぷ……
少女の顔に冷たい笑みがこぼれる。
ミサの願いを無視して指を全て埋め込もうとしたその時、礼拝堂の扉が勢いよく開いた。
振り向いた少女の瞳に、自分の腹心の部下・ライムと見慣れない男が立っていた。
「あら……ずいぶん早かったですね。もう上にいる戦士たちを全滅させたのですか?」
神官長・ミサへの責めを一時中断して、少女が微笑んでライムに尋ねる。
「あなたの隣にいるのは新しい餌なのかしら?」
チャンスだ!
少女はライムが精神を乗っ取られてることに気づいていない!!
「はい、上の戦士たちは私が片付けました。
そしてこの男は新しい餌として連れてまいりました。ぜひご賞味ください」
さらにライムが少女に向かって状況を報告する。
ルルも迫真の演技だ……隙を見つけて、敵のボスを叩こうという考えだな。
僕もその作戦に賛成だ。
ここは不意打ちを食らわせて一気に片付けよう。
何も言わずに、僕は少女が近づいてくるのを待った。
射程距離までもう少し……
少女の腕を掴んで、ちょっとかわいそうだけど一気に貫いてやると考えていると
いきなり後ろから両手を羽交い絞めにされた!!
(ル、ルル? そこまでしなくてもいいよ)
ぼくは振り向いてライムの身体を動かしているルルにささやいた……が……
「うふふっ、おめでたいのね……いつまでも身体を奪われたままだと思って?」
ライムの瞳には、ルルのような慈愛の光はなくなっていた。
「そ、その声……そのしゃべり方……まさか!!」
ライムは妖艶に微笑んで僕にささやく。
「ウィル、本当に気づいてなかったの?
ここは魔法陣が敷かれているでしょ。私の意識を抑えていたあの子達の力も弱まるのよ」
ライムは僕とともに後ろにのけぞって倒れた。
そして素早く僕の両足に自分の脚を絡めて僕を拘束した。
僕は少女に対して、大の字で寝転がっている状態だ……やばい!!
「私がウィルを動けないようにしておりますので……あとは存分に」
頭を振って抵抗してみるが、ライムの拘束は思いのほか堅くて解けそうもない。
正直、ピンチだ……
「うふ、いいわよ。ライムもご苦労様でしたね……」
少女がふわりと僕の体に跨り、僕の胸に顔を近づける。
そしてペロッと乳首を一舐めする。
「あひいぃぃっ!!!」
とたんに僕を襲う快感の電流。
そう、たった一舐め……それだけなのに僕の体は歓喜に打ち震えている。
「気に入っていただけたかしら? ライムよりも気持ちいいですか? 私のキス」
気を良くした少女が、僕の両乳首を指で転がしながらキスをする。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ペロ……
ぷちゅ、ちゅちゅ……レロレロ……じゅ、ちゅううううう
「くっ、はぁ……そ、そこは……はあああああぁっ!!!」
胸板だけでなくお腹や肩全体をくまなくキスされて、僕は乳首だけでなく全身に熱が回る。
そして少女は僕に熱い口づけをする。
リップスのキスと同じくらい濃厚だ……脳が痺れる。
「こんな小さな私に舐められていっぱい感じちゃうなんて、ロリなんですね? ふふっ」
僕がロリ?少女の言葉責めが頭を鈍くさせる……
さらに少女は僕のペニスをやわやわともてあそぶ。
指で輪を作り、僕のペニスをしなやかに上下運動する少女の指。
「それにペニスもこんなに……ロリでマゾなんて、責め甲斐がありますね」
少女の甘美な責めが、僕の警戒心や抵抗力を奪い去っていく。
拘束されていた僕の腕がダラリと力なく床に落ちた。
「ライム、もう離してあげなさい。この子は動けないわ」
その言葉を聞いて、僕を抑え付けていたライムが拘束を解く。
少女の言葉どおり、まったく動きが取れない。
動く意志すら彼女にとろけさせられてしまった。
そして少女は僕のペニスを掴み、僕にかぶさるようにして柔らかい太ももで挟み込んだ。
「これもあなたに気に入ってもらえると思いますよ? ふふっ♪」
そのまま小刻みに足を前後させる。
ゆっくりと焦らすように僕の快感を引き出してくる。
「あぁっ……」
すべすべの少女の肌が、僕のペニスを優しく挟み込んですりおろす!
彼女の足の動きにあわせて腰がよじれそうになるのを必死でガマンする。
「気持ちいいですか? ガマンしているようですけど、本当はイきたいのですよね?」
絶妙な素股攻撃に僕はドクドクとガマン汁を流してしまう。
首を弱々しく横に振る僕。
「かわいそうに、ガマンなさってるのね」
規則的にゆっくりと優しく動く彼女の足に、僕は逆らうこともできずどんどんと高められていく……
彼女の足が亀頭だけを包み込み、微妙にバイブレーションしてくる。
いよいよ僕を射精させようというのか……
「……でも、もう夢見心地みたいですね。そろそろイってもらいましょう」
そして、少女の足がほんの少しだけキュキュッと僕全体を締め付けた。
同時に彼女の指が僕の乳首をくすぐる。
「はい、おしまいです♪」
一瞬の強い刺激に、成す術もなく射精感が込み上げてくる。
腰がカクカクと動き始める僕の上で、少女が無邪気に微笑む。
「この刺激、絶対ガマンできませんよ? ふふふっ」
少女の言うとおり……くそ、ガマンする力が追いつかない!
「あっ……ああっ……!! うああああああああああああ!!!!!」
出る、出ちゃう~~~!!
ぴゅぴゅ、どぴゅどぴゅぴゅぴゅ~~~
(あぁ……)
長い射精がおわり、深いため息をつく僕。
「ごちそうさま。でも、休ませないですよ?」
少女の素股だけで僕は無様にも達してしまった。
吐き出された精液は、少女の手のひらに吸収されてゆく。
「まだ味見ですから……♪」
「ぅうう……! あっ、ああっ!! まって……!!!」
僕の体内を強烈な快感の余韻が駆け巡っている。
素股攻撃を受けて射精してしまった僕のペニスを少女は両手で楽しそうに弄んでいる。
ニチュッ♪……ニチャッ、ニチャ……クシュクジュ……♪
「くすっ、そんなに気持ちいいですか? まだまだこちらは元気のようですけど」
精液をローション代わりにして射精直後の敏感なペニスをいたぶられ、
身悶えする僕を少女が見下すような口調で嘲笑する。
「素股だけでこんなに感じてもらえるなんて……
わたしの膣の中にお入りになったら、気絶してしまうかもしれませんわね? 楽しみです」
僕の顔の脇に両膝をついて、少女はマンコを見せ付けながら後ろ手で僕を責めまくる。
甘い香りが僕の顔中を包み……さらに意識が遠のいてくる。
「ふぁっ、ううぅ……ま、まってくれ……敏感になってる!!」
くそ、こいつは一体何者なんだ!?
「ダメです。休ませないといったでしょう?」
ライムも強敵だったが、さらに数段階上のレベルにいる少女に僕は戦慄した。
「私の膣で嬲って差し上げる前に、もう少し遊んであげましょう」
少女は正常位に体位を変えると、その小さな右手で僕の亀頭をやさしくつまみ上げる。
「次は手加減してあげますわ。片手だけであなたを屈服させて見せます」
か、完全になめられている!! 僕は少女をにらみつけた。
「悔しいですか?」
少女は僕の目を優しく見つめながら、チュクチュクと亀頭に刺激を重ねる。
再びガマンしがたい刺激に、ジワジワと追い詰められる僕。
「そんなに感じまくっているあなたに睨まれてもぜんぜん怖くないですよ」
まるで僕の感じ方を観察するかのように、少女はペニスには一切視線を送らない。
「ぐあぁ……うううぁっ、この程度じゃ屈しないぞ!」
無理して強がりを言う僕に、あくまでも優しい少女の言葉。
「そうですよね。あなたはとても強いお方…………」
少女はカリ首の辺りを執拗にクニクニと指で弾いてくる。
僕が一番感じるポイントを重点的に責め続ける少女。
手コキに耐えるなんて、バトルファックの基本中の基本なのだが……
あまりにも滑らかな動きに僕は魅了されてしまう。
にちゅっ……にちゅ、くちゅ……
「私の右手の愛撫に10秒以上耐える男性など、なかなかいませんから。 ご立派ですわ」
彼女の言葉を聞いて、チラリと自分のペニスを見つめてしまう……
少女の白魚のような中指と人差し指が、僕のペニスを挟み込んでひねり回している!
「うふふ、見てしまいましたね? 私の指の動きは、見たものを虜にするのです……」
その言葉どおり僕は固まっていた。
くそっ、視線がそらせない!
「だいじょうぶです、徹底的に高めて差し上げますが……亀頭だけの愛撫ですから射精は出来ません」
それを聞いてほっとする僕……まて、なぜほっとするんだ!?
自分の思考力が、彼女に支配されていくのを僕は気づけない。
少女は相変わらず優しく僕を見つめる。
「もうしばらくしますと、亀頭の快感が頂点に達しますわ。そうなったら……」
亀頭しか触られていないのに、腰からつま先までがジンジンと痺れて感覚が無くなってきている。
得体の知れない恐怖と、少女がもたらす快感に僕は怯えていた。
「あなたのペニスを私の膣でパクッと食べてあげます。
こんな幼い姿の私に、あなたは食べられてしまうのです……興奮しますか?」
ぼ、僕はロリじゃない!!と思いつつペニスが敏感に反応してしまう。
僕の脇でバトルを見ているライムが口を開く。
「そのお方にペニスを入れられることを光栄に思いなさい。おそらくあなた、瞬殺されちゃうわよ? ふふふっ……」
ライムの言葉を僕が聞いている間にも、少女の亀頭愛撫は続いている。
僕は自分の下半身に違和感を覚えていた。
「さて、そろそろいいでしょう。私の中に迎え入れて差し上げますわ」
少女は僕に自分の右手を見せ付ける。
その細い指先は、僕のガマン汁でどろどろになっていた。
「今からあなたを包み込んで差し上げますわ」
知らないうちにこんなに搾り取られていたなんて信じられない。
僕の耳元で少女がささやく。
「最初はやわらかく……中に全て入ったら、根元から先っぽまでトロトロに抱きしめてあげます」
そしてその言葉は、どこまでも甘く僕の心にしみこむ……のだ。
この少女の声は男の心を無防備にしてしまう……僕の心を深く魅了する。
「ガマンしようなんて考えなくていいのですよ?さっきの素股と違って、今度は一瞬もガマンなんてさせませんから」
天使のような微笑……僕は恍惚感とともに彼女を見つめていた。
「……あなたの全てを私の膣に捧げてくださいね」
選択肢
1・全てを捧げる
2・断固拒否する
「無理に耐えようとしなくていいのですよ。さっきの素股と違って、今度は一瞬で導いてあげますから」
天使のような微笑。僕は恍惚感とともに彼女を見つめていた。
「……あなたの全てを私に捧げてくださいね」
(だ、だめっ!!)
僕は無言で目を固く閉じる。
こんなところで負けられない!という精一杯の意思表示だった。
それは少女にも伝わったようだ。
「まぁ! まだ心が折れてないのですね。すごい…………」
少女は抵抗する僕の顔を包み込むと、ゆっくりと両目にキスをしてきた。
舌先で眼球の上をなぞられる不思議な感覚。
微弱な電流を流されたかのような快感、とでも言えばいいのか。
(なんだか……気持ちいい…………)
気がつくと僕は目を開かされていた。目の前には先程と同じ微笑。
少女の優しい顔に再び魅了される。
「今度は目をそらさずに見ていてくださいね?」
少女の瞳が魔力を映す赤に変わり、僕に魅了の呪縛をかけてくる。
僕が目をそらせないのを確認してから、ゆっくりとペニスをつかみ先程と同じようなキスをまぶしてくる……
その度にピクピクと反応させられてしまう。
亀頭からカリ首、裏筋から根元までゆっくりと舌先が降りてくる。
そして今度はその逆……下から上に戻ってきた。
特に感じる裏筋の一部分を、彼女の舌が離れる度にため息が漏れてしまう。
「あら、ここがいいのね?」
少女は微妙に弛緩した僕の表情を見逃さなかった。
僕に見えやすいように、舌先をチロチロと動かしながら裏筋に狙いを定める。
そして……
ピチュピチュピチュ!
「うわああああああああぁぁ!」
突然ペニスの先端から根元にかけて、快感が爆発した。
一秒間に何十回もキスをされ、吸い付かれ、優しく舐め取られるような感覚…………
少しは落ち着きを取り戻しかけていた僕のペニスが、一気に破裂しそうになってしまう!
少女の舌技によって、僕の下半身全体が一瞬で支配されてしまった。
射精するために急激に膨れ上がった僕のペニスの根っこを、少女は素早く締め上げた。
「ぐうぅっ…………ね、根元がぁ……!!」
「気が変わりました。今は無理やり我慢させてあげます。まだまだいっぱい感じて……」
射精することが出来ないペニスの先端を少女はひと舐め……さらにもうひと舐めしてくる。
丁寧にすばやく何箇所もペロペロと舐めては僕の様子を窺う。
不規則に再開される舌先の動きに、僕は悶絶させられるだけだった。
ピチュ……ピチュピチュピチュ!! ピチュ……ピチュ!
「うっ、あっ……ああっ……はぁ!!」
我慢するために力を込めても強烈なフェラで崩されてしまう。
叫ぼうとしても、下半身が燃えるように熱くてうまく声に出来ない!
助けを求めるように股間のほうを見ると、楽しそうにペニスをいたぶる少女と目が合った。
『あなたが完全に堕ちるまで……私の舌先で弄んであげる』
僕は少女の目がそういっているように感じた。
……………………
………………
…………
……
しばらくの間、少女の舌先に翻弄された僕は身動き一つ出来なくなっていた。
さっきみたいに固く目を閉じることすら出来ない……根元も押さえられたままだ。
「そろそろ素直になってくれましたか?」
あれだけ激しく舌を動かしたというのに、平然と微笑みかける少女。
完全に脱力した僕を見て、亀頭に指先を絡めてきた。
小さな白い指先が絡みつく快感……そっと上品に僕に触れてくる。
(ううっ……??)
先程までより固く張り詰めたペニスを、少女は人差し指と中指でクイッと持ち上げると
自らの膣口にヌルヌルと擦り始めた。
じんわりとした快感と粘液が僕を包み始める……
「いい顔になりましたね。では……」
抵抗できない僕の上に少女がまたがる。
興奮しきっているのか、彼女の瞳は真っ赤に染まっていた。
何度か僕の上で少女の腰が揺らめくと、じゅぷじゅぷとした音と共に肉棒が飲み込まれた。
カチカチになった僕のペニスを難なく根元まで収めてくる。
「私の膣で瞬殺してあげ…………」
ドピュドピュドピュ~~~!!!!
「…………ました。 うふっ」
(そ、そんなぁぁっ!!)
僕は何も考えることも、我慢することもなくイかされてしまった!
徹底的に焦らされたせいもあったが、少女の膣内は男に射精を一瞬も我慢させないほど熱くとろけていた。
飲み込まれた次の瞬間に、天使の羽で体中の性感帯をくすぐられ、弄ばれた……そんな感じだった。
「こ、腰が勝手に……止められないっ!!」
射精した次の瞬間、僕は無意識に何度も腰を振って彼女を求めた。
一瞬で大半の精液を捧げてしまったはずなのに……快感を求めてやまない自分の姿があった。
歯を食いしばりながら快感をこらえる自分と、更なる快感を求める自分とがせめぎあう。
(耐えなきゃ……でも……も……もっと、もっとぉ……!!!)
「ふふっ……」
少女は満足そうな笑顔だった。
そして少女は自分の目の前の男が自らの技巧によって快楽の沼に沈みつつあることに興奮していた。
「あなたには最高の快楽と屈辱を与えてあげますわ」
大量の精を放ち、自分の足元に横たわる獲物を見つめる少女。
少女はウィルの射精が一段落したところを見計らっておもむろに立ち上がった。
そしてウィルを指差して心の中で命じた。
(さぁ……四つんばいにおなりなさい……)
「ふ……あぁっ……!?」
少女が心の中で命じるままに体を起こし、四つんばいになるウィル。
射精による脱力からまだ立ち直っていないので、緩慢な動きではあるが彼の体は素直に従った。
「予想通りとはいえ…………恥ずかしい格好ね、ウィル」
その様子を見て、ライムがあざ笑う。
淫魔の強力な呪縛に犯された彼にとっては無意識の行動だ。
(な、なんでこんな格好に……くそっ、くそっ!!)
自らの体勢に気づき、悔しそうな表情のウィル。
少女はひれ伏した彼にゆっくりと近づき正面に回る。
「私もスライムのはしくれですからね……フフッ……」
そして彼を見下しながら両手からポタポタと粘液を床に落し始める。
薄いピンク色の液体が急激に床にたまってゆく……
「今から私の分身があなたの体を包み込みますよ」
床にたまった粘液がジワジワとウィルに近づいてゆく。
ウィルは呪縛されていて全く回避行動が取れない。
少女の分身である粘液は、床に接しているウィルの両手首から先と両足の膝から先の全てを薄く包み込む……
「あぁぁ……うあっ……!!」
四つんばいの姿勢のままウィルは悶えた!
少女の粘液によって、地面に接する部分が完全に支配されてしまった。
それとともにじわじわと流れ込む快感……ウィルの手足を包む粘液は強力な媚薬効果があった。
「恥ずかしい格好ですね……それに、どんどん皮膚から染み込んでくるでしょう?」
甘く悶えるウィルを見下しながら、少女が冷ややかに微笑む。
痙攣を細かく繰り返すペニスに触れないように、少女はウィルの体と床の間に体を滑り込ませた。
「……今からあなたを『逆騎乗位』で犯してあげますわ」
突然目の前に少女の美しい顔が現れた。
自分を下から見上げる少女を見ながら、ウィルは少女の言葉を反芻した。
(ぎ……ぎゃく……きじょうい……??)
「さぁ……いきますわよ」
少女は微笑みながら自らそっと脚を開く。そしてゆっくりと下からウィルの腰に自分の両足を絡める。
少女の腰が床から少しだけ上がり、ウィルのペニスに近づいてゆく……
「あ……ひぃ……っ……!」
少女の膣口が触れた瞬間、吸い込まれるようにウィルのペニスは奥地へと導かれた。
引き込まれたペニスは一気に少女の子宮口に到達して、極上の絡みつきで攻撃される。
突然よみがえる快感にウィルは無意識に腰を振る……いや、振らされていた。
じゅぷ……ぷぷぷ……
「奥まで行きましたか。ではもう一度……くすくす」
膣の中で亀頭をくすぐられる快感に恍惚となっているウィルを見ながら、少女はいたずらっぽく笑う。
きゅうう……きゅっ……!!
快感が遠ざかり、新たな刺激が生まれる。
少女の膣の奥が急激に締まると同時に、ウィルのペニスは膣外にはじき出されそうになる。
(で、でちゃう……あそこから出されちゃう!!)
ウィルの表情が少し残念そうになるのを見て、少女が膣の力を緩めて両足でウィルの腰を引き寄せる。
完全に亀頭が外に出る直前、またもや少女の膣奥に引きずりこまれる……
「ほら、もう一度よ……」
ズポ……ズププププゥ……
少女の思うままに挿入させられ、また緩められる……
自分の意思に関係なく犯されるその様子は、まさに逆騎乗位という言葉が適切だった。
また、ウィルの体を固定している粘液からは今もジワジワと媚薬が放出されている。
媚薬の効果によって、ウィルは射精することが出来ないかわりに神経を過敏にさせられていた!
何度も繰り返されるうちにウィルは自分の力で腰を振ることを考えなくなっていた。
挿入させられるたびに変幻自在に快感を紡ぎだす少女の膣にウィルは翻弄されてしまう。
「あっ……はぁっ……ああっ! いいっ……!!!」
自らの意思に反する少女への挿入と排出によって、ウィルは思わず嬌声を上げてしまう。
ウィルの体は彼の意思を無視して両手首は床に固められ、両膝から下も少女の意のままに操られていた。
「私が下になっているのに、もう責めてこないのですか? ふふっ……」
全く自分の意思で動けない状態で少女に下から嬲られる屈辱……しかしそれは抗えない背徳の快感だった。
(う、うごけない……うごけないよ!! それにまた出ちゃ……う……うあっ!!)
もはやウィルは挿入を繰り返すたびに射精していた。
少女の膣にはかなわない……そんな悔しい思いすら快感に塗りつぶされていた。
「……そろそろ終わりのようですね」
少女に操られていたウィルの体の動きが緩慢になってきた。
限界を感じ取った少女は、挿入状態のままウィルを四つんばい状態から解放した。
自分に体重がかからないような体勢をウィルにとらせる。
「実は私、抱きしめられている状態が好きなのです。ですから、最後はこの体勢で……ね?」
もはやウィルは意識が朦朧としていたが、少女に抱きしめられていることだけは感じ取れた。
そして……
「逆騎乗位の仕上げですわ。存分にイってしまいなさい」
少女は両手をウィルの首に回し、両足を強めに腰に絡めた。
優雅にゆったりと……最後の責めに移る。
傍目には全く動けない状態のようだったが、少女にとっては必殺の体勢なのだ。
「ではさようなら。強い人……」
少女のキス……流し込まれる甘い唾液……
それと同時にウィルのペニスには先ほど行われた刺激の全てがプレイバックされた!
じゅぷじゅぷと無理矢理挿入させられる快感……
急激に狭くなる膣から押し出される刺激……
膣奥で亀頭の先端を吸い尽くされる甘い感触…………
少女の技巧と媚薬の効果によって、今まで蓄積されていた快感が一気に爆発した!!
「うくっ!………………んんんあぁっ! んんっ……んん~~~~~!!」
快感を逃がすために声を出そうとしても、ウィルの唇は少女に奪われたままで声にならない。
少女は快楽地獄に落ちる男の断末魔の声さえ奪い取った!
徐々にウィルの動きが弱まってゆく……
(……これでもうおしまいですわ)
最後に少女がもう一度腰を捻ると、糸が切れた操り人形のようにウィルの体は前のめりに倒れた。
そして最後に何回か痙攣を繰り返し……全てが終わった。
しばらくして少女は優雅に立ち上がると、乱れた髪フワリとをかきあげた。
「私を苦しめたスライムバスターもここまで……か」
少女の技巧に翻弄され、全てを捧げてしまったウィルを見つめるライムの表情は複雑だった。
それは自らの獲物を横取りされた空しさからなのか、それとも……。
BAD END
少女に全てを捧げる……僕は無意識にコクコクと頷いていた。
僕の反応を見て満足げな少女。
「うふっ、かなり素直になっていただけたようですわ。それでは……♪」
「お待ちください!」
僕のペニスが少女に飲み込まれる直前、ライムが再び口を開いた。
「……なんですの?ライム」
獲物にトドメを刺す前に邪魔をされ、少し不機嫌そうな少女にライムが語り続ける。
「その男は、追い詰められると信じられない力を発揮します。
私も先ほどその力にやられました。ですから、今回も何か力を隠し持っているかもしれません」
「それで、どうなさりたいの?」
少女がライムに聞き返す。
「念のため、私が先に膣責めするほうが良いと思われます」
ライムのその言葉を聞いた少女が微笑む。
「そうですか。 でもライム?
本当はこの男に二度もやられた借りを返したいのでしょう。…………まあいいですわ、あなたの好きなようになさい」
少女が僕の上から立ち上がり、代わりにライムがペニスを掴む。
「寛大なお心遣いありがとうございます。 ……ウィル、覚悟しなさい。さっきの続きをしてあげるわ!
あなたを完全に骨抜きにしてからあのお方に引き渡してあげる」
どちらにせよ、僕が絶体絶命なのに変わりはない……な
僕が淫魔ふたりに嬲られている間に神官長ミサは意識を取り戻していた。
(ウィルさん、わたしが……援護します……!)
「あはっ、ようやくウィルを搾ってあげられるわ!」
くにゅ……ズプププ……
僕のペニスはライムの膣に完全に飲み込まれる寸前だった。
そのとき、僕の体を青白い光が包んだ。
回復魔法のような魔力。
「な、なんですのっ!?」
異変に振り向く少女の瞳に、ミサが懸命に呪文を詠唱している姿が映った。
「しっかりトドメを刺しておくべきでしたわね……ライムのリベンジを邪魔させませんよ!」
チッ、と小さくしたうちをした少女が、素早くミサに近づき魔力を乗せた光る指先でミサの膣内をかきまぜる。
くりゅぐりゅくりゅっ!!……プシャアアァァ
ミサの膣内から大量の愛液が流れ落ちる。
「きゃあああああああ!!! ウ、ウィルさん!
かまわず彼女の中に射精してください! あぁぁっ……!!」
神官長ミサが懸命に僕に叫ぶが、僕は言われるまでもなくライムの膣に大量の精液を放出していた。
すると、僕を包みこんでいた青白い光がライムの中に飲み込まれていく!
「うぅ、こ……これは! ウィル、一体何をしたの!? ああぁ……」
僕の射精を受けたライムが頭を抱えて僕に倒れこむ。
「……やりましたわ。 ウィルさん、ライムの精神を私の『浄化の呪文』で抑え込みました」
一方、少女の指技によって絶頂に達したミサは満足そうにつぶやいた。
「あとは、その少女をどうか……倒してください……ね……」
ミサはその言葉を言い残すと、ガクリと脱力して失神してしまった。
「どうやら、とんだ邪魔が入ったようですわね。とても不愉快です……」
少女の瞳が赤く染まり、僕をにらみつける。
「しかし、ライムがいてもいなくてもあなたが私に勝てないということには変わりありませんわ!」
不敵に笑う少女には、先ほどまでの幼さは微塵もない。
いよいよ本気モードといったところか……
その時、僕の心に聞きなれた声が響く。
(ウィル、あたし! メタリカだよっ……神官の呪文と、魔方陣の影響で、今なら私たち三人の力をあなたが使いこなせるはずだよ!!)
意識に語りかける声を素直に信じて、僕はルルとミリアの能力「自分に起こりうる未来」を先読みしてみた!
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僕がまったく反応できないほど素早く少女が近づいてくる。
その左手が僕の左肩を掴み、そのまま僕を軸にして
クルリと背後に回ってから右手でペニスを掴み高速手コキでイカされる映像……
これが僕の頭の中に浮かんだ未来だった。
このままでは確実に負けてしまう!
僕はすかさず体を反転させた。
ちょうど真後ろを向いたとき、少女の驚く顔が視界に入る。
「なっ……! なぜ私の動きを…………ひっ、ひゃあぁぁん!!」
驚く少女の左耳に、僕はすばやく舌をねじこんだ。
これは初めて使う技だ。
僕の中に生きるスライム・ルルは相手の耳をキスすることで相手の弱点がわかるんだ。
ニュル……耳の中に舌を伸ばした瞬間、
少女がどういった責めを苦手とするのかがわかっただけでなく、色々な情報が頭に浮かんできた。
これは便利だ……
「今までたっぷり遊んでくれてありがとう、レベッカ」
僕の言葉に驚く少女。
彼女の名前はレベッカ。
「!…… なぜ、私の名を知っている!」
レベッカは守護淫魔の家系に生まれたおじょうさまだった。
しかしその生い立ちは決して恵まれたものではなかった。
彼女が幼いとき(今から10年程前)当時の優秀なハンターによって彼女以外は皆殺しにされた……そんな情報が一瞬で僕の頭を駆け巡る。
「気にしないでいいよ。兄さんがいっぱい抱きしめてあげるから」
僕は優しく彼女を抱きしめると、耳元でささやいた。
「に、兄さま……? ウィルに乗り移ったの!? あぁ……うれしいわ」
ルルの能力を知らない少女は、神官の魔法の影響で僕に自分の兄が憑依したと勘違いしている。
彼女を感じさせるためには、彼女が求めている家族愛に近いものを愛撫に織り込む必要がある。
でもこれは僕にとっては得意の展開だった。
今までのスライムたちもみんなどこか寂しい過去があって、それを満たしてあげることで僕の味方にしてきたんだ。
僕はしばらく少女を強く抱きしめてから、今度は四つんばいにさせた。
「はずかしがらなくていいよ、レベッカ。今から僕が君の心をきれいに溶かしてあげる」
すっかりおねだりモードのレベッカの小さなお尻に、僕は顔を近づける。
そして、うっすらとしたヘアをかきわけ、クリからアナルまでを丁寧に舐めまわした。
「え……そんな……汚いよ……はずかしぃょ、兄さま……兄さま……」
淫らな香りに僕は包まれた。
強烈な催淫効果……だが…………今は気にしている場合じゃない。
「きゃううううぅぅ!! 気持ちいいよ、兄さまぁ……♪」
もっともっと感じさせてあげよう。
彼女の過去を知った僕は、素直にそう思っていた。
僕の舌が何回も彼女の感じるところを往復したせいで、すっかりマンコがヌルヌルになってしまった。
「じゃあ……入れるよ、レベッカ……」
僕は少女のきついマンコに自分のペニスをつきたてる。
しかし何の抵抗もなく飲み込まれていく、と同時に極上の締め付けが僕を襲う!
気を抜いたら一気に射精してしまいそうだ。
「……ああっ! き、きもちいい? 兄さま……」
レベッカが膣内をうにょうにょと動かしながら問いかけてくる。
頭が弾けとぶほどの快感なのだが、ここは兄さま役に徹しよう。
「ああ、最高だよ。 お礼に、いいことしてあげるよ!」
僕はペニスを一番奥まで突き刺したまま、ピストンをせずにクリを押しつぶすように全体重をかけた!
「ああああああぁぁん!!」
背筋をピーンと伸ばして快感をこらえるレベッカ。
「子宮が、グリグリされて……これすごく気持ちいいよ、兄さま!!」
レベッカが求めていたのは「愛情」であり「密着度」だった。
僕はしつこく何回もこの責めを繰り返した。
「ぼ、ぼくも限界だ……中で出すよ? いい??」
段々と僕に抱きつく少女の力が弱くなってきた。
グリグリと腰を動かしながら、少女の耳にキスをする。
「き、きてっ! 思いっきり中で~~~!!」
レベッカの許しを聞くと同時に、僕は盛大に射精した。同時にレベッカも絶頂に達する。
たっぷり愛撫されて敏感になった膣内で射精された少女は、何度も何度も痙攣をしてから意識を失った。
僕はなんとかこの強敵に勝つことが出来た!
「ふふ……負けちゃいましたわね」
しばらくして少女が意識を取りもどし、僕に語りかける。
「今回は私たちの負けですわ。
悔しいですけど、最後のあなたの責めになら……負けても仕方ありませんわ」
少女の言葉が終わると同時に、少女を淫魔界に連れ戻す光が彼女を包み込んだ
「ありがとう、ウィル……」
レベッカは微笑みながら光の渦に消えた……
激戦の末、僕は敵の首領である少女レベッカを絶頂に導いた。
今でも信じられない。
たくさんの偶然がなければ勝てる戦いではなかった。
「こんなことって……あのお方がバトルファックで負けるなんてありえないわ」
意識を取り戻したライムは唇を震わせながら絶頂に達した少女が光の中に消えていく様を見つめている。
肩をがっくりと落として床に手をついたまま愕然とするライムに、僕は声をかけた。
「ねえ、ライム……」
僕の声に肩をビクッとさせ、怯えるように振り返る彼女。
「な、なによ。 今度はあたしを消すの?……」
呪縛を解かれた神官長ミサが見守る中、僕は彼女にある選択を強いることになる。
「そうじゃなくてさ…………僕のところに来ないか?」
「な、なによそれ! 私に情けをかける気なの!?」
僕の提案に、目を丸くするライム。
しかしすぐに僕をキッとにらみつける。
「さっさと殺しなさいよ! 『こいつ行くところもないだろうから、かわいそうに……』って。捨て猫じゃあるまいし、ふざけないでよ……!」
負けたからには潔く死にたい、か……いかにも気丈な彼女らしい返答だ。
僕は首を小さく横に振る。
「そうじゃないよ。君の中に、僕の大事な人たちが3人住み着いちゃったんだ」
「えっ……!?」
「スライムのルル、ミリア、メタリカなんだけどさ……もうライムの魂に溶け込んじゃってるみたいなんだよね」
これが僕の提案の理由だった。
実際に、スライムリングから解放された彼女たち3人の魂を拾い上げる術がない。
「だから、その……僕も彼女たちとは離れたくないし」
普通なら解放と同時に魂が消滅してしまうのがスライムリングに宿る彼女たちの宿命。
たけど、今は奇跡的にライムの身体の中で生きている。
「私に……彼女たち3人の魂の器になれというの?
死ぬよりも辛い選択をしろというの? あなたってひどい人…………」
今度は泣きそうな顔をするライム。
うぅ……なんとなく気まずい展開だな。
たしかにこれだけだと、残酷な提案に聞こえてしまうかもしれない。
だけど……
「ち、ちがうよ! 器になって欲しいんじゃないよ、
僕はライムのこともちょっと……いや、かなり好きなんだ」
「ええっ!!!」
これまで一番の驚きを見せるライム。
こっちのほうがもっとドキドキしてるんだけど。
……思わず告白してしまった。
僕はやっぱりライムみたいな女性が大好きなんだ。
勝気で、クールで、スタイルが良くてエッチが上手な人。
こんな素敵な人とはなかなか出会えない。
「い、いけません!ウィルさん……相手はこの神殿を混乱させた大罪人ですよ!」
神官長ミサがあわてて僕の言葉をさえぎろうとする。
でも僕はミサの言葉を無視してライムを見つめていた。
ライムの表情がフッと緩む。
「いいわよ。あなたについていってあげる」
や、やった……
僕はライムを仲間にすることに成功した!
「そうしないと、他の3人が頭の中で暴れだして毎晩眠れなそうだし……」
僕と見つめあって、しばらく黙っていたライムが突然クスっと笑い出す。
「ただし、私はまだあなたのことを好きでもないし、これからも好きにならないかもしれない。
それと、気を抜いたら今度は本当に脚奴隷にしちゃうからね? 」
ライムは立ち上がると、僕に腕を絡ませて僕の頬に軽くキスをした。
「それともすでに私の責めが忘れられないのかしら……まあいいわ、ふふっ♪ いきましょ、ウィルの家に」
そのあと、小声で僕にささやいてきた。
(ねえ、ウィル? あなたといっしょになるなら、私は無罪放免よね?)
ライムがパチッとウィンクをする。
やっぱり計算高い女性だなぁ。
僕は神官たちに見えないように、小さく頷いてその場をあとにした。
あれから半年……僕たちは幸せに暮らしている。
神官たちには僕からお願いをした。
今回の報酬を受け取らないかわりにライムの無罪放免と彼女の管理権限を与えてもらえるように。
「即刻死刑に!」
……という反対意見が多数の中、神官長ミサの鶴の一声でライムは執行猶予の身となった。
僕と一緒の暮らしにライムも始めのうちは戸惑っていたけど、多重人格を楽しめるようになってきたようだ。
ルルと一緒の夜は、仲良しの兄妹のようにひたすら甘く過ごす。
ミリアの時はその逆で、テクニシャンのお姉さまに僕が甘えさせてもらう。
メタリカが出てくる夜は、エッチ抜きで徹夜でひたすら遊んだり……
ライムの夜は恋人(候補)同士として抱きしめあう。
相変わらず、僕は彼女の脚責めに勝てそうもない……
ちょっとくやしいけど、気持ちいいからしょうがない。
僕らはいつも2人組みで行動して、ハンターたちと共に敵と戦っている。
ライムの活躍のおかげで、僕のスライムバスターとしての名前も売れてきた。
今度は氷山が浮かぶような北の国に遠征する予定だ。
「ねえ、ウィル? 私は寒いところ苦手だよ?」
普段は見せない不安そうな表情もまたかわいらしい。
僕にとっては念願の彼女も出来たわけだし、どんなに強い敵が現れても二人ならがんばっていけるような気がする。
「だいじょうぶだよ、ライム。どんなに寒くても僕が暖めてあげるから」
次はどんな相手なのだろう……僕は彼女の手をぎゅっと握り締めた。
◆◆◆ HAPPY END ◆◆◆
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