Swords Tour

 Salisbury
  (UK) 2009 Nov 02

 Brentwood
  (UK) 2009 Nov 03

 Alexandra Palace
  (UK) 2009 Nov 05

 Liverpool
  (UK) 2009 Nov 07


Morrissey & The Lads
Morrissey - himself
Boz Boorer - guitar
Jesse Tobias - guitar
Solomon Walker - basse guitar
Matt Walker - drums
Gustavo Manzur - keyboards

This Charming Man / Black Cloud / When Last I Spoke To Carol / Is It Really So Strange? / First Of The Gang To Die / Ganglord / Cemetry Gates / I'm Throwing My Arms Around Paris / Teenage Dad On The Estate / Ask / Moon Over Kentucky / How Soon Is Now? / Because Of My Poor Education / One Day Goodbye Will Be Farewell / Death At One's Elbow / The World Is Full Of Crashing Bores / The Loop / Irish Blood, English Heart / I'm OK By Myself // Something Is Squeezing My Skull

 Alexandra Palaceは収容数7000人程のやや大きめな会場。床がフラットなため、ステージが高く、最前列からだとバンドが見えにくいのが難だった。

 モリシーは黒いテーラード・ジャケットに黒いシャツ、黒いスラックス。ジャケットの左襟に青いポピーをを模したコサージュをつけていた。
 赤いポピーは戦没者追悼の象徴であり、英国では10月くらいから11月11日休戦記念日(Armistice Day)まで赤いポピーの造花を胸に差している人を多く見かける。これは街角などで戦没者遺族への共同募金に寄付をすると胸に差してもらえる。モリシーがつけていた"青いポピー"は戦争で犠牲になった動物たちを悼んでのものだそうだ。

 モリシーは"This Charming Man"から"When Last I Spoke To Carol"まで一気に歌い上げ、"Carol"の最後に「グッバイ、キャロル」とぽつりと呟いた。そして"Is It Really So Strange? "へ。歌い終わると、モリシーは「ありがとう。ここは特別だよ。最高だ」と早くも盛り上がった会場に感謝の言葉を口にした。

"First Of The Gang To Die"は、morrissey-soloなどでは皆して「もう飽きた。いい加減、セットリストから外してもいい」と言われている曲だが、何だかんだで盛り上がる。合唱しやすい曲だしね。だからモリシーもセットリストに残しているのかもしれない。

"Cemetry Gates"この曲も人気がある。私はいつもpassions just like mineの一節にぐっとくる。モリシーがワイルドに対して「passions just like mine」だと感じたのと同様に、ここにいる私たちはモリシーを見つめながら、彼が自分の「passions just like mine」なのだと思っているから。

"Ask"今までも何回か聴いたけれど、この日は特にモズの歌い方にパンチが効いていた。歌の最後に声を裏返して「イェィ!」って叫んだし(モズは自分の中で盛り上がると奇声を上げます)。

"Moon Over Kentucky"こちらは、モリシーが大好きなSparksのカバー曲。私はSparksの曲だと知らなかったんだけど。Sparksのファンには嬉しいプレゼントになっただろう。

"One Day Goodbye Will Be Farewell"の後、モリシーはレコード契約がなくなったことについて「僕は自由になったんだ!まるでもう一度16歳になったようだよ」と言っていた。

 また、お馴染み"The World Is Full Of Crashing Bores"の前のMCでは「英国中、マイケル・ブーブレがそこかしこにいる。ビルボードにもマイケル・ブーブレ。英国中どこもかしこも大量のブーブレ、ブーブレ(BoubleのBouをブーイングするように発音しながら)。Cry Me A Riverを歌っている彼だよ。カナダから来た奴さ。英国は英国で間に合っているんだけどね」とカナダ出身の歌手マイケル・ブーブレをCrashing Boresの一人だとして貶していた。

 この日は、モリシーの声が強く出ていて、どの曲も良かった。アンコールでもう一度"Something Is Squeezing My Skull"が聴けたのも嬉しかったし。

 終演後、私が必死になってセキュリティにアピールして拾ってもらったピックを、後ろから手を伸ばしてきた背の高い女性に横取りされてしまい悲しんでいたら、A子さんが自分でもらったピックを私にくれた。A子さんありがとう〜!

 帰りに会場から駅までシャトル・バスが出ていた。バスの電光板には"Morrissey Concert"の文字が!モズのコンサートでシャトル・バスを見たのは初めてで、「なんだか魔法のバスみたいだねぇ」などと口走ってしまった。