This Charming Man / Black Cloud / When Last I Spoke To Carol / How Soon Is Now? / Ganglord / Cemetry Gates / I'm Throwing My Arms Around Paris / Teenage Dad On The Estate / Ask / Irish Blood, English Heart / Why Don't You Find Out For Yourself? / One Day Goodbye Will Be Farewell / Death At One's Elbow / The World Is Full Of Crashing Bores / Is It Really So Strange? / The Loop / Because Of My Poor Education / I'm OK By Myself // First Of The Gang To Die
中に入れて一安心。最前列に空席を見つけて忍びこむ(おそらく関係者用にキープされていながらも、誰も座ることのない席だ)。そしてサポートバンドのDoll and The Kicksの熱烈ファンを装いつつ、ステージ前の柵を掴んでスタンディング・ポジションをキープする。私なんかは遠慮しいしい一列目に座っている人の視界を遮らない場所を選ぶが、他の人はおかまいなしで前に立つ。勿論、彼らだって一列目のチケットなど持ってはいない。だが、セキュリティも特別注意はしない。先にやったもの勝ち……の世界である。
さて、モリシーは黒いシャツにダメージ加工をしたジーンズで登場。本当にジーンズが似会う。素敵。
"When Last I Spoke To Carol "での、顔の横で手を叩く振付はフラメンコを意識しているのかな、と思うと愛らしい。しかし、モズに合わせて手拍子をする観客は意外と少ない。私はちゃんとするよ。……いや、別に求められているわけではないが。
愛らしいといえば、"Ask"のリリック・チェンジ部分"If it's not love/Then it's military might/Then it's macho military might that will bring us together"で、言葉の意味はともかくとして"macho"、"military"、"might"と続くMの発音が、むやみに可愛らしいと思うのは私だけでしょうか。
この日のモリシーはあまりお喋りではなかったが、その代わりアンコール前に数人の観客に「何か言うことはある?」とマイクを渡していた。渡されたうちの一人が、緊張のあまり「Some girls are bigger than others!」と口走っていたのが面白かった。モズは「?」って感じで肩をすくめてスルーしていたが。他にも、「俺はジーザスは許していないが、スウィンドンは許すよ」と言った人に対しては、スウィンドンについては触れてほしくなかったのか「君、スペイン人?」とかわしていた(※10日程前に、モリシーはスウィンドン公演の最中に呼吸困難を起こして公演を中止、病院に運ばれている)。
アンコールの"First Of The Gang To Die"も、しっかり皆と合唱して、終演後にはセキュリティからモリシーがステージで飲み残したペットボトルをせしめた。もしかしたら、ジェシーのボトルという可能性もあるが、モリシーと思うことにする。ちなみに"Buxton"という結構お安めのメーカーだ。