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第三章 第六話
リリスが結界を解いてすぐに俺は人間界へ戻ろうとした。
しかし、ゲートが開かない。
その理由を尋ねてみたところ、エスノートの魔力が枯渇しているという。
2つの異なる世界をつなぐためには膨大な魔力を消費するらしく、一定のチャージ時間が必要らしい。
具体的には数時間を要する。その間、人間界での時間は止まっているわけだが。
「難しい話が続いたことだし、少しのんびりしていくが良い」
「そう言われてもなぁ。俺は何をすればいいんだ……」
「せっかくだから、他の二人にも意見を聞いてみてはどうだ? ちょうど今頃、妬いておる頃じゃろうて」
「妬いてるって……楽しそうだなアンタ……」
「まあな。今の妾にとって、ユウマは数少ない娯楽のひとつじゃ」
小刻みに肩を揺らして笑いながら、リリスは他の二人のサキュバスの居室へのゲートを開いてくれた。
【 選択肢 】
1・シフォン=スタークの居室へ向かう
2・リンネ=ナハトの居室へ向かう
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