神話の舞台

アーカム(Arkham)【 話の舞台】
アメリカ、マサチューセッツ エセックス郡のミスカトニック川沿いに位置する町。多くの神話
作品の 台になっている。
イギリス風の駒形切妻こまがたきりづま屋根の家々が立ち並ぶ、植民地時代の面影を色濃く残す町。ミスカトニック大学の所在地 であり、学問と 化の町としても有名。
その閑静かんせいな表の顔とは裏腹に、魔女狩りなどの暗い歴史を秘め、異様な事件が度々起きる、
異界への入 でもある。
マサチューセッツ州に 在する街セイレム(現ダンヴァーズ)がモデルになっており、その街
並みや歴史に多くの共 点が見られる。

インスマウス(Innsmouth)【 話の舞台】
アメリカ、マサチューセッツ 、マヌーゼット川の河口にある町。
かつては繁栄した港町だったが、伝染病の流行などで衰退、現在は空き家ばかりの閑散かんさんとし
た街並みが広がっている。重要な産業だった金の 錬所も、現在は操業停止状態。
町民はなぜか、ほぼ全 が“インスマウス面”と呼ばれる異様な容貌をしている上、ダゴン秘密教団という カルトじみた宗教に入っており、周辺住人に み嫌われている。

カダス(Kadath)【 話の舞台】
ドリームランドの北の てにある山。凍てつく荒野のカダスという 名でも呼ばれる。その山頂には、地 球の神々が住む縞瑪瑙しまめのう がある。
地球の神々は らの住居に人が近付くのを好まず、周辺に様々な守護者を置いており、そ
こに至るのは めて困難。
別の説では、 実世界の南極大陸にあるとも言われる。

カルコサ(Carcosa)【 話の舞台】
ヒヤデス 団の、いずこかの星にあるという都市。郊外には、ハスターの本拠地とされるハリ湖が  がっているという。
 が歪んでおり、立ち並ぶ塔の手前を月が過ぎっていくような、異常な光景が見られる。
一説には、戯曲・黄衣の王の舞台であり、 めて上演されたのもこの都市であるという。

クンヤン(K'n-yan)【 話の舞台】
広大な地底世界。地上とは地下通路を通してつながっている。
住人たちは一 、ネイティブアメリカンのように見えるが、テレパシーや肉体の非物質化など
の特殊能力を持っている。 術水準も地上より高く、首都のツァスを中心に優れた、しかしや
退廃たいはい的な文明を築いている。
さらに下方には、ツァトゥグァの現在の 拠地である、暗黒世界ンカイが広がっている。

サイクラノーシュ(Cykranosh)【 話の舞台】
ハイパーボリア時代の土 の呼び名。現実の土星と異なり岩石惑星で、生命や文明も存在している(あ るいは平行 界に存在する、もう一つの土星かもしれない)。かつてツァトゥグァアトラック=ナチャは、ここに んで いた。

セラエノ(Celaeno)【 話の舞台】
プレアデス星団(すばる)の七つの 星の一つ。その第四惑星には、旧支配者旧き神から盗んだ知 識を納めた大図書館がある。人間が辿り着くには、黄金の蜂蜜はちみつビヤーキーの力を りるしかない。

セレファイス(Celephais)【 話の舞台】
ドリームランドのオオス=ナルガイの谷にある 市。元は現実世界の人間だったクラネス王によって  められている。
大理石の 壁と青銅の大門に守られ、中央にはバラ色の水晶でできた神殿がそびえる、世
にも美しい都。雲 の都セラニアンとは姉妹都市のような関係で、クラネス王は半年おきに双
方に滞 している。

ダニッチ(Dunwich)【 話の舞台】
ダンウィッチとも む。マサチューセッツ州北中部にある町。かつては栄えた工場町だった
が、現在は住む人も少なく、 しい寒村になっている。住人に多いウェイトリー姓は、魔女狩り
から逃れてこの地に移 した、ウェイトリー一族に由来する。
近くにある丘の上には、先住民 が築いたというストーン・サークルがある。

ダンウィッチ【神話の舞台】ダニッチを参 

土星【神話の舞台】サイクラノーシュを参 

ドリームランド(Dreamlands)【 話の舞台】
夢幻 とも呼ばれる。人々の夢の中にある世界(あるいは、夢を通して精神だけが接触でき る、実在の世界?)。特定の門を れば、肉体を持ったまま訪れることもできる。
現実世界と同じように 々が暮らし、セレファイスなどの都市も存在するが、人間以外の種族も多い。 ズーグ族やガグなどドリームランド 有の種族と、食屍鬼しょくしき夜鬼など現実の世界にも生息している種  がいる。
ドリームランドには“神々”と呼ばれる 在がいるが、彼らは地球出身の古代人的存在であ り、同じ神でもクトゥルフなどの旧支配者と比べると、 段に力が劣るようだ。
 がないのか、旧支配者の影響もドリームランドには及んでいないようだが、唯一ニャルラトテップだけは積極 的に介 している。

ハイパーボリア(Hyperborea)【 話の舞台】
ヒューペルボレアとも呼ぶ。約 万年前、氷河期以前に栄えた超古代文明。および、それが
存在した北方の失われた 陸(グリーンランド近辺とされる)。ギリシャ語で“北風の向こう側”
 
豊かな自然に まれ、首都のコモリオムを中心に繁栄を極めた。また、魔術が日常的に用 いられ、エイボンを初め多くの優れた魔術師を輩出はいしゅつした。
氷河期の到来によって 亡したが、その遺産はエイボンの書を初め、様々な形で後世に 
わっていった。 

ヒューペルボレア【神話の舞台】ハイパーボリアを参 

夢幻郷【神話の舞台】ドリームランドを参 

無名都市(Nameless City)【 話の舞台】
アラビア砂漠の何処いずこかに存在する遺跡。建物はどれも異常に天井が低く、トカゲのような生き
物を描いた壁画が見られる。まわしいものが潜むとされ、周辺住人は決して近寄らない。
アブドゥル・アルハザードはかつてここに み、その時得た知識を元にネクロノミコンを書い
たという。 

ユゴス(Yuggoth)【 話の舞台】
海王星の先にあるという 星。通常は冥王星を指すとされる。ミ=ゴが基地として利用してお
り、黒く窓のない塔が立ち並ぶ 市や、不思議な鉱物を産する鉱山がある。

ルルイエ(R'lyeh)【 話の舞台】
クトゥルフが眠る海底の遺跡。位 は南緯47度9分、西経126度43分付近とされる(ポナペ島付近、 あるいはマサチューセッツ とする説もある)。その外観は「緑色の巨石を、非ユークリッド幾何学きかがく 的な線で組み合わせた」と表現される。
元はクトゥルフとその眷属けんぞくが築いた文明の中心地だったが、何らかの理由(天変地異とも、旧き神との戦 争とも言われている)で海底に沈み、クトゥルフ霊廟れいびょうで眠りに付いた。
しかし、ルルイエは歴史上幾度いくどか、一時的に海底から浮上したことがある。その度に、クトゥルフのテ レパシーが世界中に発信され、多くの人々を狂気におちいらせた。

レン高原(Leng)【 話の舞台】
ドリームランドカダス付近の地域。別の では、現実世界の中央アジアや南極大陸にあるとも言われる。 ネクロノミコンの作 アブドゥル・アルハザードは、レン高原は様々な時空とつながっている亜空間的な場所だとしており、これがこ れらの食い違いの説明になると われる。 
危険な種族が多数 んでいるため、訪れるには注意が必要である。

ンカイ(N'kai)【神話の舞台】
暗黒の地底世界。ツァトゥグァの現在の本拠地とされる。地底世界クンヤンのさらに深部にあるとも、ヴー アミタドレス山の地下とも言われるが、おそらくはそれらと通路で結ばれた、異世界的な場所と 思われる。